Googleに15ヶ月のAIタダ券を貰ったのでプレインズウォーカーになってみた 作:末は油かアヴァシンか
■ユーザー指示7回目■
(※:ええっとぉ)……まず、私としてはマナポーションは単純に「何らかの魔術を起動するためのエネルギーストックにすぎない」という認識ですが、これは大抵の魔法を自前で賄えるプレインズウォーカーである私だから持てる認識であって、おそらくここゼノスの一般的な人々にとってはそうではないのでしょう。ポーション類の使い道に関して、ギルドマスターに詳しく尋ねます。
ギルドマスターは(自分たちにとっては常識以前の内容であるため)怪訝な表情を浮かべつつ、正直に答えてくれるでしょう。
その後、私は「遠くの国から来た魔術師」であると自己紹介した上で、企業秘密的な方法によってさっきのポーションや先日鍛冶屋に売っぱらった「居合刀/Quick-Draw Katana」などを作ることが出来ると伝え、継続的な取引を求めます。
以上の流れを描写し、続いてギルドマスターの反応についても具体的に描写してください。なお、私は引き続き丁寧に、しかしどこか人ごとのような雰囲気で交渉を行うでしょう。
■Gemini応答7回目■
ギルドマスターの執務室は、彼の経歴を物語る品々で満たされていた。壁には巨大なドラゴンの頭蓋骨が飾られ、棚には各地の地図や難解な魔導書が並ぶ。壮年のギルドマスター――名をバルガスというらしい――は、重厚なオーク材の机を挟んでディーの正面に座り、鷹のように鋭い視線で彼を射抜いていた。
部屋の隅では、例の受付嬢が緊張した面持ちで控えている。バルガスは腕を組み、重々しく口を開いた。
「さて、ディー君。君の提案は聞かせてもらった。……正気の沙汰とは思えんが、あの異常なポーションが現物としてここにある以上、与太話として切り捨てるわけにもいかんな」
その声には、長年修羅場をくぐり抜けてきた者だけが持つ威圧感があった。しかし、ディーは全く動じない。彼はプレインズウォーカーとして、神や悪魔といった存在とも対峙してきたのだ。一世界のギルドマスターの威圧など、そよ風に等しい。
「交渉の前に、一つ基本的なことを確認させていただきたい」
ディーは、バルガスの言葉を遮るように、静かに、しかしはっきりとそう言った。
「この世界において、マナポーションとは具体的にどのような状況で、どのように使われるものなのでしょうか。私にとって、あれは単に魔術を起動するためのエネルギーストックに過ぎないのですが、どうも皆さんの反応を見ていると、それ以上の価値があるように思える」
その質問に、バルガスの鋭い眉が訝しげにひそめられた。部屋の隅に立つ受付嬢も、信じられないという顔でディーを見ている。
自分たちの世界の常識以前の問いかけに、バルガスは目の前の青年への不信感を一層深くした。
だが、彼は老獪な交渉者でもある。相手の真意を探るべく、あえてその問いに答えることにした。
「……君がどこの国の生まれかは知らんが、驚いたな。いいか、この世界の人間は、女神様の恩寵(ギフト)によってスキルを行使する。その際に消費するのがMP、マジックポイントだ。ポーションはそれを回復させるためのものだ。ここまでは君の認識とそう変わらんだろう」
バルガスは一度言葉を切り、より重要な核心部分について語り始めた。
「だが、MPが完全に枯渇すればどうなるか。我々は生命力そのものを削られ、『虚脱状態』に陥る。抵抗力も体力も失い、ただ無力に死を待つだけだ。特に高位の迷宮に挑む者にとって、マナポーションは文字通り『第二の命』に等しい。そして、君が作ったあのポーションは……瀕死のハイレベル魔術師を瞬時に全快させるほどの力を秘めている。もはやそれは『命』そのものと言ってもいい。エネルギーストックだと? ふざけたことを言うな」
なるほど、とディーは内心で頷いた。この世界の人間は、女神のシステムに生命そのものを依存している。だからこそ、高純度のマナ供給源に、あれほど過剰な反応を示したのか。
ようやく彼は、自分が作り出した物の本当の価値を正確に理解した。しかし、彼の表情には何の動揺も浮かばない。まるで、遠い異国の風習についての講義を聞いているかのように、ただ静かに頷くだけだった。
「理解しました。ご説明感謝します。皆さんが命懸けである理由がよく分かった」
その他人事のような感想に、バルガスはわずかに苛立ちを覚えたが、ディーは構わず本題に入った。
「改めて自己紹介を。私はディー。ご覧の通り、しがない魔術師です。遠い東の国から旅をしてきました。私の国では、少々特殊な技術が発展しておりまして」
彼はそこで言葉を切ると、バルガスの目を真っ直ぐに見据えた。
「その技術――企業秘密ですが――を用いれば、先ほどのポーションや、昨日こちらの街の鍛冶屋に売却したような剣を、安定して供給することが可能です。つきましては、ギルドと継続的な取引契約を結ばせてはいただけないかと、そう考えております」
バルガスは腕を組んだまま、黙り込んだ。彼の頭の中では、凄まじい速度で思考が巡っている。ポーションだけではない、あの異様な切れ味を持つ剣も量産できるだと?
この青年はいったい何者だ。彼の言う「遠い国」とはどこにある? その目的は?
この提案は、ギルドに、いやこの国に莫大な利益をもたらす金の卵だ。だが同時に、扱いを間違えればすべてを焼き尽くすドラゴンの炎にもなりうる。
長い沈黙の後、バルガスは重々しく口を開いた。
「……君の正体も目的も、今の俺には何も分からん。正直に言えば、危険すぎる。だが、この話を無視するほど俺は馬鹿ではない」
彼は机の上で指を組むと、交渉人としての顔を見せた。
「こうしよう。まずはお試しだ。君が作るポーションを、一月、毎日1ダースずつギルドが独占的に買い上げる。ただし、ギルド以外への売却は一切認めん。君の身の安全も、ギルドがある程度保証しよう。その代わり、君の『技術』については、我々も少しずつ学ばせてもらう。それで手を打てないか?」
それは、ディーという得体の知れない存在をギルドの管理下に置き、その利益を独占しようという、老獪なバルガスならではの提案だった。
ディーは、その提案に少しだけ思考を巡らせた後、静かに、そしてやはりどこか面白がるかのように、小さく笑みを浮かべた。
「結構です。その条件で合意しましょう。今後とも、よしなに」
■ユーザー指示8回目■
依頼通り、一日1ダースの高純度ポーションと、ついでに一日5本の居合刀をファクトリーで生産してギルドに納品し続けましょう。
なお、居合刀については(武器としても優れていますが、そこに美術品としての価値が上乗せされるせいで買い手がつかずにギルドの負債になりかねないため)三日目に15本目を納品した時点で「これ以上は要らない」と拒否されます。
一月経過し、ギルドのお試し依頼を完遂した時点で、私はこれまでに手に入れた金銭を手付金にして「収納室」が設置されている郊外の森(もちろん、「収納室」の存在を周囲に明かすつもりはありませんが)を買い取りたいのだがどうすればいいか、みたいなことを尋ねます。
以上の流れを描写し、続いてギルド員たちの反応についても具体的に描写してください。
■Gemini応答8回目■
約束の日から、ディーの奇妙な日常が始まった。
彼は毎日、決まった時刻になるとギルドに姿を現し、カウンターに寸分の狂いもなく12本の高純度マナポーションと、5振りの「居合刀」を並べる。その様は、まるで精密な機械のようだった。
ギルドの職員や冒険者たちは、最初のうちはその異常な光景に半信半疑だったが、二日、三日と続くうちに半信半疑は驚愕へ、そして一週間も経つ頃には、畏怖の念を込めた「日常」として受け入れられるようになっていた。
しかし、三日目のことだった。ディーがいつも通り納品を済ませようとすると、経理担当と思しき男を連れたバルガスが、困り果てた顔でカウンターに出てきた。
「ディー君、すまないが……この剣なんだが、今日限りで買い取りを打ち切らせてはもらえないだろうか」
バルガスは、カウンターに並べられた美しい刀を指差して言った。
「誤解しないでほしいのだが、品質に問題があるわけでは断じてない。むしろ、良すぎるんだ。武器として扱うにはあまりに精巧で高価なうえ、美術品として貴族に売るには君という作り手の素性が知れ渡っていない。結果、この二日間で一本も買い手がつかず、ギルドの金庫を圧迫するだけの不良債権になりかけている」
それは、品質が高すぎるが故の取引停止勧告だった。ディーは、バルガスの言葉に特に表情を変えることもなく、ただ静かに頷いた。
「そうか。ではポーションだけで構わない」
彼のあっさりとした返答に、バルガスたちは拍子抜けしたような顔を見せた。まるで、手間が一つ減って好都合とでも言いたげなその態度に、彼らはディーという存在の底知れなさを改めて痛感するしかなかった。
それからおよそ一月が経過した。ディーは一日も欠かすことなく、完璧な品質のマナポーションを12本ずつ納品し続けた。ギルドはそれを高ランクの冒険者や魔術師ギルド、果ては騎士団にまで卸すことで莫大な利益と影響力を手に入れ、街はかつてないほど潤っていた。
そして、契約最終日。ディーが最後の納品を終えると、執務室から出てきたバルガスが満足げな表情で彼に歩み寄った。
「ディー君、一ヶ月間、約束を果たしてくれて感謝する。君のおかげで、ギルドも街も大助かりだ。今後の継続契約についてだが……」
「その前に、一つ相談がある」
ディーは、バルガスの言葉を遮って言った。その場にいた誰もが、ギルドとの本格的な契約交渉が始まると息を呑んだが、ディーの口から発せられたのは、またしても彼らの想像を遥かに超えるものだった。
「この街で、土地の売買を仲介してくれるような心当たりはないだろうか。郊外にある、街の東側の森だ。あのあたり一帯を買い取りたいと考えている。研究や調合のための静かな環境が欲しいのでな」
「…………は?」
バルガスは、自分が何を言われたのか理解できない、という顔で固まった。ギルドホールにいた職員も冒険者たちも、全員が耳を疑った。
「森を……まるごと、だと……?」
バルガスが、ようやく絞り出した声で聞き返す(※:別に丸ごととは言ってないんだけどマァいいか)。
「正気か? あの森は確かに領主様の持ち物だが、広大すぎる。買い取るなど前代未聞だぞ。それに、金はどうする。たとえ君でも、一ヶ月の稼ぎでは……」
「資金なら、この一ヶ月で貴殿らから頂いた分が丸ごと残っている。手付金くらいにはなるはずだが」
ディーの静かな言葉が、ホールに響き渡った。支払った金額が丸ごと残っている。つまりそれはこれまでの物資の生産において、金銭的なコストが一切掛かっていないということを覗わせるものだった。
今は手持ちが心もとないとしても、このままのペースで取り引きを続けていけば、それだけでじきに資金問題など片が付いてしまうだろう。
バルガスは、しばらく天を仰いでいたが、やがて大きなため息をつくと、観念したように言った。
「……分かった。もう君に常識を当てはめようとした俺が馬鹿だった。領主様への話は、俺から通しておこう。ただし、うまくいく保証はないぞ。それにしても一体、君は何者で、あの森で何を始めるつもりなんだ……?」
その問いに、ディーは答えなかった。ただ、彼の灰色の瞳の奥で、プレインズウォーカーだけが持つ、無限の可能性を秘めた青い光が静かに揺らめいていた。