「こんなどうしようもねえ…俺を……」
戦場の舞台、マリンフォード。
とある海賊の逮捕が引き金となった事件。
世の歴史に刻まれる、海軍と四皇海賊の一人である白ひげとその海賊団と傘下の海賊連合軍との戦い。
「鬼の血を引く……この…俺を……」
その戦いは終幕へと向かっていた。
「愛してくれて……」
あまりに大きすぎる犠牲をもって……
「ありがとう……!」
戦争の幕が引いた。
『うああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ……!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
戦場に一人の悲しみが響き渡った。
その男……モンキー・D・ルフィ…通称『麦わらのルフィ』は泣いた。
その傍らに一人の亡骸を置いて……
海賊王ゴール・D・ロジャーの息子……
麦わらのルフィが助けると決めた唯一無二の兄貴……
白ひげ…エドワード・ニューゲートの愛すべき息子……
その男は静かに……微笑みながら……
計り知れない愛を受けながら……逝ってしまった……
ポートガス・D・エース……通称『火拳のエース』
赤犬の猛攻から弟…『麦わらのルフィ』を庇い…
その生涯を閉じた……
「あらん?」
「どうした? 貂蝉」
「それがね卑弥呼。外史に何者かが行った………様な気がするの」
「ほう? 久々の闖入者か?」
外史と正史の秩序を見守る番人は行動を起こし……
「あ、ねえ祭」
「どうした? 策殿」
「うん。今ね…流れ星が…」
「ほう……何かの前触れか……乱世の兆しの……」
「若しくは孫呉復興の兆し………かもね」
「? 策殿。なにやら嬉しそうじゃのう」
「うん。これから何か面白い……何か良いことがある……って私の勘がね♪」
「あら?」
「どうなされましたか? 蓮華さま」
「……いや、ただ流れ星が見えただけだ…」
「左様ですか…」
「それより思春。もう一手願えるか? 我等孫呉の力となるために…!」
「御意に…」
牙を研ぎ澄ませる英雄たちと世界はひたすら彼を待つ。
―――親父……ルフィ…
神は言った。
彼はまだ死ぬ定めではないと……