ふかふかダンジョンでエンジョイ&エキサイティング! 作:RAP
聖都に行く直前。年齢的に頃合いだから童貞捨てといてよ、妾もできたんだし。
そんな貴族的な指示を親に出され、バーチェとアイリスを抱くことにした……のだけれど。
美少女JKバーチェを抱いて超大満足、貴族サイコー! とか思ってた次の日に。
美少女JSアイリスから「首は絞めますか?」と上目遣いで恥ずかしそうにベッドの上で聞かれて、僕は真顔になった。
どこの誰だよ! 小学校高学年に首締めックスとか教えたヤツ!
満11歳の女の子を満11歳11か月で出産させて、子供を11人産ませたロリゴッド前田利家大明神だってJS首締めックスはしてねぇだろうよ!
僕は激怒した。必ず、かの邪智暴虐の娼館主を除かなければならぬと決意した。僕には首締めックスがわからぬ。けれども性癖に対しては、人一倍に敏感であった。
首は絞めないよ。ひきつった笑顔でそう返事をすると。
恥ずかしそうに、アイリスは足を広げて指でくぱぁして。
「『セイコウ』は、『ナカダシ』すると聞きました……」
ちょっと待っててねアイリス。娼館主、ぶっ殺してくるから。凌遅刑でいい?
いやそうじゃなくて。ちょっと早い、まだ早い。前戯からはじめようアイリス。
あーうん、違う、そうじゃない。この世界の避妊具は安心できないから。
アイリスはまだ身体ができてないし、万が一を確実に回避したい。
よし。原作のナァルちゃんコース、いってみようか。
前はそのまま、後ろを開発。
ジャン君の童貞こじらせは僕には無いけど、コミックLO的興味は僕にだってある。
女子小学生のお尻調教とか……興奮しちゃう……ぜ?(ジャン顔)
そんな方針を伝えたら、アイリスは目をキラキラ輝かせて。
研究ですね! って言われちゃった。
んー、研究……研究だね。そうだね。
娼館主の住所わかる? それとも親御さんかな? 教えてアイリス。
大丈夫、死体なんて出さないから。うまくやるよ。
ハイライトの消えた瞳で僕が頭を撫でたら、アイリスはものすごく喜んでた。
女心って難しい。
* * *
この世界のセックス観は、僕の感覚からすると色々とおかしい。
性癖が歪んでいる自覚がある自分から見ても絶対におかしい、と思う。
NTRを許容できないのは幼稚なことだ、と笑う亜人。お前だよお前。
いいかい、僕は
なのにFANZAさんはNTLとNTRを同ジャンルとしてまとめてくる。
ちょっと待ってくれ、僕が探しているのはNTL本なんだよ。
お前はNTRが好きで! 俺はNTLが好き! そこになんの違いもありゃしねぇだろうが!
違うのだ! ……違うよ。全然違うよ(真顔)
人間病でも病気猿でもなんでもいいけどさ。
僕が亜人サイドで気にかけている、幾つかの事例のうちの1つ。
乱交とかNTRを許容できないと駄目っていう文化。
文化の違いとか、どうでもエエわ。
性癖は法律よりも重いんだよ。腐女子の皆様なんて、かけ算の前後の違いだけでガチ切れだ。
それを口にしたら……戦争だろうがっ……!
ていうか前戯と体位のバリエーション少なすぎ。
片足あげ側位とか屈曲位とか燕返しとか、僕好きなんですけどぉ?
レッドキャップにフェラチオさせるのは危険とか、トラップでしかない。
ポリネシアンセックスとか言い出したら、この世界ではキチガイ扱いになるんだろうか?
* * *
人類と亜人、どちらの側につくのか、と現時点で聞かれたら。
性癖的に、亜人はなんか合わなさそうだなー、と。そんな印象。
消極的人類派? みたいな?
さっきのNTLとNTRの件にくわえて、僕にはもう1つ。
ハーレム形成はOK。逆ハーのメンバー入りはNOというのもある。
剣姫カタナちゃんなんて「(夫の人数分)順番に産む」とか言ってるぐらいの逆ハー派だ。
ケンタウロスには、レイプして中だししたら妻にできる、なんて文化があるけれど。
カタナちゃんに勝ってレイプした結果、「おめでとうございます。あなたは沢山いる旦那様のうちの一人になりました(大意)」なんて言われたら、他の男を皆殺しにする自信がある。
聖教会の聖女様、あれも逆ハー分類になるのかな? 輪姦、とはちょっと違うよね。
少なくとも、僕は聖女達の御使い様にはなれないし、なりたくもない。
だって「今夜はおっぱい大好きの1番目の御使い様……」とか殺戮聖女レピアちゃんに認識されてるんですよ?
だとするなら「今夜は一番巨根の……」とか「一番気持ちよくしてくれる御使い様……」とか、そういう比較絶対してるでしょ。「今夜は三こすり半で出しちゃう早漏の3番目の御使い様……」なんて言われてご覧なさい。死ねるわ。
* * *
とにかく暇だったんで。
聖都行きの馬車の中、窓の外をアンニュイな表情で見ながら、そんな事をずっと考えてました。
脳みそピンクだね。仕方ないね。今世の童貞を捨てたばかりだし。
馬車内の僕の目の前で、バーチェとアイリスがきゃっきゃうふふしてる。
正式に僕の妾(&メイド)の立場になってから、さらに仲良くなったようで。
美少女JKと美少女JSの百合百合しいキマシタワーに、流石の僕もニッコリだ。
……はぁ……尊い。しんどみ。癒やされるわぁ……。
まぁ挟まるんですけどね! 僕が! 彼女たちの間に!
* * *
聖都につくと、沢山の花びらが宙に舞っていて。
なんでも、貴族学校の入学式直前の期間は、花祭りの期間でもあるんだとか。
聖都に入るための手続きをとる馬車の待機列に、籠を抱えた女性達が近づいてくる。
籠には沢山の花が入っている。彼女たちは、待機列の人達に花を配っているようだ。
花かごを抱えた一人が僕達の馬車のそばにやって来たので、僕は馬車の窓を開けた。
彼女は笑顔で手を伸ばし、僕に一輪の花を手渡してくる。
「お貴族様、聖都の花祭りを是非お楽しみください!」
「ありがとう。楽しみです」
僕は座り直し、貰った花を眺めることにした。
……違う。花じゃない。
いや、確かに花だった。でも。
僕がいま、手にしているのは。
からから。からから。
聖都に吹く優しい風。
聖都中を舞う花びら。
からから。からから。
風に吹かれて風車が。
僕の前で回り続ける。
嗚呼。そういうこと。
許可が、降りたのね。
すっかり忘れてたよ。
多分僕は、すごく怖い顔をしている。
真顔でずっと、風車を見つめている。
からから、からから、からから。
窓を閉めるのも忘れて、僕はずっと、