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ちょっとトラブル?があって後半書き直したりしてましたわ。
詳細はあとがきで。
おかげで文章が大分雑になってる気がするけど、もう疲れたからこれで投稿ですわ。
オラリオと闇派閥との大抗争が終わり、私のダンジョンにも冒険者の姿が戻って来た。
食料自給率がそれほど高くないオラリオでは大量の肉や茸、調味料に使えそうな植物に果物まで採れる私のダンジョンは復興中のオラリオには大助かりらしいので、1~3階層の低階層を多数の冒険者たちが今日も元気に潜っている。
盛大に闇派閥が弱体化したから、今後は交易の量も増え安全になった都市の周辺で農業や畜産なども出来るようになると思うけど。それまでこの低階層ブームは続きそうだ。
ただ、ちょっと困った事も起きている。
私が創ったダンジョンは1階層は森丘、2階層は渓流、3階層は古代林と樹木が多い階層が続いているのだけど……最近、結構な量の樹木が伐採されている。
石材は近隣の山々から採掘したりダンジョンの比較的浅い層でも確保出来るらしいのだけど、木材が取れる層は中層域らしく万年不足気味なんだと。
オラリオのダンジョンはうちと違ってファストトラベルはないから、大量の木材抱えてダンジョン内を移動するとか難しいよね。
近場に木材が確保出来そうな森林がないことはないんだけど、「精霊が数多く住まう森を破壊するとは(以下略)」って感じでエルフが騒ぐ可能性が高いから迂闊に森林の樹木を伐れないらしい。
この世界のエルフは長命で容姿は比較的整っていて基本的に森に引きこもって生活している。たまに森の外に出て活動してるエルフもいるが、基本自分たちを精霊に選ばれた素晴らしい種族であるという自負があり、エルフ以外の種族をナチュラルに見下す言動が多いとか。
いまの私は龍だから気にならないが、人間のままだったら自分からはあまり関わりたくない種族である。
ちなみに、以前会ったロキ・ファミリアの副団長さんはハイエルフというエルフの王族で比較的他種族に対する理解もあり、排他的で自分たちこそ最優の種族という風潮の同族たちに頭を痛めている苦労人らしい。
そんな面倒なエルフのせいで満足に木材が確保出来ないオラリオが私のダンジョンの樹木に目を付けるというのは、まぁ理解は出来る。
ダンジョン内の樹木は通常の樹木と違って成長というか再生が早いからね。
しかし、限度という物はある。
オラリオが早く復興してくれれば私のダンジョンにも冒険者が多く訪れてくれるだろうけど、無限に木材が採れる場所という認識をされてしまうのはちょっといただけない。
多少であれば許容するが、容易に金が稼げる場所を提供した覚えはないのだから。
では、どうするか?というのを考えていたときに……ふと、思い出した。
「あ、うちのダンジョンにもジャガーノートを実装すればいいんだ」
オラリオのダンジョンには悪意を持ってダンジョンに過剰な破壊活動を行った者を強制的に排除する為だけに産み出される特殊なモンスターが存在している。
それが『ジャガーノート』。ダンジョンの白血球的存在である。
ジャガーノートは骨で構成された恐竜のような姿をしており、魔石を持たず活動時間に制限がある代わりに機動力と攻撃力に特化させた殺意マシマシのモンスターで、正史ではアストレア・ファミリア壊滅の原因となった。
そんなジャガーノートみたいなモンスターをうちのダンジョンにも実装すれば大規模な伐採や採掘なども防げるし、もしかしたら突如現れた強大なモンスターに立ち向かう冒険者たちの姿も見られるかも知れない。
流石にうちのダンジョンにジャガーノートをそのまま実装は出来ないので、ジャガーノート代わりのモンスターとして『二つ名持ちモンスター』を早速実装してみた。
二つ名持ちモンスターとは、その名の通り亜種や希少種とは違い原種に特殊な二つ名が与えられた特殊個体モンスターに近い存在の事で、姿や色とか変わっててどう見ても原種に見えないが扱いは原種である。
1階層~3階層という入口に近い階層なので、いきなり黒炎王や鏖魔などは流石に遠慮して
オラリオのダンジョンでは異常事態が起きるとダンジョンが哭くので、うちのダンジョンでも本家モンハンにあった異常事態である『乱入クエスト』を見習って二つ名持ちモンスターが階層に出現した際には階層全体に響き渡るくらいの咆哮を上げてもらうことにしたのだけど……。
「……ちょっと、難易度設定をミスったかも」
「二つ名持ちモンスターが弱いのはちょっと解釈違い」と私の中の
まぁ階層に響き渡るモンスターの咆哮という明らかな異常事態を無視して伐採を続けていた危機管理が出来ない冒険者が悪いのだ、ちゃんと危険を察知して逃げ出せた冒険者もいたし。
「うん、とりあえずは強さは据え置きで。オラリオでアイルーたちに噂を流させて注意喚起をさせましょう」
生き残った冒険者たちからの情報とアイルーたちに流させる噂で「ダンジョンを破壊しすぎるのは良くない」ということが分かれば冒険者も自重するでしょう。
あとは実際に運用しながら調整していくとしよう。
さて、そういえばそろそろアルフィアの装備が出来た頃かな?職人アイルーに確認しなきゃ。
アルフィアをオラリオに送り込んで数日が経った。
アルフィアには顔が隠せてスキルもアルフィア向けのシーウー防具一式を渡した。ゲームと違いある程度デザインを弄れるし、事前にアイルーたちがアルフィア好みのデザインを聞いていたから特に文句を言われる事もなかった。
まぁ、文句を言うようならアーティア防具を渡すつもりだったけど。
重ね着が出来ればスキルと見た目の兼ね合いが取れたのだけど、重ね着を現実で機能させるのが思ったより大変で研究好きのアイルーに試して貰っているけど、実現にはまだ時間がかかりそう。
実際、この辺りはゲームと現実の違いが大きく出ている。
ゲームだとスキルがぽんぽん発動していたが、現実だと武器の属性値なんて数値で確認出来ないし。スキルも「それっぽい効果が出てる気がする。たぶん」って感じらしい。
まぁ要研究で要検証かな。現状でモンハン世界の武器を使っているのがザルドとアルフィアにアイルーたちだけだから時間がかかるけど。
そういえば、招待状を出した相手であるアストレアはロキとフレイヤをホームに呼び出し、私が出した招待状の件で眷属含めて真剣に会議をしていたらしい。
普通に気軽に遊びに来る感じで構わないのだけど、何でそんなに大事になっているのだろうか。私、普通の招待状を出したよね?そろそろ都市の復興も落ち着いただろうから遊びにおいでって丁寧に書いただけなのに。
最終的に会議の事を聞いたアルフィアがアストレア・ファミリアに乗り込んで
そのアルフィアは「出発する日が決まったら連絡しろ」と死屍累々となった状況を放置して、アルフィアたちと初めて会った場所である廃教会の掃除とか整備をアイルーたちとしてるとか……本当自由だな、あの女は。
そんなこんなで、最終的に3柱と10人で明日の昼くらいに私のダンジョンに到着出来るようオラリオを出発する予定になったと諜報アイルーから報告があった。
私のダンジョンに来ることになったのは――。
アストレア・ファミリアから主神アストレア。団長のアリーゼ、副団長の輝夜、ライラ、リュー。
ロキ・ファミリアから主神ロキ。団長のフィン、副団長のリヴェリア、ガレス、アイズ。
フレイヤ・ファミリアから主神フレイヤ。団長のオッタル、ヘディン。
うん、原作を知識を持っている身からすれば凄い豪華なメンバーに感じるよね。
なら、まずは
その後に、ちょっとお話をして希望があればダンジョン内を案内する感じにしましょう。
でもなぁ……せっかくオラリオからわざわざ来てくれるんだからサプライズで何かやりたいよね。
ザルドが作る料理は凄く美味しいし、探しに行った階層の食材はまだオラリオで出回ってない物ばかりだから、それらを使った料理だけでも十分サプライズにはなると思うのだけど……ホストとして何かしたい。
龍の姿で登場するのは前にやったからダメである、天丼は面白くない。
私と初めて会う人と戦う?一応私はこのダンジョンのラスボスなので、そう易々と戦ってあげるのは良くない気がする。
「何をすれば、喜んで貰えるかしら?」
いざサプライズを考えると難しい。
サプライズなんてする側の自己満足と言われてしまえばそれまでだから、する側もされる側も両方が楽しめる物というのは本当に難しい。
「集会所で出来て楽しめる物か………あっ!!」
うん、いい事思いついた。これなら私も招待客もきっと楽しめるよね!!
「噂には聞いていたが……本当に此処はダンジョンの中なのか」
アルフィアに先導され転移した先には空があり、明るい日が差す場所であった。
四方に崖が見える広い空間で。何かの生物の骨のように見える巨大な岩が乱立しており、その岩には布で装飾が施されていた。
「何をしている、着いて来い」
周囲を物珍しそうに見渡す自分たちを気にする事無くアルフィアが歩き出した。
遅れぬようアルフィアの後を追うが、何とも不思議な場所であるように感じる。
モンスターの気配などなく、数多くのアイルーたちが自由に過ごしている。
本当にダンジョンの中に自分たちは来たのか、そう思わず疑ってしまうくらい平和な場所であった。
「此処だ。あとはアイルーたちに従え」
アルフィアに先導され到着したのは幾つかのテーブルとイスが設置されている広場のような場所であり、広場の先の少し高くなっている所に岩で出来た舞台のような物が見えた。
広場にいたアイルーにファミリア毎にテーブルに座るように促され席に着く。
アルフィアはアイルーに従えと言っていたが、此処で何をするのだろうか?と疑問に思っていると……。
――ふいに、降り注ぐ陽光が陰りを見せた。
「は?どうなっとるんや!?」
空を見上げ茫然とした声を漏らすロキに釣られ空を見上げると、陽が月に喰われていた。
日蝕。月が陽に重なる事で昼間なのに夜のように暗くなる現象。日蝕を見るのは神にとっても久しぶりの事であり、眷属たちは知識として持っている者はいたが、実際に経験したのは初めてだった。
徐々に薄暗くなっていく世界の中、気が付くと唯一光が灯っていた舞台のような場所に白い少女の姿が存在していた。
極東風のように見える白い上着と紅い袴のような衣服を身に纏い、その手には大きな鈴が幾つも付いた少女の身の丈程もある棒があった。
その幻想的な姿に誰もが一目見ただけで理解した。アレがアストレアが語った白き龍が姿を変えた白い少女であると。
――シャン。
少女が手に持った棒を振るう。
極東出身である輝夜だけは白い髪の少女の服装が巫女服であり、軽やかに振っている物がサイズこそおかしいが神楽鈴に酷似していることに気付いた。
――シャン、シャン。
踊るように、跳ねるように、狭い舞台の上を少女は自在に舞うその姿は、まるでこの世界の者ではないかの様な美しさを魅せる。
――シャン、シャン。
やがて、少女は舞を止めると胸の前に神楽鈴を構えるとゆっくりと眼を閉じた。
そして……先程まで鳴らされていた鈴のような透き通った声で、祈るように詩を紡いだ。
詩が終わり、気が付くと日蝕も終わっていて世界は明るさを取り戻していた。
神と人も、誰も言葉を発することなく少女に魅入られていた。
そんな少女は控えていたアイルーに神楽鈴を渡すと、軽やかに舞台より飛び上がる。
そこそこの高さがあった場所から飛び降りたはずなのに、気にした様子もなく自分たちの前に降り立った少女は、未だに茫然しているこちらを一瞥し、口を開く。
「ようこそ、私のダンジョンへ」
「私は祖龍。祖龍ミラボレアス」
「このダンジョンの主をしているわ」
「よろしくね。この世界の神と英雄候補の皆さん」
鮮血のような紅色の瞳を持つ白き少女は、心底楽しそうな笑みを浮かべていた。
祖龍ちゃん「私って顔も声もパーフェクトだから、歌でおもてなしすればいいのだわ!!」
なお、明らかに存在がやべぇ奴から神楽みたいなのを舞われた神と神の眷属の心情は考えない物とする。
歌詞の部分はそれっぽい意訳なんで、気にしない方向でいて欲しいですわ。
全部書いた後に著作権が許可されてないっぽい事に気付いて書き直したから疲れたよ…本当、先に確認しとけばよかった。
【NGシーン】
ネコミミ祖龍ちゃん「にゃん♪」
一同「―――――――」
ネコミミ祖龍ちゃん「どうしましょうザルド。すべったわ」
ザルド「当たり前だ。なんでネコミミ付けて珍妙な歌を歌ったんだお前は」
ネコミミ祖龍ちゃん「カティちゃんみたいで可愛いかなと」
ザルド「誰だそいつは」
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あ、アンケート取ったダンジョンの設定資料は明日投稿予定ですわ。