「~♪~♪~♪」
明るい街を1人の女神が口笛を吹きながらスキップしていく
彼女の名はロキ、彼女は今日まで賭け事を控え酒の量を減らし(断った訳ではない)金を貯め映画館に来ていた
「タダシ~!!映画観に来たで~!!」
「いらっしゃいませ、本日はどの様な映画をお求めでしょう?」
「う~ん。こう、スッゴい戦いが観たいわ!!派手な奴を頼むわ」
「かしこまりました。では、此方の作品はいかがでしょう?」
タダシは何時もの様にファイルを取り出しロキに見せる
「【ダンボール戦機】?何やえらいスケールが小さそうやないか」
「此方の作品はLBXと呼ばれる小さな機械兵士を操り戦闘を繰り広げる作品となっております。彼らはサイズこそ小さいですが彼らの戦闘は迫力満点となっております」
「ふぅ~ん、まぁあんたが勧めるなら観てみるわ」
ロキはチケットとポップコーンやら飲み物やらを買いチケットに書かれた席に座る
映画泥棒が終わり本編が始まる
物語はLBXと呼ばれる小さなロボット達を操り互いに競う遊びが流行っている世界
そんなLBXの生みの親を父に持つ少年山野バンがある日知らない女性に特別なLBXを渡された事で様々な事件に巻き込まれていくと言うもの
バンは物語の中で死んだと思っていた父が生きておりその技術を悪用しようとする者達に監禁され利用されていると聞き仲間達と共に父の救出と世界の平和を守るため戦う事になる
更に物語も終盤に差し掛かると何とこれまでの敵対組織との戦いは仲間であったレックスこと檜山蓮が途中から敵対組織を乗っ取り行っていた事だと判明する
バン達は彼の凶行を止めるため彼の元へ向かいバンはとうとうレックスの元へ辿り着く
『レックス!!こんなの間違ってる!!』
『フン、こんな病んだ世界に何の価値がある?』
『違う!!人にだって良い所と悪い所があるように、この世界にだって良い所がいっぱいあるんだ!!』
『笑わせるな、俺の家族はこの腐った世界の犠牲になった。だから変えてやるんだ、この俺の手で』
『ッ!!』
『バン、この世界に守る価値があると言うのなら俺に勝って証明して見せろ』
『………………分かった』
2人の機体が激しいぶつかり合いを繰り広げる。その末レックスの機体イフリートを行動不能に追い込む
『馬鹿な…………イフリートが負けるだと?…………ふざけるな!!お前の力はそんなものではない!!もっと……もっと燃えろ!!その身を焦がす程、絶望の炎を滾らせろ!!』
レックスの望みを叶える様にイフリートは再び動き出しその力を解き放つ
『…………そうか、そう言うことか、バン!!こいつは既に俺の手を離れている』
『え!?』
『CPUが俺の感情を完全に理解した!!俺の意志が完全にイフリートに宿ったんだ!!』
レックスの意思を宿したイフリートはレックスすらも燃やし尽くす勢いで無造作に破壊の炎を撒き散らす
『………………止めて見せる。そうじゃないと、これまでの俺達の戦いが全部無駄になる』
イフリートの猛攻の中をバンの機体オーディーンは耐え反撃に転ずる
『必殺ファンクション!!』
| アタックファンクション ライトニングランス |
|---|
『超プラズマバースト!!』
| アタックファンクション 超プラズマバースト |
|---|
激しい雷鳴と共に超エネルギーがイフリートを貫きイフリートは破壊される
『…………超プラズマバースト、レックスに教えて貰った技だよ』
『………………俺の敗けだ』
レックスはそう言い自爆する船を脱出するためバンはレックスを連れ出ようとするその道中
『レックス、レックスが世界に向けたメッセージってどんな物だったの?』
『人は獣にあらず、人は神にあらず。人が人であるために、今一度考えるのだ、人とは何かを、何をするべきかを』
『人は何をするべきかを?』
『そうだ、賢くなりすぎた人間は全てを管理し支配しようとする、まるで神であるかのように。大きな力を手に入れた人間は、弱者を食らい、どんな残酷な行いも厭わない、まるで獣であるかの様に。進歩しすぎた人は、いつの間にか人であることを忘れてしまったんだ。俺は世界の人々に考えさせたかった。人はどうあるべきか、人が人であるための真実の姿を』
『…………人は変われるさ、新しい世界はきっと創れる』
レックスはその言葉に安心した様にバンを脱出させると墜落する船と共に消えていく
『バン、お前なら創れるかもな、新しい世界を』
こうしてレックスの野望は消え新しい世界はバンに託され物語は終わりを迎える
「いかがでしたでしょうか?」
「いや重いわ!!けど、そうやなぁ。『うちは神やから関係ない』とは言えんわな。『人は獣にあらず、人は神にあらず』か、確かに人は神にも獣にもならんで人として生きる方が良いやろうな、そしてそれは神も一緒や」
「と言いますと?」
「神も獣にあらずっちゅう事や、神だからと言って獣の様に弱者を食らって良い道理は無いっちゅう事やな」
「
「なんやと!?うちなりに考えて喋っとんやぞ!!」
「冗談でございます」
タダシは笑顔でそう言いロキは自身の本拠地へ帰っていった
明日と明後日は他作品の執筆&単純に仕事が忙しいのでお休みします。宜しくお願いします