感想・評価・お気に入り登録等ありがとうございます。
急に暑くなり過ぎて身体が適応出来ぬ……皆様も熱中症や体調不良にお気を付け下さいですわ。
昼食会の後はダンジョン見学として環境の変化がわかりやすい『導きの地』を案内する事にした。導きの地は推奨位階をLv.7で設定しているのでオッタル以外の眷属たちは適正外なのだけど、私がいるから安全は問題ない。
それに運良くクシャルダオラが徘徊していたので招待客の皆に古龍とはどういう存在なのかを知ってもらう良い機会だったから、ザルドとアルフィアに戦ってもらった。
ラスボス級ではない古龍は推定Lv.8くらいの強さに設定していたけど、まだリハビリの途中でありLv.8にランクアップはしたがその後更新が出来ていない2人ではクシャルダオラが纏う風の鎧を突破出来ず、中々有効打となる攻撃を与えられなかった。
私からドス古龍の話を聞いていたとはいえ古龍との戦闘はこれが初めてだったし、武器も大した物じゃなかったから仕方ないね。
見学していた招待客たちは、大抗争で戦った事もあり2人の強さを知っているので、そんな2人が苦戦する古龍の強さにドン引きしていたけど。
しかも途中でラージャンが乱入して来たので、仕方なく適当な所で引き上げて貰ったのだけど……2人が引き上げた後、クシャルダオラ相手に大暴れするラージャンの暴虐っぷりに更にドン引きしていた。
まぁ、アイズには「風を纏うというのはあぁいう感じでやるんだよ」ってクシャルダオラの戦いから教えてあげられたので、魔法を使う際の参考にしてくれたら嬉しい。
テオ・テスカトルかナナ・テスカトリが出現していればアリーゼにも龍が炎を纏う姿を見せてあげられたのだけど、いなかったからまたの機会があればその時に見てもらいたいな。
そうそう、そのアイズなんだけど……完全に予想外だったんだけど、何故か懐かれた。
「
異世界の存在とはいえ私も一応はモンスターのはずなんだけどなぁ……まぁ、常に殺意を向けられると龍としての本能を抑えるのに疲れるから嫌われるよりは断然いいんだけどさ。
帰る頃には普通に色々と話が出来るようになってたし、かなり仲良くなれたと思う。
主神のロキと保護者のリヴェリアは頭を抱えていたけどね。
あとは、私の強さがどれ程なのか知りたいとフレイヤから言われたので仕方なくヒトの姿で少しだけ他の2柱の眷属たちも含めて相手をしてあげた。龍の姿より手加減が楽だし、招待客に怪我をさせて帰すのはホストとしてどうかと思ったからちょっとだけ緊張したよ。
ちゃっかりザルドとアルフィアも参加していたけど、君ら2人は私の強さをよく知っているだろうに……。
瞬殺してもよかったのだけど、それだと私の強さは理解し辛いと思ったので一人一人丁寧に攻撃を潰してから気絶させた。オッタルの大剣を指一本で止めたり、ヘディンやリヴェリアの魔法を赤雷で相殺したときには流石のフレイヤも顔が固まっていたし、ロキやアストレアも絶句していた。
私って見た目だけなら14、5歳の華奢な美少女にしか見えないからね。そんな私が自慢の眷属たちを無傷で蹂躙してる姿は驚くよね。
ついでに、招待客がオラリオへ帰る前にザルドとアルフィアの改宗をアストレアにやってもらった。
ロキとフレイヤへの改宗は2人がかなり嫌がったし、大抗争を引き起こした罪人でありオラリオでは既に死人扱いになっている2人の事情を他の神に話すのはリスクがあるみたいだから、仕方なくこの場にいたアストレアになったらしい。
ロキには「2人の事もそうやけど、あんたの事も他の神に話せる訳ないやろ!」って叫ばれたけどね。私は別に神会とかで報告されても困らないから構わないのだけど、他の神が私の事を知ったらどういう行動に出るかが不明過ぎるからバベルの最奥で年中祈祷してるウラノスに話をしとくくらいが限界らしい。
ザルドとアルフィアを改宗させる関係でゼウスとヘラは私のことを知っているけどいいのかな?まぁ、ヘラは眷属を黒竜との戦いで喪って以来他の神と関わることなく隠居しているらしいし。ゼウスも義孫と隠居してるような感じだから
あ、ちゃんと招待客の皆が帰る際にはお土産を渡したよ。
鉱物とかモンスターの素材でもいいかなとは思ったけど、加工の手間もあるのでダンジョンで採れた食材を使った日持ちする物をザルドとキッチンアイルーに事前に頼んで用意してもらったからね。
お土産はハチミツから造ったお酒とツマミに丁度良いジャーキーとかドライフルーツの詰め合わせ。
ハチミツから造ったお酒、ミードって名前だっけ?ギリシャとか北欧の神話にもちょいちょい出てたはずだし、丁度いいかなって思い入れてみた。
そんな感じで、私のダンジョンのプライベート階層へオラリオの神と眷属を招く初めての試みは無事に終わることが出来た。
いやはや、何事もなく無事に済んでよかったよ。
「むむ、やっと15階層を突破する冒険者が出て来てくれたか」
流石に討伐は難しかったみたいだけど、この冒険者のパーティーは3回目の挑戦でシェンガオレンを撤退させることに成功していた。
このパーティーがシェンガオレンを初めて見たときのリアクションとか面白かったなぁ。1回目の挑戦はシェンガオレンの大きさに驚いた結果すごいテンパって失敗してたし、2回目は頑張ってたけどリーダーらしき冒険者が途中で無理だと判断して休憩エリアに戻っていたっけ。
「うんうん。次の階層からは上位になるからモンスターも手強くなるけど、是非これからも頑張って欲しいね」
涙を流しながら抱き合い歓声を上げる冒険者の姿に拍手を送ると、他の階層の冒険者を観るために中継先を変更した。
私のダンジョンにアストレアやロキ、フレイヤの面々が訪れてから半年ほどが経った。
オラリオも大抗争の復興に終わりが見えて来たらしく、最近ではオラリオのダンジョンではなく私のダンジョンで主に活動しているファミリアなんてのも出て来ている。
命の危険とかはどっちもどっちだと思うのだけど、狩猟の経験がある眷属たちが多いファミリアだとうちのダンジョンの方が肌に合うらしい。
あと獣人の眷属が多いファミリアも似たような感じで、獣人には月下であれば能力が上がるっていうスキルが出たりするらしいから、オラリオのダンジョンだと空は見えないのでうちのダンジョンのが戦いやすいらしい。
あれ以来定期的に手紙のやり取りをしているアストレアにロキ、フレイヤからの手紙にそんな事が書いてあった。
金にがめついギルド長が私のダンジョン周辺に出張ギルドのような建物を建てて金を稼げないか計画しているとの情報もあったけど、モンスターを討伐して自分達で解体しなければならない私のダンジョンだと素材の買い取り価格とか決めるの難しくない?剥ぎ取りの腕で大分素材の良し悪しが変わるのに。
それならもうハンターズギルドみたいな事を自前でやっちゃおうかな。オラリオ行きを希望しているけど人数の制限をしているから暇になっているアイルーも多いし。
何故かオラリオに行きたがるアイルーが本当に多いんだよね。ネコだから好奇心が強いのかな?モリバーはアイルーほどダンジョンの外に興味を持たないのにアイルーからオラリオに行ける人数を増やして欲しいって陳情が何回も来たし。
オラリオに出張しているアイルーからもオラリオで集まれる場所が欲しいって連絡が来ていたから、オラリオでアイルーキッチンをお店として営業するのも面白そう。
場所の確保とかはロキかフレイヤに頼んでみようかな?次の手紙に書いておこう。
ハンターズギルドの方は欲しい素材をクエストとして依頼を出せるようにしたり、食事や宿泊が出来る場所に素材の売買や加工できる場所とかもあればいいよね。イメージは温泉のないセリエナの集会所みたいな建物かな。
温泉を出してもいいけど、その場合はちゃんと男女で浴室は分けるよ。モンハンみたいにタオル1枚で混浴とかはやらない。
ウラノスの方にも手紙を出しておこう。アストレアがウラノスに私の話をしたらしいから、ギルドから何人か職員を出して貰えるならアイルーたちの負担も軽くなるよね。
あと、アレスとかって名前の神を主神にしてる国家系ファミリアのラキア王国がうちのダンジョンを占拠しようと兵を集めてるって噂も流れてるらしいし、色々と新しい事業を始めるには丁度いい機会かな。
別にうちのダンジョンをラキア王国が利用するのは全然構わないんだけどさ、あの国は黒竜より戦争を優先しようとするからあんまり好きじゃないんだよね。
国同士の戦争とか別に否定はしない。前世でそういう歴史を散々学んだからね。ただ、そういうのは黒竜を倒した後に存分にやって欲しい。どうせ黒竜とダンジョンの脅威がなくなったら今度は国やヒトの争いが世界中で起こることになるのだろうし。
「そういえば、ザルドとアルフィアが新しい武器の試し斬りに行くの今日だっけ?」
ニャンターたちが火山で発掘してきた太古の塊から出た装備の研磨と強化が終わったとかでザルドはエピタフニオティタ、アルフィアは封龍剣【極絶一門】を担いでダンジョンの25階層へニャンターたちと行くとか言ってた気がする。
ザルドとアルフィアの位階だと25階層は結構余裕なのだけど、初めて振るう武器の試し斬りをするにはあのくらいの階層が丁度いいのかね。
私は武器を使わないからその辺はイマイチわからないので、武器を使うヒトに任せるしかないのだけど。
「武器かぁ。スリンガーはそのうちオラリオにも技術を提供する予定だけど、操虫棍にガンス、スラアクやチャアクはどうするべきか」
弓やライト、ヘビィの遠距離武器もそうだけど、ゲームと現実の違いが大き過ぎるんだよね……。
狩猟笛とか武器による音色の違いや楽譜、効果範囲と効果時間を調べる所からスタートだし。硬いモンスターをしこたま殴っても演奏機能に支障を出さない耐久性とか意味不明過ぎて再現出来る気がしない。
遠距離武器だって単純に持ち運べる矢や弾に限りがあるし、リロードだってゲームより時間がかかる。そもそも弾が売られていないから現状だと全部自分たちで調合していく必要がある。
操虫棍はゲームなら猟虫は無敵だったが、現実では当たり前だが猟虫も生き物なのでモンスターの攻撃で負傷したり死んでしまう事だってあるし、猟虫を育てたり管理していかなければならない。
ザルドに操虫棍の話をした事があるのだけど、「エキスを3種類集める事でバフがかかるのはいいが、戦闘中に何度も感覚が変わるというのは逆に危なくないか?バフが切れないように立ち回るにしても、バフの残り時間を常に気にしながらモンスターを相手にして、更に虫まで操作するとか面倒過ぎる。しかも、敵や仲間の数だけ想定しなきゃならん事も増えるぞ」と言われてしまい、私も正直それは面倒だなと思ってしまった。
ガンランス、スラッシュアックス、チャージアックスに関しては武器の構造上どうしても脆い部分が出てしまうし、変形武器を整備出来る職人なんて現状いないので職人の育成から始まってしまう。
「ロマン武器だから私は好きなんだけど、現実で使うってなると色々と問題が出てくるな」
んー、武器に関してはとりあえず冒険者も使い慣れてるであろう武器から研究を進めるべきかな。
幾つも同時進行出来る程人手がある訳じゃないし、武器関係はザルドとアルフィアに任せて、私はアイルーたちが新しく働ける場所を増やすのと、ギルドやラキア対策をしていきますかね。
今回はモンハン武器を実際に運用するとこうなるんじゃね?って妄想回。
ガンス、スラアク、チャアクはクエスト毎に整備が出来そうなモンハン世界ならともかく、長期間本格的な整備が出来ずに戦い続けなきゃならんダンジョン探索には実際向かなそうかなと思ったり。
感想・評価・お気に入り登録等があると作者が喜びますので、よろしければお願いします。