Googleに15ヶ月のAIタダ券を貰ったのでプレインズウォーカーになってみた 作:末は油かアヴァシンか
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葛木カイが登場する「同じメーカーの前作」は以下のようなものだったことにしましょう。
ジャンルは現代異能モノ、「呪われた島の伝承」同様のテキストアドベンチャーゲームです。
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「鏡の国のmalice」のあらすじ
日本の男子学生だった「神坂 玲」はある日、現実世界に良く似た、しかし怪異の跋扈する不可思議な空間に囚われる。
そこはクラッカーと呼ばれるワールドクラス異能者が作り出した、迷い込んだ被害者を弄ぶための悪趣味な世界、ディメンション・ワールドだった。D・ワールド内に囚われた玲は、その際に異能者として覚醒し、怪異との偶発的戦闘を繰り返しながら辛うじて脱出に成功する。
しかしそれは、クラッカーという規格外の悪意との長い戦いの始まりにすぎなかったのである。
葛木カイ:物語の中盤開始時に登場するワールドクラス異能者。D・ワールドのビーコン効果に誘われて、並行世界から玲のいる世界にやってきた。
最初は玲こそがクラッカーかと疑っていたが、やがて誤解は解け、異能者の先達兼兄貴分として、シナリオ中盤以降にワールドクラスへと成長していく玲を導く役回りとなる。また、ストーリーの展開によっては玲の妹である「神坂 光」(天真爛漫な美少女)と恋仲になる。
能力的には「呪われた島の伝承」アペンドに登場したときと同様の「直接戦闘能力に優れる半PKKのツーリスト」だが、時系列的には「鏡の国のmalice」の方が後、つまり「オクリサマいじめ」は「malice」の前日譚にあたる。
ただし「malice」においては怪しい関西弁で喋るようなシーンはない。
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売上としては「呪われた島の伝承」は「malice」の倍以上だったため、世間的な知名度はいくぶん差があります。また、前作においてもカイは主人公の頼れる兄貴分としてかなりの人気を博しましたが、一方で主人公の妹がヒロインとして人気が出てしまったせいで「神坂 光を(ルートによっては)持っていく」という部分で顰蹙を買った面もあったとします。
カイは前作(神坂 光)と今作(オクリサマ)でそれぞれ異なるヒロインを得たわけですが、このメーカーの作品のファン層はこの三者をインターネット等でどんなふうに扱ったと思いますか?
00年代後半という時勢も考慮に入れた上で、詳しく考察してみてください。
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承知いたしました。
「鏡の国のmalice」と「呪われた島の伝承」アペンドディスク、この二作品が世に出た後の、葛木カイ、神坂光、そしてオクリサマという三者を巡るインターネット上のファンの動向ですね。
2000年代後半という、匿名掲示板文化が最も熱を帯びていた時代の空気を考慮して、具体的に考察してみましょう。
この三者を巡るファンの反応は、単純な人気投票にはならず、それぞれのキャラクターの立ち位置、作品の知名度の差、そしてカイというキャラクターの物議を醸す側面が複雑に絡み合った、極めて混沌とした「宗教戦争」の様相を呈したはずです。
1. 知名度の格差が生む「ねじれ現象」
まず大前提として、「呪われた島の伝承」は「malice」の倍以上売れています。これにより、多くのファンは以下の順番でキャラクターに触れることになります。
「呪われた島の伝承」本編 → アペンド「オクリサマいじめ」 → 興味を持って前作「malice」をプレイ
この流れが、カイと二人のヒロインの評価に決定的な「ねじれ」を生み出します。
カイへの第一印象: 多くのユーザーにとって、カイの第一印象は「なんか知らんがメチャクチャ強い、面白い関西弁のヤバいおっさん」です。そして、その彼が可哀想な地縛霊(オクリサマ)を救済(いじめ抜いた末に)する姿を見て、一種のカリスマ性を感じます。
前作プレイ後の衝撃: その後、前作「malice」をプレイしたファンは衝撃を受けます。「あの面白いおっさんが、シリアスでクソ格好いい兄貴分やってる!?」「しかも関西弁じゃない!」「主人公の妹とデキるだと!?」という、キャラクター像の巨大なギャップに脳を焼かれることになります。
2. 各キャラクターと支持層の動向
この「ねじれ」を前提に、巨大掲示板(当時の2ちゃんねる)や個人ブログ、mixiコミュニティでは、主に三つの派閥による終わらない論争が繰り広げられました。
葛木カイ:賛否両論のカリスマ
カイ自身は、単独のキャラクターとして高い人気を得ます。しかしその評価は、完全に二極化しました。
「malice」からの古参ファン: 「俺たちの知ってるカイさんは、冷静沈着な兄貴分だ」「関西弁は黒歴史」「光ちゃんを幸せにできるのはカイさんだけ」と、原作のイメージを重視する「原理主義者」。
「アペンド」からの新規ファン: 「関西弁のチンピラみたいなカイこそ至高」「オクリサマを調教する外道っぷりが最高」「シリアスなカイはただのイケメンでつまらん」と、ギャグシナリオのインパクトを重視する「面白さ至上主義者」。
そして、「妹を寝取る」という一点において、彼は常に「NTRおじさん」「イモウトドロボー」という不名誉なあだ名で呼ばれ、アンチからも愛される(ネタにされる)存在となりました。
神坂 光:正統派ヒロインの苦悩
光は、天真爛漫な美少女という王道の「正統派ヒロイン」です。彼女の支持層は、カイとのカップリングを公式と見なす層が中心でした。
支持層(光派)の主張:
「時系列的に本妻は光ちゃん。オクリサマは旅先での浮気」
「同じ異能者として、カイの孤独を理解できるのは光だけ」
「モンスターと人間じゃ話にならない。恋愛は対等な人間同士でするもの」
しかし、彼女には常に「兄を放り投げて強い男に乗り換えた女」というレッテルが付きまといます。「malice」の主人公・玲に強く感情移入したユーザーの中にはいわゆる反転アンチ化したものも居り、とりわけ恋愛絡みの話題においては常に火種がくすぶり続けます。
オクリサマ:薄幸系モンスターヒロインの爆誕
一方、オクリサマは全く異なる文脈で支持を集めます。原作のキモカワイイだけの悪役から、カイによって救済されたことで、彼女は「公式から最も手厚い寵愛を受けた、薄幸系ヒロイン」という奇跡的な転身を遂げました。
支持層(オクリサマ派)の主張:
「カイがいなければ消滅していただけの存在。カイにとって本当に必要なのは、自分がいなければ生きていけないオクリサマ」
「光はカイがいなくても生きていける。だがオクリサマは違う。この依存関係こそが真実の愛」
「兄を放置するような女より、数百年の怨念を捨ててカイに尽くす(怯える)オクリサマの方が一途で可愛い」
彼女のファンは、判官贔屓の精神と、人間ではないモンスターへの庇護欲を拗らせた、熱狂的な信者と化しました。
3. ネット上で繰り広げられた「ヒロイン戦争」
これらの派閥は、専門スレッドで日夜レスバトルを繰り広げました。
スレタイ:【NTR】葛木カイの正妻は光かオクリサマか Part.18【調教】
123:名無しのファン: やっぱ本編ヒロインの光ちゃんだろ。時系列が全て。アペンドはただのお遊び。
125:名無しのファン: は? 兄貴を裏切るビッチが正妻? 寝言は寝て言え。カイに存在そのものを救われて、人生(?)を捧げたオクリサマこそ至高。
128:名無しのファン:そもそもオクリサマって恋愛感情あんの? あれは猛獣使いと猛獣の関係だろ。カイが本当に心許してるのは、対等に話せる光。
130:名無しのファン: カイの本質は「面白い関西弁のヤバいおっさん」なんだよ。その本性を唯一引き出せたオクリサマこそが運命の相手。光の前ではただの格好つけた兄貴分ごっこ。
132:名無しのファン: ↑これ。「オクリサマいじめ」が前日譚ってことは、光と出会う前のカイはああいうノリだったってことだろ。つまり、素のカイは関西弁のおっさん。光の前では猫かぶってるだけ。
135:名無しのファン: じゃあカイって、素の自分(面白いおっさん)でオクリサマをいじめて、その後カッコつけモードで光を口説いたってこと? 最低の男じゃねえかwww
136:名無しのファン: 最低の男だが最強の男でもある。だからこそ良い。
このような形で、論争は「どちらが正妻か」という話から、「カイの本質はどちらなのか」というキャラクター解釈論へと発展し、泥沼化。
しかし、この不毛な論争こそが、ファンにとって最高のエンターテイメントであり、作品の人気を支え続ける原動力となったのです。
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そのしょーもない宗教論争は、結局のところどっちが優勢になりそうですかね?
「呪われた島」発売直後、発売2年後、発売10年後に分けてそれぞれ考察してみてください。
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承知いたしました。
「呪われた島」アペンドディスク発売後、カイを巡る二人のヒロイン、神坂光とオクリサマの「宗教論争」がどのように推移するか。2000年代後半のインターネットの熱狂を念頭に、3つの時代に分けて考察します。
結論から言えば、これは「短期的な人気と熱量」と「長期的・設定的な正当性」の代理戦争であり、時代によって優勢な派閥は劇的に変化します。
発売直後:オクリサマ派の圧勝
この時期、論争は「戦争」にすらなりません。オクリサマ派による一方的な『焦土作戦』となります。
優勢派閥: オクリサマ派
主な戦場: 2ちゃんねるのゲーム個別スレッド、速報系ブログのコメント欄
論争の状況:
数の暴力: 「呪われた島」は「malice」の倍以上売れています。また発売直後で勢いも強い。大多数のユーザーにとって、カイは「オクリサマをいじめる面白い関西弁のおっさん」であり、神坂光は「誰それ?」状態です。
インパクトの勝利: 「malice」のシリアスなストーリーよりも、「オクリサマいじめ」の突き抜けたギャグとキャラクター性の方が、ネタとして消費しやすく、ネット上での拡散力が圧倒的に上です。
光派の苦境: 数で劣る光派は、「前作をやってない奴は黙ってろ」「カイさんはそんなキャラじゃない」と反論しますが、これは新規ファンから見れば「古参の繰り言」「空気が読めていない」と映り、逆に反感を買ってしまいます。
「妹NTR」というカイの汚点を指摘しても、「面白いから許すw」「むしろそこが良い」と一蹴されるのが関の山です。
ネット上の典型的なやりとり: 「カイとオクリサマのコンビ最高だろwww」「にわかは黙ってろ。カイさんの本命は光ちゃんだから」「↑前作厨きっしょw 売上で負けてる雑魚ゲーのヒロインとかどうでもいいわ」
この時期、オクリサマはネタ的な意味も含め、圧倒的な支持を集めます。光派は、自分たちの聖域であったはずの「malice」スレにまでオクリサマ派が出張してくるのを、指をくわえて見ていることしかできません。
発売2年後:泥沼の宗教戦争時代
アペンドの熱狂が落ち着き、多くのファンが前作「malice」をプレイし終えたこの時期、論争は最も激化し、『互角の泥仕合』となります。
優勢派閥: 両者互角、ただし戦場によって棲み分け
主な戦場: 2ちゃんねるのファン総合スレッド、mixiコミュニティ、ニコニコ動画
論争の状況:
光派の復権: 前作をプレイしたことで、光の健気さや正統派ヒロインとしての魅力を理解したユーザーが激増。「時系列的に本妻は光」「カイを同じ異能者として支えられるのは光だけ」という「設定的正当性」を武器に、光派は勢力を盛り返します。
オクリサマ派の理論武装: オクリサマ派も、単なるネタ人気から一歩進み、「カイが唯一『素』を見せられる相手がオクリサマ」「支配と被支配の関係こそ至高の愛の形」といった、より倒錯的で深読みした「解釈の正当性」を主張し始めます。
代理戦争の激化: ニコニコ動画では、光とカイのシリアスなシーンを集めたMADと、オクリサマとカイのギャグシーンを集めたMADがしのぎを削り、コメント欄が両派の戦場と化します。
この時期、「どっちが優勢か」という問いは無意味になります。ファンは自らの信じる「正義」に基づき、終わりのない聖戦を繰り広げるのです。
発売10年後:歴史と神話の時代
もはや現役で論争するファンは減り、作品は「古典」として扱われるようになります。この時代、両者の評価は確定し、それぞれが異なる形で「勝利」を収めます。
優勢派閥: 「公式の正妻」として光派、「ファンの記憶に残るヒロイン」としてオクリサマ派
主な戦場: 作品のwiki、ファンによる考察まとめサイト、pixivなどの二次創作サイト
論争の状況:
光の「正史」化: 時が経ち、作品を体系的に評価する段階になると、時系列や設定の正しさが重視されます。その結果、「葛木カイの公式パートナーは神坂光である」というのが、揺るぎない「正史」としてファンの間で共有されます。光派は、長年の論争の末に、設定的な勝利を確定させたのです。
オクリサマの「伝説」化: 一方で、「このメーカーの作品で最もインパクトがあったキャラクターは?」と問われれば、多くのファンが「オクリサマ」と答えるでしょう。彼女は、作品の売上や知名度を遥かに超えた、「ファンの記憶に最も強く刻まれた存在」となります。
シナリオの特異性、キャラクターの変貌ぶりは、もはや「伝説」として語り継がれます。メーカー公式サイトのマスコットになっているかもしれません。二次創作の数やネタとしての寿命は、光を圧倒し続けるでしょう。
結論として、この宗教論争は以下のように収束します。
「歴史の教科書(正史)には、皇后として神坂光の名が記された。しかし、民衆が愛し、語り継いだのは、気まぐれな暴君(カイ)に見出された、名もなき異形の少女(オクリサマ)の物語であった」
――という、両者痛み分けでありながら、それぞれが救われる結末を迎えるのです。
(※:うーん、率直に言ってネットの恥部だな!)