Googleに15ヶ月のAIタダ券を貰ったのでプレインズウォーカーになってみた 作:末は油かアヴァシンか
■ユーザー指示21回目■
休む決心が付かず、能率の悪い仕事ぶりでズルズル机に齧りついているコーラリアに対し、私はひとつ仕事を依頼します。
「人工環状島を半月利用し、その使い勝手と必要な改善点をレポートすること」
要するに物件のレビューを名目にして休暇を取れ、ということです。彼女は苦情を言いますが、実は彼女の父親には私から既に話を通してあり、半月彼女がいなくなってもそこまで問題はありません。
そんなわけで、彼女は騙されたような気持ちを抱きつつも、お付きの侍女を連れ立ってリゾート地にレポートを書きにいくでしょう。
以上の流れを描写し、続いて人工環状島における彼女の生活を描写してください。現地の環境の素晴らしさや、彼女の体調の変化などを克明に描くこと。
■Gemini応答21回目■
承知いたしました。
バーツの少々強引な計らいと、それによって訪れるコーラリアの休息、そして彼女の変化を克明に描写します。
◆
先日、バーツからのあまりに個人的な言葉に、コーラリアは心の置き場を見つけられずにいた。
休暇を取るという決心がつかないまま、能率の上がらない頭で大使館の執務机に齧りついている。山積みの書類は、まるで彼女の心労が形になったかのように、一向に減る気配を見せなかった。
そんな彼女の元に、再びバーツが姿を現した。彼は、コーラリアの目の前の書類の山をうんざりしたように一瞥すると、一枚の羊皮紙をその上に、トン、と置いた。
「君に、新しい仕事を依頼する」
羊皮紙には、荘重な書体でこう記されていた。『公式指令:第一環状島(通称:コーラリアの隠れ家)における居住性実地調査』。
「その人工環状島を、本日より半月間、試験的に利用してもらいたい。そして、居住空間としての使い勝手、海洋生物への影響、インフラとして必要な改善点などを詳細にレポートとしてまとめること。以上が任務だ」
要するに、物件のレビューを書け、という体裁で、半ば強制的に休暇を取れという命令だった。コーラリアは、カッと頭に血が上るのを感じた。
「ふざけないでください! こちらには貿易協定の最終調整が、税制の細則決定が、入植者間の紛争調停が……! 半月も、この場を離れられるわけがないでしょう!」
彼女の抗議に対し、バーツは悪びれもせずに肩をすくめた。
「その件だが、昨日、君のお父上と魔導通信で話しておいた。君の副官に権限を一時委譲する手筈も整っている。族長閣下は、『娘にようやく休暇を取らせてくれるのか、恩に着る』と、大変喜んでおられたぞ」
「……は?」
完全に、外堀を埋められていた。父親公認。いや、父親と共謀しての、この強制休暇。
騙された、という怒りと、あまりの用意周到さへの呆れ、そして心のどこかで、もう抗わなくていいのだという安堵感が、彼女の中でない交ぜになった。
「貴方という方は……本当に……!」
結局、それ以上の苦情を言う気力も失せた彼女は、数名のお付きの侍女を連れ、不承不承ながら、自分の名が(勝手に)つけられたリゾート地へと、「レポート執筆」という名目で向かうことになったのだった。
◆環状島にて
魔法推力の船でたどり着いたその島は、コーラリアが立体映像で見たよりも、遥かに美しかった。
神がコンパスで円を描いたかのように完璧なリング状の陸地。外洋の荒波は純白の砂浜に砕けて穏やかな音を立て、内側のラグーンは、風もなく、まるで磨き上げられた巨大なターコイズのように静まり返っている。
彼女のために用意されていたのは、陸上でありながら、床の一部がガラス張りで真下の海を覗ける、開放的で優雅なヴィラだった。
最初の数日間、コーラリアは律儀に「任務」を遂行しようとした。ラグーンに潜っては珊瑚の定着率を調べ、砂浜を歩いては海流による侵食の度合いを記録する。
だが、彼女の周囲の時間は、アーデンポートの喧騒とは全く違う、ゆったりとしたリズムで流れていた。
朝は、鳥のさえずりで目を覚ます。夜は、満天の星と、水中の夜光虫が放つ幻想的な光に包まれて眠りにつく。食事は、侍女たちがラグーンで獲った新鮮な魚と、島に実る果物だけ。
5日目が過ぎた頃、彼女の中で何かが変わった。
朝、水盤に映った自分の顔を見て、驚いたのだ。目の下の隈が薄くなっている。常に張り詰めていた肩の力が抜け、何よりも、陸上生活と心労で失われていた、マーフォーク特有の肌のみずみずしさと、内側から発光するような艶が、確かによみがえり始めていた。
その日を境に、彼女はレポート用のメモ帳を脇に置いた。
仕事のためではなく、ただ快楽のために、温かいラグーンで一日中泳ぎ、疲れたらヤシの木陰のハンモックで微睡んだ。侍女たちと、他愛のないお喋りに興じ、久しぶりに心の底から笑った。
心と体が解きほぐされていくにつれ、頭もクリアになっていく。あれほど彼女を悩ませていた複雑な問題も、この島の圧倒的な自然の中にいると、ちっぽけで、解決可能なことに思えてきた。
半月が経ち、迎えの船が水平線に見えた時、コーラリアは名残惜しさを感じている自分に気づいた。
彼女のレポートは、最初の数ページに専門的な記述があるだけで、残りは白紙のままだった。だが、彼女の心身には、どんな詳細な報告書よりも雄弁な「結果」が記されていた。
彼女は、生まれ変わったように心身ともに充実していた。
あの男のやり方は、相変わらず強引で、腹立たしい。だが、その結果もたらされた、この極上の休息と癒し。
コーラリアは、苦笑とも微笑ともつかない表情で、青く澄み渡った空を見上げた。
(……礼の一つぐらいは、言ってあげてもいいかもしれないわね)
そう素直に思えるほどには、彼女の心は回復していた。
■ユーザー指示22回目■
コーラリアから上がってきたレポートを読んで、私はゲラゲラ笑います。前半と後半で文体が微妙に違い、また頑張ってはいますがあちこち時系列が怪しいことから、「最初は真面目にやっていたが途中で放りだして後から突貫工事で帳尻を合わせた」ことがありありと覗えたからです。
この文章(ようするにリゾート地の魅力にやられて仕事を放り投げた証拠)をそのまま公開した方が人工環状島の宣伝になるんじゃないか、と私は彼女をからかおうかと思いますが、流石に彼女のプライドを傷つけそうなのでやめておき、一人で笑って楽しむに留めます。
その後、人工環状島は複数設置され、いい値段で売れました。国庫に放り込んで兌換紙幣用の準備金になるため、特に私個人の利益にはなりませんが、別に物欲はないので私はまるで気にしません。
以上の流れを描写してください。
■Gemini応答22回目■
承知いたしました。
コーラリアの「レポート」に対するバーツの反応と、その後の環状島プロジェクトの顛末を描写します。
◆
半月後、休暇(という名の任務)を終えたコーラリアから、一冊の丁寧な装丁が施された報告書がバーツの元に届けられた。彼はエンバレス城の書斎で、その「レポート」を興味深く読み始めた。
最初の数ページは、実に彼女らしかった。緻密な観察眼に基づいた、環状島の基礎構造の魔術的安定性に関する考察。ラグーン内外の海流の詳細なデータと、それによる海洋生物への影響分析。その学術論文さながらの内容に、彼は「やはり彼女に任せて正解だった」と感心しきりだった。
しかし、レポートが中盤に差し掛かったあたりで、バーツは眉をひそめた。
いや、口元が緩むのを抑えきれなかったのだ。
それまで冷静で客観的だった文体が、明らかに情緒的になっている。「第五日目:ラグーン内における魚類の回遊パターンの初期観察」といった項目が、いつの間にか「第八日目:夕陽の光が水面に反射する様は、島全体の士気高揚に一定の効果が見られた」などという、詩的な記述に変わっている。
さらに読み進めると、あちこちで時系列が怪しくなり、後半の数ページに至っては、明らかに慌てて書き上げたような、走り書きに近い筆跡すら見受けられた。
「……ぷっ、あはははは!」
バーツは、とうとう堪えきれずに大声で笑い出した。書斎に、彼の朗らかな笑い声が響き渡る。
目に浮かぶようだった。最初は律儀に任務をこなそうとしていた彼女が、やがて島のあまりの居心地の良さに、仕事のことなどすっかり忘れて休暇を満喫し、帰還の直前になって慌てて帳尻を合わせたのだろう。
このレポートは、彼女が仕事を放り出してリゾートを楽しんだ、何よりの証拠だった。
(これは傑作だ。いっそ、『当物件の居住性に関する、全権大使殿による率直な反応』とでも題して、このレポートをそのまま公開した方が、よほど環状島の宣伝になるのではないか?)
そこまで考えて、バーツは首を振った。いや、やめておこう。きっと彼女は、真っ赤になって抗議するに違いない。あの真面目な彼女のプライドを、これ以上傷つけるのは無粋というものだ。
彼は一人でその微笑ましいレポートを楽しむに留め、丁寧に書庫の棚へと保管した。
その後、バーツが「サンプル」として創造した環状島は、コーラリアの一族の間で大きな話題となった。彼女の父である族長が、娘の「海洋研究所」を視察に訪れたことをきっかけに、富裕なマーフォークたちから「我々の一族にも、あのような安住の地を」という注文が殺到したのだ。
バーツは、彼らの要望に応じて、いくつかの環状島を新たに創造した。
それぞれの氏族の好みに合わせ、ラグーンを深くしたり、島に特殊な植物を植えたりといった、オーダーメイドのサービスも付け加えた。
それらの島々は、いい値段で売れた。
売却によって得られた莫大な星屑真珠や希少な宝石は、全て『イル・ヌオーヴォ中央銀行』の国庫に納められた。それは、彼が発行した兌換紙幣の価値を裏付ける、強力な準備金となった。
当然、バーツ個人の懐には一銭も入らない。
だが、彼はまるで気にしなかった。そもそも、この世界に来てから、物欲というものが綺麗さっぱり消え失せていた。富や財産など、この社会を動かすための便利な道具、あるいはゲームのスコアのようなものに過ぎない。
彼の楽しみは、富を蓄えることではない。
彼が創り上げたこの国が、数々の複雑なシステムの上で、活気を持って動き、発展していく。その様を、人々と苦楽をともにしながら眺めていくこと。
それこそが、今の彼にとって、何物にも代えがたい最高の娯楽なのだった。