オラリオで映画館を運営する転生者達の話   作:寝心地

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第70話

「ハアアアアアアアアアアアアアアア!!」

 

朝の修練場、今日も今日とて1人かめはめ波の修行に臨むアイズは気(魔力)を放出し腰に青い光を貯める

 

「かぁ~めぇ~はぁ~めぇ~波あああああああ!!!!」

 

同時に両手を前に突き出し青い光が上空に舞い遥か上空にある木の枝を打ち落とす

 

「ハァ……ハァ……ハァ……で、出来た」

 

苦節数ヶ月、遂にアイズはかめはめ波(魔力)を習得し皆を驚かせた

 

因みにここ数ヶ月、アイズは毎日欠かさずかめはめ波の練習をしていたので魔力がLV.6上がりたてでCまで上がっている

 

アイズはその日ご機嫌で朝食を食べご機嫌に外に出ると映画館に向かった

 

「いらっしゃいませ」

 

「こんにちはタダシさん、聞いて、私今日遂にかめはめ波撃てる様になったの」

 

「…………………………はい?」

 

「朝何時もみたいに練習してたら手から青白い光が出て、まだ悟空や悟飯みたいに凄い威力じゃないけど間違いなくかめはめ波だった!!」

 

上機嫌に語るアイズに圧倒されタダシはウンウンとアイズが飽きるまで話に付き合わされる事になった

 

「それでアイズ様、本日も【ドラゴンボール】の続きをご覧になると言う事で宜しいですか?」

 

タダシの言葉にハッとしたアイズは頷く、しかし

 

「でも、迷ってるんです。【超】か【GT】か」

 

「であるならば本日は少し趣向の違う話を見てはいかがでしょう?」

 

「趣向の違う話?」

 

タダシはそう言うと一冊のファイルを取り出しアイズの前に置く

 

「【たった1人の最終決戦】?」

 

「此方の作品は悟空の父、バーダックを主人公にした作品となっております。殆どが初登場ながらその色濃い生き様はとてつもない人気を誇っております」

 

「…………じゃあそれにします」

 

アイズは観る映画を決めるとチケットとポップコーンを買い席に座る

 

話の内容は悟空が産まれた直後辺り、まだ惑星ベジータが存在している頃

 

サイヤ人の下級戦士として星の地上げを行うバーダックとその仲間達はフリーザの元で好き放題に暴れていた

 

当然バーダックは悟空の父なので悟空を気に掛けているかと思ったが

 

『フン、なんの見所もねぇ最下級戦士のクソガキにわざわざ会いに行く馬鹿がいるか。どうにでもしろと言っとけよ』

 

「………………酷い」

 

【親】と言う物に少なからず思い入れのあるアイズはバーダックの態度に不快感を露にする

 

その直後、バーダックはミート星人から未来予知の拳を受け未来を知る事になる。同時にフリーザも惑星ベジータの破壊を目論む

 

バーダックはボロボロになりながらもサイヤ人達に事実を知らせるがサイヤ人達はそれを聞き入れずバーダックは1人フリーザに立ち向かう

 

『フリィィィィザァァアアア!!!!』

 

『フフフ貴方達には何も知らない愚かなまま死んで欲しかったのですが、まぁ良いでしょう。少しだけ相手をして差し上げます。最後の思い出と言う奴です』

 

そうしてバーダックはフリーザに立ち向かうがやはり圧倒的な力の差は覆せないがバーダックは諦めず抵抗し続ける

 

『まだだ、これで、これで全てが変わる。惑星ベジータの運命、この俺の運命、カカロットの運命、そして!!貴様の運命も!!』

 

バーダックの手の中で青白い光が輝く

 

『これで、最後だあああああああああああ!!!!』

 

フリーザに向かって放たれたその技は

 

『フフフ、ホーホっホッホ!!』

 

フリーザの膨大な力の前に飲み込まれた

 

『さようならサイヤ人』

 

フリーザはそう言い太陽の如く輝くその技を放ちバーダックはあっという間に飲み込まれた

 

その炎の中で悟空がフリーザに立ち向かいスーパーサイヤ人となる未来を見て静かに笑い

 

『カ……カ……ロット、カカロットよおおおおおおおおおおおおお!!!!』

 

息子の名を叫びながら惑星ベジータと共に散り物語は終わった

 

「いかがでしたでしょうか?」

 

「………………凄く酷い父親で、凄く良い戦士でした。私には…………彼の考えは分からない」

 

「そうでしょうねぇ、ただ1つ言えることがあるとするなら、彼もまた戦闘民族サイヤ人だと言うことです」

 

「…………そうだね」

 

アイズは何処か複雑な心境を抱えたまま映画館を出て行った

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