ふかふかダンジョンでエンジョイ&エキサイティング!   作:RAP

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第141話 ??時間軸・トゥー博士

 

 原初の一(エンシェント・ワン)の研究所内。

 よくわからない機器が周囲に沢山あって、触っちゃいけないものなんだろうなとわかる。

 そして、通信用スペースとマムに説明された場所に辿り着いた。

 

 仕事かゲームか作業かはともかく、何かに夢中になっていたら時間が過ぎ去っていたことはよくある話だ。まさにそんなノリで、ノートパソコンぽい何かのキーボード部分に顔面ごと突っ伏して熟睡しつつ、涎を垂らしている黒髪ケンタウロス美女が3D投影ホログラムとして映し出されていた。栗結パイセンハーレムの一人、ケンタウロスのタウラが自身のキャンピングカーを見せる場面があった(科学的6巻64P)が、そんな感じの狭い空間にベッドがあり、両側に色々な本棚などがあり。猫の香箱座りというか、馬的な伏せというか、人間に置き換えればベッドにうつ伏せになったままネットサーフィンしてたらそのまま寝落ちしてしまったかのような。

 

 そんな、熟睡涎ケンタウロス美女を前に、僕は真剣な顔のマムから説明を受けていた。

 

「こちら、現在は太陽系第四惑星・小地球の研究所で勤務していらっしゃる、ケンタウロスのトゥー博士です」

「むにゃ……むにゅ……」

「分子生物学・遺伝学の権威。医学、生理学への理解もあって、発生生物学にも詳しい」

「ごはん……うにゅ」

「遺伝子工学関連、CRISPR-Cas9(クリスパー・キャスナイン)などのゲノム編集技術の最先端、遺伝子発現制御(エピジェネティクス)、トランスジェニック技術、遺伝子導入法、形態学、解剖学、発生工学、生化学、生理学、タンパク質工学、神経科学、合成生物学 、幹細胞生物学、免疫学、バイオインフォマティクスなど、要は小地球探索をはじめ過酷な環境下で活動できる新たな亜人を誕生させるために……」

 

 トゥー博士の位置が低すぎる。

 僕はしゃがんで、手を伸ばして触れようとしてみた。

 手はすかすかと映像を突き抜け、当然だがトゥー博士には触れない。

 

「あえー?」

 

 涎のケンタウロス美女が、乱れた黒髪と共に目覚める。

 おっぱい大きいですね、博士。

 

「あー、いちクンのカレピ?」

「……そっすね、カレピのユーリです」 

「うぇひひー、いいなぁー、あたしもカレピほすぃー」

 

 僕は困り顔で、後ろに控えているマムを見る。

 

「で、そのナントカ学の権威のトゥー博士が彼女で合ってる?」

「合ってます」

「博士ー? 博士ー?」

 

 トゥー博士の目の前で、手のひらを振る。

 

「……はっ!?」

 

 トゥー博士はがばりと起き上がる。

 馬の部分はしゃがんでいて、人の部分が起き上がっているから、全体的には人間が膝を曲げたぐらいの高さだ。

 

「え、えへへ……あたしはぁ、小地球研究所所長の、トゥーと申しますぅー」

「はじめまして。いっちゃんのカレピのユーリと申します」

 

 アレかな。自分の好きな、興味のあること以外どうでもいいタイプの人かな。

 僕は苦笑しながら、トゥー博士に挨拶をした。

 

 

 * * *

 

 

 眼鏡をかけ、知的なイメージになったあとのトゥー博士の説明は、思いのほか真面目だった。

 

「ほんの300年程度で急激に進化した科学文明は、宇宙への有人探査まで辿り着くことができましたぁ。その反面、想定以上に人間は地球資源を食い荒らしてしまい、後戻りができなくなりつつありますぅ。地球の資源の残りは危険域にあるというのにぃ、プロキシマ・ケンタウリbまでのたった四光年を乗り越える術を人類が持つことはできませんでしたぁ」

 

 眼鏡のトゥー博士が、指を四本立てる。

 こっちでもプロキシマ・ケンタウリbって名称は共通してるのか。

 

「月の資源だけでは足りません。その気になれば月を丸ごと食い尽くしてぇ、月を消してしまったことでしょーぅ。だからぁ……第四惑星・小地球に調査の手を伸ばしたんですぅ。いちクンがいればぁ、人間は光速以上の力を手にすることができるでしょうけれどぉ、彼女がいなければ動かせない機械だけがあっても意味がありません。いちクンに頼らず人間は発展していかねばならないのですぅ」

 

 宇宙で考え得る速度は光速c(およそ秒速30万km)である。

 質量を持つ物体は有限のエネルギーでは光速に到達できない。

 

 いっちゃんがいると『じゃあ無限のエネルギーを投入しちゃいましょう!』って言い出すから、物理学者が発狂してしまう。

 特殊相対性理論を破壊できるんだから、いっちゃんパネぇな。

 

「小地球。酸素はほぼない極寒の世界ですがぁ、水も海もありますぅ。海の中だけですがプランクトンなど、生命の存在も確認されましたぁ。ただ、残念なことに第四惑星・小地球にたいして資源は確認されませんでしたぁ。あるはずのものが、色々とありませんでした、計算も合いませんでしたぁ。例えば、赤道付近では夜に海面が凍結し、日中の気温上昇で海面が融解し、蒸発して水蒸気となるサイクルが発生するはずなのですぅ。しかし海面融解に至ったとしても、あまりにもその時間が短いか、海面融解すら発生しない。これは小地球の海水サンプルですぅ」

 

 トゥー博士が、すぐそばにある棚から小瓶を手にした。

 何処に何があるのか全部わかっているから、手を伸ばせば全部出来る、そんな感じだ。

 楽に生きたい、を突き詰めた結果なんですね博士。わかります。

 

 博士が手にした小瓶の中に、透き通っていて綺麗な水が入っていた。

 海水なの? と首を傾げたくなるような、そんな綺麗さ。

 

「綺麗な水ですね」

「ふふっ。海水なんですよぉ、これ。専門的には貧栄養といいますぅ。余計なものが無いから、水が透き通って見えるんですぅ」

 

 トゥー博士は、説明するのが楽しそうだ。

 愛おしげに、小瓶を軽く振ってみせる。

 

「水の汚れの原因ってぇ、要はプランクトンなんです。植物プランクトンの内部には、光合成に必要なクロロフィルが含まれますぅ。クロロフィルは紫から青、およびオレンジから赤の波長を吸収するので、クロロフィルを含む植物は緑色に見えます。温かい海だと、太陽光が届く温かい表層と冷たい下層という温度差が発生しますぅ。温かい水は軽くて浮かぶ、冷たい水は重くて沈むから二層が混ざり合うことはありません。だから汚れの原因であるプランクトンは海底深く沈みます。マリンスノーって聞いたことありませんかぁ? マリンスノーは粒子状の有機物が海底へ沈んでいく姿です。だから、一度下層に沈んだ栄養素が上層にのぼってくることはぁ、まずありません」

 

 トゥー博士が、両手を使って身振り手振りでわかりやすく説明してくれる。

 

「冷たい海だとぉ、表層の水の方が下層よりも冷たくなります。だから表層の水の方が重くなって沈みますぅ。そうなると、温度的に軽い下層の水が持ち上がって海流が混ざりあってぇ、結果としてプランクトンが表層に浮かび上がりますぅ。緑色が増えるので、必然的に汚れた海に見えますぅ。プランクトンたっぷりだから、栄養は豊富なんですけどねぇ。だから温かい海は貧栄養で透き通った海となり、冷たい海は栄養豊富で濁った海となる……そういうシステムなんですぅ」

 

 南国の海は透き通っている、というテレビの映像を見たことはないだろうか。

 北国の寒い地方は漁獲量が多く、魚も美味しいという話を聞いたことはないだろうか。

 その理由が、このプランクトンと海流の関係にある。

 

「小地球の水はぁ、冷たいのに貧栄養……プランクトンの類が異常と言って良いぐらい少なかったんですぅ」

 

 ふかふかダンジョン、9巻20P。

 ジャン君とクロスの会話を思い出す。

 

『ふかふかダンジョンの湖と川ってスゲェよなー、なんでこんな澄んでるんだろうな』

『水の中の汚れを食っちまう貝だか魚だかがたくさんいるらしいぞ』

 

 確かに、苔などを食べる掃除役としての魚や貝はいる。

 だが、だとしても。

 ふかふかダンジョンの湖と川は、あまりにも綺麗すぎやしなかったか?

 

「色々と計算の合わない小地球を調べているうちに、あたし達は海底遺跡を発見しましたぁ。まさか小地球に古代人がいたのかも、と私達は興奮しながら海底遺跡の調査を進めましたぁ」

 

 あー、聞きたくない。

 聞きたくないなー、その話の続き!

 

「貝のような真珠のような、キラキラとした骨のような、そんなものが岩に埋まっている迷宮でしたぁ。大きな鏡のような花。見たことも無い新種の虫。プランクトンどころの騒ぎではなく、生命がそこにありましたぁ。興奮した私達は、その海底遺跡のあまりの広さに驚愕しながらも、探索の手を進めていきました。あまりにも深く、知らないことばかりの海底遺跡のことを、いつしか私達はこう呼んでいましたぁ」

 

 うおー、聞きたくない!

 耳を! 耳を塞ぎたい!

 

「……深き不可知の迷宮、と」

 

 深き不可知の迷宮は、熱もプランクトンも何もかも食べるから、冷たい水なのに貧栄養で透き通っているという現象が発生する。

 ふかふかダンジョンの湖と川は異様に澄んでいる。

 例の白いモンスターが、プランクトンの類も食べているのだろう。

 

「その迷宮は、生きていましたぁ。小地球で食べられるもの全てを食い尽くし、体温を維持するために海より深く潜り地の底に沈み、ずっと眠っていたのです。そこを私達が起こしてしまった。小地球という星から、熱となるものを丸ごと奪いながら眠り続ける深き不可知の迷宮を起こしてしまった。だからぁ……」

「あー、待って。その前に質問があります、博士」

「なんでしょー、カレピのユーリ君?」

「トゥー博士はいま、生きているのですか?」

「えっ」

 

 ぴたり、と博士の動きが止まる。

 博士は眼鏡をクイッとして、尋ねてくる。

 

「ど、どうしてそう思われたのでしょうかぁー?」

「プロキシマ・ケンタウリbまでのたった四光年を乗り越える術を人類が持つことはできなかったんでしょ? 地球の裏ならまだともかく、小地球にいるトゥー博士とリアルタイム通信っておかしくない? 仮に宇宙膨張速度の応用で光速の3倍以上の速度で通信できたとしても、リアルタイム通信は無理がある」

 

 あと、博士の感情が顔から全く読み取れない。

 織津江アイ舐めんなよコノヤロー。

 

「……そうですかぁ。その返事が出来るカレピのユーリ君がいるのなら、もしかしたら」

()()! 緊急連絡(エマージェンシーコール)って、なに!?」

 

 慌てた様子で、全裸にバスタオル一枚羽織っただけの原初の一(エンシェント・ワン)が、階段を駆け降りてくる。

 安心したように、トゥー博士が微笑む。

 

「いちクン。良かったねぇ。カレピができてぇ、良かったねぇ」

「なんで? なんでマムの思考トレースホログラムなの?」

「マムを怒らないであげてねぇ。ぜぇんぶ、あたしがお願いした事だからぁ」

 

 トゥー博士が、苦笑する。

 

「こちらの居住区が襲われた瞬間から、異形(Abberation)の数が指数関数的に増加しましたぁ。熱量(カロリー)だけを食べるのかと思ったけど、連中は文化も食べて急激に進化しますぅ。何度かコンピューターをクラックされかけましたぁ。異形(Abberation)は殺した相手を食べるだけでなく、相手の武器や戦い方を食べて分析し、独自に進化しますぅ。急激に、急速に、ありえない早さでぇ」

天鳥船(アメノトリフネ)が戦力を乗せてそっちへ向かってる、だから……」

 

 原初の一(エンシェント・ワン)に、トゥー博士が悲しげに微笑む。

 

「光学兵器を使ってるのなら、即全滅ですぅ。あたし達の警備兵が瞬殺されたようにぃ」

「そんな……」

 

 トゥー博士は、真顔になる。

 

異形(Abberation)は警備兵の戦い方から、あたしがいる部屋に大事なものがあると理解してしまったようですぅ。大事なもの、つまりあたしですぅ。異形(Abberation)相手に殺されると、喰われるだけではなく利用されるようなのでぇ、あたしはこれから自殺するつもりですぅ。仮に連中があたしの死体を利用しようとしても、あたしが既に死んでいれば限界があると思いますぅ」

 

 あれは確か、織津江パイセンの分析だったか。

 知能と器用さに優れた仲間がいる、と。(織津江サバイバル10巻151P)

 そんなの、たった一人しかいない。

 トゥー博士だ。

 

「ただ、この空間には簡単に死ねるような道具がなにもないのでぇ、異形(Abberation)に殺される寸前、脳に自壊命令を出す認証IDチップのアップデートプログラムを作りましたぁ。これは体細胞と生殖細胞に擬態するナノマシンとしても機能するのでぇ、マムの力を借りて()()()()()()()()()の認証IDチップを書き換えればぁ、理論上、全ての子孫に認証IDチップは受け継がれるしぃ、死ぬ寸前に脳が自壊するので死体が利用される可能性も最小限に抑えられますぅ」

 

 僕は転生してこの世界で生まれたから、トゥー博士が仕込んだプログラムが一万年後も動作していて、認証IDチップが生成された。認証IDチップがあったから、僕が投げ槍に刺されて出血多量で死にかけた際、認証IDチップが毒に相当する成分を僕の体内に生成しようした。

 体細胞や生殖細胞に擬態とか言われたら、平行宇宙の未来の地球レベルの技術力でも無い限りは存在の認知すら不可能だ。

 

「いち様。ふた様から、メールが届いております。約十分前の映像です」

「出して」

 

 

 * * *

 

 

 狭い室内。

 警告音を鳴らしながら、部屋の片隅の赤ランプが明滅している。

 そんな中、眼鏡をかけた黒髪ケンタウロス美女が、ボロボロと涙を流していた。

 

「いちクン。ごめんねぇ。あたし、死んでもいちクンの事、忘れられそうにないからぁ。いちクンの情報、抜かれちゃうと思うぅ。そしたらぁ!」

 

 トゥー博士は、泣きながら言う。

 

「いちクンがいたら異形(Abberation)は絶対に勝てない! ならどうするかぁ! いちクンが寿命で死んだ後に、ゆっくり地球に来ればいいのぉ! 何百年先かはわからないけれど、それだけあれば天鳥船(アメノトリフネ)をクラックして余裕で地球に来れるぅ!」

 

 博士の指先が、軽やかにキーを叩いた。

 恐らくは、プログラムを強制実行したのだろう。

 

「ごめんねぇ。あたしがいちクンのこと忘れられないからぁ。ごめんね。ごめんねぇ……」

 

 トゥー博士が、静かに倒れ、目を瞑った。

 

 次の瞬間。

 部屋の上側、通風口の蓋が吹き飛び、大量の白くて小さな異形(Abberation)……ミミズのような何かが、塊のようになって室内へ侵入してきた。そのミミズのような何かが、トゥー博士の耳やら鼻やら口やら膣やら肛門やら、穴という穴から凄い勢いで侵入していった。

 

 

 * * *

 

 

 映像が途切れた。

 

 僕も、原初の一(エンシェント・ワン)も、マムも、無言だ。

 マムがシミュレートしていたトゥー博士も、今はいない。

 

 火星、もとい、小地球から動画データを送信できるようなこの世界の技術でも、原初の一(エンシェント・ワン)抜きで深き不可知の迷宮の前に勝てるかといえば、怪しい。

 文化を食べて進化する、あまつさえ熱量(カロリー)さえあれば指数関数的に増加するようなクソな連中が相手では、平行宇宙の地球ですら瞬殺かもしれない。

 

 トゥー博士は自殺したが、深き不可知の迷宮は壊れた博士を強引に使っているのだろう。亜人を生み出せるナントカ学の権威たるトゥー博士の脳みそなら、死後でも大活躍というわけだ。

 深き不可知の迷宮の本体と化したのか、司令塔として使われているだけなのかは不明だが、繁殖地という名の王国を増やす(原作16巻113P)為だけにトゥー博士は一万年以上酷使されている。

 

 原初の一(エンシェント・ワン)が、静かに泣き崩れた。

 

 僕は片手で頭を抱え、こめかみを揉みながらマムに言う。

 

「……呑気に朝食後、とか言っていたのは。認証IDチップのアップデートプログラムを既に受け取り済みで、今更喚いてもどうしようも無かったからだな? トゥー博士のラストメッセージを受け取るぐらいしか、僕達に出来ることは無かった」

「ふた様の願いでもあります。いち様とユーリ様のご縁の事を、ふた様は大変喜んでおいででした。ユーリ様にどう挨拶すれば良いのか、今の人類の危機をどう説明すれば良いのか、ふた様からの相談に乗っておりました。小地球の居住区が急襲されたのはほんの数時間前で、それからは絶望的な状況報告の連絡しか入ってきませんでした。初夜を迎えたいち様の幸せをギリギリまで邪魔したくないと、ふた様に何度も頭を下げられました」

 

 まだ全貌は見えていないが、糸が繋がってくる。

 

 禁忌の発生が、原初の一(エンシェント・ワン)の時代から約200年ずれた理由。

 単純に、深き不可知の迷宮が原初の一(エンシェント・ワン)の『見える目』に勝てないからだ。

 宇宙と宇宙の間に流れる力を引っ張り出す必要すらない。

 そんなに熱量(カロリー)が大好きだというのなら、2.725K(ケルビン)熱量(カロリー)を与えてやればいい。

 

 平行宇宙や時間軸を含め、今の僕に転移はできない。

 正確には、僕をこの時代に転移させた者が、僕を再度転移させないと無理だ。

 ならば、僕にはまだこの時間軸でやることがあるということになる。

 

「ふたぁ……」

 

 座り込んで泣き続ける原初の一(エンシェント・ワン)のそばに近づいて、しゃがむ。

 隣から、そっと彼女を抱きしめる。

 

「いっちゃん」

 

 抱きしめながら、優しく彼女に語りかける。

 

「僕の事を話そう。望むだけの全てを」

 

 綺麗な涙を流しながら、原初の一(エンシェント・ワン)が振り向く。

 

「いっちゃんだけじゃ無理かもしれない。僕だけでも無理かもしれない。でも二人ならなんとかできるかもしれない、そうだろう?」

 

 多分、意味があるんだ。

 

 原初の一(エンシェント・ワン)がいる意味。

 僕がここにいる意味。

 

 もしかしたら、今まで僕がやってきたことその全て。

 小さな事かもしれないし、根幹を成す大きな事かもしれない。

 でも、どこかでそれらが繋がっている。

 

 繋がっているから、僕がここにいる。

 

 ハーレムにも意味があったら、げらげら笑っておこう。

 わざわざ創世神から『嫁人数の上限値を撤廃しました』とか言われてるし。

 嫁以外の女性にも沢山の子供を産ませてきたけれど、それにも意味があったりした?

 

 その時はその時で開き直って、もっと頑張るけどさぁ!

 ボーイズラブだけは勘弁してくださいお願いします!

 

 

 僕は原初の一(エンシェント・ワン)の涙を拭きながら、どこからどこまでを、どう紹介しようか悩みはじめた。

 ……色々ありすぎて説明に困るんだよ、本当に!

 

 

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