成人式の準備のあれこれめんどくさい。
二日後
はい、どうも今日は暇なんで南国ゲマトリアタクシーしてます。趣味だよ趣味。ドライブ楽しいだろ。
免許?第1種普通免許なら持ってるアルよ。でもここは日本じゃないキヴォトスだ。それに俺は今悪役なんだからね。
少しくらいアウトローになったって良いじゃないか。格好だって今それっぽいし。車?自前だよ。なんか日本の時の通帳が使えたからさ。使う暇なかったんだよ。しょうがないだろ。余してても意味ないし。
コンコン
おぁ、早速お客さんか。
「やぁ。どこまで?」
「アビドスまで行きたいんだけど。」
「アビドス?あぁ、確かにあそこは電車も街の中心までは通ってないからね。いいよ。乗るのは嬢ちゃん一人だけかい?」
「いや、他にも三人。乗れる?」
「問題ないさ四人までならね。ちょっと後ろの席が手狭になるかもだけど…。」
「料金はいくらくらいになりそう?」
「うーん。普通のタクシーと違うからなぁ。このくらい?」
「安過ぎない?」
「アビドスまでのガソリン代とほんの少しの手間賃のはずなんだけど?それいつもぼったくられてるだけでは?まぁ俺の金銭感覚がおかしいだけかもしれないし。」
キヴォトスの治安考えるとぼったくりされてるって考えた方が妥当かな。まぁガソリンを輸入に頼ってた日本でさえあの値段だったからガソリンが日本より馬鹿みたいに高いってのは無いと思いたい。
「ほんで、乗ってくのかい?」
「うん。お願いしようかな。他の三人も呼んでくるよ。」
「迎えに行くよ。初めてのお客さんへのサービスって奴だ。乗りな。」
「いいの?ありがとう。ちょっと先の喫茶店なんだけど……。」
ピリリリリ
「どうしたのムツキ、うん。タクシーなら捕まえたよ。………わかった。ちょっとだけ耐えてて今向かってるから。」
「どうしたんだい?なんか事件でも?」
「私達風紀委員会に追われてるんだけど他のメンツが見つかっちゃったらしくて回収と逃走お願いできる?料金は少し上乗せするから。」
「大丈夫さぁ。そのくらい料金はいらん。その金で飯でも食いな。俺もコイツと買ってみた武器の性能を試してみたかったからな。」
「ところで、キヴォトスの人って轢かれたらどうなる?」
「やめといた方がいいよ。」
「そりゃそうか。女子学生だもんな。当たり前か。」
「多分思ってるのと逆、車がイカれる。」
「なるほどねぇ。わかった、邪魔な奴がいたら後ろの席のケースに素晴らしいブツがあるから、それぶっ放しな。あとそこのグローブボックスに俺のマスクと武器あるから取ってくれ。」
◯
ほぼ同時刻。残る便利屋の面々は喫茶店内で風紀委員会に囲まれていた。
「アルちゃんどうする?囲まれちゃったよ。カヨコがタクシー捕まえたって言ってたけど。」
「どうもこうもなんとかして逃げるしか無いでしょ。」
「あ、アル様私が囮になるのでその隙に逃げて下さい。」
「そんなこと出来ないわよ!みんなで逃げるの!」
「でも、どうするの?八方塞がりだよアルちゃん。」
「うぅ。(どうするのよー!策なんて何にも無いわよー!それに電話なんて今出てる暇ないのよ!)」
「追い詰めたぞ便利屋。大人しくお縄に着け!」
ドガァン!
「な、何!?」
「ハッハァ!いいブッパだ!やっぱブッパは当たると楽しいよね。カヨコちゃんうちの砲手として雇いたいくらいだ!」
「仕方ないでしょ。電話に出なくてどこにいるかわからなかったんだから。でも、確かに少し楽しいかも。」
「考えといてくれよ今の話。結構高く出すからさ。」
「まぁ、ね。さ、みんな早く乗って、逃げるよ!」
○
少し前。
「ダメ、やっぱり誰も電話に出ない。」
「所でランデブーポイントはあすこ?なんかすごいことになってるけど。」
「……外には誰も張ってないのが救いだね。」
「まぁここは悩んでたってしょうがナーイ!レッツゴー!」
どこにいるのかなんてわからないけど、こんな時って大体奥の方のカウンターあたりに追い詰められてるでしょう。
………てことにしといてください。
「カヨコちゃーーん!一発ドギツイの頂戴よぉ!」
「了解。」
◯
「って感じ。」
「ウワァオ!結構適当だねー。おじさん」
「ギッ、お、おじさんはやめてくれー、まだ23だぜー俺ちゃんは。」
んまっ、なんとかいけたねぇ。勘が当たっててよかったぜぃ!
「あ、アル様、これで逃げれますね。」
「え、えぇそうね。」
(こ、この人……。まさにアウトロー!!って感じね!まさに大人の人!あとでサインもらえたりしないかしら?)
「さーてエスコートはオレに任せてちょーだい。」
「みんな行くよ。」
さーて全員乗ったよね。よーしエンジン始動!レッツらゴー!!
「誰が逃すと思うてかぁ!!」
「ユーリさん!四時の方向からパイプ爆弾!」
「了解!流石にそれはいただけないぜぇ。風紀委員の諸君。ナナリーちゃんこれ消しちゃって」
『了解デス!!』
刹那、爆弾が障壁に包まれ圧縮されるように消滅した。
やっぱり頼もしいねぇナナリーちゃんは。
そういえば紹介が遅れていた。この前から僕のケータイに住み着いたナナリーちゃん。なんか色々できるらしい。ハッキングとか。
まぁここ数週間試行錯誤してとりあえず使える武装は障壁とEMP電磁パルスの二つってわかったしね。さっきのは普段外にある面を内側に向けることでやってるんだとか。応用だね。
「よーししっかり掴まっててくれよー。便利屋諸君と、我がタクシー会社の砲手ちゃん。」
「まだやるって言ってない。」
「えっ、えぇ。」
「あ、アル様……。」
「それじゃあいくよ!ポチッとな。」
あっ!まぁずい。思ったより加速が……
「調整ミスったぁ!!ァァァァァァァ」
「「「「イギャァァァァァァ」」」」
その日キヴォトスでは流れ星が各地で観測された。それが彼らだと知るものはいない。多分。
次回!! おじさん(23歳)おじさん(女子学生)達とエンカウント!
なんかめちゃくちゃ気が乗ったので更新です。
今週の更新はもしかしたらないかもです。
なぜ?土曜まで仕事だからです。忙しいのだ。
それにカクヨムの方でオリジナル小説の連載が始まるからね。
名前は同じ赤牛50でやってます。
「私の魔女さまっ!!」ってタイトルです。よろしくお願いします。
あと普通にGGSTとイニブが楽しいからですね。
まぁ馬鹿話は置いといて。
お気に入り登録、しおり、評価ありがとうございます。やる気につながりますので何卒よろしくお願いします。
それでまた次回〜。