《天竜》の伝説   作:PAPA

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第七説:近況報告

悪魔の実食べちゃった事件(俺はそう呼んでいる)から早い話、2年の歳月が流れた。

あー、何か色々あったなー。

まあ順を追って話していくことにしよう。

まずは皆?が気になっている悪魔の実についてだがご存じ通り俺が食ったのは動物系幻獣種ネコネコの実モデル〝白虎〟である。

ここ二年間で何とか人獣型を常時保ちつつ、能力を使うことはできるようになった。

最初は体力がもたず人獣型を保てなくて、能力を使うどころではなかったのだから、大した成長だ。

ちなみに能力は最低でも人獣型ではないと使えなかった。

そしてその能力は五行の金、つまりあらゆるものを金属のように硬質化できることだった。

厳密に言うと自身と自身に触れている物を硬質化できるのだ。

その強度は驚くべきものだった。

 

───────

 

「大地の守護(ガイア・ウォール)」

 

俺の目の前に土の壁がせりあがってきた。

 

「よし、これを硬質化して私の攻撃をガードしてみろ」

 

「ええっ!何で?」

 

「お前の能力の硬質化の強度がどれくらいか確かめるためだ」

 

「うー…」

 

ガイアの攻撃を真正面からガードしろとか無理だろ!

俺死んだな…

 

「早くしろ!じゃないと死ぬぞ!」

 

「分かってるよ!ううっ…」

 

あんたの攻撃だったら硬質化してても死ぬよ…

 

「〝五行の金〟物体硬質化」

 

俺は目の前の土の壁に触れて全力で硬質化させる。

 

「じゃあ、いくぞ」

 

ガイアが能力を使う。

 

「〝錬金〟ダイヤモンド」

 

「大地の武具・槍(ガイア・ウェポンランス)ダイヤモンドVer」

 

ガイアは構える。

 

「ふんっ!」

 

そしてダイヤモンド製の槍を投げてきた。

 

ああっ、さよなら父様母様。

先に旅立つ親不孝な息子をお許しください。

 

固いもの同士がぶつかる鋭い音がした。

 

 

……

 

………あれ?

 

死んでない?

 

「すごいな…」

 

ガイアの驚愕した声が聞こえた。

 

硬質化を解いて土の壁の裏にまわる。

 

そこには砕け散ったダイヤがあった。

 

───────

 

その強度はダイヤを砕く程だった。

さすがに武装色の覇気を纏わせられると無理だったが。

しかし、ぶっちゃけ俺はあんまりこの能力を使いこなせていない。

自身の体で硬質化できるのは両腕だけだし物体硬質化だって集中してようやく一個が限界。

能力の扱いが難しいとガイアが言っていたのがよく分かる。

それと能力でもう一つ、あの時に見せたあの荒れ狂う風。

あれはあの時の一度っきりで二年間修行したが全然だせなかった。

俺的には五行の金よりそっちの風が使いたかったなあ。

 

六式は全部使えるようになったんだ。

おかげで変装してお忍びの一人での外出ができるようになった。

いやー、月歩って便利だなー。

まあ、マリージョアをでるまでは防護服を着なきゃならないんだけど。

変装するのは、そうでないと皆、膝ついたりして全然相手してくれないからだ。

まあ、それで父様に大目玉とかをよく食らうんだけどね。

母様に「昔の私にそっくりね」と言われた。

 

そうそう。

ロズワードの子どもたち、チャルロスとシャルリアもこの二年で生まれた。

チャルロスは一昨年、シャルリアは去年にだ。

前にチャルロスの誕生会に呼ばれた時に見たが原作通り鼻水垂れっぱなしだった。

誰か拭いてやれよ。

 

そして最後に一番大事なこと。

ついに今年の始めにロジャーが処刑され大海賊時代が始まったんだ。

つまり今は原作開始の22年前ということだ。

まあ大海賊時代が始まったからといって何かが変わるわけでもなく天竜人たちは数日後にある年に一度に開催される大人間オークションを前にそわそわしている。

暢気なもんだ。

かくいう俺もまた変装してお忍びでシャボンディ諸島に遊びに来ているのだが。

アイスうめー。

 

「さっさと動け!新世界を目指すルーキーたちはいつ来るか分からないのだからな!」

 

俺の目の前を海兵たちが横切っていく。

最近はやけに海軍や海賊を見かけることが多い。

 

そう言えばシャボンディ諸島って新世界の海に行くために海賊たちが一斉に集うんだっけ。

 

この時海兵の言っていた言葉が後に起こる大事件の始まりを予告していたなんて俺は知る由もなかった。

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