Googleに15ヶ月のAIタダ券を貰ったのでプレインズウォーカーになってみた   作:末は油かアヴァシンか

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プレインズウォーカーA、対策を打つ

 

 

■ユーザー指示17回目■

 

 

 会議室を覆う重苦しい雰囲気を多少なりとも和らげるよう、私は少し冗談めかせて話を続けます。良いニュースと悪いニュースが1つずつある、といって。

 

 

 まず、良いニュースですが、「時の裂け目/Rift」はそこまで大規模なものではなく――あくまでプレインズウォーカー基準で、ですが――また、次元には自己修復能力があるため、非常に長期的に見るなら、このまま時間経過でネブェルヘイムの状況は徐々に改善されていく可能性が高いです。

 

 また、魔術師の邪悪な思念を元とする霧の悪影響に対しては、一定の指向性をもたせた白マナが有効です。つまり天使の数が増えたり、白マナの使い手が増えることで、改善速度は更に加速するでしょう。

 

 

 他方、悪いニュースですが、私一人では状況を抜本的に改善する手段を持たない、ということです。

 

 仮に元凶のプレインズウォーカーが私と互角か、やや劣る程度の使い手だったと仮定しても、彼の残留思念は清浄のアーティファクトでかなりの量吸い上げたネブェルヘイムのエネルギーと一体化しており、私一人が全戦力を用いて戦いを挑んでも――つまり私がセラや他の守護者たちとともに総出で立ち向かったとしても――おそらく、歯がたちません。

 

 他のプレインズウォーカーに助力を求めて複数で挑むか、もしくは最低限の封印処置のみを施して、時間経過で次元自体の回復を待つかのどちらかしかないでしょう。前者が可能であれば理想的ですが、しかし他のプレインズウォーカーを話に噛ませるということ自体がそもそもかなりのリスクであるという事実が、多大なデメリットとして降り掛かってきます。

 

 

 以上の説明を踏まえた上で、今後どうするかを検討してみてください。

 

 なお、私は本件が同じプレインズウォーカーが仕出かした事件であったことから、なるべく良い方向に解決したいとは思っています。しかしながら、私はこの次元を事故で訪れただけの部外者でもあります。

 

 この次元のために命を投げ出すとか、一生を捧げるとか、そこまでするつもりは流石にありません。

 

 

 

 

 

■Gemini応答17回目■

 

 

 承知しました。PWアッシュが良いニュースと悪いニュースを提示し、それを受けて会議の参加者たちが今後の対応策を検討する様子を描写します。

 

 

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 衝撃的な真実が明らかになり、会議室を息苦しいほどの沈黙が支配する中、アッシュはあえて少し肩の力を抜き、やや芝居がかった仕草で咳払いをした。

 

「さて、諸君。あまり暗い顔ばかりしていても始まらない。こういう時は、物事を整理して考えるのが一番だ。実を言うと、今の我々には、良いニュースと悪いニュースが一つずつある」

 

 その言葉に、エルムンド団長たちがわずかに顔を上げる。アッシュは、指を一本立てて話を続けた。

 

 

 

 ●良いニュース

 

 

「まず、良いニュースからだ。ルミナたちが持ち帰ったデータと、先程の『過去の追体験』から判断するに、あの『時の裂け目(リフト)』は、プレインズウォーカー基準で言えば、そこまで絶望的に大規模なものではない。もちろん、ネブェルハイムにとっては致命的な傷だが、次元そのものが完全に崩壊しきっているわけではないんだ。そして何より、次元というものには、ある程度の自己修復能力が備わっている。つまり、たとえ何もせずとも、非常に長い時間はかかるだろうが、このネブェルハイムの状況は、ほんの少しずつではあっても改善していく可能性が高い」

 

 その言葉は、暗闇の中に差し込んだ一筋の光のように、エルムンドたちの表情をわずかに和らげた。

 

「さらに」 とアッシュは続けた。

 

「あの邪悪なプレインズウォーカーの思念を元とする霧の悪影響だが、あれは本質的に負のエネルギーであり、歪んだ黒マナの塊だ。これに対しては、指向性を持たせた純粋な白マナが極めて有効なカウンターとなる。つまり、セラやヴァレリアたち天使の存在そのものが霧を薄め、その影響を弱める力を持っているということだ。天使の数が増えたり、あるいは君たち人間の中に白マナの素養を持つ者が現れ、その力を適切に扱えるようになれば、次元の回復速度はさらに加速するだろう」

 

 セラの瞳が、その言葉に強く輝いた。自分たちの存在が、この世界の希望に直結するという事実は、彼女にとって何よりの励みとなるだろう。

 

 

 

 ●悪いニュース

 

 

 しかし、アッシュはすぐに指をもう一本立て、表情を引き締める。

 

「他方、悪いニュースだ。そしてこれは、かなり厄介な問題でもある。それは、今の私一人では、この状況を抜本的に、かつ迅速に改善する決定的な手段を持たないということだ」

 

 希望の光が見えた直後に突きつけられた現実に、参加者たちの顔に再び緊張が走った。

 

「仮に、あの元凶たる邪悪なプレインズウォーカーが、生前は私と互角か、あるいはやや劣る程度の力しか持っていなかったと仮定しよう。それでも、彼の残留思念は、あの『清浄のアーティファクト』が暴走する際に吸い上げた、ネブェルハイムという次元一つ分の膨大なエネルギーの残滓と一体化してしまっている。いわば、強力な『地縛霊』のようなものだ。私一人が全戦力……つまり、セラや他の栄光の守護者たち全員と共にあの『時の裂け目』に総攻撃を仕掛けたとしても、おそらく歯が立たないだろう。最悪の場合、我々がもろとも囚われ、事態を悪化させる可能性すらある」

 

 アッシュの言葉は、彼自身の限界を率直に認めるものだった。

 

「そうなると、取りうる選択肢は大きく二つだ。一つは、他のプレインズウォーカーに助力を求め、複数人で事に当たる。もう一つは、あの邪悪な思念に対しては最低限の封印処置のみを施し、あとは次元そのものの自己修復力と、白マナによる長期的な浄化に期待して、ひたすら時間をかけて回復を待つ、だ。そして前者には、致命的なデメリットがある。それは、他のプレインズウォーカーをこの話に噛ませるということ自体が、そもそも極めて大きなリスクを伴うということだ。プレインズウォーカーというのは、残念ながら、私のように常識の基準がはっきりとした者ばかりではないからな……新たな火種を持ち込むことになりかねん。もちろん、後者のリスクは多大な時間が掛かるということに尽きる」

 

 

 

 ●アッシュのスタンスと今後の検討

 

 

 アッシュは、そこで一度言葉を切り、皆の顔を改めて見渡した。

 

「私個人の気持ちを言えば、この一件は同じプレインズウォーカーが引き起こした悲劇だ。できることなら、このネブェルハイムが良い方向に進むよう、力を貸したいと思っている。しかし、正直に言わせてもらえば、私はこの次元を事故で訪れただけの部外者でもある。この世界のために命を投げ出すとか、私の一生をここで捧げるとか、そこまでするつもりは、流石にない。その点は理解してほしい」

 

 その言葉は表面上冷たく聞こえるかもしれないが、彼の誠実さと、そしてネブェルハイムの住人たち自身の主体性を尊重する姿勢の表れでもあった。

 

「さて、以上の情報を踏まえた上で、今後我々がどうすべきか……皆の意見を聞かせてほしい」

 

 

 

 重苦しい雰囲気の中、最初に口を開いたのはエルムンド団長だった。

 

「アッシュ殿……率直なご説明、感謝いたします。他のプレインズウォーカーを頼るという選択肢は……正直、新たな脅威を招き入れるようで、避けるべきかと思います。我々はもう、外部の強大な力に運命を委ねるべきではない」

 

 その声には、過去の悲劇を繰り返すまいという強い意志が込められていた。

 

「次元が自己修復するというのならば、たとえどれだけ時間が掛かろうと、我々はその力を最大限に引き出す努力をすべきです。そして、あの邪悪な思念に対しては……アッシュ殿のお力で、最低限の封印が可能なのであれば、それに賭けたい。時間はかかっても、我々自身の手で、この大地を浄化していく道を」

 

 

 次に、エルピノス賢者が静かに語り始めた。

 

「同感ですな。次元の自己修服と、白マナによる環境改善……そこにこそ、我々の進むべき道があるように思えます。アッシュ殿がおっしゃる『最低限の封印』とは、具体的にどのようなものでしょうか? それが可能なのであれば、我々記憶の番人は、白マナの力を増幅させる方法や、霧の悪影響を軽減させるための古代の知識を総動員し、その封印を助け、次元の回復を促進させるための研究に全力を注ぎましょう」

 

 

 最後に、セラが、決意に満ちた眼差しでアッシュを見つめた。

 

「アッシュ様。邪悪な思念を完全に消滅させることが叶わぬとしても、それを封じ込め、弱体化させることができるのであれば、それが今の私たちが取るべき最善の道だと信じます。私も、そして他の天使たちも、白マナの供給源として、そしてこの地を守る盾として、力の限りを尽くします。アッシュ様お一人に全ての負担を背負わせるのではなく、私たち自身が、この世界の未来を切り開くために戦うべきです」

 

 

 三者三様の意見は、奇しくも一つの方向性を指し示していた。

 

 外部の不確定な力に頼るのではなく。時間はかかっても、自分たちの手で、そしてアッシュの限定的な支援を受けながら、ネブェルハイムを再興していくという道である。

 

 

 

 アッシュは、彼らの言葉に静かに頷いてみせた。

 

「皆の覚悟、よく分かった。ならば、我々の方針はこうだ。まず、私があの『時の裂け目』に対し、邪悪な思念の活動を抑制し、霧の悪影響を大幅に軽減するための、限定的な封印術を施す。これは、私にとっても大掛かりな術になるため、準備に時間を要するだろう。その間、エルムンド団長とセラは、天使たちや騎士団員たちの訓練、そして白マナを効率的に運用するための防衛体制の構築を進めてほしい。エルピノス賢者には、その封印術の効果を高め、次元の自己修復を促進するための研究と、白マナの使い手を育成するための方策の検討をお願いしたい。これは、長い、長い戦いになるだろう。だが……絶望的ではない」

 

 

 

 会議室には、先程までの重苦しさとは異なる、困難な未来に向けて結束を固めた者たちの、静かで、しかし確かな決意が満ちていた。

 

 ネブェルハイムの夜明けは、まだ遠いかもしれない。でも、彼らはその暗闇の中に、確かに進むべき道を見出したのである。

 

 

 

 

 

■ユーザー指示18回目■

 

 

 その日の晩、私はセラを呼び出します。そして彼女に以下のようなことを伝えます。

 

 

 私が霧の封印のために用いる魔術は「存在の封印/Seal from Existence」というもので、白マナを用いた封印術としてはオーソドックスなもの(※:良くあるリミテ用除去エンチャである)です。これ自体はそれなりに強力な効果を持ちますが、しかし術のコントローラーである私が別の次元に行ったり、あるいは術に対する興味――つまりネブェルヘイムを守りたいという意思――が薄れてしまうと、途端に効果が薄れてしまうという欠点があります。

 

 

 そこで、「存在の封印/Seal from Existence」を施した後、術のコントローラーをセラに移譲するという案を提示します。

 

 今や彼女はネブェルヘイムの守護者として広く知られています。セラに対する人々の信仰心はそれ自体が彼女の白マナを活性化させ、術をより強固なものとするでしょう。移り気なプレインズウォーカーである私よりも、セラの方が封印の担い手として優れていることは明らかです。

 

 

 しかし、元が一召喚物であるセラは、プレインズウォーカーと比べて精神的に脆弱であることが懸念されます。長い年月の中で次第に精神を摩耗させ、封印に何らかの悪影響を及ぼす可能性があります。

 

 私はセラに封印を任せ、ネブェルヘイムの守護天使として末永く立って欲しいと思っています。また、セラの気質的にも、この仕事を嫌がることはないはずです。ですがリスクは諸々存在し、確実ではありません。

 

 

 私はセラに以上のことを伝え、そして彼女にしばらく考えてみるよう促します。別に明日明後日に私が居なくなるわけではありませんから、今すぐコントローラーを渡す必要はありません。とはいえ実はこの一年足らずの時間のなかで、私のプレインズウォーカーの火花の損傷(この次元に飛ばされたときに出来たもの)は概ね治癒しており、決断すればいつでも別の次元にプレインズウォークできるようになっています。

 

 5年、10年経つと、私の気持ちがどう移り変わるかは分かりませんので、いつかは決断しなくてはならないでしょう。

 

 

 こうした流れを描写してください。セラが自分自身の意思に基づいて考え、悩む様子をしっかりと描くこと。

 

 

 

 

 

■Gemini応答18回目■

 

 

 承知しました。その日の晩、アッシュがセラを呼び出し、封印の術とコントローラー移譲について話す場面、そしてそれを受けたセラの葛藤を描写します。

 

 

 ------

 

 

 その日の夜、月がネブェルハイムの僅かに晴れた夜空に、朧げながらも優しい光を投げかけていた。

 

 アッシュは、ダークスティールの駐屯地の最も高い塔のバルコニーに、セラを呼び出した。

 

 眼下には、乳白色のダイヤモンドの輝きと、風変わりな果樹園の穏やかな闇が広がっている。昼間の喧騒は嘘のように静まり返り、二人の間には、ひんやりとした夜風だけが通り過ぎていく。

 

 

 

「セラ、今夜は君に、今後のネブェルハイムにとって、そして君自身にとって非常に重要な話をしなければならない」

 

 アッシュは、手すりに寄りかかりながら、静かに切り出した。セラは、その隣に姿勢を正して立ち、真摯な眼差しでアッシュの言葉を待っている。

 

「私が霧の源流点、あの『時の裂け目』に施そうと考えている封印術は、『存在の封印/Seal from Existence』というものだ。白マナを用いた封印術としては比較的オーソドックスなもので、術そのものは邪悪な思念の活動を抑制し、霧の悪影響を大幅に軽減するだけの強力な効果を持つ」

 

 アッシュは、そこで一度言葉を区切り、セラの反応を窺った。セラは黙って頷き、先を促している。

 

「だが、この術には大きな欠点がある。それは、術のコントローラー……つまり、現時点では私だが、その私がこの次元から離れたり、あるいは術に対する興味――端的に言えば、ネブェルハイムを守りたいという意思が薄れてしまったりすると、途端に封印の効果が弱まってしまうという点だ。術の安定性は、コントローラーの意思と存在に大きく依存する」

 

 その言葉に、セラの表情がわずかに曇った。アッシュがいつかこの地を去る可能性は、彼女も理解している。

 

 

 

「そこでだ、セラ」 アッシュはセラに向き直り、その瞳を真っ直ぐに見つめた。

 

「『存在の封印』を施した後、その術のコントローラー権限を、君に移譲しようと考えている」

 

「……私が、コントローラーに……?」

 

 セラは、驚きに目を見開いた。その声には、戸惑いと、そして信じられないという響きが混じっている。

 

「そうだ。君は今や、ネブェルハイムの守護天使として、この地の人々から広く知られ、深く信頼されている。その人々の信仰心や祈りは、それ自体が君の白マナを活性化させ、より強固なものとするだろう。移り気で、いつ他の次元へ興味が移るか分からないプレインズウォーカーである私よりも、このネブェルハイムに深く根差した君の方が、封印の担い手として遥かに優れていることは明らかだ」

 

 

 

 アッシュの言葉は、セラに対する絶対的な信頼を示していた。しかし、彼は厳しい現実も付け加えることを忘れなかった。

 

「だが、懸念もある。君は元々、私が召喚した存在だ。純粋な魂と強大な力を持つが、プレインズウォーカーと比較すれば、精神的な基盤は……あるいは脆弱と言わざるを得ないかもしれない。この封印は、おそらく何十年、何百年という長きにわたって維持し続けなければならないだろう。その長い年月の中で、君の精神が次第に摩耗し、封印に何らかの悪影響を及ぼす可能性も否定できない」

 

 セラの表情が、再び緊張を帯びる。彼女自身も、その懸念を理解しているのだろう。

 

「私は、君にこの大役を任せ、ネブェルハイムの守護天使として、この地に末永く立ち続けてほしいと心から願っている。君の気質から考えても、この世界の平和を守るというこの仕事を、君が嫌がることはないはずだ。だが……これは極めて大きな責任であり、様々なリスクが伴う。その未来は、決して確実なものではない」

 

 

 

 アッシュは、そこで言葉を止め、セラに考える時間を与えた。

 

「……別に、明日明後日に私がいなくなるわけではない。だから、今すぐ権限を渡す必要もないし、君がすぐに結論を出す必要もない。ゆっくりと考えてほしい。君自身の意思で、決断してくれればいい」

 

 そして、彼は少し遠い目をして付け加えた。

 

「だがな、セラ。実を言うと、この次元に飛ばされた時に負った私のプレインズウォーカーの火花の損傷は、この一年足らずの時間で、ほぼ治癒してしまった。決断さえすれば、私はいつでも他の次元にプレインズウォークできる状態にある。5年、10年と時が経てば、私の気持ちがどう移り変わるか……それは私自身にも分からない。だから、いつかは、君も決断しなくてはならない時が来るだろう」

 

 その言葉は、セラにとって、静かで、しかし重い最後通牒のように響いたかもしれない。アッシュは、それ以上何も言わず、ただ夜空の月を見上げていた。

 

 

 

 アッシュがバルコニーを去った後も、セラは一人、そこに佇んでいた。

 

 提案された役割の重圧が、彼女の肩にのしかかるのを感じる。ネブェルハイムの未来そのものを、自分の双肩で支えることになるかもしれないのだ。

 

 

 

 自身の主からの信頼は、何よりも嬉しかった。その期待に応えたいという想いは、胸が張り裂けるほど強い。

 

 しかし、同時に、自分に本当にそのような大役が務まるのだろうかという不安が、冷たい霧のように心を覆う。

 

 

 

 「精神的な脆弱性」……主のその言葉が、重く響く。自分は、本当に長い長い時の流れの中で、その精神の輝きを失わずにいられるのだろうか。

 

 もし、自分が摩耗し、封印が弱まったら……その時、この愛する世界はどうなってしまうのだろうか。

 

 

 ネブェルハイムを守りたい。そこに住む全ての人々を、この美しい(アッシュ様が来てから、本当に美しくなった……)大地を、永遠に守り続けたい。その想いは、一点の曇りもなく真実だ。

 

 しかし、その想いの強さだけで、この重責を全うできるのだろうか。

 

 

(アッシュ様は、いつかここを去られる……) その事実は、分かっていたはずなのに、改めて突きつけられると、胸の奥が寂しさと不安で締め付けられるようだった。

 

 彼がいないネブェルハイムで、自分は本当に一人で守護天使として立ち続けられるのだろうか。

 

 

「守護天使として末永く立ってほしい」 主からのその願いは、セラにとって何よりの存在意義を与えてくれる言葉だった。その願いを叶えたい。叶えなければならない。

 

 セラは、バルコニーの手すりにそっと両手を置き、眼下に広がるネブェルハイムの夜景を見下ろした。遠くに見える家々の窓からは、暖かな光が漏れている。あれは、希望の光だ。自分が守るべき、未来の光だ。

 

 

 

 彼女はゆっくりと目を閉じ、深く息を吸い込んだ。結論はまだ出せない。しかし、自分の魂が何を求め、何を恐れているのか、その輪郭がおぼろげながら見えてきたような気がした。

 

 月光が、悩める守護天使の横顔を、静かに照らし出していた。

 

 

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