問題児たちと超天才児が異世界から来るそうですよ?   作:時魔煉叉

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YES!ウサギが呼びました!
箱庭の世界


 

 

 

 

はぁ・・・。

 

何で俺ばっかこんなところで一人仕事してんだか。

 

本当ならもっと楽に暮らしている予定だったんだけど。

 

親が俺を超天才児だって言って天才児育成施設に預けたもんだから、大人たちはそんなことを許してはくれなかった。

 

つーか、その時点で俺を俺ではなく天才児としてでしか見てねぇって事だよな。

 

食事の時でさえ見張られてさ。

 

つまんねぇな。

 

一生こんな生活を強いられるんなら脱走して海外で暮らすのも一つの手だが・・・。

 

この世界はもう昔みたいに平和じゃなく戦争ばっか起こって呑気に生きて行くなんて出来たもんじゃねーか。

 

それに、実験台として『人』さえ贄として捧げる・・・世の中も末だろ。

 

「誰か俺を超素敵な異世界に連れてってくれ────なんて、無理か」

 

・・・あれ?

 

机の上に手紙が・・・。

 

でも、誰が?

 

此処はカメラの監視の下、俺以外には誰も居ない筈だ。

 

面白い。

 

不可解な手紙を手に取り、中身を確認すると

 

『悩み多し異才を持つ少年少女に告げる。

その才能を試す事を望むのならば、

己の家族を、友人を、財産を、世界の全てを捨て、

我らの〝箱庭〟に来られたし』

 

と書かれていた。

 

読み終わると同時に視界の景色が変わり、俺は4000m程の上空から急行落下している。

 

現在進行形で。

 

「ど、何処だここ!?超素敵じゃねぇか!」

 

視線の先には世界の果てを彷彿とさせる断崖絶壁、眼下には縮尺を見間違うほど巨大な天幕に覆われた未知の都市。

 

おいおい、何処まで俺を楽しませてくれんだよ、この箱庭つー所はよ!

 

けど、ちょっと待て。

 

落ちる所に意義ありなんだが。

 

水だぞ!?

 

このまま落下したらずぶ濡れ確定。

 

それだけはまぬがれたい。

 

でも流石にこの状況では何も出来ねーな。

 

畜生、せめてパラシュートかなんかが有れば自由に着地出来るのに。

 

なんでこんな時に限って道具が何にもねーんだよ。

 

ボチャン

 

あ゛!?

 

考えてる間に遂に水ポチャとか。

 

最悪だ。

 

「ゲホケホッ・・・はぁ、信じらんねぇ」

 

陸に上がりながら口の中に入った水を吐き出す。

 

ついでに愚痴も吐き出してやる。

 

久遠「まさか問答無用で引き摺り込んだ挙句、空に放り出すなんて」

 

「場合によっては即ゲームオーバーだよな」

 

逆廻「石の中に呼び出された方がまだ親切だ」

 

そりゃ、いいや。

 

超面白くてさ。

 

春日部「此処・・・どこだろう?」

 

逆廻「さあな」

 

何にせよ俺等の知らない場所(箱庭)であることは確かだ。

 

適当に服を絞り終え、ポケットの中の飴を1つ口にする。

 

なんか、こちらを見て欲しそうな顔をしているショートカットの女の子がいるのだが。

 

取り敢えず1つあげた。

 

「甘い物好きなのか?」

 

春日部「好き。でもそれよりちょっとお腹減ってたから」

 

「そっか。なら飴の他はチョコレートしか持ってないけど食べるか?」

 

春日部「うん!」

 

チョコを渡すとショートカットの女の子の目がキラキラしていた。

 

余程お腹が減っていた様だ。

 

リスみたいで可愛いな。




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一先ずプロローグ的なの終了
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