陰謀論おじさん「ゴジラなんて本当にいるわけねえしwww」 作:よよよーよ・だーだだ
6月oo日(2年目)
今朝もニュースが
『おはようございます。7時のニュースです。昨夜午後11時32分頃、品川区に怪獣ゴジラが出現し、約1時間暴れ回りました。この災害により死者12名、負傷者43名の被害が確認されています』
ニュースキャスターの言葉に合わせて、テレビに映像が映し出される。
燃え盛る街の中、映っているのは怪獣ゴジラだ。その背丈は50メートル、体重は1万トン、その巨体からすると東京の街はまるでミニチュア特撮のように見える。
ニュースキャスターは続けた。
『ゴジラは午前0時40分頃、芝浦方面から東京湾へと姿を消しました。政府は緊急災害対策本部を設置し、
ニュースキャスターが説明を続ける一方、中継の録画映像の中で怪獣ゴジラが背鰭を光らせながら口から火を吐き、辺り一帯を炎の海へと変えてゆく。まさに一大スペクタクルだ。
けれど、俺はこんな作り物には騙されない。俺は鼻を鳴らした。
「ふん」
……まったく、馬鹿馬鹿しい。ゴジラなんているわけがない。こんな出来の悪いCGの
そうやって俺が憤然としていると、隣では朝食を作っていた妻の
恵美子は言った。
「……怖いわね、
……ああ、恵美子。おまえまで。
恵美子の言葉に頭を抱えそうになりながら、俺はすかさず答えた。
「いい加減目を覚ませよ。あれは全部政府のでっち上げだ。軍事予算を増やすための茶番劇に決まってるだろう」
「また始まった……」
恵美子は溜息をついた。
「……浩二、昨日の夜中にバルコニーから品川方面の空が赤く光ってるのを見たのよ。あれも嘘だって言うの?」
「照明だよ、照明。映画撮影用の大型ライトを使えば、あの程度の光なんて簡単に作り出せる」
「…………。」
俺の明確な言葉に、恵美子はもう何も言わなかった。俺が真実に目覚めてから1年。最初は議論に付き合ってくれた妻も、今では諦めたような顔をするだけだ。
でも俺は諦めない。真実を追求し続ける。それが俺の使命だから。
この日は日曜日。俺は品川の「被災現場」に向かった。
案の定、立入禁止のテープが張られ、防護服を着た作業員たちが大げさに復旧作業をしている。全て演技だ。俺はスマートフォンのカメラを構え、遠くから撮影を始めた。証拠を集めるんだ。
……ほら見ろ。よく見ると壊れたビルの破損部分が妙に整然としているし、駅の架線だけは綺麗に避けたように無事で済んでいる。これがもしも本当に怪獣が暴れたなら、もっと不規則な破壊になるはずだ。大体、駅の架線だけ無傷だなんてご都合主義も良いところ。これは明らかに制御爆破による演出破壊だ。
確信を深める中、後ろから声を掛けられた。
「……そこのあなた、何をされてますか?」
振り返ると、警備員が近づいてきた。政府の
俺は答えた。
「報道の自由ってものがあるだろう。国民には知る権利がある」
「ここは危険区域です。立ち入り禁止になってます。お帰りください」
「危険? 何が危険なんだ? 放射能でも出てるのか? それとも撮影セットがばれるのが危険なのか?」
俺の屈しない態度に、警備員は困った顔をした。
「とにかく、お帰りください。これ以上騒がれると警察を呼びますよ」
警備員に追い返されて家に帰ってから、俺はいつものフォーラムに調査結果を投稿した。それは「真実を求める者たち」というコミュニティで、俺のような目覚めた人間が情報交換をしている場所だ。
俺は報告した。
『品川の現場を見てきた。やはり制御爆破による演出破壊だった。破損パターンが不自然すぎる。政府の茶番は年々雑になってきている』
すぐに反応があった。
覚醒者A『お疲れ様! 俺も横浜の現場を調べたが、同じ結論だった。ゴジラの足跡が定規で測ったように等間隔なんだよ。生き物の歩行パターンじゃない』
真実の探求者『CGの技術は年々向上してるが、物理法則まではごまかせない。ゴジラが建物を破壊する際の瓦礫の飛び方が重力加速度と合わない場面が多数確認できる』
目覚めた母『息子の学校で防災訓練と称して洗脳教育が行われてる。子供たちにゴジラは実在すると信じ込ませるための組織的プロパガンダよ』
……やはり、みんな気づいている。真実を見抜ける人間はちゃんと存在するんだ。テレビや新聞に踊らされる愚民どもとは違う。
俺は新しいスレッドを立てた。
『ゴジラ災害の真の目的を考える』
『政府が巨額の予算をかけてまでゴジラ災害を演出する理由を整理してみよう。
1. 軍事予算の拡大
2. 緊急事態法の発動による独裁体制の構築
3. 国民の不安を煽ることによる思考停止状態の維持
4. 真の環境破壊(核実験等)の隠蔽
5. 宇宙開発予算の横領(ゴジラ対策という名目で)
これらの目的のために、奴らは何十年もかけて壮大な嘘を築き上げてきた。我々はその真実を暴かなければならない』
投稿直後から大量のコメントが付いた。みんな真剣に議論している。これが真の知性だ。
11月☆日(0年、きっかけ)
その日は、いつもと何も変わらない平凡な一日のはずだった。
俺は駅から会社まで、いつものように歩いていた。営業部のエースとして二十年近く働き、安定した収入もあり、家族も幸せそうだった。四十三歳という年齢を考えれば、人生は順調と言えるだろう。
だが最近、漠然とした不安を感じることが多くなっていた。
会社では若い連中がどんどん出世し、自分の立場が微妙になってきている。営業成績は悪くないが、IT化の波で従来の営業スタイルが通用しなくなりつつある。家では恵美子も忙しく、家族の会話も減った。
そんな時だった。駅前で、俺は見慣れない光景を目にした。
大きなクレーンが道路工事をしているのだが、その規模が異常だった。地下深くまで巨大な穴を掘り、何台ものトラックが土砂を運び出している。
こんな大規模な工事が駅前で行われているなんて、ニュースで聞いた覚えがない。
「何の工事だろう?」
工事現場の看板を見ても「駅前防災地下施設建設工事」としか書かれていない。発注者は政府、最近できたばかりの『ゴジラ対策庁』となっているが、具体的に何を作っているのかは一切記載されていなかった。
気になった俺は、帰宅してからインターネットで調べてみた。
「○✕駅前 地下工事」
検索結果には、東京都の公式発表として「新しい防災施設の整備工事」とある。だが、現場で見た規模と比べると、どうも規模が合わない。防災施設の整備にあんな巨大な穴が必要だろうか?
ふと、別のキーワードで検索してみた。
「○✕駅 地下施設 秘密」
すると、いくつかの個人ブログが引っかかった。その中の一つが、俺の疑問と同じことを書いていた。
『○✕駅前の工事について疑問を持った方へ』
『先日、駅前で大規模な地下工事が行われているのを目撃しました。公式には新しい防災施設の工事となっていますが、あの規模は明らかに異常です』
『私が独自に調査したところ、工事に参加している業者の中に、通常の建設会社では説明のつかない特殊な企業が複数含まれていることが判明しました』
『これらの企業を調べると、過去に政府の機密施設建設に関わった履歴があるものばかり』
『さらに気になるのは、工事現場周辺で異常な電磁波が観測されているという未確認情報です。近隣住民の中には体調不良を訴える人も出ているようです』
『政府は一体、街の地下に何を作ろうとしているのでしょうか?』
……なるほど。確かに言われてみれば、あの工事は不自然だった。
俺はさらに検索を続けた。すると、関連する記事がいくつも見つかった。
『東京地下に建設される巨大施設の正体』
『なぜ政府は地下施設建設を隠すのか』
『○✕駅工事の真相を探る』
どれも個人のブログや小さなニュースサイトの記事だったが、内容は説得力があった。政府が公表している情報と、実際の工事規模に明らかな食い違いがある。そして、似たような「説明のつかない工事」が全国各地で行われているという情報も見つかった。
特に興味深かったのは、ある元建設業者の証言だった。
『私は長年建設業に携わってきましたが、近年政府から発注される工事には不可解なものが多いです。表向きは通常のインフラ整備となっていますが、実際の設計図や使用される資材を見ると、明らかに軍事目的の施設としか思えないものがあります』
『でも、そういう疑問を口にすると、なぜか次の仕事が来なくなる。業界内でも、「政府の仕事については余計なことを考えるな」という暗黙の了解があります』
……これは偶然だろうか?
俺はさらに深く調べ始めた。すると、関連する情報がどんどん見つかった。全国各地で行われている「説明のつかない工事」、政府予算の不透明な部分、メディアが報じない情報……。
そして、俺はある掲示板を見つけた。
『真実を求める者たち』
そこでは、政府の隠蔽工作について真剣に議論している人たちがいた。建設業者、元政府職員、研究者、ジャーナリスト……様々な立場の人が、公式発表では説明のつかない疑問について情報交換をしていた。
俺は初めて投稿してみた。
『○✕駅前の工事について』
『駅前で大規模な地下工事が行われていますが、公式発表と実際の規模が合いません。どなたか詳しい情報をお持ちの方はいませんか?』
すぐに複数の返信があった。
建設関係者『その工事、うちの会社も入札に参加しましたが、途中で資格を満たさないと言われて排除されました。資格要件を見ると、明らかに軍事関連の経験が必要な内容でした』
近隣住民『あの工事が始まってから、夜中に変な音がするんです。重機の音じゃない、もっと機械的な音。それに、時々空が光るんです』
元記者『私も取材しようとしましたが、現場に近づくことすらできませんでした。警備が異常に厳重で、まるで軍事施設のようでした』
……やはり、何かがおかしい。
その夜、俺は夜遅くまでインターネットで情報を集めた。すると、工事だけではない、もっと大きな疑問が浮かび上がってきた。
政府の予算書には「特別災害対策費」という項目で毎年巨額の予算が計上されているが、その使途が一切公開されていない。しかも、その予算は年々増加している。
一体、どんな災害対策にそんな予算が必要なんだろう?
そして俺は気づいた。最近ニュースでよく聞く「ゴジラ災害」が始まったのも、ちょうどこの「特別災害対策費」が急増した時期と重なっている。
……まさか。
俺は震える手で検索した。
「ゴジラ災害 予算 関連性」
出てきた記事を読んで、俺は愕然とした。そこには、俺と同じ疑問を持った人たちが、詳細な分析結果を投稿していた。
政府の「ゴジラ対策予算」と実際の災害規模の不整合。
ゴジラの映像に見られる技術的な不自然さ。
災害現場での不可解な規制や情報統制。
全てが繋がった。
俺は『真実を求める者たち』の掲示板に、新しいスレッドを立てた。
『駅の地下工事とゴジラ災害の関連性について』
その投稿をきっかけに、俺の「真実の探求」が始まった。
9月▲日(3年目)
朝のコーヒーブレイクの時間、俺は同僚の
「……佐藤さん、昨日のゴジラ災害のニュース見ました? あれ、明らかにCGの技術が向上してますよね」
佐藤は手に持っていたコーヒーカップを一瞬止めて、苦笑いを浮かべた。
「
この「またですか」という言葉に、俺は複雑な気持ちになった。佐藤は俺より三歳年下だが、入社は同期で、長年良きライバルとして切磋琢磨してきた仲だ。かつては互いの営業手法について真剣に議論し合い、休日には家族ぐるみで付き合うこともあった。
だが最近の佐藤の表情には、明らかに困惑の色が濃い。
「昔の田中さんはこんなんじゃなかったのに……」
佐藤の小さな呟きが聞こえた。確かに昔の俺は、こんな話はしなかった。営業の数字や業界の動向について語ることはあっても、政治的な話題は避けていた。それが「大人の常識」だと思っていたからだ。
だが、今は違う。真実を知った以上、黙っているわけにはいかないのだ。
「いや、佐藤さん、これは真面目な話なんです」
俺は身を乗り出した。
「光の当たり方を詳しく分析すると、明らかに人工照明による撮影だってことが分かるんです。自然光と人工光の違いって、分かります?」
「田中さん……」
佐藤は周りを見回した。
「仕事中にそういう話はちょっと……」
ちょうどそのとき、給湯室に他の同僚が入ってきた。
高橋は俺を見て会釈したが、すぐに佐藤の方を向いた。
「佐藤さん、例の大阪の案件、どうなりました?」
明らかに話題を変えようとしている。俺はそれに気づいたが、構わず続けた。
「皆さんも聞いてください。昨日の映像で、ゴジラの影の角度が太陽光と合わないんです」
山本が困ったような顔をした。
「田中さん、それより来月の東京ビッグサイトの展示会の件……」
「それも大事ですが、これはもっと重要な問題です!」
三人は揃って俺を見た。その表情には、かつて俺を頼りにしてくれた頃の信頼の色はもうない。代わりにあるのは、困惑と、そして少しの同情だった。
昼休み、俺は一人で弁当を食べていた。
以前なら佐藤や他の同僚と一緒に食堂で昼食を取ることが多かったのだが、最近は一人でいることが増えた。
そこに後輩の
「……田中さん、ちょっといいですか?」
鈴木の表情は真剣だった。
「どうした?」
「田中さんのゴジラ陰謀論の話なんですけど……」
「陰謀論じゃありません」
俺は即座に訂正した。
「これは真実の追求です」
「あー……」
鈴木は席に座って、慎重に言葉を選んでいるようだった。
「田中さん、僕も田中さんを尊敬してるんです。営業のことでも色々教えていただいて……」
「ありがとう」
「でも、最近の田中さんを見てると……正直心配なんです」
鈴木の率直な言葉に、俺は少し驚いた。
「お客さんの前でもそういう話をされるって聞いて……特に、実際にゴジラ災害で被害を受けた方がいるかもしれない前で『全部嘘だ』って言うのは……」
鈴木の言葉に、俺は少しだけ動揺した。確かにお客様の前でそんな話をしたことがある。だが、それも真実を伝えるためだ。
俺はこう答えた。
「その人たちも洗脳されてるんです、鈴木君。真実を知れば、むしろ楽になるはずです。騙されていたと分かれば、無意味な悲しみから解放される」
「でも……」
「例えば、愛する人を失ったと思い込んでいる人が、実はその人が生きていると知ったら嬉しいでしょう?」
「田中さん、それとこれとは違うのでは……?」
「同じです。真実はひとつなんです」
粘り強い俺の言葉に、鈴木はうんざりしたように首を振った。
「……田中さん、もう少し周りのことを考えてください。皆、田中さんのことを心配してるんです」
心配? 俺を?
だが俺が心配すべきは、真実を見ようとしない彼らの方ではないのか?
その日の帰り、俺は駅前に建設された政府関連施設周辺を調査した。
この国にゴジラ対策庁という新しい省庁ができて三年になる。表向きはゴジラ災害への対応を行う組織だが、実際は国民洗脳の司令部だろう。
その支部である駅前の施設、その周りをうろつきながら写真を撮っていると、警備員に声をかけられた。
「何をされてますか?」
訝しげな警備員に、俺は堂々と答えた。
「建築様式の研究だよ。最近の官庁建築は面白い構造をしている」
「……写真撮影は控えていただけますか」
カメラを構え続ける俺に対し、警備員はなおも不審げに撮影を阻止しようとする。俺は答えた。
「公道からの撮影は合法だ。憲法で保障された権利だ」
俺がそう毅然と答えると、警備員はいったん距離を取り無線で何かを報告していた。
……間違いない、俺の調査活動は政府の奴らに監視されている。真実に近づいているからこそ、妨害工作が始まったのだ。
すぐさま端末を開き、俺はフォーラムに報告した。
『ゴジラ対策庁を調査中。明らかに過剰な警備体制。本当にゴジラ対策だけなら、なぜこんなに隠す必要がある? 地下に巨大な撮影スタジオがあるのではないか』
すぐにリプライが着いた。
洗脳解除済み『俺も同じ経験をした。霞が関の某官庁で写真を撮ろうとしたら、即座に職質された。完全にマークされてる』
面白き事も無き世を面白く『CGスタジオの存在は確実だ。SNSの有名配信者もそれをほのめかすような発言をしている』
疑問を持つ母親『子供の教科書を見たら、ゴジラ災害の歴史が詳しく載ってる。洗脳は教育段階から始まってるのよ』
夜まで調査して家に帰ると、妻の恵美子と娘の
「……お父さん、話があるの」
「何だ?」
俺の問いに、まず麻衣が答えた。
「……お父さん、お母さんから聞いたよ。また警察相手に騒いだんでしょ?」
「騒いだんじゃない、真実を訴えようとしただけだ」
俺の言葉に、麻衣は溜息をついた。麻衣は東京の大学に通っている。二十歳になって、まだ世間の洗脳から抜け出せないでいるらしい。
麻衣は言った。
「お父さん、私もう限界だよ。友達にも恥ずかしくて紹介できないし、サークルでも『ゴジラ陰謀論者の娘』って言われるし……」
「恥ずかしい? 真実を追求する父親が恥ずかしいのか!?」
「真実って何よ!?」
麻衣が声を荒げた。
「お父さんの言う『真実』のせいで、私たちの人生がめちゃくちゃになってるのよ! 友達に“陰謀論者の娘”って言われるの、どれだけみじめか分かる? 家でも学校でも、私には居場所がなくなった。お父さんの“真実”のせいで、私の“現実”が全部壊れていくの。どうして私の人生まで、お父さんの“戦い”に使われなきゃいけないの!?」
麻衣の言葉に、俺は言葉を失った。
そんな中、恵美子が静かに言った。
「……ねえ浩二、もうやめない? お願い。家族のためにもうこれ以上は……」
「家族のため? 俺は家族のためにこそ真実を追求してるんだ。おまえたちが洗脳から解放されるために!」
麻衣が立ち上がった。
「もういい! お父さんとはもう話したくない! 私、もうお父さんの娘でいたくない!」
部屋から出ていく麻衣を見送りながら、恵美子がつぶやいた。
「もう疲れた……もう疲れたわ……」
そう呟く恵美子の姿はなんとも悲痛で、俺は思わず言葉を失った。
……けれど、父親として言うべきことは言わねばならない。俺は意を決して口を開いた。
「……なあ、恵美子。麻衣には真実を教えてやるべきだ。若いうちに目を覚まさせないと、一生騙され続けることになる」
「もうやめて!」
恵美子は顔を覆って泣き始めた。
「私たち……もう限界よ。近所でも職場でも変な目で見られるし、麻衣も大学で肩身の狭い思いをしてる」
「それがどうした? 真実を追求することに何の恥じることがある? 恵美子、おまえは真実よりも世間体の方が大切なのか?」
「真実って何なの?」
恵美子の目に涙が浮かんでいた。
「あなたが言う『真実』のせいで、私たちの
「現実? おまえたちが現実だと思ってるものが
「隣の山田さんちは、息子さんをゴジラ災害で亡くしたのよ? その人の前で同じこと言えるの?」
「山田の息子は事故死だ。政府がゴジラ災害に見せかけただけの話だ」
「じゃあ証明してよ!」
恵美子が声を張り上げた。
「怪獣が嘘だっていう決定的な証拠を見せてよ!」
「証拠なら山ほどある。CGの技術的矛盾、物理法則との齟齬、政府の不自然な対応……」
「ネットの憶測じゃなくて、ちゃんとした証拠を!」
「そ、それは……」
俺は言葉に詰まった。確かに決定的な証拠はまだ掴めていない。だが、状況証拠は山ほどある。
「それじゃダメなのよ……」
恵美子が泣きながら言った。
「もしかしたら、もしかしたらだけど、あなたが間違ってるってことはないの?」
……間違ってる? 俺が?
そんなはずはない。だってあれほどあからさまな証拠が山ほどあるのだから。
二人には分からないんだ。もし俺が間違っていたら、それはたしかに良いことかもしれない。けれど恵美子たちが間違っていたら? 政府が嘘をついていて、世間が間違っていたらどうなってしまうんだ。
俺は立ち上がった。
「泣いてる場合じゃあない! 真実に向き合う勇気を持つんだ!」
「…………。」
けれど、俺の言葉に恵美子は答えなかった。
3月◎日(4年目)
この日、俺は一晩かけて過去に録り貯めたゴジラ災害映像を全て見直すことにした。真実を見抜くには、徹底的な分析が必要だ。
パソコンの前に座り、一つ一つの映像を コマ送りで確認する。光の角度、影の方向、物理的な動き、背景の建物との整合性……全てを詳細にチェックした。
午前三時を過ぎた頃、俺は重要な発見をした。三年前の渋谷でのゴジラ災害映像で、背景に映った時計台の時刻が現実と三分ずれている。
「……これは決定的な証拠だ! 撮影時刻を操作している証拠じゃないか!」
興奮してフォーラムに投稿した。
『決定的証拠を発見! 三年前の渋谷ゴジラ災害映像で、時計台の時刻が実際の時刻と三分ずれている。これは事前撮影された映像を後から放送した証拠だ!』
朝になっても反応は少なかった。みんなまだ寝てるのかもしれない。でも俺は興奮で眠れなかった。ついに決定的な証拠を掴んだんだ。
翌朝、俺は会社を休んで役所に行き、情報開示請求の手続きをした。政府のゴジラ対策予算について情報開示請求を出して、実際の予算の使い道を調べるんだ。
担当者は不審な顔をしていたが、法的に問題はない。
「ゴジラ対策庁の詳細予算について開示を求めます」
「どちらにお使いになりますか?」
「国民の知る権利の行使です。税金の使い道を知るのは当然の権利でしょう」
一週間後、開示された資料を受け取った。予想通り、大部分が黒塗りになっている。隠蔽工作だ。
でも読める部分から重要な情報を発見した。「映像制作関連費」という項目で年間五百億円が計上されている。これこそCG制作費の証拠じゃないか!
興奮してフォーラムに投稿した。
『ついに政府文書で証拠を掴んだ!ゴジラ対策予算の中に「映像制作関連費」年間五百億円!これがCGゴジラ制作費だ!』
羊の中の狼『すごい発見だ! ついに公文書での証拠が出た!』
レッドピルを選びし者『五百億円もあれば、ハリウッド級のCGゴジラが作り放題だな』
隠蔽暴露ウーマン『まさに公金チューチューですね。これで世間の人たちも目を覚ますかしら?』
翌日、出勤した俺は興奮を抑えきれずにいた。ついに掴んだ決定的証拠を、一刻も早く皆に知らせなければならない。
朝礼が終わると、俺は営業フロアの中央に立った。
「みなさん、ちょっと聞いてください! ついに決定的証拠を掴みました! ゴジラ災害が政府の茶番だという決定的な証拠です!」
フロア内の会話が止まった。二十数名の同僚たちが一斉に俺を見る。その表情は困惑と、そして明らかな困った顔だった。
かつて俺を頼りにしてくれていた後輩の鈴木は視線を逸らし、隣の席の高橋は苦笑いを浮かべている。山本に至っては、露骨に嫌そうな顔をしていた。
……昔はこんな顔をされることはなかった。俺が何か提案すれば、皆真剣に耳を傾けてくれたものだ。
「三年前の渋谷の映像で、背景の時計台の時刻が実際と三分ずれてるんです。これは事前に撮影された証拠です!」
俺は興奮して声を張り上げた。だが、フロア内はしらけた空気に包まれている。
佐藤が苦笑いしながら立ち上がった。
「……田中さん、時計だって故障することありますよ」
けれどそんなはずはない。俺はすかさず答えた。
「故障? そんな偶然があるわけないでしょう!」
「でも、三分のずれだけで陰謀の証拠だって言うのは……」
「三分だけ?」
俺は声を荒げた。
「重要なのは時刻のずれじゃない。事前に撮影されていたという事実なんだ!」
佐藤は首を振って席に戻った。周りの同僚たちも、もはや俺の話なんて聞いていない。みんな慌てたように自分の仕事に戻り始めた。
鈴木が小声で隣の同僚に何かを囁いているのが聞こえる。山本は露骨に舌打ちをした。
……なぜ分からないんだ? なぜ真実を受け入れようとしないんだ?
昔の俺なら、こんな重要な発見を無視されることなどなかった。俺は営業部のエースだった。提案すれば皆が注目し、意見を求められる存在だったのに。
「皆さん、まだ証拠があります!」
俺は諦めずに続けた。
「政府の予算書に映像制作費五百億円が計上されています!」
今度は誰も振り返らない。完全に無視されている。
佐藤だけが義理で資料を見てくれた。
「……田中さん、これは広報活動費じゃないですか? ゴジラ災害の啓発ビデオとか作ってるんでしょう」
「五百億円ですよ? 啓発ビデオにそんな金額かけますか?」
「大規模な広報活動なら、それくらいかかるんじゃないですか」
俺の声はもはやフロア内で浮いていた。何人かの同僚がこちらをチラチラと見ては、困ったような顔で首を振っている。
かつて俺を「田中先輩」と慕ってくれた鈴木が、今では明らかに避けるような素振りを見せている。
……なぜ分からないんだ? なぜこんな明白な証拠を前にしても目を逸らすんだ?
そのとき、営業部長の
「……田中君、ちょっと話がある」
オフィスから離れた会議室へ向かう途中、俺は同僚たちの視線を感じた。同情するような目、呆れたような目、避けるような目……。
会議室で二人きり、部長は深刻な表情で俺と向き合った。
「……田中君、最近の君の行動について、お客さんからクレームが来てるんだ」
「クレーム?」
何の話だ。俺は真実を伝えているだけなのに。
「君ね、ゴジラ災害で家族を亡くしたお客さんの前で、『全部政府の嘘だ』って言ったそうじゃないか」
「真実を伝えただけです」
俺は毅然と答えたが、部長の表情はより深刻になった。
石井部長は重い口調で続けた。
「……君は長年この会社の顔だった。入社以来二十年近く、営業成績は常に上位で、お客さんからの信頼も厚かった。後輩たちの面倒見も良く、まさに模範的な社員だった。だからこそ、最近の変化が心配なんだ」
部長の言葉に、俺は逆に腹が立った。真実を見抜く能力を得た俺を、昔の無知な俺と比較するなんて。
「最近会社を休むことも多いし、お客さんへの対応も……田中君、君はどうしてしまったんだ?」
「どうもしていません! 真実に目覚めただけです!」
「真実って何だ? 君の憶測だろう? 証拠だと言っているものも、全て推測の域を出ないじゃないか」
俺は部長を睨み返した。この人も洗脳されている。皆、洗脳されているんだ。
「田中君、頼むから昔の君に戻ってくれ。あの頃の君は……」
「昔の俺は無知だったんです! 今の俺の方がよほど価値がある!」
部長は深く溜息をついた。
「……田中君、もう限界だ。来月から君には営業の仕事は任せられない。しばらく内勤で様子を見よう」
……左遷だ。
二十年間積み上げてきた信頼も実績も、真実を追求したために全て無に帰すのか。この国はどうなってるんだ?
だが、これはまだ序の口だった。
俺が家に帰ると、恵美子が荷物をまとめていた。
……何をしてるんだ? 俺が尋ねると、恵美子は疲れ切った表情で言った。
「……実家に帰ります。麻衣も今度から実家から大学に通うって」
「なぜだ?」
問い詰める俺に、恵美子は涙を流しながら答えた。
「もう耐えられない。近所の人たちも会社の人たちも、みんな私たちを変な目で見る。子供の頃からの友達にまで距離を置かれるようになった」
「友達? そんな奴らは本当の友達じゃない!」
俺に言わせれば、本当に大切なことを共有できない奴らなんてこちらから願い下げだ。真実だと信じているからこそ一生懸命伝えているのに。
けれど、恵美子は言うのだった。
「あなたにとってはそうかもしれない。でも私にとっては大切な人たちなの」
恵美子は俺の前に立った。
「浩二、最後にお願い。一緒に来て。陰謀論なんて忘れて、普通の生活に戻りましょう」
……陰謀論だと。俺は真実を追求しているのに。
俺は首を振った。
「真実を捨てることはできない」
「真実って何なの? その真実のために、あなたは家族を失ってもいいの?」
「家族を失う? 君たちが真実を受け入れればいいだけの話だ」
恵美子は絶望的な表情をした。
「もうダメね……本当にもうダメ……」
翌朝、恵美子と麻衣は家を出ていった。俺は一人になった。
一人になった家で、俺は改めて自分の調査結果を整理した。これまでで集めた膨大な「証拠」。時計台の時刻のずれ、CGの技術的矛盾、政府予算の映像制作費、物理法則との齟齬……
「でも、なぜ誰も信じてくれないんだろう? なぜ家族まで俺を見捨てるんだろう?」
フォーラムを見ると、同志たちは相変わらず真実を追求している。でも、現実世界では俺は完全に孤立してしまった。
会社でも家族でも友人関係でも、全てを失った。
でも俺は正しいはずだ。真実を見抜いているはずだ。
深夜、一人でテレビを見ていると、またゴジラ災害のニュースが流れた。今度は大阪だ。
……相変わらず雑なCGだ。光の当たり方がおかしいし、ゴジラの動きも不自然だ。明らかに合成映像だ。
でも、テレビに映る被災者たちの涙は本物に見えた。家族を失って泣き叫ぶ人々の姿は、演技には見えなかった。
俺は首を振った。
「騙されるな。あれも全部演技だ。政府に雇われた役者だ」
そうに決まってる。
5月※日(5年目)
夜、仕事から家に帰ると、郵便受けに離婚届が入っていた。恵美子からだった。
同封された手紙にはこう書かれていた。
『浩二へ
もう待つことはできません。あなたが真実だと信じているものが、私たちの現実を壊してしまいました。
あなたは間違っていないのかもしれません。でも、間違っているのかもしれません。私にはもう分からないのです。
ただ一つ分かるのは、あなたの真実のために、私たちの人生が破綻してしまったということです。
どうか、一度だけでも、自分が間違っているかもしれないと考えてみてください。
恵美子』
俺は手紙を破り捨てた。
……間違っている? 俺が? そんなはずはない。一人きりの家で、改めて怪獣の映像を見直す――CGの粗さ、物理法則の矛盾、時計台の時刻のずれ……全て明白な証拠だ。
ふと寂しさに耐えきれず、パソコンを起動して「真実を求める者たち」のフォーラムにアクセスする。画面の向こうには、同じような孤独と不信を抱えた名前も知らない“仲間”が無数にいる。いるはずだ。
投稿欄に手が震えたまま文章を打ち込む。
『ついに家族にも見捨てられた。俺は間違っていないはずだ。彼らは洗脳されているだけだ。なぜ誰も信じてくれない?』
すぐに反応が返ってくる。
RealityBreaker43『大丈夫、目覚めた者の運命w』
ZeroSheepleJP『家族も遅れて気づくよ!』
短い応援のメッセージが、画面上に次々と流れる。
一瞬、救われたような気持ちになる。
……けれど、話題はすぐに違うものへと移り変わっていった。
覚醒者A『速報! 大阪上空に謎の飛行物体出現、政府またCG流してるぞwwww』
真実の探求者『特撮の瓦礫の飛び方、明らかに不自然w 何回指摘すれば学ぶんだよ、政府www』
洗脳解除済み市民『【朗報】NHKのニュース映像、2年前のと背景コピペ同じ説浮上www』
陰謀検証部『そもそも“ゴジラ対策庁”って完全に利権の温床だろ。俺ら税金泥棒を許すな!#公金チューチュー』
目覚めた母『息子の教科書見たら“怪獣災害訓練”とか普通に載ってた……やばくない!? 教育から洗脳始まってるわ!〉
新規の参加者が「これ本当に全部CGなんですか?」と投稿すれば、古参住民が「情弱乙」「テレビ信じてそうw」とからかい、やがて「歓迎!洗脳解除おめでとう!」と拍手スタンプの嵐。
掲示板の勢いはピーク。スレッドは何本も乱立し、スパム混じりの罵倒や自作解説動画リンクでさらに流れが加速する。
YouTubeライブでは「検証系配信者」が「緊急生放送!ゴジラのCG矛盾20連発!」と叫び、同時接続数は数千人に膨れ上がっている。
……画面の向こうの誰一人、俺の現実にはいない。
家は静まり返っている。ディスプレイの光だけが、部屋を照らしている。
他の連中は、ただの文字列だ。本当に真実を理解してくれている奴がいるのか、わからない。ネットだって結局は面白半分の愉快犯や野次馬かもしれない。
そう思うと気づけば画面の中のコメントも読み飛ばして、また怪獣災害の映像を何度も再生していた。CGの粗さ、物理法則の矛盾、時計台の時刻のずれ……全て明白な証拠だ。やっぱり、俺だけが真実を知っている。
……でも、なぜ俺以外の人間には見えないんだろう?
なぜ俺だけが真実を見抜けるんだろう?
なぜ俺だけが……
答えは簡単だ。俺が特別だからだ。
それにもしゴジラが本物だったら……もし万が一にでもゴジラが本物だとしたら、どうだ。俺たちはあんな化け物に好き放題されてしまうような絶望的な世界に生きているということか? そんな現実は受け入れられない。
もし俺が間違っていたら、この五年間は何だったんだ? ただの妄想にしがみついて家族を失った愚か者だったということか? ただの平凡な中年男性が、理解不能な怪物の前で震えていただけじゃないか。
「……そんなのは絶対に嫌だ」
そう独り言ちたとき、外から大きな音が聞こえた。
地響きのような音だ。
窓から外を見ると、遠くの空が赤く光っている。
……また政府の『茶番』が始まったのか。でも、その光は今まで見たものより遥かに巨大で、遥かに明るかった。
地面が揺れている。本当に揺れている。
俺は外に出た。
近所の人たちも家から出てきて、空を見上げている。みんな恐怖の表情を浮かべている。
そして俺は見た。
巨大な『影』が空を覆っているのを。
建物より遥かに大きな何かが、ゆっくりとこちらに向かってくるのを。
それは明らかに生き物だった。CGではない、本物の生き物だった。
本物のゴジラだった。
でも俺は頭を振った。
……騙されるな。これも茶番だ。より巧妙な茶番だ。ドローンか、ホログラムか何かを使っているんだ。
そうに決まってる。
ゴジラが建物を踏み潰してゆく。その巨大な足音が地面を震わせる。
街の人たちが逃げ惑っている。
でも俺は動かなかった。
これは幻だ。政府の最新技術による偽物だ。
俺は真実を知っている。
ゴジラなんているわけがない。ゴジラは架空の存在、フェイクである。
存在するはずがない。
巨大な足が俺の前に降りてきた。
これは嘘だ。
これは全部フィクションなんだ。
俺だけが真実を知っている。
俺だけが……
報告書番号:GOD-20x5-0847
作成日:20x5年6月xx日
分類:機密Ⅲ類
## 概要
20x5年5月xx日、東京都○✕区で発生したゴジラ災害(事案番号: TOK-20x5-05xx)の現地調査において、被災現場より手書きの手記が発見された。
手記の著者は田中浩二氏(43歳、会社員)と推定される。本報告書は、発見された手記の内容分析および田中氏の身元調査結果をまとめたものである。
## 発見状況
発見場所:東京都○✕区東x丁目 倒壊家屋跡地
発見日時:20x5年5月xx日 14:30
状態:手記は防水ケースに入れられており、比較的良好な状態で保存されていた
## 概要
この手記は20x0年から20x5年までの5年間にわたり、被害者が「ゴジラ災害は政府による陰謀である」との信念のもと書き続けたものである。内容は以下の通り:
- ゴジラ災害をCG技術と特撮映像によるフィクションと断定
- 政府の陰謀説に関する独自の「調査」記録
- 家族・同僚・社会からの孤立過程の記録
- インターネット上の同調者との交流記録
- 最終的にゴジラと遭遇した際の記述
手記は田中氏の死亡直前まで記録されており、最後のページには震えた文字で「俺だけが真実を知っている」と記されている。
## 田中浩二氏 身元調査結果
氏名:田中浩二
年齢:43歳(19xx年生まれ)
住所:東京都○✕区東x-xxx-xxx(ゴジラ災害により全壊)
職業:マルトモ商事株式会社 ○✕区営業所(20x4年4月より内勤に異動)
家族構成:妻・恵美子(41歳)、長女・麻衣(20歳、大学生)
### 関係者証言
妻 田中恵美子氏(現在は実家に避難、離婚調停中だった)
「主人は5年前頃から急に変わってしまいました。最初は政治に関心を持つようになっただけだと思っていたのですが……家族で話し合おうとしても、全て陰謀論で片付けてしまって。最後の方は会話も成り立ちませんでした」
元同僚 佐藤氏
「田中さんは元々真面目で責任感の強い人でした。でも、ここ数年はお客様の前でも陰謀論を話すようになって……会社としても対応に苦慮していました」
## 専門家コメント
心理学者
「手記からは、現実との整合性を保つために認知的不協和を解消しようとする典型的なパターンが見て取れます。一度信念体系を構築してしまうと、それを否定する情報は全て『隠蔽工作』として処理してしまう心理機制が働いています」
## 結論
田中浩二氏は、ゴジラ災害を政府による陰謀と信じ込み、5年間にわたって「真実の追求」を続けた結果、家族・社会から孤立し、最終的に自身が否定し続けた災害の犠牲となってしまった。
本件は、災害時における情報の混乱や社会不安が個人の認知に与える影響、および陰謀論の拡散がもたらす社会的分断について考察する上で重要な事例となる。
この手記は、災害心理学および社会心理学の研究資料として、関連機関と情報共有することを提言する。今後のゴジラ災害対策において、以下の点を検討すべきである:
1. 災害情報の透明性向上と積極的な情報公開
2. 陰謀論の拡散を防ぐメディアリテラシー教育の強化
3. 陰謀論に陥った市民への心理的支援体制の構築
4. 緊急避難時における陰謀論者への特別な配慮
被害者の冥福を祈るとともに、本報告書が今後のゴジラ災害対策および社会心理学研究の一助となることを願う。
ゴジラがいる世界で「ゴジラなんていない、陰謀だ!」って言ってる人がいたら面白いだろうなと思って書きました。