オラリオで映画館を運営する転生者達の話   作:寝心地

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この話は今日の投稿の2話目となります。後多分次かその次でゴブリンスレイヤーコラボが終わります


第63話

明かりの着いた洞窟をゴブリン共を薙ぎ倒しながら進む2人の冒険者、1人は淡々とゴブリンを狩りもう1人はその傍らでゴブリンを斬り飛ばしていく

 

「48……49………50」

 

「此方は30です………………あの、これって何の意味が?」

 

「奴らの数を把握するためだ、どれだけ逃げどれだけ倒したのか、そもそもこの洞窟にはどれだけのゴブリンがいたのか、考える事を止めてはいけない」

 

「な、成る程」

 

「雑嚢には綿を摘めておけ、戦闘の際にぶつければ水薬の瓶を砕き中身を駄目にしてしまう。休憩の際は防具の留め具も緩めておけ、そのままで休憩するのとでは回復の度合いが段違いだ」

 

「へ、へぇ。考えた事ありませんでした。ありがとうございます」

 

「構わん、小休止だ」

 

「あ、はい!!」

 

ゴブリンスレイヤーはそう言うとベルは防具の留め具を緩めていきゴブリンスレイヤーは荷物を広げ手際よく点検していくと火を熾し休息を取った

 

2~30分程経つと再び行動を始めると早速ゴブリン達が出迎えてくる数は50以上と言った所だろう

 

「なんて数……」

 

「巻物があれば良かったな。田舎者の数も多いが、まぁ問題あるまい、問題なのは」

 

ゴブリンスレイヤーは更に視線を奥に向ける、そこに立っているのは田舎者以上の体躯を持つゴブリン

 

「奥に居るのは小鬼英雄だろう。この場では、あれが一番厄介だ」

 

「やっぱり強いんですか!?」

 

「ゴブリンの中ではだ、だが今までのゴブリンとは訳が違う、平地なら兎も角閉所ならばやりようはある」

 

「………………少しだけ時間を稼いで貰えますか?」

 

「どれくらいだ?」

 

「良いんですか!?」

 

「俺が考えるより先に手があるならやらん必要はない、どれくらい必要だ?」

 

「3分……いえ1分、それだけあれば絶対に」

 

「良かろう、任せた」

 

ゴブリンスレイヤーはそう言うと剣を抜きベルの前に立つ

 

「はい!!」

 

ベルはそう言うと両手を広げ腰を落とし足に力を溜める

 

イメージするのは赤き希望の戦士

 

邪悪なるものあらば希望の霊石を身に付け炎のごとく邪悪を打ち倒す戦士あり

 

「1分…………離れて下さい!!」

 

ゴブリンスレイヤーと入れ替わる様にベルは走り出し飛び上がり宙返りをすると足を突き出しゴブリン達を吹き飛ばす

 

「…………全て吹き飛ばしたか、今のは?」

 

「僕のスキルで、【英雄願望(アルノゴォト)】って言います。効果はえっと、攻撃力の増幅って言えば良いのかな?」

 

「そんな技能(スキル)があるとはな、凄まじい物だ、条件(トリガー)はあるのか?」

 

引鉄(トリガー)は僕が憧憬を、英雄を強く思い浮かべる事です。後はその英雄の技を真似ると心做しか威力が上がる様な気がするんです。気のせいかもしれませんけど、さっきのは【皆の笑顔の為に戦い続けた戦士】を思い浮かべたんです。その人は何時も笑ってて、どんな絶望的な状況も何とかしてくれる、そんな風に思えるんです。僕もあんな風になりたい」

 

「英雄か…………」

 

その時、2人の前に下に続く階段が現れる

 

「か、階段が……」

 

「俺達以外の誰かが仕掛けを動かしたのだろう、行くぞ」

 

「はい!!」

 

2人はそうして階段を下り更に先へ進んだ

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