回帰した灰色鼠   作:実った青リンゴ

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幸せの形

 

「何て失礼なことを言ってるんだ! アレクくん!!!」

「あでっ」

 

 おま、アレク。おま、ほんと……お前ェ……!

 そういうとこ、マジで直した方がいいって……!

 いくらルイジェルドが寛大だからって、さすがに失礼がすぎるぞ。

 

「スペルド族は世間で言われているような悪い人達じゃないんですよ。噂を鵜呑みにして、自分の目で判断しないのは良くないぞ」

 

 本当にアレクが目指したがっている“英雄”は、そんな真似しないだろうし、

 カールマン一世だって、聞く限りそんな人物じゃない。

 

「お前さ……ほんと良くないぞ、そういうところ……ガチで……」

「うぐっ……」

「前にも気をつけるって言ったじゃないか。ほら、謝りなさい」

「す、すみませんでした……反省してます」

 

 アレクはぺこりと頭を下げた。

 ルイジェルドは、急に謝られて逆に困っているようだった。

 

「……ああ。子供のしたことだ。気にしていない」

 

 ほら、子供だって言われてるぞアレク……。

 まあ、あながち間違ってはないけどさ……。

 

 アレクは叩かれた場所をさすりながら、しょんもりしていた。

 いや、そんな痛くないだろ。闘気まとってるんだから……。

 

 しかしアレクの姿をみて改めて思うけど、この世界の剣士ってほんとずるいよな。

 闘気はもちろん、三流派のトップ層なんてやばすぎる。

 

 剣神流:速すぎて瞬間移動にしか見えない。

 水神流:攻撃したつもりが、即カウンター攻撃で返ってくる。

 北神流:ジャッキー・チェンみたいに何でも武器にする。

 北神流の人がフォークとか椅子とかハシゴを武器として使い始めても俺は驚かないぞ。

 

「ルイジェルドさんはすごい人なんだぞ。見ず知らずの子供だって助けてくれるし、何より――ラプラス戦役の最後の決戦で一撃を入れて、戦局をひっくり返したんだ。一矢を報いた、まさにヒーローだよ」

「ラプラス? 魔神殺しの三英雄の?」

 

 俺の言葉にアレクが即反応した。

 そりゃそうだ。魔神殺しの三英雄の一人、カールマンはアレクの祖父だし。

 

 ……と思ったが、当の本人は平然とこう言った。

 

「幼い頃から父の英雄譚に憧れてたので、父を超える英雄になろうと冒険者になって各地を巡っていたのです。それで、一世のことは……実はあまり興味なかったのですが」

 

 なんだその告白。

 

「――ですが! これからは心を入れ替えて、一世のような英雄を目指します!」

 

 「心を入れ替えて真面目に生きようと思いまして……」みたいな、前科者的な台詞をアレクは堂々と言った。

 ……ほんと、いつまでも少年心を忘れない主人公気質だよなぁ。

 

「カールマン一世は気絶していたので戦いの顛末をよく知らなかったらしいんです。父さんがよく悔しがっていました」

「そうか」

「父への土産話にもなります! なので、ぜひ聞かせて頂きたい! ルイジェルド殿!」

 

 アレクが身を乗り出すように頼み込む。

 ルイジェルドの話って、割と悲劇的で辛い部分もあるけど……大丈夫かな、と心配になって彼の方を見ると、彼は普通に頷いた。

 

「ああ、そういうことなら構わん」

 

 ルイジェルドは、過去の傷をすでに乗り越えているようだった。

 というか、この話――俺、昔どこかで聞いた気がする。

 ……いつだったっけな?

 

「わ、私も知りたいです!」

 

 そう考えていると、パウロとの感動の再会を果たしたノルンが、ぱっと声を上げた。

 ……ノルンは、ルイジェルドのことが本当に好きなんだよな。

 

 俺も――負けてられない、って思った。

 

 ――というわけで、結局俺もその輪の中に混ざって話を聞くことになった。

 

「ふっ」

 

 ルイジェルドが俺の顔を見た途端、小さく息を漏らすように笑った。

 え、なに? なんかした?

 

「どうしたんですか、ルイジェルドさん」

「いや……お前は相変わらずだな、と思ってな」

 

 相変わらず、らしい。

 良い意味なのか悪い意味なのかは分からないけど……まあ、多分悪くはないだろう。

 

 それで、ルイジェルドがなぜここにいるのか尋ねてみた。

 すると――アスラ国内を旅していた途中、偶然ノルンたちの馬車に遭遇したらしい。

 

 その時いろいろあったようだが……まあ、なんやかんやで「せっかくだから」とここまで護衛してきてくれたとのことだ。

 で、本来ならそのまま立ち去るつもりだったらしいが――

 リーリャたちに上手く言いくめられて、そのまま滞在することになったらしい。

 

 ……らしい尽くしだが、とにかく。

 ルイジェルドがここにいてくれて、本当に助かったし……正直、嬉しい。

 

 ……みんなが引き止めてくれて本当に良かった。

 そのおかげで、俺はまたルイジェルドに会えたんだから。

 

 そんなことを思っていると、

 

「あの……その…………兄さんも…………おかえりなさい」

 

 ノルンが、ぎこちなくも小さな声で話しかけてきた。

 両手を胸の前でモジモジさせながら。

 

「ああ、ただいま、ノルン。父様たちと一緒に、無事に帰ってこれたよ」

 

 俺はそっと微笑み返す。

 本当に、また家族が揃えた。それだけで胸が熱くなる。

 

 

「あっ、お兄ちゃん!」

「旦那様!」

 

 すると、今度は家の敷地の外から声が響いた。

 リーリャとアイシャだ。

 買い出しに出ていたらしく、パンや果物が詰まった紙袋を抱えていた――が、俺たちの姿を見た瞬間、二人とも手から袋を落としてしまった。

 

「リーリャ!」

「旦那様! よくぞ……ご無事で…………っ、皆様……お帰りなさいませ……」

 

 リーリャはパウロの元へ駆け寄り、泣きそうな声で身を丸める。

 パウロはそんなリーリャの肩をしっかり抱き寄せた。

 

 アイシャは勢いよく俺に飛び込んできたので、俺も抱きしめて「ただいま」と返してやった。

 

「すまねぇ、リーリャ。ずいぶん心配かけたな」

「いえ……そんな……。旦那様にルーデウス様……皆様にまた会えて……っ、無事でよかったです……。

 ……それで、その、奥様のほうは……?」

 

 問いかけるリーリャの前へ、ロキシーがゼニスの手を引いて歩み寄る。

 ゼニスは焦点の合わない瞳のまま、どこを見ているのか分からない空虚な表情で、リーリャの前に立った。

 

「お、奥様……」

 

 涙がこぼれそうになったその瞬間、ゼニスの手がぽんっとリーリャの頭に置かれた。

 

「これは……? 確か、奥様は……?」

「ゼニスはこんな状態で、喋らねぇし、表情も変わらねぇ。だが……俺たちのことは、たぶんちゃんと伝わってるんだと思う」

「うっ…………っ……」

 

 堪えきれなくなったのか、リーリャは本格的に泣き出した。

 大人になると涙腺が弱くなるもんな……わかるよ。

 

 俺はその間に、落ちた買い物袋を拾い上げる。

 

 

 

「――お見苦しいところをお見せしてしまい、申し訳ありません」

 

 しばらくして落ち着いたリーリャは、赤い目元のまま、きりっと背筋を伸ばした。

 

「さあ、立ち話もなんですし……皆様、どうぞ家の中へ。お茶の準備もいたしますので」

 

 そう言って、俺たちをリビングへと案内してくれた。

 

 

---

 

 

 家に入ると、リーリャからこれまでの経緯を詳しく聞かされた。

 彼女たちがこの家に辿り着いた頃には、ちょうど改修工事が終わったばかりで、住むには問題ない状態だったらしい。

 とはいえ、中は長い間使われていなかっただけあってホコリっぽく、アイシャとノルンも協力しながら大掃除をしたのだという。

 

 ……いつの間にかノルンもリーリャとすっかり打ち解けていた。

 そういう話を聞くと、なんだか胸の奥がじんわりと温かくなる。

 

 それにしても、グレイラット邸(新)は家としてはかなり大きい。

 ブエナ村で住んでいた家よりはるかに広く、パウロも目を丸くしていた。

 

 そんな家で、リーリャたちは俺たちの無事を祈りながら、いつも通りの日々を送っていたらしい。

 

 ここまでリーリャたちを送ってくれたヴェラとシェラは、今はラノアの宿屋に滞在しているという。

 

「そうか……二人にも、後でお礼を言いに行かないとな」

 

 パウロがぽつりと呟いた。

 

 

 その後はお茶を飲みつつ互いの細かい経過報告をして、ひとまず帰還報告は終了した。

ギースが用意していた黒字の収支報告もあり、莫大な金が全員に分配されていた。

 

「さて、んじゃ、俺らは宿でも探すとすっか」

 

 ギースが立ち上がったところで、場の空気がふっと変化する。

 

「そんなこと言わずに泊まっていけばどうだ? ギース」

「へっ、馬鹿言ってんじゃねえよパウロ。せっかく家族が揃ったんだ。家族水入らずを邪魔するわけにはいかねぇだろ」

 

 そんなこと言うなよ……ギース。

 ルイジェルドが気まずいじゃないか……!

 

 だがギースが言うと、他のメンバーもそれぞれ荷物をまとめ始めた。

 乾ききっていない靴を履き、上着を羽織り、旅慣れた動きで出発の準備を整えていく。

 

「そうか…………」

 

 パウロは少し寂しそうに呟く。

 それから皆の前に立ち、深く頭を下げた。

 

「ゼニスを助けられたのは、皆がいてくれたからだ。

 お前たちには……俺がパーティを抜けた時にあんな酷いことをしたのに、それでもゼニスを救うために集まってくれて……感謝してもしきれねぇ。

 もし、お前らが困った時は、遠慮なく頼ってくれ」

 

「よせやい、パウロ。気恥しいぜ」

「わしなんか、ほとんど役に立っとらんかった。感謝されるほどでもないわい」

「ゼニスのためなら、仕方ありませんわね」

 

 気の利いたような、気の抜けたような返事が返ってきて、皆が笑う。

 その様子を見ていると――

 

 椅子に座ってぼんやりしていたゼニスが、ふらりと立ち上がり、こちらへ歩み寄ってきた。

 

 そして無言のまま、一人ひとりの手を取り、そっと握りしめていく。

 

「ゼニス……」

 

 パウロの声は、わずかに震えていた。

 やはりゼニスにも、彼らの気持ちは伝わっているのだろう。

 

 そうしているうちに、俺も皆と別れの挨拶をする流れになった。

 エリナリーゼのこれからについても聞いておかないといけない。

 できれば魔法大学に通ってほしいのだが……どう切り出すべきか…………。

 

「エリナリーゼさん、今まで母様のことも含めてありがとうございました」

「いいんですのよ」

「それで、その……これからどうする予定ですか?」

「うーん……ロキシーが魔法大学で教師をなさるおつもりのようですの。でしたら、わたくしも通ってみようかと思っておりますわ」

「えっ! そうなんですか!」

 

 思わずロキシーとエリナリーゼを見比べる。

 どうやらエリナリーゼ曰く、転移迷宮での戦いに限界を感じていたらしい。

 だから、思いきって新しいことに挑戦してみようということだった。

 

 てか、ロキシーも本当に魔法大学で教師になるのか……。

 そういや迷宮内でもそんな話をしていたな。

 

「魔法大学で教鞭をとるのでしたら、先生もうちから通えばいいのに……。父様達も喜んで受け入れると思いますよ」

「いえ、流石にそこまで世話になれないです。その点についてなんですが、実はエリナリーゼさんと一緒にルームシェアをする予定なんですよ」

 

 ええ! 何それ、いいなー。

 俺もロキシーとルームシェアしてみたいよ。

 

「そうですか……」

「ルディも今度から特別生として魔法大学に通う予定なんですよね。わたしが言うのもなんですが、魔法大学はとてもいい学校ですよ。様々な分野の研究も進んでいますし、蔵書も豊富で、たくさん学べます。ルディと通えるのが楽しみですね」

「ええ、俺も楽しみです」

 

 よかった……。

 エリナリーゼは問題なく魔法大学へ行くようだ。

 ならば俺は俺で、クリフ達と出会えるよう頑張らなきゃな!

 愛のキューピット役、任せとけ!

 

 俺がエリナリーゼ達と話していると、タルハンドとパウロ達が近づいてきた。

 どうやらアレクとも話していたらしい。「北神と一緒に戦えて貴重な経験だった」「こちらこそ光栄でした」みたいな感じだ。

 

「それでなんじゃが、ルーデウス。実はアレクサンダーから少し聞いたんじゃが、お主のあの、黒くて硬いアレ、見せてくれんか?」

「えっ!?」

 

 黒くて硬い奴って、ナニを!?

 俺、アレクに変なこと言ってないし、何も見せてねぇよ!?

 

 アレクを見ると、「僕は無実だ!何も知らない!」という感じで顔と手をぶんぶん振っていた。

 

「おいこら、タルハンド。お前いくら男が好きだからって俺の息子にセクハラはやめてくれよ。ルディは俺に似て女好きなんだからな」

「別にわしも子どもに興味はないわい。あれじゃ、土魔術で作った石塊のことじゃよ」

 

 ああ、石のほうね。

 そういえば前にも似たようなことがあった。

 

 変な勘違いしてしまった……。

 ロキシーも横で顔を真っ赤にしていたし、仕方ない。

 石だと分かった瞬間、ロキシーもこてんと首を傾げて照れていた。

 

「わかりました」

 

 俺は土魔術を使い、黒くて硬い延べ棒を作り出す。

 もちろん重い。

 長さ十五センチに、重さは十キロ以上はある。

 それを五本ほど作った。

 

「器用なもんじゃな。魔術師がみんなお前さんくらい扱えたら革命的じゃ」

「そうはいませんけどね」

「ルディほど扱える人は、そもそも存在しないでしょうね」

 

 タルハンドは満足そうに頷き、礼を言った。

 そのままパウロ達と話していると、タルハンドもシャリーアで身を固めるつもりらしいことがわかった。

 まだ何も決めていないが、そう考えているという。

 

「そうなのか? タルハンド」

「ああ。思いがけない物も手に入ったし、自分の腕を試したくての」

「そうか……そういや、アレクサンダーもしばらくシャリーアにいるんだったよな」

「ええ、せっかくなので色々と見て回ろうと思っています」

「ルディの友人だ。いつでも遊びに来てくれ」

「はい!」

 

 ――となると、この街から離れるのはギースだけか……。

 

「近くに寄ったら、また顔でも出してくれよ、ギース」

「はっ、その時は上手い酒でも準備してもてなしてくれよな」

「ははっ、お前もギャンブルばっかやってないで、ちょっとは先のことを考えろよ」

「まさかパウロにそんなこと言われる日がくるとはなぁ。嫌だね、ギャンブルは俺の生き甲斐なんだよ」

 

 そう言って、パウロとギースは笑い合った。

 

 ギースに会えなくなるのは寂しい。

 迷宮をスムーズに攻略できたのは、間違いなくあいつの支えがあったからだ。

 道具を揃えてくれたり、ギルドで交渉してくれたり、必要なものを素早く手配してくれたり……。

 裏方ってのは、本当に重要なんだよな。

 

「あっ、そうだ。先輩にちょっと伝えたいことがあったんだ」

「えっ、なんですか?」

 

 急にどうしたんだろう。

 飄々としていたギースが、少しだけ真面目な顔をしてこちらを向いた。

 

「もし、この先行き詰まったり、困ったことがあったら東に向かうといい。東は吉方位って言われてるんだ。きっといいことがあるぜ」

「……お得意のジンクスですか?」

「ああ、とっておきのな」

 

 そういえば前世でも、旅行や引っ越しで方角がどうとか聞いたことがあったな。

 本当に効果があるのかは知らないけど……。

 

「先輩はよく思い詰めたような顔してるからなぁ。もう少し気楽に考えねぇと、生きててしんどいぜ」

「……はは、気をつけますね」

「東ってのは『昇る太陽』や『始まり』『発展』を象徴する方角なんだ。困ったときは何も考えず東へ行くのも悪くねぇって話さ。きっといいことがある」

 

 ジンクス……か。

 懐かしいな。前回の人生では……もう、あまり……聞くこともなかった…………ような。

 

「――ありがとうございます、ギースさん」

「先輩よ。さっきから口調がおかしいぜ? いつもどおり『おい、新入り』とでも言えよ」

「……なんでそこまで新入りにこだわるんですか」

 

 そう聞くと、ギースはヘラッと笑った。

 

 ――「これも、ジンクスだからだよっ!」

 

 

 それから、俺たちはギースたちを庭先まで見送った。

 彼らの背中が見えなくなるまで、ずっと立っていた。

 

 前を歩いていたギースが振り向きながら声をあげた。

 

「浮気すんなよ! パウロ!」

「うるせぇ! わかってるわ!」

 

 

---

 

 

「色々あって、疲れたな。ルディ」

「なんなら僕が肩でも揉みましょうか、父様」

 

 俺はスリスリと手を揉み合わせながらパウロに尋ねた。

 ぐへへへっ……今はやけに親孝行がしたい気分だ。

 前回はしたくてもできなかった。

 だから今回は、できる限りのことをしてやりたい。

 

「いや、さすがにそこまで疲れてねぇよ」

「……そうですか」

 

 パウロは苦笑いしながらそう返した。

 あー、残念。肩こってないのかな。

 マッサージにはそこそこ自信あるんだけどなぁ。

 

「それよりだな……」

 

 パウロは少し視線を外し、気恥ずかしそうに頭をかいた。

 

「今度から父さんって呼んでくれないか? お前もあと一年くらいで成人だしな。ガキみてぇな呼び方じゃなくて、そっちの方が男らしくていいだろ」

 

 …………!

 

 胸の奥が、じんわり熱くなった。

 不意打ちだ。そんなの言われたら――。

 

「わかりました。じゃあ……父さんって呼びますね」

「ああ」

 

 パウロは照れくさそうに笑った。

 ああ、くそ、嬉しいじゃないか。

 

 

---

 

 

 その後は、リーリャが中心になって家族+αの夕飯の準備を始めた。

 

 ノルンとアイシャがゼニスの手を引いて、ゆっくり歩いてくる。

 最初こそ二人ともぎこちなかったが、しばらくすると自然に寄り添うようになった。

 ゼニスも、ときどきではあるが二人の頭にそっと手を置く。

 撫でるというほどではないが、それでもちゃんと反応がある。

 

 ――夢みたいだった。

 

 家族が全員揃っている、この景色が。

 パウロがいて、みんながいて、当たり前みたいに笑い合っている。

 そんな日常が、目の前にある。

 

 ……何があっても絶対に守っていこう。

 この幸せな日々が、二度と崩れてしまわないように。

 




ギースってジンクス嫌いなんですよね
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