オラリオで映画館を運営する転生者達の話   作:寝心地

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第7話

「………………………………」

 

アイズ・ヴァレンシュタインは本拠の庭先で本を読んでいた

 

「アイズさん。最近ダンジョンにも行かずずっと本を読んでますね」

 

「ロキに映画に連れていかれてからずっとだよね~。何観たんだろう?」

 

「さぁな。だが、勉強嫌いなあの娘を本の世界に引き込む程の何かを観たんだろう」

 

レフィーヤが不思議そうに尋ねるとティオナとリヴェリアが答える

 

「気になるか?」

 

その時、ロキが何処からかひょっこり現れ尋ねる

 

「まぁ、気にはなりますけど」

 

「じゃあ皆も連れていったるわ。あそこはほんま面白いで♪」

 

ロキがそう言い全員が同意しようとした時ロキの首根っこをガッチリ掴みガレスが現れる

 

「悪いがお前達、ロキを借りていくぞ。フィンの奴が探しているらしくてな」

 

「ああ、承知した」

 

「え⁉嫌や!!フィンと仕事するより皆で映画行く方が良い!!」

 

ズルズルとガレスに引きずられながら文句を言うロキだったがそんな都合の良い事は許されずガレスに運ばれていった

 

「行くぞお前達。あれだけ大きな建物だからな。奴の案内が無くても何とかなるだろう」

 

「え⁉今からですか⁉」

 

「行くよレフィーヤ。善は急げって言うでしょ!!」

 

ティオナがレフィーヤの首根っこを掴みズルズルと引きずっていく

 

映画館

 

中に入るとタダシが出迎える

 

「いらっしゃいませ。ようこそお越し下さいました」

 

「初めてなのだが」

 

「では。私の方で設備や利用方法をご説明出来ますが?」

 

「お願いしよう。私はリヴェリア・リヨス・アールヴと言う」

 

「私はティオナ・ヒュリュテ!!宜しくね」

 

「ティオネ・ヒュリュテよ」

 

「レフィーヤ・ウィリディスです。宜しくお願いします」

 

「ご丁寧にありがとうございます。私当映画館のマネージャーをしております。ヤマモト・タダシと申します。早速施設の説明ですが……………………」

 

そうしてタダシが施設を説明していく

 

「以上が施設の説明になります。何かご質問は?」

 

「いや、今のところ大丈夫だ」

 

「かしこまりました。ではご覧になる映画をお選び下さい」

 

「ふむ、と言われても我々は映画は初めてでな。何かお勧めがあれば教えて欲しいのだが」

 

「では、ご覧になりたいジャンルをお選び頂ければ私がその中からお勧めをお教え致しますが?」

 

「私英雄譚が見たい!!」

 

「またこの馬鹿ティオナは………………」

 

ティオナの元気な声に姉であるティオネは呆れレフィーヤはアハハと頬を掻く

 

「ふむ、英雄譚となると………………此方はいかがでしょう?」

 

そう言ってタダシはファイルを1つ取り出す

 

「【ナルニア国物語】?」

 

「聞いたこと無い話ですね」

 

「此方は4人の兄妹がナルニアと言う異なる世界に招かれその世界を救う物語となっております。此方は3まで公開されております」

 

「へぇ~面白そう!!リヴェリアこれにしようよ!!」

 

「……………………そうだな。店主、この映画の席を4人分いただこう」

 

「かしこまりました」

 

チケット売りの少年からチケットを受け取ると4人は軽食販売コーナーに向かう

 

「いらっしゃいませ~!!ご注文お伺いします!!」

 

「わぁ~良い匂い!!」

 

「ああ、済まない。ポップコーンと飲み物を…………それとこのチュロスと言うのも人数分頼む」

 

「かしこまりました~!!お飲み物とポップコーンのフレーバーをお伺いします」

 

「ふむ………………かなりの種類があるな」

 

「迷うね~」

 

「お勧めはお客様は4人での観覧ですのでポップコーンは全ての味を選んで皆でシェアするのが良いと思います」

 

「それ良いね!!そうしようよ」

 

「ああ、それで頼む。飲み物は私は紅茶を」

 

「あたしコーラって言うのにする!!」

 

「私は………………炭酸オレンジって言うのにするわ」

 

「わ、私は緑茶にします!!」

 

「は~い!!お待たせしました!!此方ご注文のお品物になります」

 

渡された品物を受け取り席に座るとやがて部屋が暗くなり映画泥棒が流れ本編が始まる

 

内容はタダシが言っていた通り4人の兄妹がナルニア国を年中冬にし支配しようとする【白い魔女】とその魔の手から救おうとする賢王【アスラン】と共に立ち向かうと言う内容になっていた

 

最終的には【白い魔女】を【アスラン】が倒し4兄妹はナルニア国の王となり元の世界に戻り再びナルニア国が彼らを必要とする時まで元の生活へと戻った

 

「凄かったね~【アスラン】王格好良かったし!!」

 

「ああ、中々楽しめた。あの店主が言うには続編と言うあの後の話もあるらしい」

 

「私絶対また来ちゃう!!」

 

「お菓子のクオリティーも凄かったわね。あれを団長に出せば………………」

 

「でも、アイズさんが何で本を読み始めたのかは分かりませんでしたね」

 

「もしかして…………観る映画も一緒じゃないと意味なかったのでは?」

 

「「「確かに」」」

 

結局アイズが何故文学少女になったのか。彼女たちが知るのはもう少し先の話となった

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