ふかふかダンジョンでエンジョイ&エキサイティング!   作:RAP

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第151話 原作時間軸・南部攻略戦

 

 マーフォーク達へのわからせを、急ぎ行うことにした。

 カスメと一緒にパラグライダーで空を飛び(こっそり魔法併用で風向きを調整)、一気にマーフォークの王国に降り立った。

 

「人間相手には負けない、と盲信しているマーフォーク達に告げる。このたび人間と亜人が手を携えることになったが、貴方たちマーフォークはそれに同意するか? 今回を含め永遠に逃げ続けることを選択するのならそれでもいいが、人類が水中を駆逐する武器を手に入れた時、マーフォークは敵性亜人として一方的に刈り取られる運命を辿ることは忠告しておく。それとも使者として来訪した僕を殺して何も無かったことにするか? 是非とも話し合いをしたい」

 

 マーフォークの王様やタイ王妃を目の前に、僕は淡々と告げる。

 

「500年前は人間に勝てたから、10年後も人間に勝てると思っているのならそれでもいい。人間はもはや会話不能の超巨大カルト集団では無くなったが、会話不能の相手だと思い続けたいのなら止めはしない。貴方たちは人間には関わりたくないと言っておきながら、人間を殺す過激派筆頭のレッドキャップ達に力を貸している矛盾した種族だから、貴方たちの方が会話不能なのではないかと僕は疑っている。さあ、誤解を解き合いましょう。僕は対話を望みます」

 

 この世界線では知らないが、少なくとも原作のマーフォーク達は白面金毛達に助力していた。

 どうせ、似たような助力は何度もやっているだろう。

 僕の隣にいるカスメが、珍しくちゃんと仕事をする。

 

「お久しぶりにゃ、マグーロ王様、タイ王妃様。テオから伝言にゃ。『人間との和平に基づき、海の民にも協力を依頼したい。交渉の席についてほしい』にゃ」

 

 赤子を抱えたタイ王妃は、困惑顔で返事をする。

 

「キチガイとは関わらないのが一番というのが、ずっと昔からの我々のスタンスよ。南の人間とは敵対も交易も存在を知られることさえしたくない……使者一人なのが不運だったわね。きっと貴女も巻き込むわ。ごめんなさい、カスメ」

 

 タイ王妃が、片手を挙げる。

 マーフォークの兵士達が、槍や弓を手にして周囲を取り囲む動きを見せる。

 僕とカスメは、顔を見合わせる。

 

「カスメも一緒に殺すみたい」

「アホにゃ。ユーリを殺すのは無理にゃ」

「……見せしめが必要か。何人死ねばわかってくれるかな」

 

 僕はゆっくりと、マグーロ王様のところへ歩き出す。

 腰の二刀を抜刀する。

 

「やっぱボーゲンの逸話しかないかなぁ、一番手っ取り早い」

「王を守れー! 王妃様を守れー!」

 

 初手は弓兵の弓だったので、僕に当たる軌道のものは避けるか斬るかしておいた。

 カスメを狙っていた弓兵は、問答無用の魔法行使で殺しておいた。

 弓が効かなかったので、当然槍を持ったマーフォークが飛び込んでくる。

 ……ここは地上だから、マーフォークは無理しなくていいのに。

 

「話し合い希望剣!」

「げふっ」

「対話したいスラッシュ!」

「がはっ」

「秘剣・わからせ斬り!」

「ごふぁっ」

 

 とりあえず、向かってきた兵士をさっくり殺しておいた。

 活殺自在の境地に達した感はあるが、だからといって相手を必ず生かすなどと一言も言っていない。殺した方が良いなら殺す。そういう世界だしね。

 北斗の拳の世界で不殺を貫いてもあんまり意味が無いのと同じです。

 

「かーらーのー」

 

 僕は脇差をしまい、打刀を構える。

 打刀から3mを越える太さの光が発せられ(光だけで熱は無い)、大きく伸びる。

 

「シャイニング・セイントソード!」

 

 光の剣で、適当に薙ぎ払う。

 数百メートル先に停留していた幾多の帆船の帆が、一瞬で全て消失した。

 流石に、王族をはじめ全てのマーフォーク達が唖然とし、停止する。

 

「で、僕達と交渉してくれます?」

 

 王妃達は、無言で激しくコクコク縦に頷いてくれた。

 

「あ、いいんですか? 助かるなぁ」

 

 マーフォークわからせ交渉は、割とさっくり終了した。

 ついでに、和平の証ということで英雄付けを依頼された。

 

 相手の女の子は、見つかったちゃん、もとい、ミツカちゃん。

 9巻、ジャンパーティの目の前で飛び跳ねて「nztzq(ナズトズク)!」と叫んだ娘ね。

 

 偶然のタイミングではあったけど、膣内射精(なかだし)の加護、高位精力の加護、真の感度の加護と色々揃っていたので、加護の具合はどんなものかと確かめるべく、種付けおじさん系エロ同人レベルでぐっちゃぐちゃの滅茶苦茶、廃人一歩手前レベルまでミツカちゃんを快楽堕ちさせてあげた。

 十数年後はまだわからないけれど、少なくとも今のタイミングでのマーメイドは、人間への嫌悪感がすごくて妾もへったくれもあったもんじゃない。

 持ち帰りはないなぁ……。

 

 でも流石に快楽堕ちをやりすぎたのか、人間とマーフォーク王国の仲を取り持つ大使としてミツカちゃんは頻繁にやってくることになった。

 セスレ達が呆れて「いい加減、彼女を妾にしてあげれば?」とため息をつくぐらいセックスを迫られるようになってしまったが、それはまた別の話だ。

 

 

 * * *

 

 

 人間と亜人の和平の印として、双方の交流場所と指定された嘆きの街で、戦士長とクッコロ、ホヤクとメキシの結婚式がおこなわれることになった。

 オークと人間女性、ゴブリンと人間女性。

 囚われて奴隷女となってからの結婚だが、双方が納得しているのならもはやそれでいいだろう。

 

 アーク第16代教皇が直々に執り行い、テオも参席する豪華な式となった。

 会場は拍手に包まれ、双方の融和の証と告知された。

 

 

 その裏で、オークヒーロー・ヒィロが死んだ。

 結婚式をぐちゃぐちゃにしようと、元先導者リーダーのリードと、イケメン冒険者タンレーがテオ・戦士長・ホヤクの暗殺を狙ったのだ。

 そこを、ヒィロが身を挺してかばった。

 リードとタンレーは標的を誰一人殺せずに死んだが、ヒィロを殺すことはできた。

 

 今は軽く触れるに留めるが、ヒィロの死が結果としてオーク帝国の解体に繋がった。

 だから、その意味ではリードとタンレーは本懐を遂げたことになる。

 

 

 * * *

 

 

 妹のユーリと白面金毛(プラチナ)の結婚式を挙げる前に、やっておかないといけないことがあった。

 魔術師の森のゴブリンマジシャンガールを、五人まとめてボーゲンの嫁にしてあげた。

 つまりこの世界線では、セックスの概念をボーゲンはいきなり乱交で知ることになった。

 

 性癖関連、めちゃくちゃぶっ壊れたんじゃなかろうか?

 

 色々と目覚めたボーゲンは、両手を広げて魔術師の森の前でこう宣言した。

 

「この森は俺の領土だ。さっきそう決めた」

 

 ボーゲンと弓の会の面々は、ゴブリンマジシャンガール達を共有の妻とし、毎日のようにサカっているらしい。

 まあ、ボーゲンがセイちゃんを泣かせるような流れにならなければそれでいい。

 もしそんな流れになったら、この世界線ではCV藤原啓治だろうがなんだろうが僕はボーゲンを殺す。

 

 何度でも言う。

 セイちゃんの涙目を堪能していいのは、僕だけだ。

 

 

 * * *

 

 

 それから、もう少しだけ時間は流れて。

 

 僕とアラクネのブラウィドが結婚式を挙げたり。

 ジャン君達の結婚式を挙げさせてから、妹のユーリと白面金毛(プラチナ)の結婚式を挙げたり(順番が逆だと危険な恐れがあった)。

 

 嫁達の推薦を受けて副官アジュ。

 ブラウィドと相談の上で、アラ女史も妾にすることにした。

 トハリエ、セアカ、アシダカは都合の良い現地妻で良いそうだ。

 

 これで嫁が何人だ?

 正妻2、側室3、妾6、亜人2?

 その気になると幾らでも増やせてしまうから真面目に調整が必須だ。

 特に聖少女の皆様は托卵ヤリ捨て上等で迫ってくるので気をつけたい。

 

 セスレとグラスちゃんが無事に出産した。

 二人共女の子を産んだので、娘が二人増えたことになる。

 増築の嵐になりそうだな、屋敷。

 

 

 そして、シャイニングドラゴンの討伐予定日と、バトさんの出産予定日が重なった時のように。

 深き不可知の迷宮(ふかふかダンジョン)の討伐予定日と、セイちゃんの出産予定日が重なった。

 

 原作17巻、ジャンパーティが見つけた100年ごしの新発見な洞窟。

 本来の深き不可知の迷宮の前付近に、僕達は勢揃いしていた。

 

 人間側は、僕やジャン君、ボーゲンを筆頭に多くの兵士達。

 ジャン君とボーゲンは、新しい弓をあげるついでに討伐を手伝えと命じたら二つ返事で了承してくれた。この新しい弓は、元々の予定ではヒュドラ戦に使って貰おうと、アラクネ達の協力を得て事前に作っていたドラゴン素材のドラゴン弓だ。

 

 要は、中央大陸時代から進めていた、シャイニングドラゴンのクリスタル体の研究がようやく実を結んだのだ。ファイアードラゴンの炎でも溶けなかったクリスタル体を、高炉を駆使してドロドロに溶かして成形した結果、グラスファイバーとカーボンファイバーのいいとこ取りをしたような謎素材が完成した。これをクリスタルファイバーと名付けたが、クリスタルファイバーの利点は以下のようなものだった。

 

 ・クリスタルファイバー『反動が少なく、引き心地が柔らかく、丈夫で折れにくく、軽い』

 ・竹『伸縮性があるので弓を引いた際に力がたまらず矢が飛ばないが、その分弓から伝わる振動が無い』

 

 このクリスタルファイバーと竹を組み合わせた複合弓を、アラクネの弓職人達と相談しつつ製作した。アラクネパワーでアラクネ糸を弓弦(ゆづる)とし、ドラゴン素材であるクリスタルファイバーと竹を複合させて作った弓胎弓(ひごゆみ)

 130kgだの100kgだの、意味不明な超強弓と弓力は同等なのに、より軽く扱いやすく矢勢が良い(=矢の速度が速い)弓が出来上がった。

 何人張、というのは一般的な人間の尺度だが、アラクネパワーなので最早数え方が存在しない。あえて言うならアラクネ三人張り、だろうか。このドラゴン弓に、極太の矢を射る加工を施した。

 

 ・(つく)(つく))という、弓に着けるL字型の補助金具つき

 ・通常の矢より超ぶっとい特別な専用矢(人間の親指より太い矢)

 

 この世界でこれ以上を望めないドラゴン弓。

 弓というより、バズーカ砲を放つような武器が完成した。

 

 八郎為朝(ボーゲン)水野勘解由(ジャン)にぴったり適合した強弓を用意した、という表現の方が正しいだろうか?

 無反動矢に関係無く、ただただ強い弓の理論値最強というやつである。

 バズーカ砲を撃つ弓だから、ボーゲンやジャンが興奮するのも当たり前なのである。

 ファンタジー素材なので、これで勘弁してくれませんか、弓警察さん。

 

 戦士長やホヤクを引き連れた、オークエンペラー・テオ。

 妹のユーリと、素顔のワインを引き連れた白面金毛(プラチナ)

 今日だけは、プラチナは仮面をつけた白面金毛に戻っている。

 そしてオーク帝国の精兵達。

 

 セスレ・グラス・セイを除いた僕の嫁全員。

 ぶっちゃけ超強い。

 

 バーチェ、バト、ミルヒ、カカオ、アロ、カタナ、ブラウィド、マユリ、リリィ、レピア、アジュ、アラ。

 流石に炎を使う魔法少女装備は持ってきてないから、ミルヒ、カカオ、マユリはラケットメイス装備。

 レピアは実質6人だし、リリィは実質10人。

 ブラウィドとアラ女史はアラクネだから言わずもがな。

 バーチェとアジュは機の二改(サブマシンガン)を使いこなしてる。

 バトさんとカタナちゃんの戦闘力は突出している。

 そして皆や兵士を率いるアロの指揮能力はめちゃくちゃ高い。

 

「南部攻略戦、行くぞぉーッ!」

「「「おおおおおおーーーーーッ!」」」

 

 僕達は、鬨の声をあげる。

 

 

 ……もうすぐだ。

 もうすぐ終わって、会えるよ。

 いっちゃん。

 

 

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