ふかふかダンジョンでエンジョイ&エキサイティング! 作:RAP
「ナァルちゃん、冒険者学校の方は順調?」
「順調っす、先輩! 有料授業をあと一つだけっす!」
「そっか、もうすぐ皆で冒険に行けそうだね」
ナァルが冒険者学校に通っている約一ヶ月間、ジャンパーティはのんびり休暇していた。
休暇とはいえ、鍛錬も含めてやることは変わらない。
側室のアロは鍛錬もするし、欲求不満になればユーリの所に帰る。
ナギとウォルはジャンの物であり恋人でもあるし、ペッサリーもある。
それは生理期間中でもなければ高頻度でジャンと3Pをしているということでもあった。
沢山鍛錬して汗をかき、セルヨーネ侯爵家の経営店舗の料理店であれば食べ放題。
温かいお風呂で汗を流したら、ペッサリーを使った
やりたい放題の冒険者がヤりたいようにヤっている、見事な見本であった。
なお以前に述べた通り、ジャンはユーリちゃんに性癖をぶっ壊されてしまったので。
メイド服プレイ、飲精フェラプレイ、ナギウォル百合にそっと絡んでいくプレイに偏っている。
ナギはナギで完全にプレイと割り切っているし、ウォルはウォルで「旦那様の細マッチョに抱かれながら的確に弱い所を責められるプレイも良いですが、ジャン君のムキムキの体格でガッチガチの筋肉、オス感たっぷりの人に荒々しくガッツンガッツン激しく突かれながら『孕めっ』って言われるともう頭の中が真っ白になっちゃってヤバいですね~」と掃除中などにジャンとのセックスを思い出しながら一人で顔を真っ赤にしたりしている。ユーリはウォルの性癖を原作で理解していたから、僕の身体じゃウォルの性癖を満たせないだろうなと割り切ってウォルを散々イカせまくるプレイをしていた。それはそれでウォル的には全然アリだった。
「明日の緊急生存術教練を終えたら、コンプリートっすよ!」
「……ナァルちゃん。それは俺が教えるよ。キャンセルしていい」
「えっ? 先輩、いいんすか?」
「ちょうど明日は空いてたんだ。いくらユーリさんが全額出してくれるとはいっても、甘えすぎも良くない。明日の緊急生存術教練は、俺が先生ってことで」
「わかったっす先輩!」
笑顔で喜ぶナァル。
ジャンは笑顔でナァルの頭を撫でながら、原作1巻127Pのように顔面をビキビキさせていた。
(ナァルちゃんの全裸を他の男に見せてたまるかよ! ナァルちゃんの尻も乳も俺のものだ!)
この世界線のジャンは原作と違って既に童貞を捨てており、多くのセックス経験を積んできた。
だが、ナァルちゃんは違う。
童貞を貰ってくれたゴブリン少女ですら最初は
ナギウォルもナイスバディ美女で自分を好いてくれているが、最初はビジネスセックスだった。
ナァルはあらゆる意味で特別なのだ。
ユーリでいうところの極上素材の天然美少女、そのものだ。
……なんていうかこう、独占欲的なものの桁が、原作より遙かに高かった。
翌日のナァルは、ジャンを先生として緊急生存術教練を学んだ後に。
大自然を背景とした青姦アナルセックスで三回出され、腰がガクガクになって動けなくなり、冒険開始予定が一日延長してしまった。
何が起きたのか全て察した女性陣は、加減を知れとジャンを叱るしかなかった。
正座でしょんぼり反省するジャンであった。
* * *
F級冒険者レピアがゴブリン集落を全滅させ、「殺戮聖女」の二つ名を得て。
F級冒険者クロスがエース級の働きを見せ、「
剣姫カタナの再来だと、冒険者ギルドが一騒ぎになったあと。
『クロスがしとめたコカトリスを、相場の倍で買い取りたい』という打診があった。
金が稼げれば何でもいいクロスは、笑みを浮かべてギルドの裏手へと向かう。
血抜きを済ませ、内臓処理も冷却も万全のコカトリス五匹の前で。
料理店のスタッフと共に、銀髪の青年がクロスのことを待っていた。
「やあ、クロス君。それとも
「知ってるぜ。あんた……
ユーリは、にこりと笑う。
「見事なコカトリスだ。買い取り査定にもう少し上乗せしてもいい」
「店をやってるとは聞いてたが、買い付けもやってんのか。暇なんだな」
「本当に買い付けたいのは、キミだよ。
「……いや、尻は売ってねぇんだが……」
噂通りの馬鹿貴族なんだろうか、とクロスが嘲笑しようとした瞬間。
クロスの喉元に、ユーリの人差し指が添えられていた。
見えなかったというより、人差し指が喉に添えられるのが当たり前だと錯覚した。
クロスは内心の焦りを隠しつつ、不敵な笑みをユーリに見せる。
「怒ったのかい、貴族様。細かいこと気にすんなよ」
ユーリは『原作台詞の一部いただきましたー』と思いつつ、不敵に笑う。
軽く、クロスをデコピンする動作を見せて。
「場所を移そう。クロス君の人生を左右する話だからね……こっちだ」
ギルドからの、SのD級の話を受けた方がマシだったか?
クロスは何の話をされるのか予測できず、自嘲の笑みを浮かべた。
* * *
余談だが、ユーリの
雷光流だから
宗家とか言ってるなら
雷光流宗家なら
弓王ボーゲンがいるんだし
聖教会の信徒ってわけではないから、
あーでもない、こーでもない。
……結局色々あって、Blade(剣)-fullness(満ち溢れる状態、豊かさ)という造語になった。
これは剣だけでなく禅、つまり精神修養の境地でも頂点に立った意味合いを兼ねている。
剣禅一如を無理矢理英訳したようなノリだが、ユーリ本人にとっては苦笑するしかない。
ユーリが求めたのはひたすらに「術」であって、「道」ではなかったのだから。.
* * *
A級パーティ『
「本来なら、クロス君にも選択肢をあげたかったんだけどね。申し訳ないがキミだけは確実に入手したい。だから初手でキミの全てを奪わせて貰う」
ユーリはそう言って、書類の束をクロスに渡した。
クロスは書類を一読して驚愕する。
その書類は、クロスがいた孤児院の子供達やシスターを他国である聖王国のハーベラ領に移住させる許可証で、クロスが冒険者になった理由を全て奪ったという宣言に等しいものだった。
「てめぇ……!」
「クロス君、キミにはセルヨーネ侯爵家の特殊部隊、
脊髄反射で殴りそうになったが、クロスは改めて周囲を確認する。
だが、メイド女の袖が怪しい。投げナイフか?
ユーリ自身も、噂通りの貴族礼服ではあるが帯刀している。
喉を突かれたあの人差し指のように、一息で抜刀されたら……。
「うん、いい判断力だ。やはりキミは絶対に欲しい」
「俺にどうしろってんだ……!」
ふぅ、とため息をついて、クロスはソファに深く座る。
「
「は?」
原作2巻131Pのような、怪訝そうな顔でクロスは驚く。
俺のクロスボウを使わない、だって?
「試作品の段階で500メートルと700メートルの狙撃に成功している武器がある。その時の相手はドラゴンだった。威力は保証する」
「……そんだけ離れてて、ドラゴンの鱗を貫いたってのか……!?」
クロスが使っているクロスボウの、約二倍の飛距離。
飛距離が伸びれば当然威力は落ちる、そのはずなのに。
「クロス君に扱って貰うのはその武器の完成品。800メートルから1キロ帯の狙撃を可能とした新型だ。もっとも、暗黒大陸は森が多く地形が悪いから、そのレベルの長距離射撃をする機会は少ないだろうけどね」
「1キロ先とか言われても、見えねぇんだが……」
「遠眼鏡を改良したスコープというものがある。当然特許を申請していない秘匿装備だが、それがあればキロの先も見える」
「とんでもねぇ装備だな……部隊の規模は?」
「今後はともかく、特殊部隊
ハンティとカマセとクロス、ガチ少数精鋭の
当初はベーテとラーンを足した5人態勢ではじめようと思っていたが、事前調査で落とさざるを得なかった。ベテランなのは名前だけで、あまりにも適当過ぎる冒険者生活をしていた。ベーテとラーンが原作で死ぬのも当然だとユーリに判断された。
「はっ。SのA級なんて言われるだけはある。そんな援護部隊がいたんじゃ当たり前だ」
「
ユーリは微笑を浮かべる。トロフィーを取得できるゲームで『SのA級トロフィー』をコンプしたから、ユーリ的にはもう用済みだ。
「ギルドが敵に回るようならギルドを潰すよ。冒険者等級が飾りだなんて、SのD級を拒否したクロス君が一番良くわかっているだろうに」
「……亜人を……殺すんだよな?」
「
クロスは腹を括った。
この男、人間だろうが亜人だろうがなんだろうが、敵とみなせば皆殺しにする。
馬鹿貴族という噂を放置しているのも、その方がやりやすいからだろう。
「女は? さぞかしいい女をつけてくれるんだろうな。そこのエルフとか?」
「彼女は僕の嫁だから、無理かな。聞いたことない? Sの準B級、
「……ドラゴンスレイヤーの、片割れか」
バーチェは、静かにカーテシーの礼をする。
「バーチェ。控え室の彼女を」
「かしこまりました」
バーチェに案内され、ハイツインテールのショートボブ美少女が入室してくる。
短めの太眉の彼女は、原作13巻で白面金毛に殺され、内臓を取り出され両手足を切断された達磨となって裸体を晒された。
この世界線ではユーリに声をかけられ、セルヨーネ侯爵家の奴隷メイドとして働いている。
「彼女の名前はエロモーブ。クロス君の新居でメイドとして働かせるから、休暇中は彼女を好きにしてくれていい。気に入ったのなら子を産ませて結婚したっていい」
説明をしながら、ユーリは中に布が詰まった小瓶を取り出す。
「これはペッサリーといって、最新の避妊具だ。定期的な供給を約束する。
「……全部お手上げだ、貴族様。たった今からアンタがボスだ、ユーリさんよ」
「
ユーリとクロスは握手をかわす。
ユーリは恥ずかしそうにしているエロモーブを見て、ニヤリとした。
「説明より実物がイケメンすぎて、びっくりしたかい? エロモーブちゃん」
「ひゃっ、ひゃいぃ……」
エロモーブはクロスをちらちらと見て、頬を染めている。
元Z級だからこそ、抱かれる人は選びたいと思っていたけど。
聞いていたより、クロスが美形の男だったのでエロモーブは動揺していた。
「君達の新居は後で案内させる。これからの新生活、存分に楽しんで欲しい」
「アイ・アイ・サー、ボス」
クロスはペッサリーの小瓶を軽く放り上げて、空中でキャッチ。
「新型武器の試射も早めにさせてくれ。1キロ先とか……笑っちまうぜ」
「風速3以下、できれば1.5以下の微風条件が付きますが、楽しさは保証いたします」
バーチェが発言し、微笑した。エルフの美しさに、クロスは照れてしまった。
クロスの照れ顔を見て、エロモーブは『私の身体で絶対に彼を落とす』と強く決意した。
* * *
セルヨーネ侯爵家の特殊部隊、
リーダー兼近接のカマセ、斥候兼狩人のハンティ、スナイパーのクロス。
三人しかいないし、三人で十分過ぎるメンバーとも言えた。
最新装備を潤沢に与えられた彼らが、今後どれほどの活躍をするのか。
それはまだ、誰にもわからない。