氷室「で警部さん、なんのようですか?」
時間が経って、氷室の会社の建物の壁を登ってから内部に忍び込む事に成功したヨーグは通路を駆ける中で話し声が聞こえて素早く身を隠してこっそり見ると幸華が氷室と対面していた。
幸華「人魚の鱗について聞きたい事があって面会に来ました」
氷室「と言いますと?」
問う氷室に幸華は答える。
幸華「あなたが出品した人魚の鱗なのですが、調べた所、あれも盗品だったんですよ」
氷室「おやそうなんですか」
言われた事に驚いたと様子を見せる氷室に幸華は内心顰めながら続ける。
幸華「では、あなたは人魚の鱗は盗品だと知らなかったと?」
氷室「えぇ、あれは友人から貰ったものでね」
幸華の問いに氷室は後ろを向いて窓から見える景色を見ながらそう答える。
氷室「いやはや、クイーンキッドに盗んで貰ってかえって安心しましたよ」
ヨーグ「まさか姐さんも来てるとはね」
氷室と話してる幸華を見てヨーグは小声で呟く。
幸華「とにかく氷室さん、もう少し詳しい話を」
氷室「それには及びません」
続けて聞こうとする幸華だが氷室は断る。
氷室「これでも忙しいんでね。とにかくお引き取り下さい」
幸華「いえ、そう言われましても、クイーンキッドは…待ってください氷室さん」
歩いて来る2人にヨーグは素早く身を隠す。
幸華「あの子を甘く見ては行けません」
声や足音から2人が遠ざかった後にヨーグは社長室に来て指紋が付かない様にグローブを嵌めて扉のロックを解除した後…
ヨーグ「!」
誰かが来るのを感じて素早く隠れる。
そして来た人物達にフッと笑って降りる。
ナチュラル「あ、ヨーグさん」
麻紀「先生も着いてたんですね」
それは清掃員に化けたナチュラルと麻紀であった。
ヨーグ「二人もちゃんと潜入できたんだね」
麻紀「はい」
ナチュラル「急いで探しましょう。人が来る前に人魚の鱗を手に入れませんと」
その言葉にヨーグは頷いた後に3人は氷室のオフィスに入って捜索を開始する。
☆
同時刻
ディバイトはフォトンとアーサーと共に氷室の自宅に潜入を開始していた。
そこに番犬3匹現れて3人に襲い掛かる。
フォトン「はあっ!」
向かって来たのを刀の柄尻で犬のお腹を殴り、ディバイトはパンチを叩き込み、アーサーも剣の柄尻で殴る。
それにより番犬達は気絶し、3人はそのまま茂みに隠れこむ。
ディバイト「さて、どこから探すか…」
フォトン「ディバイト、アーサー」
隠れた後にそう呟くディバイトに同じく見ていたフォトンが何かを見つけて呼ぶ。
2人はフォトンの見ている方を見ると池の中央にある小島に出来た建物を発見する。
アーサー「怪しいですね」
ディバイト「確かに離れ小島に建物ってな」
それに3人は警戒しつつ池に近づく。
ドパーーーーーン!!
すると池からワニが出て来て3人は慌てて離れる。
収まった後に3人は恐る恐る池を覗くと池の底には沢山のワニがいた。
フォトン「どうする?これでは行けぬぞ」
アーサー「……良い方法を見つけました」
聞くフォトンに周りを見ていたアーサーがそう言う。
アーサーの見てる方へ顔を向けると長く太い木を見つける。
それにフォトンは意図を理解してその木の根元に近い部分を横に斬る。
斬られた木は3人に押された事で倒れて小島までの橋になる。
3人は早速木を渡って屋敷に忍び込むと警戒しながら障子を開けて覗き込む。
中には誰もいないかを確認してから3人は用心して見えたふすまの前まで行くと罠がない事を確認してふすまを開ける。
すると開けた先の部屋に1人の女性がいた。
女性「あ、あなたたちは?」
ディバイト「怪盗さ」
女性「怪盗?」
アーサー「いきなりですが宝玉について知ってる事を教えてくれませんか?」
フォトン「(しかし、なぜ此処に女性が?氷室の身内…だが、守るにしても厳重過ぎる気もするが…)」
ディバイトの答えた事に呟く女性へアーサーが膝を付いて聞く中でフォトンは疑問を感じる。
すると、近づいた事で見えた女性の顔にディバイトはん?と違和感を感じる。
知らない筈なのにどこかで見た様なのを感じる。
女性「もしかして、クイーンキッドと言う人の仲間ですか?」
アーサー「え?」
聞かれた事にアーサーは呆気に取られ、ディバイトは顔を顰める。
☆
一方ヨーグ達は氷室の社長室をくまなく調べ回っていた。
麻紀「先生、この本棚とかの後ろにはありませんかね?」
ヨーグ「うーん、そこはありきたり過ぎてないんじゃないかな?ボク的にこの辺りに隠し金庫がありそうなんだよね」
仮面ライダー鎧武ジンバーピーチアームズを監視員にして人魚の鱗を探す3人で本棚から本を落としながら聞く麻紀に2つの水槽の間の絵の下を叩いて探っていたヨーグがそう返す。
本を落としていた麻紀だったが数冊本が落とせないのに気付く。
ナチュラル「どうしました?」
麻紀「この本が落とせなくて…もしかして…」
それに気づいて声をかけるナチュラルに麻紀はそう答えた後に試しに押して見る。
なんと落とせなかった数冊の本はすんなりと動き、カチッと音が響く。
すると水槽がノイズが走った様に乱れ始める。
ヨーグ「ん?」
ナチュラル「お魚が…」
それに誰もが驚くと水槽だった壁がせり上がり…数々の品物が現れた。
ヨーグ「これは…」
麻紀「あっ!あれって」
驚いて現れた品々を見ていたヨーグだったが麻紀の言葉に麻紀やナチュラルが見てる方へ顔を向ける。
そこには、人魚の象の手に飾られた人魚の鱗がスポットライトの光に照らされて輝いていた。
ヨーグ「おぉ、これは本物の人魚の鱗だね」
麻紀「やりましたね先生!早速盗みましょう!」
照らされた事で浮かぶ模様に呟くヨーグへ麻紀は喜んで人魚の鱗に手を伸ばす。
ヨーグ「ちょっと待っ」
ナチュラル「こう言うのには大抵!」
慌てて止めようとするヨーグとナチュラルだったがひと足遅く、麻紀が人魚の鱗を取って像から離した瞬間
~~~~~!~~~~~~!
2人の予想通り警報が鳴り響く。
それは遠くにいた幸華達の耳にも入る。
幸華「何かしら?」
呟く幸華の後に氷室はまさかと言う慌てた表情で駆け出し、幸華も追いかける。
ヨーグ「まずい!逃げるよ!」
ナチュラル「はい!」
鎧武GPの動きから誰かが来ている事に気付いたヨーグは鎧武を消した後にその場を去ろうとするがそれよりも前に幸華と氷室が来る。
幸華「!クイーンキッド!」
ヨーグ「氷室、本物の人魚の鱗は頂いて行くよ」
そう言って氷室に向けてヨーグは懐から人魚の鱗を見せつける。
幸華「本物の?」
その言葉に幸華は氷室を横目で見ると氷室は目を見開いていたが幸華の視線に気付いて目を逸らす。
やはり裏を持ってたわねと幸華は内心顔を顰める。
ヨーグ「んじゃ僕たちは忙しいからコレで」
麻紀&ナチュラル「ええい!」
それを合図に麻紀とナチュラルは清掃道具の入ったワゴンを持って勢い良く駆け出す。
幸華「うええ!?」
それにより氷室は横に避けるが幸華は勢いよく上に吹き飛んで床に背中をぶつける。
幸華「あいたた」
背中を摩る幸華を尻目にヨーグも2人に続く。
ヨーグ「じゃあね~姐さん!」
麻紀「じゃあね姐さん!」
そんな幸華に2人は走りながら顔を向けて言う。
ナチュラル「ちゃんと前見てください!」
麻紀「はいは~い!」
その後にナチュラルに注意されてそのまま走り去る。
幸華「いつつ!後で詳しい話を聞かせて貰うわよ!!待ちなさいクイーンキッド!」
背中を摩った後に氷室に厳しく言った後に追いかける。
見送った後に氷室はスマホを取り出してどこかに連絡を取る。
氷室「クイーンキッドだ。分かってるな?」
そう言い終えた後に通話を終えると氷室は憎々しげに3人が逃げた方を見る。
逃げていたヨーグとナチュラルは麻紀に止められる。
麻紀「先生、ちょっと待ってくださいね」
そう言ってワゴンを開くと沢山の部品を取り出す。
幸華「待ちなさいクイーンキッド!!」
ナチュラル「早くしないと姐さってえぇ?!」
迫る幸華にナチュラルは言おうと麻紀に振り返って驚く。
麻紀「2人共乗ってください!」
そこには麻紀がヨーグに見せたサイドカー付のバイクであった。
しかもサイドカーは2人乗り出来る様にされていて作った本人である麻紀はサイドカーにもう乗り込んでどこから取り出したのか分からないヘルメットを付けている。
幸華「(あ、ありのままに思った事を心に残すわ。私がクイーンキッドに迫っていたら女の子の手が見えない動きを見せたと思ったらバイクがあった。な、何を言ってるのか私にも分からないけどとんでもない物を見たのは確かよ)」
ヨーグ「ナイスだよ麻紀ちゃん!」
走ったまま驚く幸華を尻目にヨーグはすぐさまバイクに乗りこみ、ナチュラルも驚きから覚めて慌ててサイドカーに乗ってヘルメットをかぶる。
そしてヨーグはすぐさまバイクを走らせる。
幸華「ま、待ちなさいあいつつ…クイーンキッドよ!クイーンキッドが出たわ!非常線を張りなさい!!」
走りながら腰を摩った後にポリスライセンスを取り出して連絡する。
バイクで逃げていたヨーグ達は階段を下っている途中で上から銃撃が襲い掛かる。
それにナチュラルは上を見るとサングラスを付けたスーツの男達がマシンガンで攻撃していた。
ナチュラル「厄介ですね!」
それを見てナチュラルはゴーカイガンでスーツの男達の銃を落として行く。
階段を降りた後にそのまま人がいる通路を通り、フロアに出る。
麻紀「先生、その赤いボタン押してください!」
ヨーグ「これかい?」
言われた通り赤いボタンを押すとサイドカーがバイクの前に来て合体した後に2人を覆う様にキャノピーが出て来た後にバイクの両側から翼が出ると同時にそのままエスカレーターのを飛び越えて空を飛ぶ。
ナチュラル「す、凄い…」
ヨーグ「…君ほんとに中学生?」
麻紀「そうですよ?」
呆気に取られるナチュラルの後にヨーグは運転しながら思わず聞いて麻紀は首を傾げる。
ある意味自分の創造主並みに規則外だなと思った後にヨーグはバイクを操作してガラスをぶち破って脱出する。
あっちはどうしてるかな?と考えながらヨーグは降りる場所を探す。
☆
時間遡ってディバイト達に戻る。
女性を見ていたディバイトは思い出した。
目の前の女性はオークションの時、オークション会場で昌江に付き添っていた秘書だと…
ディバイト「あんたは確か、オークション会場で…藤堂の一味か?」
女性「あっ貴方はあの時の」
ディバイトの言葉に女性もディバイトがあの時のコックだと気付いた途端…
パタン!
ふすまが開く音と共に銃撃が飛んで来る。
ディバイト「伏せろ!」
メロン!
フォトン「!変身!」
それにディバイトは女性と共に近くにあった屏風の裏に隠れ、フォトンは銃弾を斬りながら予め装着していた戦極ドライバーにメロンロックシードを嵌め込んでカッティングブレードを下ろす。
ロック・オン!
ソイヤッ!
メロンアームズ!天下御免!
フォトン「ディバイト!」
音声の後に額に三日月の髪飾りを付け、サラシの上からメロンアームズを模したアーマーを付け、横側にスリットが入った袴を履いたライダー少女斬月となった後にメロンディフェンダーをディバイトへ投げ渡して刀で防いでいく。
男たち「チッ!」
マスカレイド!
それを見た男達はガイアメモリを取り出すとマスカレイドドーパントとなる。
アーサー「やるしかないようですね!変身!」
ディバイト「だな!変身!」
チェンジ!スナイパー!
それを見たアーサーはすぐさま飛んで来てベルトになったサガークにジャコーダーを挿し込み、仮面ライダーサガを模したインナースーツとガーターベルトを付け、頭にサガの仮面を模した王冠をかぶっているライダー少女サガへと変わり、ディバイトも持っていたスナイパードライバーにカードを挿し込んだ後にスナイパードライバーから大きいエネルギー弾を放つとマスカレイドドーパントに当たってディバイトに向けて跳ね返ってディバイトにぶつかるとボディはスカルの身体の銀色の部分を黒ずんだ銀色にした感じで腰のところにハンドガンを入れるホルスターがある仮面ライダースナイパーになる。
女性「す、姿が変わった?!」
ガトリング!
姿の変わった面々に女性が驚いている間にスナイパーはメロンディフェンダーで自分と女性を守りながらカードを装填すると先端がガトリングガンへと変わり、それでマスカレイド達を吹き飛ばす。
横から来たのに斬月は畳を勢いよく叩いて畳み返しをして防ぎ、サガがジャコーダービュートを振るい、横の敵を一掃する。
斬月「ディバイト!アーサー!」
その後に斬月が2人を呼びかけて別のふすまを蹴り飛ばし、女性の腕を引いてスナイパーが通り、スナイパーから渡されたメロンディフェンダーを持ったサガが出た後に追いかけて来たマスカレイドドーパントを斬月と共に迎え撃つ。
マスカレイドドーパント「クソッ、このまま逃げられたら俺たちが商品にされちまう!」
斬月「(?商品だと?)」
相手のスナイパーたちの強さに思わず漏らした事に斬月は疑問を感じる。
その間にスナイパーは女性を守りながら迎撃していたが…
スナイパー「!?」
自分の後ろにあったふすまから飛び出た何かにスナイパードライバーが弾き飛ばされる。
それに慌ててふすまから離れると弾き飛ばした何か、刃はふすまを3角形を描く様に切り裂いた後にその持ち手がふすまを蹴飛ばして現れる。
その男にスナイパーは氷室の護衛を務める凄腕の殺し屋の影浦だと気付く。
スナイパー「コイツが影浦か!」
影浦「へへへ!!」
驚くスナイパーへ現れた影浦は笑った後に両手に持った2つの鞭の様に歪曲する特殊な日本刀を使い攻撃を仕掛けて行く。
それにスナイパーは女性を慌てて横に突き飛ばした後にその攻撃を避けて行く。
スナイパー「クソッ、厄介だな!」
それに悪態付いた後に転がり込んで避けた事で壁を背にしてしまう。
影浦「うりゃあ!」
膝を付いた体勢のスナイパーへ影浦は日本刀を振り下ろすが…
斬月「むん!」
それより前に斬月が受け止める。
そのまま睨み合った後にお互いの刀のぶつかり合いをして外に出る。
斬月「お主やるな!」
ぶつかり合ってなかなかの実力者だと斬月は分かった後に飛んで来たナイフを弾く。
飛ばして来たのは倒れていたマスカレイドドーパントだと分かったがさらに気付く。
自分が弾いたナイフが運悪くスナイパードライバーを取りに言っていたスナイパーに飛んで行ってる事に…
しかもそれがスナイパーの首へと向かっている。
斬月「スナイパー!」
スナイパー「しまっ!?」
呼びかけに気付いたスナイパーが気付いた頃には回避が出来ない。
誰もが思った時…
女性「っ!」
スナイパーの前に飛びだした女性がナイフによる一閃を首に受けて血をまき散らす。
サガ&斬月&スナイパー「!?」
いきなりの事に3人は目を見開いて驚いている間に女性に当たった事で軌道が逸れたナイフが壁に突き刺さると共に女性は倒れる。
影浦「チッ」
斬月「!くっ!」
突き出された影浦のを斬月は避けた後にそのまま離れ、影浦も後を追う。
サガ「この!」
ナイフを投げたマスカレイドドーパントをサガが倒す。
その間にスナイパーは女性を抱き上げる。
スナイパー「おい!俺を庇ったのか…なぜ?」
女性「うっ…」
問うスナイパーに女性は呻いた後に息絶え絶えに言う。
女性「此処には…宝玉は…ありません………あ、あの人は…氷室は恐ろしい人…宝玉を渡さないで…逃げて!」
そう最後に残すとスナイパーを突き飛ばして崩れ落ちる。
スナイパー「ちっ…アーサー!」
サガ「っ!了解です!」
それにスナイパーは手を握りしめた後にスナイパードライバーを拾って現れたマスカレイドドーパントを撃ちながらサガに声をかけ、サガも苦い顔をしながらスナイパーとその場を離れる。
そして2人は塀へ飛び乗った後に振り返ると信じられない光景が目に入る。
離れ小島の屋敷にて死んだと思われていた女性が何事もなく立ってスナイパーとサガを追いかけるマスカレイドドーパントを見ていた。
サガ「彼女は一体…」
思わず呟いた後に次の光景にまたも驚く。
彼女が首元の血を拭うと出来ていた筈の傷がなかったのだ。
そのまま女性は奥へと消えて行く。
見ていた2人だったが銃撃に我に返ると慌てて退散する。
斬月「くっ!」
影浦「どうした?剣が迷っているぞ?」
一方でぶつかり合っていた斬月は押されており、影浦の言葉に顔を顰める。
影浦「同じ女を傷つけたことで動揺したか?くくく、未熟未熟未熟!」
斬月「黙れ!」
振り切る様に斬月は突撃してぶつかり合った後に後ろに跳び退る。
斬月「っう!」
着地すると同時に斬月は膝を付いて脇腹を抑える。
すると脇腹から血がにじみ出る。
先ほどのぶつかり合いので受けた様である。
影浦「さて…」
そんな苦痛で顔を歪める斬月へ影浦は笑いながら刀の切っ先を斬月の胸へ向けた後にゆっくりと上げて顔へと向ける。
影浦「決めた。その綺麗な顔を切り刻んでやる」
リッパー!
そう宣言して刀を仕舞うとガイアメモリを取り出して首にあるコネクトに挿し込む。
その姿を狼の様な顔で腕が巨大な刃となったリッパードーパントとなり、接近して刃となった腕を振り下ろそうとし…
パカーーーーーン!!
壁をぶち破って車が現れ、車はリッパードーパントと斬月の間を通り過ぎて停車する。
ディバイト「乗れフォトン!」
アーサー「早く!」
斬月「っ、わかった!」
乗っていたディバイトとアーサーの言葉に斬月は了承してすぐさま乗り込むとディバイトは急発進させてその場から逃げる。
それにリッパードーパントは舌打ちする。
☆
一方、ヨーグ達は地面に降りた後に警察の追跡から逃げていた。
ヨーグ「(どうも妙だね。必死に奪い返す様子が見れない。あまりにも無防備過ぎる。何時でも取り返せる自信があるのかいや、2つの宝玉以外に…)」
そんな中で氷室の追手がない事に疑問を感じる中でヴィジョンの言っていた事を思い出す。
ヨーグ「不老不死…財宝…」
呟いた後にもう1つ気付く。
ヨーグ「人魚…そうか」
今までのが脳裏を過ぎた後に頭に浮かんだのに納得した後にまずは警察を振り切る事にし…
ヨーグ「しっかり捕まっているんだよ2人共」
ナチュラル&麻紀「はい!」
そう言ってスピードを上げて警察の封鎖のスキマを通り、そのまま後ろからパトカーがぶつかる音を聞きながら遠ざかる。
しばらくして発電所などが見える場所で一息つく。
ヨーグ「さてそろそろかな」
麻紀「?何がです?」
持たれながらそう洩らすヨーグに麻紀は聞く。
ここが待ち合わせですよとナチュラルの言葉に成程と麻紀は納得する。
ヨーグ「お、来た来た」
しばらくして近付いて来る人影にヨーグはそう呟く。
ヨーグ「三人ともそっちはどうだった?」
現れたディバイト、フォトン、アーサーにヨーグは話しかける。
ディバイト「その事だが…ちょいと驚きのを見た」
アーサー「此処で話すより隠れ家で話しましょう」
フォトン「………」
そう言う2人と無言のフォトンに分かったと言ってヨーグ達は隠れ家に向かい、途中でヴィジョンとも合流、隠れ家に着いた後にディバイトとアーサーは自分達が見て来たのを伝える。
ヨーグ「なるほどね…」
ナチュラル「死傷を受けた筈なのに生きててケガが消えてる女性がいるなんて…」
ヴィジョン「私等の様な特殊な存在以外に人でおるなんて驚きやな」
納得するヨーグの後にナチュラルは驚きでそう洩らし、ヴィジョンも壁に背を付けながら同意する。
すると考え込んでる麻紀にヨーグは気づく。
ヨーグ「どうしたの麻紀ちゃん?」
麻紀「先生……もしかしたらその女の人は美沙お姉ちゃんかもしれません」
気づいて声をかけるヨーグに麻紀はそう言う。
ヨーグ「美沙お姉ちゃん?」
ナチュラル「お姉さんがいたんですか?」
麻紀「本当の姉じゃないですけどね」
目をパチクリさせる2人にそう言って麻紀は語る。
麻紀は幼少期に父の蒸発で行き場を無くして養護施設に預けられた。
馴染めずにいた彼女へ接してくれたのが幼い頃に両親が事故で亡くなって養護施設で暮らしていた美沙だった。
彼女はどんな怪我をしてもすぐに治癒してしまう生来の特異体質を持っており、それにより死傷でもなんだろうと治ってしまうとの事。
ディバイト「だからか」
アーサー「信じられませんが、我々2人は見てますからね」
それを聞いてディバイトとアーサーは思い出して納得する。
ヨーグ「じゃあ君のその技術は?」
麻紀「あ、あれは養護施設の園長の知り合いに教えて貰ったんです。二人の女の人が時たま来ては私達を可愛がってくれたんです。その内の1人が見せてくれた機械作りを見ていたら教えてくれてなりました!まぁ、あの人より劣りますけどね」
気になったので聞くヨーグに麻紀は笑顔で答える。
その言葉にどれだけ凄かったのその人と…教えて貰ったヴィジョン含めて6人は思った。
ヨーグ「…もしかして君が盗みたいのって」
ヴィジョン「しっかし、話を聞くからになんであの婆ちゃんの秘書なんかやってたんや?」
先ほどまでの話を聞いて予想が付いて問うヨーグに麻紀が頷く隣でヴィジョンがそう洩らすと麻紀はその理由も話す。
藤堂昌江は美沙や麻紀が暮らしていた養護施設に金を貸しており、借金の肩代わりとして美沙が施設の負債を肩代わりする形で藤堂の秘書として連れて行かれたらしい。
美沙と実の姉妹とも思える程仲が良かった麻紀は取り戻したくて彼女を取り返そうと藤堂を見張っている中で人魚の鱗を盗むヨーグ達に遭遇し、彼女に怪盗について教えて貰えば出来ると考えて弟子入りをお願いしたとの事だ。
ナチュラル「そうだったんですか…」
ヴィジョン「泣かせる話やな…良し!ならウチがちょいと行って来るわ!それで出来るならそのお嬢さんを連れて来る!と言う訳でヨーグ待っててな!!」
それにナチュラルは納得した後にヴィジョンはそう言って出て行く。
ディバイト「あいつ、やっぱ氷室と組んでたか」
フォトン「まぁ、あれなら大丈夫だろ。それに連れて来れるなら御の字だな…それに残りの龍鱗石を氷室から奪わないとな…」
それを見てディバイトは呆れ、フォトンがそう言うとあ…と麻紀は呟いた後に懐を探る。
そして…龍鱗石を取り出す。
ヨーグ「え、それって?!」
ディバイト「龍鱗石!?何でお前が!?」
麻紀「えっとその…実はと言うとあの時私もいて先生が盗んだ所をこれでひゅばっ…と盗ったんです。これで先生に弟子入りを認めて貰おうと思ってたらあの話を聞いて…」
驚く面々に麻紀は申し訳ない顔でなぜ持っているかの理由をとても小さいマジックハンドを見せながら言う。
ヨーグ「あー確かに良い方法だね」
それにヨーグは腕を組んで頷く。
自分から盗み出すなんて前に知り合った海賊戦隊のリーダー以外いなかったのだから普通に資格はある。
麻紀「そう言えば先生を見て思い出した事があるんです」
ヨーグ「ん?」
するとヨーグを見て何かを思い出した麻紀の言葉にヨーグは気になったので聞こうとし…
ヴィジョン「遅かった!!」
慌てた様子のヴィジョンが来る。
ナチュラル「ど、どうしたんですか?」
ヴィジョン「氷室の奴らの本拠地向かったけどもぬけの空やった!」
ディバイト「先手を打たれたか…」
ナチュラルの問いにヴィジョンは答え、ディバイトはそう呟く。
フォトン「ならば奴らはどこに…」
ヴィジョン「そういえば本拠地にこれが置いてあったわ」
そう言って1つの地図を取り出す。
その中で中心に描かれた島にヨーグはもしやと呟く。
ヨーグ「ここに財宝があるんじゃないかな?」
ディバイト「!八百比丘尼の財宝か!」
ヴィジョン「けれどあの子を連れて行くって事は…まさか彼女も財宝の為の鍵なんか?」
呟いた事にディバイトは呟き、ヴィジョンが思った事を呟く。
ヨーグ「恐らくなにか利用方法があるんだろうね」
アーサー「しかし、2つの宝玉と共にどう使う気なんでしょう?」
それに誰もがうーんと唸る中でヨーグは手をパンパンさせて注目を集める。
ヨーグ「さぁね。とりあえず行って見ないと」
その言葉に6人は頷き、ひとまず眠りについて朝一にその島の近くの海岸まで行く事になった。
☆
一方、氷室の研究所を証拠を掴んで幸華達が乗り込んでいたがヴィジョンの言う通りもぬけの空であった。
幸華「く、もう逃げていたか…氷室はどこに…」
刑事「警部。来てください!妙な物を発見しました」
捜索を見る中で幸華が呟いているとデータ関連を調べていた刑事が何かを発見したらしく、幸華は向かうと刑事がパソコンを前に立っており、幸華も起動されたパソコンの画面を見るとそこにはヨーグ達が見てたのがあった。
幸華「これは…地図?まさか氷室達は此処に…」
そう呟いた後にすぐさまどこなのかを調べる様に指示を出して地図に描かれた島を睨む。