オラリオで映画館を運営する転生者達の話   作:寝心地

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第53話

それぞれの過去に飛んだアベンジャーズはインフィニティストーンを得る

 

まず彼らが手に入れるのはかつてヴィジョンの額に付いていたロキの杖に入っているマインドストーンと四次元キューブの中に入っていたスペースストーン

 

トニー達はニューヨーク決戦直後のアベンジャーズタワーにこっそり侵入する

 

一方スマートハルクとなったバナー博士はタイムストーンが使われている【アガモットの眼】を求めて過去のサンクタム・サンクトラムに向かいそこで嘗ての至高の魔術師エンシェント・ワンと出会う

 

エンシェント・ワンにタイムストーンを借りたいと願ったバナーだがエンシェント・ワンは時間軸が増える事と自分の世界からタイムストーンが失くなる事を危惧し断る

 

しかし、Dr.ストレンジがサノスに石を渡した事を告げると不思議に思いながら何かに思い至りバナーに石を渡す

 

更にアスガルドにタイムトラベルしたソーとロケットはその時間、ソーの恋人だったジェーンの中にあるリアリティストーンを手に入れる為行動する

 

しかし五年の年月で心身共にボロボロになったソーは堕落した生活を送りロケットの足を引っ張り彼の母に見付かってしまう

 

しかし彼女は周りに話すことはせずソーの苦しみを理解し彼に励ましの言葉をかける

 

自信を取り戻したソーはムジョルニアを再び持てる様になりソウルストーンとムジョルニアと共に元の時代に戻る

 

更に場面は変わりナターシャとクリントがソウルストーンを手に入れる為に過去の惑星ヴォーミアに向かった

 

そこで石を手に入れようとする者を見定める番人ストーンキーパーから愛する者を犠牲にしなければ手に入らないと言われ2人は互いに犠牲になろうとぶつかり合う

 

その果てにナターシャは自身を犠牲にしクリントの手の中にソウルストーンが現れる

 

更に場面は戻りアベンジャーズタワー、トニーとスティーブはロキの杖を手に入れ四次元キューブを手に入れようとした瞬間、過去のハルクが現れ暴れまわりそのどさくさに紛れてロキがキューブを持ち逃げ出してしまう

 

キューブがロキと共に消え未来から来た3人組は途方に暮れる、キューブを手に入れる任務は失敗し時間を移動出来るピム粒子も帰りの分しかない

 

しかし、そこでトニーが一か八かの賭けに出る手段を見付ける

 

『待て、キューブと粒子を手に入れる方法がある。記憶を辿ってみろ、何処かに同時に存在した時間があった筈だ』

 

トニーに言われたスティーブは記憶を辿りそれを思い付く

 

『勝算はあるのか?』

 

『正直望みは薄い、だが方法はこれしかない』

 

トニーとスティーブは杖をスコットに渡し自分達は更に過去の時間に移動する

 

そこは戦時中、キャプテン・アメリカが誕生した時代付近

 

スティーブが粒子をトニーがキューブを手に入れる為動く

 

2人は目的の物を手に入れそれぞれがその場を去ろうとした時、トニーは運悪く自身の父であるハワード・スタークに出会ってしまう

 

『君、名前は?』

 

『…………ポッツ』

 

『そうか、私はハワード』

 

2人はエレベーターに乗る

 

『妻への手土産でね、妊娠中なんだ』

 

『今どのくらいで?』

 

『………………私が何をしても怒鳴る位だ』

 

『君は?子供は?』

 

『娘が1人』

 

『産まれてくる子の為ならどんなことしたい』

 

『分かります』

 

『君は、良い父親か?何か、こうした方が良いと言う事はあるか?』

 

『まぁ、手探りでした。僕の父のやり方を真似て何とか』

 

『私の父は鞭で教育する人だった』

 

『僕の父も厳しかったけど良い人でした、数々の名言もある』

 

『ほぉ、例えば?』

 

『…………「金で時間が買えた試しは無い」』

 

『…………賢いな』

 

『そうなんです』

 

トニーはそう言うと思わずハワードにハグする

 

『大丈夫ですよハワード、ありがとうございます。国の為に戦ってくれて』

 

トニーはそう言うとスッキリした顔で未来に戻る

 

一同が戻ってくるとナターシャが亡くなった事をクリントに聞き一同は悲しみにくれながらインフィニティストーンが使える様にトニーは開発を始める

 

何とかスナップが出来る様にナノテクノロジー製のガントレットを造りバナーがスナップする

 

人々が5年ぶりに戻ったが何と5年前のサノスが時空を超え軍を率いてやってくる

 

奇襲された影響でアベンジャーズ基地にいた殆どの者が瓦礫の下敷きになりサノス軍に立ち向かえるのはソー、キャプテン・アメリカ、アイアンマンの3人だけだった

 

彼らは自分達の力を合わせるがサノスに蹂躙される、しかしそこで何とキャプテン・アメリカがムジョルニアを持ち上げ奮戦するがサノスの剣にキャプテン・アメリカの盾が砕かれる

 

半壊した盾のベルトを締めキャプテン・アメリカは1人立ち上がる

 

『…………テン』

 

その時、無線から聞き覚えのある声が聞こえる

 

『キャプテン、サムだ。左失礼』

 

無数のポータルが現れ続々とヒーロー達が現れサノスの軍に負けない人数が集まるとキャプテン・アメリカが叫ぶ

 

『アベンジャーズ!!アッセンブル』

 

壮絶な戦いの最中、アベンジャーズはサノスにガントレットを渡さない様に動く

 

しかしサノスも諦めが悪くガントレットを奪う

 

最早これまでかと神々が息を飲む中、アイアンマンがサノスに掴み掛かるがあっという間に撥ね飛ばされる

 

『……………………私は、絶対なのだ』

 

サノスがそう言い指を鳴らす、しかし何も起こらずサノスは手の甲を見るがそこにインフィニティストーンは1つも無くアイアンマンを見るとナノ粒子が動きアイアンマンの腕にインフィニティストーンを嵌める

 

『なら………………私が、アイアンマンだ』

 

そう言いトニーが指を鳴らすとサノス軍は塵となりサノスも消える

 

しかしその代償は高くスタークの命が消え掛ける

 

ローディがトニーの顔を見ると何も言わずスパイダーマンと変わる

 

『スタークさん…………聞こえるスタークさん、ピーターだよ、勝ったよスタークさん、貴方の勝ちだよスタークさん……………………ごめんトニー』

 

ピーターは涙ながらに語り最後に妻であるペッパーが声を掛ける

 

『トニー、此方見て』

 

『やぁペッパー』

 

『大丈夫だから、ゆっくり眠って』

 

そうしてトニーに皆が敬意を払いそれぞれがそれぞれの生活に戻りトニーの葬式が行われ彼の遺言を聞く

 

『皆ハッピーエンドが好きだ、だろ?でも何時もそうは行かない。多分今回も、君がこのメッセージを流すのは、お祝いの時だと良いな。全てが戻り、家族が再会しこの星に平穏な日々が戻った時、まぁそもそもそんな日々があったか疑問だが。全くこの世界は。宇宙は広い、10年前、この世界にいるのが我々だけではないと言われても驚きはしなかったがまさかここまでとはね。まぁ謂わば、光と闇が入り乱れて戦う世界、良くも悪くもそれが現実だ、そこでモーガンは育っていく。だからメッセージを残そうと思った、予期せぬ死が訪れた時に備えてね、まぁ、死なんてどれも予期しないものだが。今回やろうとしているタイムトラベルは生存率にどうしても不安が残る、そこが引っかる、でもヒーローの仕事だ危険は付き物だし。何をビビってる、きっと上手く行くさ、そう何もかもね、計画通りに』

 

トニーはそう言うと電源を切るためか立ち上がり電源を切ろうとし此方を見た、その視線の先には偶然か愛娘であるモーガンがいた

 

『3000回愛してる』

 

そう言うとトニーは今度こそ電源を切った

 

インフィニティストーンはキャプテン・アメリカが責任をもって元の時代、元の場所に送り届け彼は戻った過去で自分の時を生きキャプテン・アメリカの名前をサム・ウィルソンに託し引退し物語は幕を閉じた

 

「うわ~ん!!」

 

「トニー!!」

 

「嫌だ~!!」

 

「キャプテン、お疲れ様~!!」

 

「お、終わっちゃった」

 

「タダシ!!これ以上は無いのか!?」

 

「残念ながらアベンジャーズと言う組織の映画は此方で終わりになります。後はそれぞれの個別作品があるばかりですね」

 

「つまりアベンジャーズの戦いはまだ終わってないと言うことだな!!」

 

「まぁ、その認識で大丈夫ですよ」

 

神々はボロボロと涙を流しエンドゲームの感傷に浸り彼らが帰ったのは閉館時間ギリギリだった

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