ふかふかダンジョンでエンジョイ&エキサイティング! 作:RAP
なんだかんだで娯楽に飢えていたネク族のアラクネ達は、宴を開催してくれた。
とにかく大騒ぎできる理由があればなんでもいいのである。
「お客人! 今日はいい材料があったよ、ナマのまま躍り食いしておくんな!」
アラクネの料理人が、とんでもない大きさの皿に載せた
……うん、わかるよ。アラクネにとって滅多に獲れないご馳走だ!
一羽でいたら当然食べる、アラクネみんなの大好物だもんね!
「カスメえええええっ!?」
「うにゃ?」
皿の上で爆睡していたカスメが、ギリギリで目を覚ました。
自分の置かれた状況に気がついたカスメは、間一髪、空への脱出に成功した。
危なかった。本当に危なかった。文化が違ぁ~う!(by ヒストリエ)
* * *
アラクネの女は、基本的に余裕を求められる。
セックスの時も出産の時も、大声を出すのは恥なのだ。
だから彼女達にとっての理想のセックスは、いわゆるバブみである。
甘えるように必死で乳房を吸い、必死に腰を振る男を母性で包んであげる。
満足するまで何度もイかせて、腹の上で眠る男をそっと抱きしめる……。
幼女バブみ、少女(女子学生)バブみ、母親バブみ、全てジャンルが違う。
腐女子のかけ算の前後レベルで戦争が起きかねないので要注意だ。
それはともかく。
アラクネの女にとって『奉仕される』行為、つまり乳首を舐められたりクンニされるというのは、人間に置き換えるとフェラ好きな女の子がイラマチオ気味にチンポしゃぶってきたあげく飲精ごっくんして微笑んできた級のことだ。
特に遊び穴をクンニする行為は、通常なら夫でもしない屈辱的な行為に該当する。遊び穴になにかをしても子供が出来るわけではなく、セックスとすらみなされない挨拶行為なので、単純に快楽追求の意味しかない。だからアラクネの男も「意味の無い行為をさせるな、不快だ。疲れるし汚いことを俺にさせるな」と言ってくる。文化が違ぁ~う!
栗結パイセンのセックスシーンを見てて思ったのは、アラクネもケンタウロスも、人間の男が本穴に入れた場合、どちらも遊び穴が自然と目の前に来るわけじゃん?
なんなのこの、男にとって都合の良い身体は。大昔の人が遺伝子操作でセックスに都合の良い女を作り出した説が根強い理由もわかるわ。
っていうか、遊び穴とはいうけどさ! 本穴と見た目も中身も使い心地も何一つ変わらない、ただ子供が産めないだけのヴァギナ(巻き舌)が目の前にあったらさぁ!
愛撫だろうがクンニだろうが手マンだろうがなんだろうが、男ならやるだろうがよォ!
擬似的な3Pと何にも変わらないというか……。
最近3Pにハマってたんで余計に同じというか……。
でも人間の3Pとは向きとか体位とか色々違うからこれはこれで……。
そんな事を考えながら、ブラウィドちゃんの本穴にぶちこんで腰を振りつつ、遊び穴を散々愛撫しまくったわけです。
ブラウィドちゃんは顔を真っ赤にして涙目で、声が出ないよう必死に我慢して、何度も身体をひくつかせて、膣壁を激しく蠢かせ、最後の方なんて僕の射精に合わせて人間部分の背中を大きくのけぞらせて痙攣しつつ、それでも声をあげずに我慢し続けててすごく可愛かった。
だから、僕は事後にブラウィドちゃんに跨がって、お掃除フェラをブラウィドちゃんにさせつつ遊び穴を愛撫する逆シックスナインをしたんだけど。
通常のシックスナインすらないこの世界において、逆シックスナイン、つまり奉仕しながら奉仕されるというのは初体験を越えてアラクネ的に大変ショックな出来事だったらしく。
興奮しすぎてブラウィドちゃんが鼻血を出して失神してしまったので、僕は慌ててセックスを中断することにした。
「ふわぁぁ……」となったまま、ブラウィドちゃんが現世に帰ってこない。
考えてみれば、アラクネに逆シックスナインなんて栗結パイセンすらしてねぇな。
逆シックスナインは、男女逆転したうえに男を奉仕して可愛がりたいアラクネ女性にとって、どういうレベルの出来事だったんだろう?
人間の男に置き換えるとどこまでのプレイになるのだろうか、というくだらないことに思いを馳せつつ、僕はブラウィドちゃんに添い寝しながら就寝した。
* * *
翌日、僕は大変微妙な居心地となった。
ネク族のアラクネ達が男女問わずで、僕の事が心配でもあり、僕に興味もあり、僕という英雄を称えたくもあり……と、複雑極まりない感情の籠もった視線を向けてくるのだ。
逆シックスナインという『アラクネ的にはありえない、絶対体験できない、未知の絶頂興奮テクニック』によって『本紙記者も一発昇天、パネマジ無しの即即ユーリ君(18)がオススメ!』となったブラウィドちゃんが興奮冷めやらぬまま里の女達に自慢話をはじめてしまったのが原因だった。なおパネマジや即即の意味がわからない健全な読者は健全なままでいてほしい。意味を知る必要は無い。検索しちゃダメぇ!
「わたしの夫すげーよ、濡れるよ。鼻血吹いて失神したよ♡」
「……な、なにがあったの?」
「それはね……(ごにょごにょ)」
「……♡」
アラクネ男に遊び穴への奉仕概念が無いからこそ、遊び穴にクンニするだけで相当な淫乱扱いになってしまうのに。シックスナインはアラクネ女がクンニの奉仕を受け入れるだけではなく、フェラの奉仕もできちゃう凄い体験、という話らしい。
僕は『超興味ある……♡』な悪い顔でカタナちゃんを弄んだりしたが、今は里のアラクネ女達に『超興味ある……♡』な視線を向けられている。
やばい。僕は『賢者の孫』の主人公ばりに「またオレ何かやっちゃいました?」とか言わないといけないのだろうか。逆シックスナインごときで!
遊び穴にクンニだけじゃなくてクリトリス責めしたり、Gスポはあるのか調査したり、色々やったのも合わせ技だったのだろう。
亜人達にDLsiteやFANZAがあったら、ジャンル欄がどうなってしまうのかは興味ある。
「
アラ女史が、からからと笑いながら挨拶してきた。
原作における最多登場アラクネの、アラ女史。
男気……じゃなくて女気に溢れた美人のお姉さん。
「人間は死の森なんてここを呼んでますけど、とんでもない。やっぱ来ないとわからないですね。アラクネの見方が変わりました」
「それは良かった。あたしらはただでさえ森に引きこもってるから」
ネク族の秘儀、蜘蛛の巣結界。
大勢の人間を全滅させうる、対軍用の罠の存在が彼女達を森に
「なるほど、それで男女比の差を埋め切れてなかったんですね」
「おっとぉ? 早速スパイ行為かよ?」
アラ女史が、気さくに僕を抱きしめて、頭をぐりぐりしてくる。
おっぱい丸出しなので直撃です。
「美人が余りすぎでしょう、勿体ない。あと、おっぱいありがとうございます」
「なんだぁお前、あたしの乳で嬉しいのか? さわるか?」
ガチの女尊男卑、強者の余裕。
人間の男が胸板をさわらせるぐらいの気安さで言ってくる。
……僕がアラ女史に興味が無いと思い込んでいるのだろう。
「スパイ行為なら、僕はアラ女史の部屋を見てみたいですね」
「ハァ……男が一人で独身女の部屋になんか来たら、犯されちまうぜ?」
原作6巻53Pのように、アラ女史がため息をつく。
僕はアラ女史に近づいて、ここだけの話があるとばかりに彼女の耳に何かを囁こうとするジェスチャーをとる。
アラ女史は不審に思わず、頭の位置をさらに下げて僕に合わせてくれた。
だから彼女の耳に囁く……直前に、彼女の頬にチュッとキスをする。
「おっ、おまっ!?」
「逆、ですよね。スパイの僕がアラ女史の部屋を探っていたら、アラ女史に見つかってしまった。ピンチに逆上した僕は、アラ女史の口を封じるために……アラ女史を押し倒して、
「な、な、な……」
「ブラウィドちゃんが鼻血を出して失神した、奉仕しながら奉仕されるという禁断の愛撫……アラクネ男では味わえない秘密の交尾……遊び穴を散々
顔を真っ赤にして、全身硬直したアラ女史の耳元で。
「アラお姉ちゃん、大好き♡」
「……ッ!」
ふらり。
ずずぅーーーん。
アラ女史が、頬を朱に染めた幸せそうな表情で、横倒れるように気絶してしまった。
……あ、あれ?
「嘘でしょ、アラ女史が……」
「キスをされただけで……!?」
周囲でチラチラと僕達を見ていたアラクネが、騒然とする。
遠くで仲間達に自慢話をしていたブラウィドが、すっ飛んできて僕に抱きついた。
「ユーリ、すげーよ♡ アラ姉さんが、チューされただけでイッちゃったよ♡」
「はぁ!?」
いや、確かに、会話の前に頬チューをしたけれども!?
あっ、周囲の人達から見ると、そうなっちゃう?
そっかそう見えますよねぇハハハッ!
* * *
クッコロ、メキシ、セズレはアラクネの里で毎度のように犯されていた。
アラクネ達から軽蔑され、嫌悪され、汚物でも見るかのような対応をされていたので、ちゃんと女性として扱ってくれるご主人様たちが天使に見えるほどだった。
原作と違う点があったとすれば、セズレは片手首吊りこそされたが、クッコロやメキシ達に脱出作戦の提案をしていない。
……そもそもセスレではなく
クッコロを犯していたのは戦士長。
メキシを犯していたのはホヤク。
セズレを犯していたのはモブオーク。
そこへ、テオが笑いながらやってきて、戦士長やホヤク達と談笑していった。
会話の端々に、ユーリという単語が聞こえてくる。
どうも彼がアラクネの里に来ているらしい、それだけは理解できた。
彼らの会話の最中、クッコロ達は普通に
だが、テオが笑いながら部屋を出て行った後、いつもなら二回戦目に突入しているはずなのに、ご主人様達のモノが萎えてしまっている。
珍しいこともあるものだ、とクッコロ達が首を傾げていると、ホヤクが苦笑しながら教えてくれた。
「ユーリの交尾の激しさに、アラクネ女が鼻血を吹いて失神したそうだ」
「え"っ」
「さらに、ユーリがキスしただけでアラクネ女がイったらしい。里が大騒ぎになっている」
「キスだけで!?」
「話を聞いたテオ様がご機嫌で教えてくれた。お前達にはキスだけで女をイかせるなんて出来ないだろう、と」
ホヤクがため息をついている。
捕虜女性達にだってキスだけで達したような経験はない。
「そもそも捕虜のお前達に種付けをしているのは、減ってしまった我らの数を増やすためであり、決して優しく扱うことが目的なわけではない。……ああ、優しく扱うというのは、お前達でいう『気持ちよくしてイかせる』という意味だ。ゴブリンの女とのまぐわいでも、女に孕め、妊娠しろと命じるのが礼儀ではある。だがそれ以上に、優しく扱うという行為は『お前の全てが欲しい』という熱烈な愛情表現となる。ゴブリン女にとって優しく扱われるというのは、人間で例えるなら……『白馬の王子様が迎えに来る』感じ、だろうか」
「アラクネ女性にとって、白馬の王子様が迎えに来た感じだったんでしょうか」
「いや、それはわからない」
ゴブリンの文化からの視点が絡んできて話がややこしくなった。
クッコロは首を傾げる。
ゴブリンの場合は体位にもメッセージがあるので、本当はさらに面倒臭い。
メキシはアラクネの里に来た頃のアラクネ達の様子を思い出す。
「女尊男卑のアラクネ達だと、男性に奉仕するのかなぁ」
ホヤクの話にオークの戦士長が亜人語で話をして、それをホヤクが伝える。
「オークは戦力と労働力で奉仕する奉仕種族。オークの種付けによって子の数を増やすことが最優先に求められる。さらに、女によって気持ちいいと思うところも変わる。だから、女が気持ちよくなりたいと思った時には、オークは腰を動かさない。『奉仕』とオークは呼んでいるが、女の側で女が気持ちよくなるように動いてもらう。『自分が気持ちよくなりたい』という個人の感情を優先するオークは、変わり種だ」
「……一体どんな交尾をしたんでしょうね、ユーリさん」
オークの文化の視点が絡んで、話が余計にこじれた。
通常の意味での奉仕と、セックス時におけるオークの『奉仕』は違う。
騎乗位や座位などで、女に自由に腰を振ってもらい、勝手に気持ちよくなってね、というのがオークにおける『気持ちよくしてイかせる』の基本だ。
つまりニコニコオークやヒィロのように、自分本位のセックスをしたいオークは小数派に分類される。
「隠し拠点で、ユーリが裸の女を縛っていたのを、お前達も見ただろう? ユーリはあの女を
「
「女の子が死ぬんじゃないかって勢いでぶん殴ってたアレですよね……?」
クッコロとメキシに衝撃が走る。
なんかもうさっきから全然わからない。
ユーリさんって、本当になんなの。ありえないんですけど。
「もしかしたら、そのあたりに『気持ちよくしてイかせる』為のヒントがあるのかもしれない。お前達もユーリがやった縛りに興味があるのなら、同じように縛ってやるが」
それまで無言で話を聞いていたセズレが、思わず呟いた。
「……お願いします」
原作のセスレは、愛撫もなしに犯されているだけで三回イってしまう(6巻140P)ぐらいには感じやすい。
セスレ2Pカラーのセズレも、その辺は変わらない。
だから、その。
キスだけであのアラクネ女性をイかせてしまったというユーリさんの。
そんなユーリさんの緊縛を体験できるというのなら、その。
クッコロとメキシも、顔を見合わせた。
捕虜として
「私も縛ってください」
「こっちも、お願いします……」
ホヤクは苦笑した。
「お前達はもう、『ユーリ側』なのだな」
ユーリ側とは、なんなのか。
ユーリの全く知らないところで、明後日の方向に話が飛んだ。
つまりどうなったのかというと。
原作7巻、クコロ達が死の森を出発した際に捕虜緊縛縛りになっていた理由は「白面金毛がいちゃもんをつけたから」だった。
この世界線でも、テオと白面金毛の間で似たような会話は発生していたのだが、白面金毛が重傷で瀕死だったのもあり、テオと白面金毛がおこなった会話は必要最小限の挨拶と要件のみだった。
結果として、白面金毛はテオ達がビビるような脅しはしていない。
だから、この世界線でクッコロ達が捕虜緊縛縛りになっていた理由は。
捕虜の三人娘が『ユーリ側』になったからという、意味不明なものだった。
ユーリはこの後、オーク帝国陣営の帝都行きに同行することになる。
原作知識のあるユーリは、捕虜娘達が捕虜緊縛縛りされている理由は原作同様の白面金毛のいちゃもんと思い込んでいたので、壮大なすれ違いが発生することになった。