深夜の思いつきなので続きが出るかは不明です。では、楽しんでいってください。
「…‥やっと会えた。初めまして、ベアトリーチェ。」
「貴方ですか。最近アリウスに現れるという謎の子供というのは。」
ベアトリーチェの前に現れたのは、まだ7歳程の子供。その姿はアルビノのような白髪に、どこまでも澄んでいる青空のように綺麗な蒼い瞳。その双眼は、まるで親の敵でも見ているように蒼く燃えていた。
「知ってんだ?」
少し意外そうに、煽るように問いかける。
「私の生徒達が言っているのを聞いたのですよ。…‥最も、その内容は反吐が出そうでしたがね。」
「『皆を助けてくれる』などと…‥戯言をほざく者がいると知った時には怒りでこの身が張り裂けそうでしたが、ようやくこの感情を納めることができそうです。」
「私の生徒達ねぇ…‥お前、先生にでもなったつもりなの?」
「…‥何が言いたいのです?」
白髪の少年は先ほどまでの声色を変え、まだ声変わりも来ていない喉からは想像もできないようなドスの効いた声で、口を開く。
「お前みたいなゴミがあの子達の『先生』なんて、口が裂けても言うんじゃねぇって言ってんだよ。」
「!貴様ぁ!」
「ははっ!そっちの顔の方が良い!気色悪い大人の真似事してるより、そっちの方がお前らしい!」
ベアトリーチェは姿を枝のように変え、自身の身から赤い衝撃波を発生させる。
その衝撃波は全方位に向き、当然白髪の少年にも襲いかかるが
「無駄だよ。お前の攻撃は何一つとして、俺には届かない。」
まるでバリアでもあるように衝撃波は白髪の少年を避け、周りの地面を抉るのみであった。
「な、何故!?」
「そんな声出してていいの?お前、もう間合いだよ。」
瞬間移動でもしたかのように素早い移動に、少し遅れて突風が追随する。
「一撃終わらせるのもいいけど、今までの罪を精算するには足りない。…‥少し苦しんでもらおうかな。」
呪力を両足から右腕へと移動させ、拳に超小規模の『蒼』を発生させようとするが
「!あちゃ~…‥やっぱり天才だね、『五条悟』って人間は。」
失敗し、『蒼』は制御を失った機械のように荒れ狂う。それは餌を求める犬のようにあたりの物を吸い込み続け、そこにいた二人の人間にも牙を向け始めた。
(なんですかこれは!まるで自分という存在自体が吸い込まれるような…‥踏ん張りが効かない!)
「想定外だったけど、やっぱりこっちにしよう!」
自分自身も刻一刻と『蒼』に吸い込まれているのにも関わらず、それを一切気に止めていないかのように、彼は笑った。
「『位相』」
その言葉は、妙に周囲へと響き渡り
「『黄昏』」
時が止まったように、彼の言葉の紡ぎを止めるものは現れず
「『智慧の瞳』」
その名を、叫んだ。
「『術式順転・蒼』!」
二人の間にあるブラックホールのような球体は更に勢いを増し、そこから離れることは叶わない夢となった。
(まずいまずいまずい!このままでは私は死んでしまう!)
「ぐぅ!」
それは最後の足掻き。自身の全ての力を用い、その鎖から解放されようと踠く。だが
「どこ行こうとしてんの?…‥逃がさねぇよ。」
『六眼』は、蒼き双眼は、それを許さない。
「お前も死ぬつもりですか!?」
「お前を逃がすより、そっちの方が100倍いいね!」
「何故そこまで、私に執着するのです!?」
「許せないからだよ。…‥元々、一人の先生だった身としてね。」
「言っている意味が分からない!イカれているのですか!?」
「分からなくていいさ。どうせもう、終わるんだから。」
最後に万物を吸い込もうともう一段階勢いを増しながら
『蒼』の収束が、終わった。
まだ未熟な『蒼』であったため完全消滅とまではいかず、今まで吸い込んだ全てを吐き出す。
二人は弾き飛ばされ、壁へと叩きつけられる。
「はぁ!…‥はぁ!…‥ぐっ…‥」
「やっぱ自爆なんてするもんじゃないね。完全詠唱の反動で脳も損傷したし…‥だけどこれをなんとかする前に、やることがある。」
「お前に、とどめを刺すことだ。」
ベアトリーチェの目には、自身へと近づいてくる死神の姿が見えた。
(どこで間違った!?私の計画は全て完璧に進んでいたというのに!…‥いや、そもそも、こんな化け物に目を付けられた時点で…‥)
(私は、終わっていたのだ。)
「じゃあな。もう二度と、その面は見たくねぇ。」
「ふぅ、終わった。さてと…‥そこで見てるんでしょ?多分…‥サオリかな?」
「!…‥」
物陰から、藍色の髪をした少女が少し体を震わせながら、その姿を現した。
「目が覚めちゃった?ごめんね、大きな音を出しちゃって。」
「ベアト、リーチェは…‥マダムは?」
「もういない。二度と君達の前に姿を現さないから、安心していいよ。」
「…‥もう、苦しまなくていいの?」
「うん。これからはもう誰も、君達を傷付けない。…‥ていうか、僕が約束する。僕が絶対に、君達を守るから。」
「…‥うん!」
「あ、そういえば、まだ自己紹介してなかった。」
思い出したと、体の筋を伸ばす。
「?五条悟じゃ、ないの?」
「それは名前ね。まだ、職業を言ってなかったと思って。」
息を吸い直し、これから口に出す言葉に対し改めて決心を固める。
「これから君と、このアリウス全員の先生になる」
「『新任教師』五条悟です。よろしくね。」
「…‥生!五条先生!起きろ!」
「ん…‥サオリか。」
「まったく…‥いつまで寝ているんだ?こんな体たらくでは『先生』とは呼べないぞ?」
「それは困るね。じゃ、今日もしっかり働きますか~。」
「あぁ、よろしく頼むぞ。」
自身に向けられる、一片の曇りもない笑顔を見ながら
「…‥幸せだなぁ。」
と、呟くのだった。
一部設定
・この五条悟は成り代わりで本人ではない。
・前世はブルアカの先生でアリウス最推し。
・呪術廻戦も好き。
続きが出るかどうかは不明です。