ふかふかダンジョンでエンジョイ&エキサイティング!   作:RAP

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第16話 原作開始前・聖都到着

 聖都に行く直前。年齢的に頃合いだから童貞捨てといてよ、妾もできたんだし。

 そんな貴族的な指示を親に出され、バーチェとアイリスを抱くことにした……のだけれど。

 

 美少女JKバーチェを抱いて超大満足、貴族サイコー! とか思ってた次の日に。

 

 美少女JSアイリスから「首は絞めますか?」と上目遣いで恥ずかしそうにベッドの上で聞かれて、僕は真顔になった。

 

 どこの誰だよ! 小学校高学年に首締めックスとか教えたヤツ!

 満11歳の女の子を満11歳11か月で出産させて、子供を11人産ませたロリゴッド前田利家大明神だってJS首締めックスはしてねぇだろうよ!

 僕は激怒した。必ず、かの邪智暴虐の娼館主を除かなければならぬと決意した。僕には首締めックスがわからぬ。けれども性癖に対しては、人一倍に敏感であった。

 

 首は絞めないよ。ひきつった笑顔でそう返事をすると。

 恥ずかしそうに、アイリスは足を広げて指でくぱぁして。

 

 「『セイコウ』は、『ナカダシ』すると聞きました……」

 

 ちょっと待っててねアイリス。娼館主、ぶっ殺してくるから。凌遅刑でいい?

 いやそうじゃなくて。ちょっと早い、まだ早い。前戯からはじめようアイリス。

 あーうん、違う、そうじゃない。この世界の避妊具は安心できないから。

 アイリスはまだ身体ができてないし、万が一を確実に回避したい。

 

 よし。原作のナァルちゃんコース、いってみようか。

 前はそのまま、後ろを開発。

 ジャン君の童貞こじらせは僕には無いけど、コミックLO的興味は僕にだってある。

 女子小学生のお尻調教とか……興奮しちゃう……ぜ?(ジャン顔)

 

 そんな方針を伝えたら、アイリスは目をキラキラ輝かせて。

 研究ですね! って言われちゃった。

 

 んー、研究……研究だね。そうだね。

 娼館主の住所わかる? それとも親御さんかな? 教えてアイリス。

 大丈夫、死体なんて出さないから。うまくやるよ。

 ハイライトの消えた瞳で僕が頭を撫でたら、アイリスはものすごく喜んでた。

 女心って難しい。

 

 

 * * *

 

 

 この世界のセックス観は、僕の感覚からすると色々とおかしい。

 性癖が歪んでいる自覚がある自分から見ても絶対におかしい、と思う。

 

 NTRを許容できないのは幼稚なことだ、と笑う亜人。お前だよお前。

 いいかい、僕はNTL(寝取り)はアリだがNTR(寝取られ)は駄目なんだ。

 なのにFANZAさんはNTLとNTRを同ジャンルとしてまとめてくる。

 ちょっと待ってくれ、僕が探しているのはNTL本なんだよ。

 

 お前はNTRが好きで! 俺はNTLが好き! そこになんの違いもありゃしねぇだろうが!

 違うのだ! ……違うよ。全然違うよ(真顔)

 

 人間病でも病気猿でもなんでもいいけどさ。

 僕が亜人サイドで気にかけている、幾つかの事例のうちの1つ。

 乱交とかNTRを許容できないと駄目っていう文化。

 

 文化の違いとか、どうでもエエわ。

 そんなん(寝取られ)強制してくる連中、皆殺しでよくない? よくなくない?  

 性癖は法律よりも重いんだよ。腐女子の皆様なんて、かけ算の前後の違いだけでガチ切れだ。

 それを口にしたら……戦争だろうがっ……!

 

 ていうか前戯と体位のバリエーション少なすぎ。

 片足あげ側位とか屈曲位とか燕返しとか、僕好きなんですけどぉ?

 レッドキャップにフェラチオさせるのは危険とか、トラップでしかない。

 ポリネシアンセックスとか言い出したら、この世界ではキチガイ扱いになるんだろうか?

 

 

 * * *

 

 

 人類と亜人、どちらの側につくのか、と現時点で聞かれたら。

 性癖的に、亜人はなんか合わなさそうだなー、と。そんな印象。

 消極的人類派? みたいな?

 

 さっきのNTLとNTRの件にくわえて、僕にはもう1つ。

 ハーレム形成はOK。逆ハーのメンバー入りはNOというのもある。

 

 剣姫カタナちゃんなんて「(夫の人数分)順番に産む」とか言ってるぐらいの逆ハー派だ。

 ケンタウロスには、レイプして中だししたら妻にできる、なんて文化があるけれど。

 カタナちゃんに勝ってレイプした結果、「おめでとうございます。あなたは沢山いる旦那様のうちの一人になりました(大意)」なんて言われたら、他の男を皆殺しにする自信がある。

 

 聖教会の聖女様、あれも逆ハー分類になるのかな? 輪姦、とはちょっと違うよね。

 少なくとも、僕は聖女達の御使い様にはなれないし、なりたくもない。

 だって「今夜はおっぱい大好きの1番目の御使い様……」とか殺戮聖女レピアちゃんに認識されてるんですよ?

 だとするなら「今夜は一番巨根の……」とか「一番気持ちよくしてくれる御使い様……」とか、そういう比較絶対してるでしょ。「今夜は三こすり半で出しちゃう早漏の3番目の御使い様……」なんて言われてご覧なさい。死ねるわ。 

 

 

 * * *

 

 

 とにかく暇だったんで。

 聖都行きの馬車の中、窓の外をアンニュイな表情で見ながら、そんな事をずっと考えてました。

 脳みそピンクだね。仕方ないね。今世の童貞を捨てたばかりだし。

 

 馬車内の僕の目の前で、バーチェとアイリスがきゃっきゃうふふしてる。

 正式に僕の妾(&メイド)の立場になってから、さらに仲良くなったようで。

 美少女JKと美少女JSの百合百合しいキマシタワーに、流石の僕もニッコリだ。

 ……はぁ……尊い。しんどみ。癒やされるわぁ……。

 

 まぁ挟まるんですけどね! 僕が! 彼女たちの間に!

 

 

 * * *

 

 

 聖都につくと、沢山の花びらが宙に舞っていて。

 なんでも、貴族学校の入学式直前の期間は、花祭りの期間でもあるんだとか。

 

 聖都に入るための手続きをとる馬車の待機列に、籠を抱えた女性達が近づいてくる。

 籠には沢山の花が入っている。彼女たちは、待機列の人達に花を配っているようだ。

 

 花かごを抱えた一人が僕達の馬車のそばにやって来たので、僕は馬車の窓を開けた。

 彼女は笑顔で手を伸ばし、僕に一輪の花を手渡してくる。

 

「お貴族様、聖都の花祭りを是非お楽しみください!」

「ありがとう。楽しみです」

 

 僕は座り直し、貰った花を眺めることにした。

 

 ……違う。花じゃない。

 いや、確かに花だった。でも。

 僕がいま、手にしているのは。

 

 ()()()()()

 

 からから。からから。

 聖都に吹く優しい風。

 聖都中を舞う花びら。  

 

 からから。からから。

 風に吹かれて風車が。

 僕の前で回り続ける。

 

 嗚呼。そういうこと。

 許可が、降りたのね。

 すっかり忘れてたよ。

 

  

 多分僕は、すごく怖い顔をしている。

 真顔でずっと、風車を見つめている。

 からから、からから、からから。

 

 窓を閉めるのも忘れて、僕はずっと、()()を見つめ続けた。

 

 

 

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