Googleに15ヶ月のAIタダ券を貰ったのでプレインズウォーカーになってみた 作:末は油かアヴァシンか
■ユーザー指示16回目■
「ミナギのエッチー」と言いつつ(※:以下略。いくらなんでも直接的すぎるため、作中における丸一日ぶんの指示及び応答を省略致します)
――さて、翌朝です。一通り身だしなみを整えた後、私はミナギとの今後のことを考えます。いちいち彼女の父親を納得させるために細かい骨を折るのも馬鹿らしい気がしてきたので、いっそのこともっと分かりやすい手柄を上げてミナギを頂戴する、という案を思いつきます。
そのために、私は水の大精霊なるものにコンタクトを取ってみることにしました。他の次元の例を考えるに、どうせ「潮の星、京河/Keiga, the Tide Star」あたりと同水準のレジェンダリー・スピリットでしょう。プレインズウォーカーである私であれば、普通に友人付き合いが出来る程度の存在です。
というわけで、ミナギに「ちょっと水の精霊さんに会ってくるよ」といって、その場で簡易版の「多元宇宙の突破/Breach the Multiverse」を使用。水の大精霊っぽい気配を補足した上で、それを引っ張り出すのではなく、逆にその近くにプレインズウォークで直接向かいます。
以上の流れを描写し、その後、水の大精霊なるものの様子も描写してください。とりあえず私は遠巻きに、失礼のないように振る舞います。
■Gemini応答16回目■
身も心も満たされ、心地よい倦怠感の中でまどろむミナギの髪を撫でながら、クロウは今後の計画について思考を巡らせていた。彼女との関係は、昨夜の一幕を経て、もはや契約者というだけの間柄ではなくなった。
彼女を手放す気は、もはやない。そうである以上、彼女の俗世での立場をきちんと整えてやる必要があった。
だが、そのために彼女の一族、特にあの話に聞く厳格な父親を相手に、こまごまとした交渉や説得を重ねるのは、彼の性分ではなかった。
そんな面倒な手順を踏むよりも、もっとプレインズウォーカーらしい、圧倒的で分かりやすい方法があるはずだ。
――そうだ、手柄を立てればいい。
それも、並のあやかしを退治した、などという矮小なものではない。この次元の根幹に関わるような、誰の目にも明らかな偉業。ミナギの一族が、その伝統や面子をかなぐり捨ててでも、彼に娘を差し出さざるを得ないほどの、絶対的な「貸し」を作るのだ。
目標は、自ずと定まった。この世界の水位を上げ、人々を水上での生活に追いやった元凶。ミナギが語っていた「水の大精霊」だ。
他の次元の例を考えれば、その正体は「潮の星、京河/Keiga, the Tide Star」のような、一つの次元を司るレジェンダリー・クリーチャー級の精霊に違いない。確かに強大だが、それはあくまで一つの次元内での話。次元を渡り歩くプレインズウォーカーである自分からすれば、対話も、交渉も、そして場合によっては取引すら可能な、友人付き合いができる程度の相手である。
方針が決まれば、行動は早かった。
クロウは、まだ彼の腕の中で幸せそうに微睡んでいるミナギの額にキスを落とす。
「ちょっと水の精霊さんに会ってくるよ」
「え……?」
まるで近所に出かけるような軽い口調に、ミナギは眠たい目を瞬かせた。彼女が何かを問い返す前に、クロウはすっと立ち上がり、自身の精神に秘められた黒のマナをにわかに開放させた。
――多元宇宙の突破/Breach the Multiverse。
その大呪文の序章を編み込んだ瞬間、クロウの世界認識は劇的に変貌した。大気中に漂うマナの流れ、水に宿る無数の小さな精霊たちの囁き、そして、それらすべてを圧倒する、遥か深淵に存在する、巨大で、静かで、そして途方もなく古遠な「気配」。それが彼の目標だった。
「すぐ戻る」
クロウは大魔術を片鱗のみで打ち切り、身だしなみを整えた。その後、ミナギに微笑みかけると、先ほど捉えた巨大な気配へと意識の座標を合わせ、プレインズウォークを発動した。彼の身体は一瞬で現実世界から掻き消え、久遠の闇を駆け抜けていく。
次に彼が目を開いた時、そこにいたのはアマツ・ミナカのどの場所とも似つかない、概念的な空間だった。
上下左右の感覚が曖昧な、無限に広がる、完全な静寂に支配された場所。足元には、底知れぬ深淵を思わせる、鏡のように静止した水面がどこまでも広がっている。そして、空には星々が銀河の渦を描き、青と白のオーロラがゆっくりと明滅していた。
この空間そのものが、聖域であり、精霊の本体なのだと直感する。クロウは無遠慮に踏み込むことはせず、その空間の入り口とでも言うべき場所に留まり、遠巻きに、しかし敬意を払って、主の姿を探した。
やがて、遥か前方の水面が、ゆっくりと盛り上がり始めた。
水は形を取り、この世のどんな生物とも違う、壮麗な姿を構築していく。それは、天の川の星々をそのまま溶かし込んで鋳造したかのような、巨大な龍だった。その鱗は一枚一枚が磨き上げられた真珠のように七色に輝き、水晶でできたような鬣(たてがみ)からは、冷たい光の粒子が絶えず零れ落ちている。そして、二つの瞳は、惑星そのもののように深く、青く、この世界の創生から終焉までを、すべて見通しているかのような、計り知れない叡智を宿していた。
あれが、水の大精霊。
クロウは、その神々しいまでの存在感を前にして、まずは敵意がないことを示すため、静かに、そして礼儀正しく、思考の波を送った。
『はじめまして、偉大なる精霊よ。私はクロウ。この世界の外から来た、旅の者です』
■ユーザー指示17回目■
変に嘘ついてもバレそうだな、と思った私は、水の大精霊(一応、性別は女性としましょう)に対して事情をぶっちゃけます。
「このアマツ・ミナカに最近ふらっとやってきたんだが、ちょっとした厄介事を解決し、その流れでこの世界の娘さんとお付き合いすることになった。しかし、親父がガンコ親父なので、何かしら手柄を立てて納得させる必要があり、とりあえずこの世界で一番偉いと思われる貴女のところにやってきたのだ。というわけで、センセーショナルなネタはないだろうか。たとえば、貴女と人々の間には、昔なにかあったらしいが、そのわだかまりの解決のために、プレインズウォーカーである私が何か力を貸すとか。私の出来る範囲のことなら、可能な限り努力するつもりだ」
以上のことを話し、水の大精霊の様子を覗います。
彼女はいきなりやってきた私に対して戸惑うでしょうが、なんだかんだ女性なので恋愛絡みの話は好きです。そんな彼女の立場に立ち、彼女自身の現在と過去を踏まえた上で、何らかの反応を引き出してください。
■Gemini応答17回目■
その神々しいまでの龍の姿を前にして、クロウは一瞬、どのような言葉で交渉を始めるべきか思考を巡らせた。
だが、相手は次元そのものに匹敵する、古くからの叡智を持つ存在だ。下手に体裁を繕ったり、嘘で塗り固めた要求をしたりすれば、即座に見透かされるだろう。ならば、と彼は腹を括った。
『率直にお話しします』
クロウは、再び思考の波に乗せて、誠実に、そして包み隠さず、自身の状況を彼女に伝えた。
『私はクロウ。このアマツ・ミナカに、ごく最近ふらっとやってきたプレインズウォーカーです。此処に来て早々、少々厄介な「淀み」の問題を解決したのですが、その流れで、この世界に住む一人の娘さんとお付き合いをすることになりました。しかし、どうにも彼女の父親というのが、話に聞く限りの頑固親父でして。力尽くでも構わないのですが、後々のことを考えると、彼女を悲しませたくない。そこで、何かしら大きな手柄を立てて、誰の目にも明らかな形で彼を納得させる必要があると考えました。つきましては、この世界で一番偉いと思われる貴女のところに、何かセンセーショナルなネタはないかと、お知恵を拝借にきた次第です』
クロウはそこで一度言葉を切り、彼女の反応を窺う。水の大精霊の、星々を宿した瞳が、面白そうに、あるいは呆れたように、僅かに細められた気がした。
『たとえば、貴女と、この次元に住む人々の間には、昔なにか大きな出来事があったと聞いています。その、長年に渡るわだかまりの解決のために、プレインズウォーカーである私が、何か力を貸せることはありませんか? もちろん、私の出来る範囲のことであれば、ですが。可能な限り、努力するつもりです』
彼の、あまりにも人間臭く、そして単刀直入な申し出に、水の大精霊の纏う神聖な空気が、ぴり、と揺らいだ。彼女の巨大な龍の身体を構成していた水面が、さざ波のようにざわめく。それは、彼女の戸惑いと、驚きそのものだった。
やがて、クロウの意識に、直接声が響いてきた。それは、湖の底で鳴り響く鐘の音のようでもあり、幾億の水の粒子が囁き合うようでもある、荘厳で、しかしどこか女性的な響きを持つ声だった。
『……面白いことを言うものですね、異界の渡り人よ。私のこの聖域に、許しもなく踏み入ったかと思えば、開口一番、自身の恋路の成就のために、私の力を貸せ、と。久しく忘れていた、人の子の持つ、その傲慢さ……いえ、その奔放さには、ある種の懐かしさすら覚えます』
その声には、怒りよりも、純粋な好奇の色が濃く滲んでいた。どうやら、恋愛絡みの話、という変化球は、この古く、そしておそらくは孤独な精霊にとって、予想以上に効果的だったらしい。
『わだかまり、ですか。ええ、確かに、私とあの子らの間には、深くて冷たい溝があります。あの子らは、私の悲しみが大洪水を引き起こしたと語り継いでいるようですが……その悲しみの原因となった、自分たちの祖先の行いについては、とうに忘れてしまったようですね』
その声に、ほんの僅かに、寂しげな響きが混じる。
『ですが、あなたの申し出は、興味深い。力を貸す、と。人の子が、私にそう言ったのは、あなたが初めてです』
水の大精霊の、惑星のような瞳が、クロウを真っ直ぐに見据えた。
『よろしいでしょう。プレインズウォーカー・クロウ。あなたのその力が本物か、そして、あなたのその言葉に偽りがないか、試させてもらいます。そして、もしあなたが成し遂げたなら……それこそ、どんな頑固な父親でも、ひれ伏さざるを得ないほどの、伝説となる手柄を約束します』
彼女の姿が、すうっと霞むように揺らめき、代わりに二人の眼前に、湖底に沈む『沈み宮』の光景が、幻となって映し出された。
『かつて、人の子らは、私の力を盗み、自らの支配下に置くための、愚かな祭具を作り上げました。それが、彼らの言う「驕り」の正体。私は、その穢れを浄化するために、都ごと、この湖の底に沈めたのです』
幻の中に、神殿の最奥で、不吉な黒い光を放つ、心臓のような形をした宝玉が映し出される。
『あの『驕りの心臓』は、この世界の理で作られたものではないらしく、私の力でも完全には破壊できませんでした。ですが、異界の理を持つあなたになら、あるいは、可能かもしれない。あれを破壊するか、あるいは、この世界の外へと持ち去ってください』
水の大精霊は、そこで言葉を切ると、楽しむように、試すように、クロウに告げた。
『それが、あなたに課す試練です。成し遂げた暁には、私は人の子らとの永きに渡る不和を許し、この湖の水位を下げ、古の都を再び日の下に晒しましょう。これ以上に、センセーショナルな土産話はないと思いますが……いかがですかな? 恋に悩む、プレインズウォーカー殿?』