アビドス在住の暁美ほむら……てどういうことよ   作:マドドラも面白いよ!?

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 『私とシロ子ちゃんが前、ノノミちゃんとセリカちゃんはその後ろ。ほむらちゃんはアヤネちゃんを手伝って!』

 

 ホシノ先輩の号令と共に、皆は校庭に突入してきたヘルメット団の迎撃へと向かっていった。

 というか……

 

 「なんでヘルメット……」

 

 『何故かはわからないんですけど……こう、非行に走る生徒はヘルメットを被るらしくって……』

 

 バイクの代わりにヘルメットというとなのかしら?

 

 「このガタガタヘルメット団も?」

 

 『あ、違いますね。こちらはドタドタヘルメット団です』

 

 「ドタドタ」

 

 どう違うの?

 

 「いくつあるんですか、ヘルメット団?」

 

 『ドタドタ、ガタガタ、スケスケ、パタパタ、ポタポタ、カタカタ……確認できているのはこれ位ですかね?』

 

 早口言葉?

 まあ、今はドタドタヘルメット団を何とかするのが先決だ。

 

 「私はそちらに戻ってお手つだ……

 

 私はアヤネ先輩を手伝うべく校舎に戻ろうとした――その時。

 

 『ほむらちゃん! そっちにヘルメット団の団員が一人向かっています!』

 

 「オラオラ! 雑魚は消d……ッ!!」

 

 死角に入ると同時に引き金を引いた。発砲は二発。狙いは手と腹。急所は避けた。

 

 相手の武器はアサルトライフル……AK系だろうか。

 

 「い、痛ってえええええええええええええッ!?」

 

 『ほむらちゃん! その程度じゃ倒せない!』

 

 そう、相手はキヴォトス人。

 魔女の使い魔を正面から薙ぎ払う火力と、常人を凌駕するフィジカルを持っている。

 9mmの通常弾では、ただの「痛い」で済まされてしまう。

 

 ……でも、落ち着いて。銃の扱いには慣れている。

 

 私は――皆の、アビドスの役に立ちたい。

 

 だから、ためらうな。

 

 「痛ぇんだよ、黒髪ィ!!」

 

 『ほむらちゃん!』

 

 乾いた銃声が二度、校舎に反響する。

 私の拳銃が吐き出した二発は、相手の脳天を正確に撃ち抜いた。

 

 「お……」

 

 敵は白目をむきながら、後方に崩れ落ちる。

 

 『た、対象の沈黙を確認……ほ、ほむらちゃ……』

 

 「アヤネ先輩、敵の位置を教えてください」

 

 声が切り替わる。

 まどかを守るために、無数のループを繰り返していたあの頃の自分に。

 

 でも、今は違う。

 

 手は震えない――命中率を下げるから。

 恐れもない――あったところで、何も守れない。

 魔力は非常時以外使えない――けれど、守りたいものと、引き継いだ想いがある。

 

 「私も、皆とアビドスを守ります」

 

 ◇

 

 『三時の方向に3人、武器は拳銃とアサルトライフル!』

 

 敵の内、先頭の一人に先制射撃。命中、戦闘不能を確認。

 小走りで前進し、身を乗り出してきた敵にさらに二発。

 動きを止めた隙に、一気に距離を詰める。

 

 「な、なんだあ!?」

 

 倒れかけた敵を盾に使い、最後の一人を撃破。

 

 「次」

 

 『そのまま前進! ノノミ先輩を狙ってる団員が二人! グレネードと拳銃装備!』

 

 優先すべきはグレネード。

 

 投擲の瞬間、脳天に一発。命中、沈黙を確認。同時にグレネードが爆発。

 

 「ッ!? ほむらちゃん!!」

 

 「ノノミ先輩、大丈夫です。そのまま目の前の敵に集中してください」

 

 ノノミ先輩に話しかけながら爆発に動揺していた敵に二発。沈黙を確認。

 

 『物陰から二人来ます!』

 

 「問題ありません。気づいています」

 

 薬室に一発残してマガジンを交換。タクティカルリロード完了。すぐに射撃。

 

 二発――アサルトライフル装備の敵を沈黙させる。

 

 一発――重装備の敵に命中。しかし貫通はできない。

 

 (だったら……)

 

 そのまま牽制射撃で相手の足を止める。

 

 「軽いんだよ!!」

 

 (だったらこれはどう?)

 

 倒れた団員の持っていたグレネードを拾い、歯でピンを引き抜く。

 

 「これで終わり」

 

 重装備ゆえに動きの鈍い敵は、爆発から逃れられない。

 

 「……この程度かよ!?」

 

 「……だと思った」

 

 爆発はあくまで目くらまし。目的は距離を詰めること。

 

 再びマガジンを交換。ゼロ距離から、脳天に三発叩き込む。

 

 『……対象の沈黙を確認』

 

 「次お願いします」

 

 この程度、魔女の使い魔を相手にした方がまだ苦戦する。

 それに……

 

 (当たったら終わり……こんな銃弾よりもはるかに大きくて速い瓦礫の塊や波状攻撃を繰り出してくる敵に、何度負けたと思っているの)

 

 息が上がる。心臓の鼓動が早くなる。

 病気は治っているけれど、体力がついていない証拠だ。

 魔力を使わない戦闘がこんなに苦しいなんて。

 何もできなかった、眼鏡をかけていた時と何も変わっていないことを改めて痛感する。

 

 けれど……

 

 (何もしない理由にはならない……そうよね、まどか)

 

 「ほむら、無理しないで!! バリケードもあるから活用して!!」

 

 『敵、校門からまだまだ来ます』

 

 「おじさん達が前へ出るよ!! て、ほむらちゃん!?」

 

 「邪魔はしません。死角から援護します」

 

 「……分かった。けど、無理はしないで!!」

 

 

 

 

 

 (まどかに会うまで、こんな敵に負けるわけにはいかないの!!)

 

 銃を握り、私は次の敵に照準を合わせる。

 

 

 

 ◇

 

 それはドタドタヘルメット団と呼ばれる集団のメンバーだった。

 

 「なんなんだよあの黒髪、あんなのいるなんて聞いてないぞ!!」

 

 このままでは、全滅だ。

 不意にポケットに何か入っている感触を感じる。

 

 そうだ、黒い宝石みたいなものが入っていたはず。

 確か雇い主から『要らないから好きにしろ』と渡されたんだっけ?

 

 (何か……光ってない?)

 

 その光はドス黒いけれど……どこか……心がひきつけられて……。

 

 

 

 

 

 

 ᛟᛗᚨᛖ ᚾᛟ ᚲᚨᚱᚨᛞᚨ ᚹᛟ ᛃᛟᚲᛟᛋᛖ

 

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