ふかふかダンジョンでエンジョイ&エキサイティング!   作:RAP

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第113話 原作時間軸・女性解放戦線

 

 いつもは割と激しいセックスだし、最近は他の妻を交えた3Pも増えていた。

 なのに、その夜のユーリはバトのみを指名してきた。

 キスとハグを軸にじっくり抱きながら、「バトさん好き」「愛してる」と言われ続ける。

 ……まるで、子供が甘えてくるようなセックスだとバトは思った。

 事後もずっとバトを抱きしめ、あるいはバトの胸に(うず)もれ、じっとしている。

 

「なんや。今日のユーリは、随分と甘えたさんやな」

 

 バトは愛しげに、ユーリの頭を撫でる。

 嫁勢の中では自分は最年長なのに、彼は変わらずずっと愛し続けてくれている。

 この世界では30でお婆ちゃん扱いだから、26のバトは立派なおばさんだ。

 夫のユーリは抱こうと思えば幾らでも若い女を抱ける。

 予定通りなら、明日はさらに嫁が一人増えるはずだ。

 だというのに、今夜は何故かバトに甘えまくってくる。

 

「ウチはどこへも行かんで?」

「……ボーゲンは、身体が凄くガチガチだから。按摩をしてあげて欲しい」

「それだけでエエんか?」

「うん」

「さよけ。鳴神(なるかみ)のハウスなら、皆もおるから安心やな」

「うん」

 

 ウチがボーゲンに取られるとでも思たんか?

 ヒカリとユメが、誰と誰の娘なのか、忘れたんか?

 しゃーない旦那様やな。頭撫でたるわ。

 

「おっぱい揉む?」

「……うん」

 

 バトは、苦笑した。

 

 

 * * *

 

 

 開拓城壁都市アイギスの一角、人通りの少ない目立たない場所。

 汚れてすらいない綺麗な鎧を着ている女性5人が、アロに向かって手を振る。

 

「あっ! アロさん!」

「こんにちわ」

 

 『女性解放戦線』の()達を見ながら、アロは思う。

 

 女性だけのパーティだから、男に襲われるかもしれない。

 だから人通りの少ない、目立たない場所を指定されたのだけれど。

 ……普通は逆だよね。

 襲われたくないのなら、なおのこと人目の多い大通り付近の方が良いはず。

 

「レイドの件、考えてくださったんですか!?」

「我々は初心者ですので、足を引っ張ることもあるかと思います。その分、分け前や報酬は無用ですので!」

「ジャンパーティは、代表者の名前を冠してるだけの仮のパーティ名ですし、今後どうなるかはわからない感じですよね?」

「今回はこのご縁を大事にしたうえで、いずれは女性のみのパーティ結成を前向きに考慮して頂ければ!」

「……」

 

 『女性解放戦線』の女性達が、マシンガントークで話してくる。

 旦那様のユーリが言った通りだ、とアロは感じた。

 

 『分け前や報酬を無用とした初心者パーティ』が、いつまでも未活動パーティのままで生きていられるわけがない。

 グラス・タレーメ・マンセー子爵令嬢の無事を餌に、彼女達はマンセー子爵家を恐喝して、グラス嬢の生活費名目で金銭を(たか)っていた。

 でも、暗黒大陸に逃げ隠れていた彼女達は知らない。

 マンセー子爵家は、タレーメ領ごとハサマール伯爵家に組み込まれたことを。

 『女性解放戦線』と名乗る彼女達の情報を得るためだけに、ハサマール伯爵家が支払ったグラス嬢の生活費を、ユーリが全て補填していたことを。

 

 彼女達は『思想を同じくする貴族令嬢を冒険者仲間とした初心者パーティ』などではなく、既に一線を越えてしまっている犯罪者集団なのだ。

 身代金目的誘拐罪、未成年者略取及び誘拐罪?

 法律は詳しくないけれど、それでも彼女達がやりすぎたことはわかる。

 高位貴族に喧嘩を売った瞬間、法律なんて何の意味も無くなるということを、彼女達は理解していない。少なくとも、人類最強格に真正面から喧嘩を売れる彼女達の脳みそがどうなっているのか、私にはわからない。

 

「『女性解放戦線』っていうぐらいだから、女性の社会進出を進めたいのよね?」

「そうです、()()()()()()()()()()()()()!」

 

 アロは遠い目をした。

 暗黒大陸(こっち)の情報が遅いのではなく、彼女達自身で情報を遮断して耳を塞いでいるから、彼女達には何も見えていないのだというユーリの説明が、本当にどこまでも正しい。

 私がユーリと一緒になる前から、マンセー子爵令嬢は誘拐されていた。

 彼女達の時間が止まったままならば、私を男爵令嬢と認識するのはおかしい話ではない。

 

 アロはつい、昔の自分が質問されたことを尋ねてしまった。

 

「女性の社会進出を願うのなら、やらないといけないことはなに?」

「えっ?」

 

 『女性解放戦線』の面々は顔を見合わせるが、首を傾げる。

 お母さん(ナギ)お姉ちゃん(ウォル)を一瞬で持って行かれたあの時は、本当に衝撃的だった。

 アロは仕方なく、答えを言う。

 

「女性の社会進出なんかよりまず先に、奴隷制度をこの世界から消さないと駄目」

「まぁ……!」

「なんという……!」

「我々を導く光!」

「流石です、アロさん!」

「……」

 

 褒め称えられたアロは、頭を抱えた。

 

「うっわ、恥ず。脊髄反射で答えるのは悪い癖、か……気をつけてはいるつもりなんだけど」

「アロさん?」

「もしかして、オークは弱いとかいまだに考えてる? 『村娘ルマノ』のように、全てが簡単にうまくいくって思ってる?」

「……オークはのろまなんじゃ……?」

「突き刺さった矢だらけでハリネズミのようになっても、勇敢なオークは二桁人数の男冒険者達に単身突撃して一瞬で全員を弾き飛ばして、私たちよりずっと速く走り去っていった。ただでさえ頑丈で素早いのに、私の身体と同じ大きさの武器を片手でぶん回してくる。そんなオークの片手でちょっと薙ぎ払われただけで、私は鼻血で顔面血だらけになったわ。顔の形が変わらずに、生きのびただけマシってところね」

「そんな……」

「だから『頑張ってね』と言ってあげたかったんだけど。私の目から見ても、貴女たちはちょっとやりすぎた。だから終わり。みんなおしまい」

 

 『女性解放戦線』の面々が、ぎょっとした顔をする。

 

「衛兵達! ユーリ・ハーベラ・セルヨーネ侯爵が妻、アロ・ハーベラ・セルヨーネ第二侯爵夫人が命じます! グラス・タレーメ・マンセー子爵令嬢の誘拐およびセルヨーネ侯爵家への恐喝行為により、『女性解放戦線』を取り押さえて! その眼鏡の女性がマンセー子爵令嬢だから、取り扱いには気をつけてあげて!」

 

 アロの叫びと同時に、周辺に衛兵達がわらわらと集まってきた。

 既に厳重に囲まれているから、どこをどうやっても彼女達は逃げられない。

 

「アロ・ハーベラ・セルヨーネ? 男爵令嬢じゃないの?」

「そ、それよりユーリ・ハーベラ・セルヨーネ侯爵への恐喝ってどういうこと?」

「ユーリ・アイダ・ハサマール子爵令息じゃないの? 低位貴族なんでしょ?」

「むしろ生きてたの? ドラゴンと戦ったのに!?」

「……ユーリ君が、生きている?」

 

 『女性解放戦線』が、衛兵達に拘束されていく。

 

 ただ一人、グラス・タレーメ・マンセー子爵令嬢は、困惑し続けていた。

 ユーリ君は死んだと、ずっとずっとずっと、何度も何度も何度も、繰り返し聞かされていた。

 そのユーリ君が、生きている?

 

 

 * * *

 

 

「……確認した。マンセー子爵令嬢のお付きのメイドだ。主犯として取り調べてくれ」

「わかりました」

 

 聞き覚えのある声が聞こえた。

 成長して大人になったら、こんな姿になっているだろうか。

 そんな見覚えのある姿が、すぐそばで衛兵隊長に指示をだしていた。

 

「嘘……でしょ……?」

 

 『彼は死んだの! 受け入れて!』

 千回以上。毎日のように、何度も何度も何度も言われた。

 心はすり切れて、言われるがまま、命じられるがままにただ生きていた。

 だから信じられなかった。彼が目の前にいることが、信じられなかった。

 

「本当だよ。グラスちゃん」

「ユーリ、君……」

 

 ああ。

 成長したら、こんな声になるだろうか。

 成長したら、こんな姿になるだろうか。

 ずっとそう思い描いていた幻が、目の前に立っている。

 

 その幻が、自分を見つめて微笑んだ。

 ……背が随分伸びた。私はこんなに見上げてる。

 

「遅参申し訳ない。一生をかけて償うゆえ、どうかご寛恕いただきたいと願う」

 

 何年にも渡って貴族令嬢を誘拐、身代金を要求し続けていた凶悪犯の逮捕劇。

 周辺は衛兵だらけで騒がしい。

 拘束された女性解放戦線の面々が、私に向かって『裏切り者!』と叫んでいる。

 

 なのに、私と彼の周辺だけが、ぽっかり空いている。

 見れば、六人ほどの女性が壁のように立って、私達を守るように囲んでくれている。

 

 ボウ・アンド・スクレープ。

 初めて出会ったあの日のように、彼は言う。

 

「麗しきご令嬢。その手をとって共に生きる栄誉を、わたくしに頂けませんでしょうか」

 

 涙が溢れて止まらない。

 ドレスなんて着ていない。

 どこにでもあるような、女性用の鎧しかつけていない。

 それでも、自分の人生の中で最高のカーテシーをしてみせた。

 

「お申し出、お受けします。グラス・タレーメ・マンセー子爵令嬢と申します。よろしくお願いします」

 

 そう宣言すると、王城でも通用する貴公子服を着た彼が、私の前に跪いて左手に口づけをした。

 

「ユーリ・ハーベラ・セルヨーネ侯爵の名において、グラス・タレーメ・マンセー子爵令嬢を三人目の側室として迎えると、ここに宣言します」

 

 温かい。

 彼の手が温かい。

 彼はちゃんと、生きている。

 

「ユーリ・アイダ・ハサマール子爵令息は、もうどこにもいない。何年もずっと、そう言われてきました。……確かにいませんでしたね」

「色々ありました。長い話になります。クコロは、天の扉をくぐりました。彼女の息子だけが生き残っています」

 

 彼が立ち上がり、寂しそうに笑う。

 私はそんな彼の顔を、じっと見つめる。

 ……ああ。ずっと会いたかった。

 

「どうしました?」

「ふふっ。一時期、ハサマール子爵令息との婚約話がありまして。それを思い出しておりました」

 

 いつか、どこかでの会話。

 なんとなく、言ってみたくなった。

 

「ふふっ。ユーリ君、で構いませんよ。側室としては三人目、嫁としては九人目となってしまいました」

「グラスちゃん、とお呼びください。わたくしが年上の旦那様の後妻にならぬよう、お祈りを頂ければ幸いです」

「今のタイミングだと、それは僕が早死にするって意味になっちゃうよ?」

「長く待たされましたから。サンゼバー男爵令嬢の分まで、財産分与を狙う悪妻になろうかと」

「……今の僕の財産を聞いたら、グラスちゃんひっくり返っちゃうかも」

 

 お爺ちゃんになっても、ユーリ君。

 お婆ちゃんになっても、グラスちゃん。

 

「と、ところでユーリ君」

「なぁに? グラスちゃん」

「どうして『剣姫』カタナ様が、私を守っているのでしょうか」

「ん?」

 

 『剣姫』カタナ様が、私の方を振り向いた。

 

 思ったよりちっちゃい!

 かわいい!

 可愛いっ!

 まさかの年下っ!

 既に数十回目だけどホントに実在したんだ!

 

「ん。私は七人目の嫁。グラスちゃんは九人目の嫁」

「……へ?」

「みんなユーリの嫁。むふー」

「もしかして、ここにいる皆さんは」

 

 そういうと、ユーリ君は頬をぽりぽりと掻いた。

 

「うん。みんな、僕のお嫁さん。全員S級の凄腕冒険者……ああ大丈夫、第一夫人のセスレは冒険者にあんまり興味が無いから、F級とって放置してるから安心して」

「そういえば、セスレ生徒会長が側室でしたね。第二夫人がアロさんで、第三夫人が私……あれっ? 正妻はどなたなのでしょう?」

「現状、正妻は不在かな。このままアイギス港街に行って、今日はもう休もうよ。今のグラスちゃんは、四年以上も心を病んでいたわけだから。しばらくの間は何にも考えずに、ゆっくり休んで心を癒やしてよ」

「……本当に、長い話なんですね。ゆっくりしようと思います」

「ああ。僕達の戦争は、これでようやくおしまい。後は裁判ぐらいかな」

「死刑とかには、なりませんよね?」

「優しいね、グラスちゃん。大丈夫。()()()()()()()()()()さ。よし、みんなで帰って美味しい料理を食べよう!」

「いつも美味しい料理でしょ」

 

 アロさんが苦笑する。

 ああ、温かい。

 そうか、もう私は。

 

 ゆっくり休んでも、いいんだ。

 恐怖と悲哀で泣き続けて、眠れない日々を過ごさなくても、いいんだ――

 

 

 * * *

 

 

「司法取引の条件が、治験、ですか?」

「てっきり娼婦をしろと言われるのかと……」

 

 逮捕され、拘束されている『女性解放戦線』の四人が顔を見合わせる。

 現状では最低でも十年は牢屋の中らしい。

 ただ、高位貴族相手にやらかした以上、何をされてもおかしくない。

 牢屋の中で殺されてもおかしくないし、強姦(レイプ)(なぶ)られてもおかしくない。

 

 ところが、目の前にいるユーリ・ハーベラ・セルヨーネ侯爵は、ちょっとしたお仕事を数年間こなせばそれでいいという。高額の慰謝料も相殺してくれるし、仕事の給与も支払われるから、真面目に働けば解放された時にお金も得られる。

 

「ああ、確かに港街の高級娼館はセルヨーネ侯爵家が経営してるって有名だもんね。でも、女性解放戦線なんてパーティ名にしてまで、君達は女性の社会進出を目指していたじゃないか。そんな君達に『男のチンポをしゃぶって媚びろ、腰を振って淫靡に喘げ』と命じたとして、出来るのかい?」

「そ、そんな女性の人権を無視した行為が許されるわけありません」

「グラスちゃんの人権を五年近く踏みにじった連中の人権が、なんだって? よく聞こえなかったよ。もう一回言ってもらえる?」

「いえ……その……やろうと思えば出来るとは思いますが」

「無理でしょ。女の嫌悪感って、男は敏感に感じ取るよ。全裸になって股を開いていれば、男が勝手にチンポを出し入れして気持ち良くなって満足するとでも思ってた? それが通じるのは強姦(レイプ)犯を相手に抱かれる時ぐらい。金を払って客は女を抱きに来てるのに、女側が嫌がってたら客のチンポが萎えちゃうよ。つまり君達は男を満足させられない。外見以前の問題だよね。娼館の娼婦は無理だよ」

 

 侯爵閣下が、けらけらと笑う。

 

「そんなの、やってみなきゃわからないじゃないですか!」

「私が娼婦をできないわけがない、って解釈で合ってる?」

「そっ、それは……その……」

「娼婦を馬鹿にしすぎ。客商売だよ? 君達自身がセックスを望んで、客を相手に媚びることができるのなら対価は出せるけれど、そういうのは望んでないんでしょ? だから君達自身が望まない限り、娼婦のように身体を売らなくていい。君達にセックスをさせるには、同意書へのサインが必要ということにしてもいい」

「は、はぁ……そういうことなら」

 

 この際、強姦(レイプ)でなければいいかと『女性解放戦線』の四人は思い始めた。

 

「話を戻す。やってもらいたいのは治験、つまり薬が完成しているかどうかのテストだ。痛み止めの薬もあるけれど、それを実験するには痛みを与えないといけないから、そういうのは無しにしてあげる」

「確かに、痛み止めのテストには痛みが必要ですね」

「痛い治験よりは、疲労がポンっと取れる薬とか、ダイエット薬の治験の方がいいでしょ?」

「疲労回復に、ダイエット薬ですか」

「あとは神様の協力でもなければ作れないような、効果が不明の奴ね。惚れ薬っていうんだけど」

「……ほ、惚れ薬?」

「馬鹿げた薬のテストだと思ってよ。効果がでなかったら『効果無し』っていう結果がでるだけ」

 

 クラフトゲームじゃないんだから、こんな加護貰っても困る、と侯爵閣下が小声で呟いた。

 

「でも惚れ薬って、どうやって調べるんですか?」

「惚れ薬っていうぐらいだし、惚れちゃうんじゃない? セックスを拒絶する君達が、セックスしたくなれば成功、みたいな」

「はぁ……そんな薬が本当に出来たのなら、世の中変わりますね」

「だよねー、わかるわかる。あ、そうそう。治験分の薬代はもちろん無料だし、治験してる間はちゃんとお給料を払うことで慰謝料の相殺にあてるけれど、君達自身が薬の処方を望んだ時はちゃんと薬代をとるから、そこだけよろしくね? そして今の君達がお金を稼ぐには、自分の身体を売るぐらいしか手段が無いということも」

「それは納得できる理由です。わかりました。でも惚れ薬なんて、作る人いるんですね」

「3,4-メチレンジオキシメタンフェタミンって名前の薬さ。長いから惚れ薬って呼んでる」

「さんよんめちれん……?」

「例えばさっきの3つ、疲労がポンと取れる薬、ダイエット薬、惚れ薬があったとして、どれから治験してみたいとかある?」

「ええとじゃぁ、惚れ薬から……」

「私はダイエット薬を……」

 

 『女性解放戦線』の四人の女性達は、思ったよりは楽な仕事だと安心した。

 どの薬も、摂取してはダメな奴だったが、彼女達は知らなかった。

 

 

 * * *

 

 

 四人の女性達は、三日と経たずにセックス同意書にサインをした。

 『男のチンポをしゃぶって媚び、腰を振って淫靡に喘ぐ生き物』が仕上がるのにそう時間はかからなかった。治験分では足りないからもっと薬が欲しいと四人は騒ぎ始めた。

 

 仕方が無いので、港街で働く男性従業員の福利厚生用として安価で提供されるようになった。

 膣内射精(なかだし)し放題ではあったが、セックスがはじまった瞬間から汚いあえぎ声で絶叫しはじめる女達だったので、童貞と女への幻想を捨てるにはちょうど良い穴と評価された。

 

 ペッサリーを使われることなく完全放置だったので、当然のように彼女達は次々と妊娠した。 

 人工中絶も出来なくはなかったが、この異世界にも腹ぼて属性持ちがいるのではとユーリは考えた。なので高級娼館の裏メニューとして、腹ぼて女に膣内射精(なかだし)し放題もできますが、とこっそり紹介することにした。

 これが予想以上にウケた。正確には熱狂的な固定客の指名がはいるようになった。

 

 結果として『女性解放戦線』の四人は、高級娼婦として売れっ子になった。

 生まれた子供は薬の影響でみんな壊れていたので、片っ端からスライムの餌になったが、女達は自分の子供のことなど頭になかった。

 産後のセックス禁止期間ですら、口と尻を売り続けた。

 

 彼女達が解放された時、可愛かったはずの彼女達は、全員老婆のような外見になっていた。自分の名前すら忘れ、薬物依存の離脱症状で起きること全ての見本市のような人間が誕生していた。

 

 彼女達は死刑にならなかったし、強姦(レイプ)もされなかった。

 自ら望んでセックスをして、身体を売るようになった、それだけの話だ。

 

 ユーリの宣言通りにボロ雑巾となった女達のその後は、誰も知らない。

 

 

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