砂の誓い
魔都の廃墟の一角、瓦礫と鉄骨が積み重なる場所に、タスケン・レイダーたちの仮設の集会所が設けられていた。彼らは、バンサを囲むようにして円陣を組み、中央には部族の指導者であるアリフが立っていた。彼の周囲には、エイコバ、ヴォーグ、サリッダ、トゥリュク、カイシンといった主要な戦士たちが集まっている。
アリフが口を開いた。
「我らは、異邦の者たちと接触した。彼らは我らの土地に足を踏み入れたが、敵意は示さなかった。」
エイコバが前に出て、サイクラー・ライフルを地面に突き立てた。
「彼らの技術は我らのものとは異なる。だが、我らの狩りを妨げるものではない。」
サリッダが続けた。
「彼らは我らに贈り物を差し出した。これは、和平の意志の表れと見てよいのではないか。」
トゥリュクが腕を組み、慎重な口調で言った。
「だが、我らの文化と彼らの文化は異なる。安易に信じるべきではない。」
アリフが頷いた。
「その通りだ。だが、我らはこの土地で生き延びるために、柔軟でなければならない。彼らとの共存の道を探るべきだ。」
カイシンがバンサの背から降り、前に出た。
「我らの若者たちに、彼らの言葉や習慣を学ばせるべきだ。理解が深まれば、無用な衝突を避けられる。」
アリフは全員を見渡し、力強く言った。
「我らは砂の民。風のように柔軟であり、岩のように強固でなければならない。異邦の者たちとの関係を慎重に築いていこう。」
部族の者たちは、アリフの言葉に頷き、会議は終了した。
未知との遭遇
魔防隊本部の会議室に、各組の組長たちが集まっていた。一番隊の多々良木乃実、二番隊の上運天美羅、三番隊の月夜野ベル、五番隊の蝦夷夜雲、六番隊の出雲天花、七番隊の羽前京香、八番隊のワルワラ・ピリペンコ、九番隊の東風舞希、そして十番隊の山城恋が席についている。 
出雲天花が報告を始めた。
「先日、東区の廃墟帯で、未知の集団と接触しました。彼らは我々の言葉を理解せず、独自の言語を使用していましたが、敵意は示しませんでした。」
上運天美羅が眉をひそめた。
「魔都内で未知の集団?それは脅威ではないのか?」
出雲天花が首を振った。
「彼らは醜鬼を討伐しており、我々と同じく魔都の脅威に対抗しているようです。」
蝦夷夜雲が興味深そうに身を乗り出した。
「面白いじゃないか。彼らと手を組めば、魔都の制圧が進むかもしれない。」
羽前京香が冷静に言った。
「安易に信じるべきではありません。彼らの目的が明確でない以上、慎重に対応すべきです。」
山城恋が全員を見渡し、まとめに入った。 
「未知の集団との接触は、我々にとって新たな局面を迎えることを意味します。今後の対応については、情報収集を進めつつ、慎重に判断していきましょう。」
組長たちはそれぞれ頷き、会議は終了した。