調の誕生日の数日前
ミセスS「切ちゃんロボと調ロボの改良じゃと?」
切歌「はいデス!もうすぐ調の誕生日なのでそれをして調をビックリさせたいのデス!」
ミセスSと彼女と一緒にいたANに切歌はお願いデス!と頭を下げる。
ミセスS「勿論そんな面白そうなこと、そして切ちゃんの頼みじゃし、手伝うぞい」
切歌「ありがとうデスSちゃん!」
AN「それでどんな感じにしたいんですか?」
ミセスSへと抱き着く切歌にANは要望を聞く。
切歌「エクスドライブでの調が使っていた巨大ロボに変形できるようにしたいデス!そこからさらに二体の合体も…」
合体かーとANとミセスSは呟き……
ミセスS「…桜餅ロボをリメイクした真桜餅ロボ」
AN「!」
ボソリと呟かれた事にANはミセスSを見る。
AN「それは…面白そうですね!」
ミセスS「じゃろ?あれを元に改良をしようと思う。カッコよく良い感じに」
確かにと桜餅ロボのを思い出して切歌とANも同意する。
ミセスS「んじゃ設計をして早速制作じゃ!」
AN「ええ!驚く奴にしましょう!」
手伝うデス!とワイワイ話し合う3人を見ながらシオニーは大丈夫かなと冷や汗掻いてみていた。
シオニー「(変な感じにしなきゃいいんですけど…)」
とにかく切歌用のコーヒーを用意しとこうとシオニーは準備にかかる。
ミセスSとAN?彼女達は別にいらないと思っての信頼である。
切歌「まずは大きさはこんな感じで…」
ミセスS「材料はこれにし、この部分にはこれをじゃな…」
AN「加工は私が速攻でしますので二人は…」
あーだーこーだと話し続けて作業を続ける3人。
シオニーはその傍らでお菓子とか食事などを用意する。
ミセスS「んで調ロボにはこの装備を…」
AN「対照的に切ちゃんロボにはこれはいかがでしょう?」
切歌「おお、どっちもカッコいいデス!」
アイディアを出す2人に切歌は採用して加えて行く。
シオニー「(な、なんだかどんどん凄くなっていきそうですね;)」
大丈夫かなロボちゃん達と聞こえて来るのにシオニーはマトモであります様にと願う。
☆
調の誕生日前日
切歌&AN&ミセスS「かんせーい!(デース!)」
改造完了した2機を前に3人ははしゃぐ。
シオニー「す、凄いのになりましたね…」
うわぁと呟くシオニーを後目に切歌はふんすと鼻息を出しながら喜ぶ。
切歌「これならみんな驚くのは確実デス!」
ミセスS「うむ。色々と詰め込んだからのう」
AN「いやぁ~楽しみましたね~」
大丈夫かなーとシオニーは作ってる際もハイテンションだった3人の様子からつくづくそう思うのであった。
☆
そして当日
切歌「ハッピーバースデーデス!調!」
調「ありがとう切ちゃん」
一番最初に言う切歌に調は嬉しそうに笑う。
響「お誕生日おめでとう調ちゃん」
ファナ「おめでとうっす!」
未来「これは私たちから」
ありがとうございますと未来からプレゼントを貰う調に他の面々も渡す。
クリス「ん?おい、お前。プレゼントは?」
切歌「フッフッフッ、アタシのプレゼントは……これデス!!」
そう言って自分の近くに置いていた物を覆っていた布を取り払う。
切ちゃんロボ「ハッピーバースデーデース!」
調ロボ「お誕生日おめでとう」
同時に切ちゃんロボと調ロボがクラッカーをパーンと鳴らす。
調ロボ「わたしたちに仲間が増えました」
セレナ「え?仲間ですか?」
「私よ!」
その言葉と共に現れたのは……マリアロボであった。
次の瞬間、マリアはミセスSに詰め寄っていた。
マリア「なんでマリアロボが此処に居るのよ!」
ミセスS「勿論、修復させたからに決まっとるじゃろ。面白いし」
自分の黒歴史がまたも出て来たのに声が絶叫に近いマリアにミセスSは笑って言う。
そんな事を気にせず、マリアロボはちょこちょこと翼の足元に行く。
翼「む?なんだ。私に用か?」
マリア「何もしないわよね……」
不安そうに見るマリアを気にせずマリアロボは腕を伸ばす。
それにだっこして欲しいのかと思って翼は持ち上げる。
マリアロボ「(むふー)」
するとマリアロボは誇らしげな顔をする。
マリア「(…ああ、なるほど。そういうことね……ちょっと待って!?この頃の私はそこまで押せ押せじゃない筈……)」
チラッとミセスSを見ると笑顔でサムズアップされたので今も含めて入れたんだろうと顔を恥ずかしさで赤くする。
調「仲間が増えて良かったね二人とも」
AN「ちなみに残りの三人はまだ修復中です」
3人と言うとあの3人のか~と奏とセレナは苦笑する。
あの3人と言うと始祖の奏とFセレナに始祖の翼を元にした奏ロボ、翼ロボ、セレナロボの事である。
切ちゃんロボと調ロボの仲間は増えて嬉しいけど調は首を傾げる。
調「えっとこの子達が誕生日プレゼントなの切ちゃん?」
響達も気になっていたので頷くと切歌がミセスSとANと共に笑う。
切歌「勿論これだけじゃないデス!」
ミセスS「今こそお見せしよう!」
何だろうと誰もが注目してるのを確認して切歌は言う。
切歌「調ロボ!切ちゃんロボ!変形デース!」
調ロボ「合点招致」
切ちゃんロボ「デスけど、ここだと狭いから危ないデス」
元気よく答えた後に切ちゃんロボがそう言う。
そう言えばそうデスねと切歌は納得する。
切歌「んじゃ外でやるデス」
響「おお、合体って偽ロボちゃん達がやってたやつみたいな?」
出て来た言葉から響はかつてあった事を思い出して言う。
それとはまた別じゃなと笑いながら切歌を先頭に外に出る。
切歌「さあ改めて合体デス!」
その言葉と共に切ちゃんロボと調ロボはトラックサイズに大きくなる。
さらに外見が切ちゃんロボはエクスドライブ(Gの時)の切歌をロボットみたいにした感じに、調ロボは調がエクスドライブ時に使った終Ω式・ディストピアでのロボの様になる。
大きくなって変わった!?と響達が驚いている間に2体のロボは飛び上がる。
切ちゃんロボは足の鋸が収納された後に二足歩行になってから飛び上がると足が伸びて下部分から手が出現した後に一回転して頭を収納しながら背中側を胸に、元々の腕を胸側に持って行き背中へ、足が腕へとなる。
続けて調ロボが中央部分のローラーが中央で縦に割れて分離して半分になるとローラー以外の足部分が伸びて二足歩行型のローラーとなってから今度は頭を引っ込め、腕を真っ直ぐにして直立不動となると頭の飾りがそのまま腰飾りとなった下半身へと変形して上半身となった切ちゃんロボと合体、その後に上半身となった切ちゃんロボから新たな顔が出現してポーズを取る。
ミセスS「これぞ真桜餅ロボじゃ!」
弦十郎「おお!なんと言う男心くすぐられる合体だ!」
自信満々に言ったミセスSにそう言うのが好きな弦十郎は感嘆する。
調「す、凄い!凄いよ切ちゃん!」
切歌「どんなもんデス!SちゃんとANさんと考えて作り上げたのデス!」
興奮する調にむふんと切歌は胸を張る。
奏「こりゃすげえな」
ファナ「凄すぎるっす!」
ポーズを取る真桜餅ロボに驚嘆する。
キャロル「相変わらず凄い科学力だな…」
エルフナイン「法則とか完全無視してますね」
あきれ顔をするキャロルの隣でエルフナインはどうなってるんだろう?と考える。
AN「まぁ、某機械生命体も法則無視してますし、この位は普通ですよ」
シオニー「いやいや、普通じゃないですよ;」
マリア「普通じゃないでしょ!」
笑って手を振るANにシオニーとマリアはツッコミを入れてる中で調は真桜餅ロボへと近づく。
調「凄く大きくなったね二人とも」
真桜餅ロボ「そうデスね/調ちゃんを見下ろせるのは新鮮」
声をかけた調に右側の目を緑色に光らせて切ちゃんロボの声が、左側の目をピンク色に光らせて調ロボの声が出て来る。
切歌「この部分は仮面ライダーダブルみたいにしたデス!」
調「凄い、流石切ちゃん」
胸を張る切歌に調は褒める。
藤尭「それにしても、こんだけ大きいからには凄い機能とか付けてたりするのかな?」
AN「勿論!面白い機能がついていますよ」
ミセスS「真桜餅ロボ、機能起動じゃ!」
その言葉と共に真桜餅ロボは眼を輝かせる。
真桜餅ロボ「…近くの山に温泉を探知しました」
調「え?温泉?」
キョトンとする調に切歌は意気揚々と説明する。
切歌「真桜餅ロボは近くに温泉、水源があるところを探して銭湯を作れるんデス!」
クリス「戦闘じゃなくて銭湯作れる機能かよ!?」
まさかの機能にクリスは思わず叫ぶ。
ミセスS「んじゃ早速作るのじゃ真桜餅ロボ」
真桜餅ロボ「了解デス/その山の所有者と話し合いして制作を始めるよ」
その言葉と共に飛び去って行く真桜餅ロボを見送りながらはて……?と弦十郎は顎を摩りながら首を傾げる。
弦十郎「確かこの近くにある山は……始祖の翼がいる山だった筈……?」
翼「む、そう言えばそうだったな…」
マリア「…ってことは真桜餅ロボは始祖の翼と話し合いに行ったってことよね…」
「…………」
言われて思い出した後に誰もが始祖の翼の事を考えて浮かんだのはこれであった。
ヤバくない?と……
5分後
真桜餅ロボ「デース…/うーん…」
切歌&調「真桜餅ロボー!?」
始祖翼「…すまぬ。やりすぎた」
ボロボロの状態で戻って来た真桜餅ロボに切歌と調が絶叫する中で一緒に付いて来た始祖翼が申し訳ない顔で謝罪する。
緒川「いや、仕方がないと思いますよ;」
キャロル「こんな巨大なのがいきなり来たらな…」
ミセスS「しかも始祖の翼ちゃんが知るのに似てたのなら間違えてしまっても仕方ないのう」
失敗失敗とミセスSは頬をポリポリ掻く。
響「だ、大丈夫?切歌ちゃん」
切歌「な、なんとかまだ大丈夫そうデス。修理すれば良くなるデス」
安否を聞く響に調べた切歌はそう返す。
始祖翼「本当にすまない暁、月読。お詫びに私がオーナーになることになった銭湯に招待しよう」
調「へ?銭湯?」
いつの間にと装者組は知ってるだろう弦十郎を見る。
弦十郎「あー……兄貴がな、近くの潰れていた銭湯を買い取って、改装して偽名だが始祖の翼にオーナーになって貰ったと言ってたな」
翼「お父様が!?」
調「だからこの近くにあったんだ…」
困った顔で答えた弦十郎のに翼は驚き、調はほへーとなる。
始祖翼「誕生日なのとそんな誕生日プレゼントであるロボ達をボロボロにしたお詫びだ」
調「ありがとうございます始祖の翼さん」
切歌「ありがとうデース!」
いや、お詫びだしなと始祖翼は困ったように笑う。
弦十郎「ならば女子全員で行ったら良いぞ」
藤尭「うん、知ってた」
緒川「楽しんで来てくださいね」
響「はい、行ってきます!」
切歌「楽しんでくるデス!あ、戻れるデスか?」
な、なんとかデスと真桜餅ロボは合体を解除して元に戻り、切ちゃんロボと調ロボを切歌と調は持ち上げる。
切歌「ちゃんと戻るのもできてよかったデス!」
調「銭湯からあがったら綺麗にしてあげるね」
よしよしと頭を撫でてあげる。
調「切ちゃん。ホントにありがとう」
切歌「調に喜んでもらえて嬉しいデス!」
笑って言う調に切歌も笑い返す。
こうして調の誕生日は楽しく過ごせたのであった。
ちなみに調ロボと切ちゃんロボもお風呂あがりに修理と綺麗にして貰ってスッキリしていたのであった。