翌日、ヨーグ達は準備を済ませた後に地図に描かれた島を見つけてその近くの海岸に夕方着き、翌朝に島へ上陸する事にして一晩過ごす事にした。
麻紀的にはすぐに向かいたいだろうが氷室達にしたら美沙はお宝への大事な存在だからなんらかの拍子で特異体質でも治せない傷を負わせる事はないだろうとヨーグ的に考えてである。
ナチュラル「出来ましたよ~麻紀ちゃんのお蔭で出来た魚焼き器で簡単調理しました~」
ヴィジョン「いや~良い匂いやな~こりゃあごっつ美味そうやで~」
そんな訳で一同は海岸で食事を取っていた。
美沙が心配で食べてない麻紀へディバイトは魚を差し出す。
ディバイト「ほらお前のだ」
麻紀「あ、ありがとうございます」
食べてないと出来ないと言うのを感じてお礼を言い魚を受け取って麻紀が食べるのを見ながらディバイトも食べる。
誰もが寝静まった中、ヨーグは外で星空を見ながら寝転がり、隣でディバイトがスナイパードライバーを磨いていた。
ディバイト「それで?」
ヨーグ「ん?なんだい?」
声をかけるディバイトにヨーグは顔をディバイトに向ける。
ディバイト「今朝、八百比丘尼の財宝や2つの宝玉を調べていた時になんか驚いていたが…何を見たんだ?」
その言葉にヨーグは視線を外して夜空を見る。
ヨーグ「ねぇ、大盗賊シーフって知っている?」
ディバイト「何?」
出て来た言葉にディバイトは目を開く。
☆
一方、幸華は氷室がいる建物を見張っていた。
幸華「奴を追っていればクイーンキッドを見つけられるわ。一瞬たりとも見逃さないわよ」
刑事「警部。過去に一度だけ、人魚の鱗と龍鱗石…2つの宝玉が盗まれた事があります」
双眼鏡で見張っていた幸華はパソコンで宝玉について調べていた刑事がそう報告する。
幸華「それはホント?それで盗んだのは誰?」
刑事「大怪盗シーフです」
出て来た名に幸華は驚く。
幸華「大怪盗シーフ…ですって!?」
☆
戻ってヨーグ達
ディバイト「大怪盗シーフって全次元世界で有名な大盗賊で盗めない物はあんまりないで有名とも言われて…」
ヨーグ「そして僕のモデルとなった人物の一人だ」
自分の知る限りのシーフの経歴を言うディバイトの言葉を引き継いでヨーグは言う。
ディバイト「つまりシーフは八百比丘尼の財宝を狙った事があるって事か…」
ヨーグ「でもそのシーフが盗むのを諦めた…」
続けて出て来た言葉にディバイトは驚く。
ディバイト「諦めた?マジかそれ?」
長い付き合いだからこればかりは嘘ではないだろうが思わずディバイトは聞いてしまう。
ヨーグ「あぁ、本当だよ」
ディバイト「つまり、俺達はあの大怪盗が盗めなかったお宝に挑むも同然って訳か」
頷くヨーグを見た後にディバイトはそう洩らす。
ヨーグ「そういう事だね…」
ディバイト「なら、見て見ようぜ。大怪盗シーフが諦めたと言うお宝をな」
それを聞いて笑みを浮かばせて言うディバイトにヨーグもそうだねと笑う。
大怪盗が諦めたと言う宝がどんなのかを考えながらヨーグは夜を過ごした。
そして次の日
ヨーグ「ん~よく寝た!」
とヨーグは背伸びした後に6人へ顔を向けて笑顔で言う。
ヨーグ「んじゃ行こうか」
ブラックゴーカイガレオン!!
そう宣言してモバイレーツを操作してブラックゴーカイガレオンを呼び出す。
呼び出されたのに麻紀はうわぁ…と声を漏らし、行くよと声をかけられて7人はブラックゴーカイガレオンへと乗り込んで氷室達が向かった財宝の眠る島、海鳴島へ向かう。
海鳴島
氷室「さて此処か」
一足先に着いていた氷室は島を見渡してから後ろにいる美沙を見て不気味に笑った後に歩き出し、美沙も俯きながら続く。
しばらく歩いて大きい穴を見つけた氷室は歩ける道があるのに気づいてそれで下へ降りる。
氷室「ここが死の洞窟か」
底に着いてあった洞窟を見て呟いてから氷室は笑った後に振り返っておいと影浦を呼び、それに影浦は頷いて後ろにいた部下に顎で指示し、部下もそれに同意した後に別に連れて来た1人の男へ入る様に銃で脅す。
氷室「あの岩の間の道を歩いて行け。行かなければこの場で殺す」
怯える男へそう脅すと男は命が惜しいので恐る恐る入って行く。
男は怯えながら洞窟を進む中で何かの音が響く。
男「な、なんだ?」
それに男も気付いた後に奥に何かが見えたと思った瞬間…
ザシュ!!!
洞窟から複数の大きい矢が飛んで来て壁に突き刺さる。
その後に血を流しながら男が現れて呻きながら倒れてそのまま死に絶える。
氷室「なるほど、これが死の罠か」
倒れた男を見て笑う氷室だが、その額からは冷や汗が出ている。
どうするかを氷室は考えていた時…
「な、なんだあれ?!」
上を見上げて驚きの声をあげる部下の声に氷室も上を見上げると黒いガレオン船が飛んでいた。
それに氷室は驚いているとガレオン船、ブラックゴーカイガレオンからヨーグが飛び出してくる。
ヨーグ「やぁ氷室、昨日ぶりだね」
氷室「これはこれは、1人で来るなんて無謀な事をするじゃないか怪盗クイーンキッド」
銃を向けられる中で着地して挨拶するヨーグへ氷室は言う。
そんな中でもヨーグは涼しい顔をしたままで懐から人魚の鱗と龍鱗石を取り出して見せる。
ヨーグ「取引だ。僕があの洞窟に入って罠を止める。あの槍が女性に刺さるシーンはあんまり見たくなくてね。ただし断った場合と止めた後で必要じゃない時に彼女を傷つけるなら2つの宝玉を壊す」
氷室「バカめ、貴様に何が出来る。死ぬだけだぞ?それにそんなのお前をころ(ガシャーン)!?」
出された事に冷笑した後に蹴ろうとした氷室は目の前でヨーグが宝玉を壊した事に目を見開く。
驚いている氷室を見た後にヨーグは壊した筈の宝玉2つを取り出す。
ヨーグ「今のは偽物、殺そうとするならそれより前に割る。これは本気だよ」
氷室「わ、わかった、要求を飲もう」
勢いよく宝玉を持った腕を上げるヨーグに氷室は慌てて了承し、部下達にも殺すなと念押しの指示をしてそれぞれ離させる。
それにヨーグは満足そうに頷いた後に美沙に近づいてちゃんと助けるからねと小声で伝えて洞窟の前に立つ。
ヨーグ「……」
静かに暗闇を見た後にこの穴をシーフが潜り抜けたのなら負けられないと心の中で呟いた後に洞窟へ入る。
慎重に進んで行くと音が聞こえて来る。
ヨーグ「(勝負は一瞬、ギリギリまで引きつける…)」
聞きながらヨーグは進む。
緊張感で汗が出る中で一際大きいのが聞こえた後…
シュン!
ヨーグ「!」
飛んで来た槍にヨーグは氷室の会社に忍び込む際に使用していた電磁石で飛んで来た槍を防いだ後に投げ捨ててもう片方を槍を飛ばしていた機械の歯車と歯車の間に挟んで抑え込む。
しばらくして機械は停止し、それにヨーグはふうと息を吐く。
ヨーグ「よっと」
機械から離れた後に完全に止まってるのを確認して入口の方へ止めたのを伝える為に叫ぶ。
ヨーグ「おーい、罠解除したよー」
氷室「ようし、あんな取引をしたからには妙な真似はするなよ」
それを聞いて僕はしないけどね~と内心悪戯っ気な事を呟くと氷室と美沙が来る。
どうやら他の部下は外で待機させる様だ。
ヨーグ「(外は任せたよ皆)」
そう心の中で呟いた後に先頭で奥に進む。
一方残った影浦とその部下はブラックゴーカイガレオンを見る。
すると、ディバイトとフォトン、ナチュラルにアーサー、ヴィジョンに仮面ライダーファイズが縄を使って降りて来る。
それに影浦は笑った後にメモリを取り出す。
リッパー!
マスカレイド!
挿し込んでリッパードーパントとなると共に他の部下もマスカレイドドーパントとなると同時に6人は降り立つ。
ヴィジョン「さぁて、暴れまくるぜ!」
ディバイト「麻紀、お前は戦闘には慣れてないから援護するだけで良いからな」
ファイズ「は、はい!」
手の骨を鳴らして言うヴィジョンの後にディバイトが変身していたファイズへ声をかけてファイズは頷く。
それを見た後にそれぞれ変身アイテムを取り出す。
ヴィジョンはディケイドライバーを付けて、ナチュラルは右腕に付けた2つのボタンが付いたリング型リモコン『G3-Xリング』を、フォトンはゲネシスドライバーとメロンエナジーロックシードを取り出す。
メロンエナジー!
ディバイトはゲネシスドライバーを装着してメロンエナジーを解錠した後にゲネシスドライバーに装填する。
ロック・オン!
ディバイト&フォトン&ナチュラル&アーサー&ヴィジョン「変身!」
カメンライド!
チェンジ・スナイパーガール!
ソーダ!
ディケイド!
メロンエナジーアームズ!
それぞれカードを装填したり、トリガーを引いたり、ボタンを押したり、右側のハンドル・シーボルコンプレッサーを握り押し込んだりして変身する。
ディバイトはティアナ・ランスターのバリアジャケットのノースリーブの夏服の黒い所を黒ずんだ銀色にして半袖のジャケットとミニスカートの白い所を黄色に染めているのを纏ったライダー少女スナイパー
ナチュラルはゼノサーガのKOS-MOSVer.4のコスチュームをG3-Xを模した感じに変えた感じのライダー少女G3-X
ヴィジョンはマジシャンを感じさせる服装で頭にディケイドの仮面を模したシルクハットをかぶっているライダー少女ディケイドになる。
そしてフォトンは額に三日月の髪飾りを付け、サラシの上からメロンエナジーアームズを模したアーマーを付け、腕に篭手のアーマーを付けて横側にスリットが入って膝まである袴を付けているライダー少女斬月・真へと変身した。
それを見た後にリッパードーパントは笑った後に斬月・真へと斬りかかる。
☆
一方、洞窟を進んでいたヨーグ達は小部屋の様な空間にたどり着き、中央に社があり、社にはハスの花を模した何かを置く台座が2つあった。
ヨーグ「なんだあれ?」
氷室「その社の2つの台座に2つの宝玉を置け」
社を見て呟くヨーグへ氷室は指示する。
ヨーグ「分かったよ」
言われた通りにヨーグはやれやれと思いながら人魚の鱗と龍鱗石を取り出すと左の台座に人魚の鱗、右の台座に龍鱗石を置く。
置いた後にヨーグは離れると2つの宝玉が置かれた台座が社の中に入って行くと社の下が開いて何かが現れる。
氷室「美沙、そこに手をおけ、早く!」
言われた美沙は恐る恐る手を置く。
すると、外側から板が回転して美沙の手を中に入れ、それに慌てて美沙は手を抜こうとするが抜けず…
美沙「ああ!?」
その間に針が出て来て美沙の手を貫く。
ヨーグ「おいなにを…!」
氷室「よく見たまえ」
それに食い掛かるヨーグを制して氷室は言う。
そう言われてヨーグは板を見ると美沙から出た血が板に掘られた溝を通って行くのが見えた。
最終的に穴へと血は流れて行き、しばらくすると明りが消える。
それに周りを見ていたら光が差し込み、良く見ると社の後ろにあった壁が開いて行き、入口が出来た。
ヨーグと氷室が呆気に取られていると板から美沙の手が解放され、怪我も消えて行く。
その手を見た後に美沙は出来た入口を通り、ヨーグと氷室も続く。
入口を通り抜けると天井から一筋の光が入るだけの広い空間に出る。
美沙「此処が封印の地…」
ヨーグ「ん?あれは…」
呟く美沙の後に周りを見ていたヨーグが光が降り注ぐ場所を見て気づいた。
布の如かれた台座の上に礼儀正しく座り、目を瞑る尼の女性がいた。
その人物にヨーグはまさかと確信する。
目を瞑る女性こと八百比丘尼で彼女ことが財宝の正体だと…
氷室「やった…」
それに氷室は喜んでいるがヨーグは八百比丘尼の顔を見て驚いていた。
目を閉じてはいるがその顔つきは美沙にそっくりであった。
ヨーグ「とても信じられないような話だろうけど、八百比丘尼の財宝とは金銀や宝石じゃなく、不老不死と言われた彼女自身の体だったんだね…」
そう呟いた後ヨーグの頭に疑問が出来ていた。
シーフは宝玉を盗んだのは良いが血はどうしたのか?…と
彼女はあの場で諦めたのかそれとも…
氷室「その通りだ。もってる武器を遠くへ捨てろ。ただしゆっくりだ」
そんなヨーグのを氷室は肯定して銃を突き付けて脅す。
ヨーグは静かにディエンドライバーを取り出した後にゆっくりと遠くへ投げ捨てる。
氷室「よし」
ドキュン!
それを見て氷室は銃を放つがそれより早くヨーグは避けて美沙の前に立つ。
ヨーグ「大丈夫?」
美沙「は、はい」
八百比丘尼を見て驚いていた美沙は聞くヨーグへ慌てて頷く。
氷室「くそっ!」
幸華「キャァァァァ?!」
それに氷室は再び銃を向けるがいきなり目の前に幸華が落ちて来たのに驚き、隙が出来た瞬間にヨーグは投げ捨てたディエンドライバーを素早く拾って銃弾を放つ。
氷室「ぐあっ!?うあが…」
放たれた銃弾は見事、氷室の胸に命中して氷室は血を流しながら壁にぶつかった後にそのままずりずりと崩れ落ちる。
幸華「あいたた…此処どこよ…ってあ!クイーンキッド!!」
ヨーグ「やぁ姐さん、奇遇だね」
腰を抑えながら起き上がった後にヨーグへ気付く幸華へヨーグは挨拶した後にどうやって来たのかなと思った。
幸華「とにかくあんたを逮捕するわよ!」
そう言って幸華はポリスライセンスを取り出すがそれと同時に幸華のポケットから何かが落ちて転がる。
落ちた何か、転がって来たそれをヨーグは拾う。
それは古いが自分の付けていたモノクルと同じモノクルであった。
ヨーグ「ん?これって…」
モノクルをしばらく見た後にまさかとヨーグは確信した。
このモノクルはシーフの物だと…
ヨーグ「ちょ、姐さん、これ何処で手に入れてきたの?!」
幸華「うえ!?そ、それは包囲しようとして指示してた時に穴の近くに目印みたいに落ちてて、その穴に落ちて進んでまた落ちたらあなたがいたのよ(近い近い近い近い近い!!)」
慌てて詰め寄るヨーグに幸華は顔を赤らめながら答える。
それを聞いてヨーグはさっきまでのシーフが血なしでどうやって入ったかの疑問が解けて呆れる。
ヨーグ「あの人、死の洞窟通らずに此処に来たのかよ…」
きったないなと思った後に新たな疑問が生まれる。
来たと言う事はシーフは財宝は彼女だと気付いた筈、ならばなぜ連れ出さずに諦めたのか…
出来た疑問にヨーグは八百比丘尼へ振り返ると何時の間にか彼女の横に倒れた筈の氷室がいた。
ヨーグ「…もしかして…」
それにヨーグは氷室がやろうとしてる事に気付いて止めさせようと走り出すが遅かった。
氷室は何時の間にか握っていた注射器を自分の腕に刺して入っていた何かを注入していた。
そして…注射器を握り壊す。
氷室「ふふふ、ははははははははは!!」
その後に高笑いするのに呼応する様に氷室の体が肥大化する。
幸華「これは!?」
ヨーグ「チッ、遅かったか」
それに幸華は驚き、ヨーグは舌打ちする。
氷室が注射に入れて注入したのは…不老不死の八百比丘尼の血液。
彼の狙いは八百比丘尼の血液にある活性細胞である。
それを使い、不死身の体を持つ存在を作ろうしていたのだ。
それを証明する様にヨーグが放った銃弾により出来た氷室の胸の傷が美沙の体の様に瞬く間に治って行く。
幸華「あれは…氷室なの?」
氷室「ついに、ついに手に入れた!活性細胞を!」
治って行く様子に幸華は声を震わしてそう言う中で氷室はガイアメモリを取り出す。
ドラキュラ!
そのままメモリを胸のコネクタに刺し込んで使用すると筋肉隆々の巨漢をそのままにドラキュラの記憶を持った顔が蝙蝠で黒い身体のドラキュラドーパントになる。
☆
一方外では終盤に迫っていた。
斬月・真「むん!」
リッパードーパント「おりゃ!」
部下達はスナイパー達により倒され、残りはリッパードーパントだけとなったが斬月・真が1人で互角の勝負を繰り広げていた。
そして距離を取った後に斬月・真はソニックアローを抜刀する様に構えた後に再びハンドルを押し込む。
メロンエナジースカッシュ!
音声の発された後に動かない斬月・真にリッパードーパントはやろうとしてる意図を理解して腕を交差させて構える。
リッパードーパント「なるほど、居合いか」
お互いに見合う2人にスナイパー達が静かに見る中…少しの音と共に両者は駆け出した。
斬月・真「はぁ!」
リッパードーパント「うりゃああああ!!」
キィン!!
音が響く中でお互いに振り切った体制で止まる。
リッパードーパントは笑い声を上げた後…
ドカーーーーーン!!
倒れた後に爆発四散し、爆風が収まると倒れた影浦がいたが足から四散して行く。
ディバイト「やったか…」
ナチュラル「ではそろそろ行きましょう、なんか嫌な予感がします」
ファイズ「はい!」
ディケイド「確かに嫌な感じがぷんぷんするで」
それを見届けてから6人は中へ入る。
☆
戻ってヨーグと幸華はゆっくりと来るドラキュラドーパントを見てそれぞれ変身アイテムを構える。
幸華「色々とあるけど先ずは奴を止めてからの方が良いわね」
ヨーグ「だね姐さん」
そう交わした後にそれぞれ変身する。
幸華「プリキュア!ポリスチェンジ!」
カメンライド!
ヨーグ「変身」
ディ・エンド!!
幸華がキュアポリスになる隣で音声の後にヨーグはディエンドライバーを上に向けて引き金を引くと空に数枚の青いカードのようなものが放たれ、ヨーグの周囲に赤、青、緑の何かの影のようなものが、現われ周りを動きながらそれらは、次第にヨーグへと集まり、一体化するとヨーグの姿はセイントテールの服装をシアンに染めた感じで頭の上にディエンドの仮面を模したシルクハットをかぶってるライダー少女ディエンドになる。
キュアポリス「悪事を裁く法の警部!キュアポリス!!」
ディエンド「ライダー少女ディエンド、君の全てを盗ませてもらう」
ドラキュラドーパント「盗める物なら盗んでみろ!!」
名乗り上げる2人に咆哮してドラキュラドーパントは駆け出す。
向かって来るのにディエンドはディエンドライバーで撃つがドラキュラドーパントはダメージを受けても仰け反らずに向かって来る。
ディエンド「ん~厄介だね」
ドラキュラドーパント「ふん!」
それに思わず呟いた後にディエンドはドラキュラドーパントの攻撃を避けて、岩壁にパンチをめり込ませたのを見てドラキュラドーパントから距離を取る。
ドラキュラドーパント「くく、素晴らしい筋力だ!」
ディエンド「(あれは当たったらやばいね…)」
己の手に入れた強さに酔いしれて呟くドラキュラドーパントにディエンドはそう考えながら攻撃しようとして投げられた岩を握り潰して作られた目つぶしに腕を前に出して目を守る。
ディエンド「っ!」
その瞬間、ドラキュラドーパントのパンチが頬に炸裂してディエンドは壁に吹き飛んだ後に続けざまに肘打ちが胸に炸裂する。
ディエンド「がっ?!」
ドラキュラドーパント「限りある命か、哀れな物だ!」
胸を抑えるディエンドに続けて腕を振り下ろそうとし…
ガチャン!!
その腕にエネルギー状の紐が付いたサイレンワッパーがかけられる。
キュアポリス「氷室!あなたを逮捕する!」
ドラキュアドーパント「邪魔だ」
そう言うキュアポリスへドラキュラドーパントは自分にかけられたサイレンワッパーのエネルギー紐を引っ張り、キュアポリスの体勢を崩させた所へ攻撃しようとし…
キュアポリス「はあっ!!」
向かって来たドラキュラドーパントの攻撃を避けると共にキュアポリスはその勢いを利用して背負い投げする。
それによりドラキュラドーパントは無防備に叩き付けられる。
キュアポリス「女だからって舐めるんじゃないわよ三品。プリキュアたるもの。格闘技は色々と覚えてるのよ」
ディエンド「さすが姐さん、やるね」
手をパンパンさせてそう言うキュアポリスにディエンドは関心した後…
ドラキュラドーパント「舐めるなはこちらのセリフだ!」
キュアポリス「!?きゃあ!?」
倒れた状態のままそう言ってドラキュラドーパントはキュアポリスの足を掴むと起き上がってその勢いのままキュアポリスをディエンドへ投げ飛ばす。
ディエンド「おっと、大丈夫?」
キュアポリス「え、ええ…」
飛んで来たキュアポリスを受け止めて聞くディエンドにキュアポリスは顔を赤くして答える。
ドラキュラドーパント「まだだ。まだ力が湧き上がって来る。ぬお!ぐあぁぁぁぁぁぁ!!」
湧き上がる力に酔いしれていたドラキュラドーパントは突如うめき声を上げた後に爆発的にその体が大きくなる。
ディエンド「おいおい、これ以上大きくなるのかい;」
キュアポリス「何が起きてるの?」
大きくなるドラキュラドーパントに思わずディエンドは呟き、キュアポリスは目を見開く。
大きくなるに連れてその体の色も緑色に変色して目の色が真っ赤に輝く。
ドラキュラドーパント「八百比丘尼の遺体などもはや必要ない。この私こそが超活性細胞の宿主!」
笑いながらそう洩らした後に美沙へ狙いを付ける。
ディエンド「っ、まずい!」
キュアポリス「彼女を狙う気!」
それに気づいたディエンドとキュアポリスはすぐさま止めようとするがそれより早くドラキュラドーパントは美沙へ駆け出す。
アタックライド!ブラスト!!
マシンガン!
バレットモード!
メロンエナジースパーキング!!
するとその音声の後に沢山の銃撃と矢が飛んで来てドラキュラドーパントに命中して動きが止まる。
ただ、そのダメージもすぐさま修復される。
スナイパー「なんだありゃあ」
ディケイド「きもっ!?」
斬月・真「氷室なのか!?」
G3-X「傷もすぐさま治ってますね;」
ファイズ「美沙お姉ちゃん!」
美沙「え?麻紀なの?」
駆け付けたスナイパーの後にディケイドと斬月・真は笑い声を上げるドラキュラドーパントに驚き、GX-05ケルベロスを持ったG3-Xの後にフォンブラスターを持ったファイズが美沙へ駆け寄り、美沙は声を聞いて驚いて聞く。
ディエンド「あ、そっち終わったんだ」
サガ「そうですが…あれは何があったんですか?ドーパント化でもあれはありえませんよ」
キュアポリスと共に駆け寄って言うディエンドへサガは警戒しながら聞く。
ディエンド「恐らく活性細胞が暴走を始めたんだろうね」
スナイパー「活性細胞…それが奴の狙っていた奴って事か」
ディケイド「しかもあそこにおる美沙ちゃんそっくりなべっぴんさんは八百比丘尼かいな」
ファイズ「ホントだ。美沙お姉ちゃんにそっくり」
そう言うディエンドにスナイパーは納得し、ディケイドが呟いた後にファイズがそう言うとドラキュラドーパントが狂った様に動くと八百比丘尼へ向かう。
サガ「何する気ですか?」
ディエンド「恐らく血を吸おうとしているんだよ。…させないけどね」
そう言ってディエンドはドラキュラドーパントの足もとに銃弾を放った後に八百比丘尼の前に立つ。
ディエンド「よっと」
そのまま八尾比丘尼をお姫様抱っこすると素早く離れる。
ドラキュラドーパント「よこせぇぇぇぇっぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
それにドラキュラドーパントはディエンドを追いかける。
ガシャン!
そんなドラキュラドーパントの右腕にサイレンワッパーがかけられる。
続けざまに左腕、左足、右足にもつけられる。
キュアポリス「そうはさせないわよ!」
スナイパー「これ以上パワーアップなんてさせるかよ」
斬月・真「むん!」
紐を引っ張りながらキュアポリスが言い、同じ様に渡されたので引っ張るスナイパーと斬月・真にディケイドは引っ張りながらケータッチを操作する。
クウガ!アギト!龍騎!ファイズ!ブレイド!響鬼!カブト!電王!キバ!ファイナル!カメンライド!ディケイド!!
音声の後にディケイドの姿はマゼンタの部分が銀色に染まり、複眼の部分がマゼンタに染まった後に胸に9枚のライダー少女のクウガからキバのカードがセットされて、頭に今の自身の姿が写ったカードが装着されたライダー少女ディケイド・コンプリートフォームになる。
ディケイドCF「しかも血を吸われたらしわしわの婆ちゃんになるからなおさら同じ女性としてさせへんで!」
ディエンド「みんな、助かるよ」
そんな4人にディエンドは礼を言う。
ドラキュラドーパント「ぬぅぅぅ!!じゃまするな!!」
キュアポリス「おっとと!?」
ファイズ「手伝います!」
サガ「私も!」
G3-X「助太刀します!」
それにドラキュラドーパントは抵抗して引っ張られそうになったキュアポリスをファイズが掩護し、サガはスナイパーを、G3-Xは斬月・真を手伝う。
ディエンド「ちょっと頼める?」
美沙「あ、はい」
加勢に入る為にディエンドは頼んだ後に美沙の隣に八尾比丘尼を静かに降ろして加わろうとし…
ディエンド「!?」
飛んで来た何かをキャッチする。
そしてキャッチしたのを見るとアタックライドカードで15人のライダー少女が描かれていた。
ディエンド「これは…」
???「(がんばるのデスよ、ヨーグ)」
カードを見て驚いているディエンドに投げた人物はそう言って素早く去る。
そのカードを見た後にフッと笑った後にディエンドライバーに装填する。
アタックライド!
ディエンド「使わして貰うよ!いけ!」
そう言って引き金を引く。
ライダーチェンジ!!
飛びだした銃弾は複数のカードとなるとスナイパー、斬月・真、G3-X、サガ、ファイズへ飛んで行くとカードは彼女らを潜り抜ける。
すると、カードを通り抜けた5人の姿が変わる。
スナイパーは右が緑、左が黒で中央に金色のラインが入ってスカートが着いたカンフースーツを着て、頭にWサイクロンジョーカーゴールデンエクストリームの仮面を模したハットをかぶったライダー少女W・サイクロンジョーカーゴールデンエクストリーム。
斬月・真は両腕、両足、腰に白銀色の南蛮胴具足の鎧を装着し、胸に胸元を露出したオレンジ、バナナ、ブドウ、メロン、イチゴ、スイカが描かれたアーマーが装着され、三日月の髪飾りを付けたライダー少女鎧武・極アームズ。
G3-Xは上腕の所にアギト・シャイニングフォームの肩アーマーを装着し、肩を露出した白いマーメイドドレスを纏い、頭にアギト・シャイニングフォームの顔を模した髪飾りを付けたライダー少女アギト・シャイニングフォーム。
サガはキバ・エンペラーフォームを模したレオタードに変わり、肩や腕にキバエンペラーフォームのアーマーを装着したライダー少女キバ・エンペラーフォーム。
そしてファイズは一度麻紀の姿に戻った後に身長が女子高生位に伸び、黒い長袖の上にファイズの胸アーマーを模したジャケットを羽織り、黒い長ズボンの上に白いミニスカートを履き、赤いラインが引かれており、頭にファイズを模した髪飾りを付けた姿となった後に肩と腰と背中にファイズ・ブラスターフォームを模したアーマーが装着され、頭の髪飾りがバイザーに変化してライダー少女ファイズ・ブラスターフォームとなる。
ファイズBF「うそ!?」
WGX「こりゃあ…」
鎧武極A「おお…」
キバEF「ライダーが変わった!?」
アギトSF「まあ?」
ディエンド「うわっ、凄いなこれ…」
自らの姿が変わったのに驚くメンバーを見てディエンドも驚きの呟きを漏らす。
ディエンド「じゃ僕も変わろうかな」
そう言ってケータッチを取り出して押して行く。
G4!リュウガ!オーガ!グレイブ!歌舞鬼!コーカサス!ネガ電王!アーク!エターナル!ポセイドン!イカロス!ソーサラー!武神鎧武!ファイナル!カメンライド!ディ・エンド!!
音声の後に服がセイントテールの服装をシルバーに染めた感じで胸部分にスカルの部分をエターナルに変えたヒストリーオーナメントが装着され、左肩にネガ電王とポセイドン、右肩にイカロス、ソーサラー、武神鎧武が追加されて、頭のシルクハットには自分が描かれたカードが追加されたライダー少女ディエンド・コンプリートフォームとなる。
ディエンドCF「さぁ決着といこうか」
そう言ってディエンドCFの言葉と共に誰もが必殺技の体制に入った時…突如揺れが起こる。
キュアポリス「これは!?」
ディケイドCF「なんやなんや!?」
キバEF「あ、みなさん!あれを!」
いきなりの事に誰もが驚く中でキバEFが八百比丘尼の体があった台座の方を見て叫ぶ。
一同も見ると台座が何時の間にか無くなっており、良く見るとマグマが噴き出している。
キュアポリス「各員緊急退避!今すぐ島から退避して!私も後から退避するから急いで!」
WGX「どうやら早めに決めないといけない様だな」
それを見てキュアポリスはすぐさまポリスライセンスで島に来ている警備隊全員へ叫び、WGXが抑えながらそう言う。
ディエンドCF「じゃあみんな!」
キバEF「ええ!」
アギトSF「行きましょう!」
WGX「決めてやろうじゃないか」
鎧武極A「うむ」
ファイズBF「はい!」
それぞれ返したのを見た後にディエンドCFはカードを装填する。
アタックライド!EX劇場版!!
音声の後に上に銃口を向けてトリガーを引くとドラキュラドーパントを囲む様にG4、リュウガ、オーガ、グレイブ、歌舞鬼、コーカサス、アーク、エターナル、ネガ電王、ポセイドン、イカロス、ソーサラー、武神鎧武が召喚される。
エターナル!マキシマムドライブ!
ドラキュラドーパント「ぬあ!力、力が抜けて…」
バインド!ナウ!
召喚された奴でエターナルがエターナルレイクエムを発動してドラキュラドーパントのガイアメモリの力を封じるとソーサラーが動きを封じる。
ディケイドCF「よっしゃあ!こっちも大盤振舞や!」
アタックライド!メインガールライダー!
それを見てディケイドCFもそう言うとカードを取り出して装填するとディエンドがG4達を呼び出したのと同じ様に囲む様にその場にいないクウガ、龍騎、ブレイド、響鬼、カブト、電王、フォーゼ、ウィザードの最強形態を模した服を纏ったライダー少女達を召喚する。
キュアポリス「プリキュア!」
バスターモード!
ウェイクアップ!
サイクロン!ヒート!ルナ!ジョーカー!マキシマムドライブ!!
両手に光を集めた後に銃の様に構えてキュアポリスが狙いを定める中でアギトSFはシャイニングカリバーを構え、ファイズBFはファイズブラスターをフォトンバスターモードに変え、キバEFはザンバットソードのシャーペンスファングでインペリアルブレードを研いで赤く光らせ、ディケイドCFは他のライダー少女と共にライドブッカーを構えて必殺技の体制に入り、WGXはブリズムビッカーにメモリそ装填し、鎧武極Aは火縄大橙DJ銃・大剣モードにカチドキロックシードを装着し、ディエンドCFもディエンドライバーを構える。
キュアポリス「ジャッジメントスナイプ!!」
放たれるキュアポリスのエネルギー弾と共にディエンドCF達も一斉に放つ。
ディエンドCF「短い永遠の命だったね氷室」
当たる直前に静かにディエンドCFが呟くと共に…
ドカーーーーン!!!
13人のライダーと16人のライダー少女とプリキュアの斬撃、光線、キックが入り混じった攻撃が炸裂し、ドラキュラドーパントの断末魔が響き渡った後には目を見開いて息絶えた氷室の体だけが残り、それぞれが離れた後に氷室の体はマグマに飲み込まれる。
その後にそれぞれ元に戻るがファイズだけライダー少女のままである。
ファイズ「あれ?元に戻ってない?」
ヨーグ「もしかして…覚醒した?」
自分の手を見るファイズの後に変身を解除したヨーグが呟く。
キュアポリス「あんた達も早く脱出しなさい!今回ばかりは命優先だから死ぬんじゃないわよ!!」
崩れ始める中でキュアポリスは美沙を抱き抱えて走り出す。
美沙「あ、麻紀!」
キュアポリス「大丈夫よ!癪だけど信用できる奴らだから!」
慌てる美沙にキュアポリスはそう言ってスピードを上げて出て行く。
ディバイト「俺達もそろそろ抜けるか…ん?何探してるんだヨーグ?」
それを見届けた後にディバイトは何かを探すヨーグに気付いて声をかける。
ヨーグ「いや、結局シーフの盗みが失敗だったかどうか何か手がかりとかないかなと思ってね」
???「失礼なガキだな。失敗はしてない。これから始める所だ」
辺りを見るヨーグに答えた言葉に誰もが驚いてした方を見る。
するとそこにいたのはルパン一世の服を来た赤い髪をなびかせた女性であった。
その腕には何時の間にか八百比丘尼がお姫様抱っこされていた。
ヨーグ「僕と同じ顔…なるほど君がシーフか」
シーフ「そうだよ私の記憶を入れた新米ちゃん。んで麻紀ちゃん久しぶりだな。あとりが心配してたぜ」
その顔と服装から納得するヨーグへと女性、シーフはそう言ってからファイズにウィンクする。
ファイズ「やっぱり…あの時私に教えてくれた人の相方のお姉さん!」
ディバイト「マジか…もしかしてヨーグを見て思い出した事って…」
アーサー「同じ顔だからか」
ファイズの言葉にディバイトは驚き、アーサーが引き継いで隠れ家での出来事を思い出して呟く。
シーフ「とにかく感謝するよ。我が愛しきマーメイドを守ってくれてよ」
ヨーグ「よく言うよ…罠を突破しなかったくせに」
礼へ皮肉で返すヨーグにシーフはしょうがないだろうと溜息を吐いてから言う。
シーフ「入る為には血が必要だった。可愛い少女を怪我をさせてまで利用なんて出来る訳ないだろ常識的に考えて、色々とあの穴を見つけるのに苦労したんだからなホントに…まぁ、だからこその最高のお宝が手に入ったからな。とびっきりの美人との出会いと言うお宝をな」
ヨーグ「なるほどね…で彼女をどうするんだい?」
何時の間にか羽織っていたのを外して八百比丘尼の体を包んであげてから髪を撫でながら言うシーフへヨーグは問う。
シーフ「勿論予告通りに盗むだけだ。あ、ちなみに養護施設の借金とかその他もろもろの問題はあとりが解決したから美沙や施設の子供達は大丈夫だぜ」
そう不敵に笑った後に麻紀に安心させる様に言ってから最後にじゃな!と言葉を残して背中から真紅の翼を出すと外の光が入っていた穴から飛び去って行く。
その後にヴィジョンの頭に何かが落ちる。
ヴィジョン「あた…なんや?手帳かいな?」
ナチュラル「とにかく出ましょう!もうやばいですよ!」
ヨーグ「だね。まぁこのままおめおめと盗まれるわけにはいかないしね」
頭を摩って落ちて来た手帳を見るヴィジョンにナチュラルが言い、ヨーグのを最後に7人は脱出を開始する。
全員がブラックゴーカイガレオンに乗り込んで離れると島は海へと沈んで行った。
☆
ブラックゴーカイガレオン内
麻紀「え?シーフを追う?!」
脱出した後に島が沈んで行くのを見届けた後に宣言された事に麻紀は目を丸くする。
それに手帳を見ていたヨーグはそうだよと答える。
ヨーグ「このままおめおめと彼にお宝を盗まれるのは癪だから取り返しに行くんだよ」
???「あー、それは無理だと思うよ」
そう言うヨーグへ否定した声にヨーグはヴィジョンを見る。
違う違うとヴィジョンは手を振り、他のメンバーも同じくする。
すると、メンバーの中央に黒のタンクトップと青い短パンの上に白衣を羽織った河城にとりに似た女性のホログラムが現れる。
その女性にあ…と麻紀は声を漏らす。
麻紀「お師匠!!」
ヨーグ「師匠、なるほど君がシーフの相棒のあとりか」
あとり「そうだよ~川白あとりとはウチの事だよ~色々と弟子や美沙ちゃんが世話になったからありがとうね~ウチやシーフは園長と仲良かったから手助けをしてくれてホント感謝するよ」
驚く麻紀の後に言うヨーグへあとりは笑って礼を述べる。
ヨーグ「でなんで無理なんだい?」
あとり「君だって分かるでしょ?シーフがどうして大盗賊って言われてるのが?後、なんかスースーするんじゃないかな?」
にししと笑って聞くあとりにいきなりそう言われてヨーグ達は首を傾げる。
そして…なんかないのに気づく。
ヴィジョン「ほわっ!?」
ナチュラル「え?あ?え?」
アーサー「ななななななななな!?」
フォトン「じじじ、自分のサラシが…」
ディバイト「あんにゃろうめ…やってくれたな…」
麻紀「え?皆さんどうしたんですか?」
顔を赤らめる面々に麻紀だけ首を傾げる。
ヨーグ「ま、まさか…」
あとり「そう言う訳だよ。あいつに気付かれないで下着を盗まれるんじゃあ盗むなんてまだまだだよ」
ヨーグも顔を赤らめて見てにししと笑ってるあとりにそう言われてぐぬぬと思わず唸る。
あとり「あんた等は有名だろうけどウチ等にしたら半人前の半人前さ、そう言われたくなかったらもっと精進するんだね」
ばっはは~いと言うとあとりは消える。
ヨーグ「……」
麻紀「えと…先生…」
しばらく顔を真っ赤にして無言でいたヨーグへ麻紀は恐る恐る話しかける
ヨーグ「…遠隔マキシマムドライブ発動」
麻紀「え?」
☆
ゾーン・マキシマムドライブ!!
シーフ・あとり「「え?」 」
音声のにシーフとあとりは驚いたが悪戯の籠った笑顔を浮かばせる。
その笑みは鴨が葱をしょって来たと言わんばかりに輝いている。
☆
そしてヨーグ達の方では…光が現れた後に目の前に爆弾が現れる。
ヨーグたち「「「「「「え?」」」」」」
ホントなら自分達をコケにしたシーフとあとりが飛ばされて来る筈なのに爆弾が来た事にヨーグ含めて誰もが驚いた後に慌てて投げ捨てようとし…
ボカーーーーーーン!!!
爆発が起きてブラックゴーカイガレオンから煙が出る。
ディバイト「けほ…見事にやられ返されたな」
ヴィジョン「さ、流石大盗賊やな」
フォトン「あばばばばばば破廉恥でござる!!」
アーサー「こ、これは大盗賊と言うよりエロオヤジですよ」
ナチュラル「はうー」
麻紀「え、えっと…」
大事な所以外ボロボロな服のまま漏らすディバイトに服だけボロボロにする爆弾だよーんとあっかんべーしてるあとりとシーフの絵が描かれた紙を見ながらヴィジョンはそう漏らし、裸同然な状態のに顔を真っ赤にして湯気も出すフォトンを見ながらアーサーはそう洩らし、恥かしそうにしてるナチュラルを見ながらなぜか無傷な麻紀はオロオロする。
ヨーグ「あの野郎…絶対に仕返ししてやる!!」
フォトン「と言うかヨーグも隠すでござるぅぅぅぅぅ!!!」
そんなメンバーを尻目に顔を恥ずかしさで真っ赤にして打倒シーフへの仕返しを掲げながらヨーグは胸部分とか抑えながらそう誓うのであった。
☆
幸華「(キュピーン)はっ!何か惜しいのを見逃した気する」
刑事「何言ってるんですか警部」
☆
そんな訳でヨーグ達の八百比丘尼を巡る物語は終わった。
後日、養護施設へ戻った美沙の元に元気にやってますと言う手紙とヨーグ達と写る麻紀の写真が送られたのであった。
ちなみに八尾比丘尼は結局どうなったかと言うと…
シーフ「いや~楽しかった楽しかった」
あとり「絶対に恥ずかしがってるだろうね~」
???「結構な悪戯好きなのだなそなた達は」
にししと笑う2人にマーメイドドレスを纏った女性が呆れた顔で言う。
シーフ「私はな。仕返しには倍返しなのが信条でな」
あとり「特に可愛い子とかは悪戯する甲斐があるから最高だよね~」
女性「物好きな者達だ」
笑顔でそう言う2人へそう述べる女性にシーフは心外だなと答え…
シーフ「お前だってそんな物好きに付いて来てるじゃないか」
女性「ふふ、確かにそうだな」
返された事に女性はくすりと笑う。
あとり「さあて~次は何を狙う?」
シーフ「ようし!こいつのデビューなんだし人魚関連のを狙おうぜ!行くぞあとり!八尾!」
そう言って歩き出すシーフにあとりも続き、女性、八百比丘尼改め公魚 八尾(わかさぎ やお)も笑って2人に付いて行く。