夏のある日、芳佳と音炉は目の前の光景に感嘆の声をあげる。
芳佳「うわぁ~~」
音炉「すごーい!」
人々の賑やかな声や屋台の店員の活気ある声を聞きながら見惚れてる芳佳達に響は自慢げに胸を張る。
響「どう、凄いでしょ現代のお祭り!」
クリス「何胸張ってんだよ響」
呆れてツッコミを入れるクリスに響はてへへと舌ペロする。
ミーナ「これが現代の扶桑の祭りなのね」
坂本「うむ…これは…凄いな」
ペリーヌ「色んな食べ物やお遊び系のが多いですね」
翼「出店も多種多様な時代になってきたのだ」
奏「ホントいろんなのがあるよな」
壮観だと述べているミーナや坂本達に軽く変装した翼と奏は楽し気に言う。
ルッキーニ「どんなのあるかな!楽しみ!!」
切歌「楽しいデスよ!」
調「ヨーヨー釣りや射的とかもある」
シャーリー「へー射的か」
芳佳「…このメンバーでやったらダメな気がする;」
リーネ「あはは…;」
興味津々な面々に芳佳は特にリーネを見て、見られた本人は苦笑する。
501の面々が響達の世界にいるのは切歌が通信で響から夏祭りがあると聞き、どうせだしメンバー全員で行こうと提案したからだ。
ミーナは留守にするのは不安そうにしていたがもしも何かあった時にすぐに知らせてくれる奴を置いとくと言う事で全員で来たのだ。
なお、全員が用意された着物を着ている。
ハイデマリー「これが扶桑の伝統的な衣装の着物ですか」
ウルスラ「こんな作りなんですね。なるほど…」
エーリカ「もー、ウルスラったら;」
未来「あはは;」
興味深そうに着物を科学者的目線で見ているウルスラにエーリカは呆れ、職人気質かなと未来は苦笑する。
響「ん~、タコ焼き美味しい♪」
音炉「もぐもぐ」
クリス「って、もう食ってるのかよ」
何時の間にか買ってたタコ焼きを頬張っている2人にクリスは呆れる。
バルクホルン「これがタコ焼きか。美味いな」
静夏「は、はい!」
切歌「…シャーリーさん?大丈夫デスか?」
シャーリー「お、おう」
同じ様に貰ってる面々と違い、少し離れてるシャーリーはフランクフルトを見つける。
シャーリー「お、フランクフルトか。アタシはこれにするか」
マリア「(…そう言えば米国じゃタコはデビルフィッシュって恐れられてたわね)」
そそくさと離れるシャーリーにマリアはあぁと察する。
セレナ「あ、姉さん。ヨーヨー、3個釣れた!」
マリア「あら、凄いわねセレナ」
水風船を釣っていたセレナは自慢げに釣った水風船を見て、マリアは褒める。
エーリカ「おー、ぼよんぼよん」
ルッキーニ「あはははー面白ーい」
同じ様に参加したエーリカとルッキーニは面白そうに水風船をポンポンしている。
シャーリー「楽しそうだなルッキーニ」
ルッキーニ「にゃははは」
バルクホルン「あまり激しくしない方が良いんじゃないか?」
クリス「そうだな。中には水が入って…」
はしゃいでさらに強めにポンポンし始めたルッキーニにバルクホルンとクリスが注意するが……
バシャン!!
ルッキーニ「ほにゃ!?」
シャーリー「うおっ!?」
勢いをつけすぎたのか、水風船は割れて、入っていた水が地面に落ちる。
シャーリー「あーあ…大丈夫かルッキーニ」
ルッキーニ「う~」
落ち込むルッキーニをシャーリーが慰めながらこれ食べるかともう1本買っていたフランクフルトを差し出し、ルッキーニは目を輝かせて食べる。
ペリーヌ「これがわたあめですの?」
リーネ「砂糖でこんなのができるんだ」
音炉「ふわふわだよね~」
一方でペリーヌとリーネはわたがしに興味津々で隣で音炉がわたがしを食べている。
芳佳「ん、美味しい♪」
坂本「リベリオン…こっちではアメリカか。そこで生まれた菓子が日本でも有名になってるとはな」
しみじみと感嘆する坂本にそうだなと翼は頷く。
翼「皆、満喫してくれたみたいだな」
クリス「だな。先輩」
お祭りを堪能してるウィッチの面々を見て翼は満足気に呟き、クリスも頷く。
彼女達は元の世界で自分達以上に気を休ませ難い戦況の中にいる。
だからこそひと時の安らぎを得られればと渡りに船であったのだ。
翼「(これでストレスを解消してくれればいいが)」
奏「………」
ファナ「………」
一方で奏とファナは型抜きに集中していた。
静夏「あ、型抜きですか」
坂本「ほぅ」
それに静夏と坂本はどんなのがあるかと見る。
静夏「へ~、人物の型抜きなんてあるんですね」
坂本「難しい分点数も凄いな」
奏「………よし、あとちょっと…」
ファナ「………」
パキッ
あと少しと言う所でファナの奴は目標の奴にもひび割れが入る。
ファナ「あぁぁ!?」
芳佳「あー惜しい!」
静夏「もうちょっとだったのに」
落ち込むファナに残念だったねと芳佳と静夏は慰める。
隣では奏が成功していた。
奏「よっしゃぁあ!」
響「やりましたね奏さん!」
ガッツポーズする奏に響も喜ぶ。
ファナ「良かったっすね奏さん」
奏「この金でファナに何か買ってやるよ」
頭を撫でる奏にファナはありがとうっす!とお礼を言う。
エーリカ「トゥルーデもしてみる?」
バルクホルン「…いや、やめておこう」
なんで?と首を傾げるエーリカになんでってとバルクホルンは呆れる。
バルクホルン「こういう繊細のはどうも苦手だ」
シャーリー「あーわかる」
ミーナ「確かにトゥルーデ、細かいのを気にして掘る奴は力とかのもあってすぐに壊しそうね」
苦笑するシャーリーとミーナにそう言う事だと微妙に拗ねた様子でバルクホルンはそっぽ向く。
ウルスラ「私も挑戦してみますね」
エーリカ「あ、ウルスラならできそう」
眼鏡をきらりと光らせてウルスラはこれにしますと得点が高いのを選ぶ。
エーリカ「それメッチャムズイ奴だよ!?」
切歌「…よく見たら翼さんじゃないデスかそれ?」
調「え?」
気づいた調のに誰もが目を凝らして見ると、確かに翼に見える。
未来「あ、ホントだ」
ファナ「人気歌手ッスっからね」
これは下手にできないっすねとファナが思ってる間、ウルスラはじっくりと見ている。
調「じっくりと観察してるね」
音炉「集中してる」もぐもぐ
どうなるのだろうかと誰もが見守る中、ウルスラは目をカッと開き……
トントントントントントン!!!!
素早く数か所画鋲で叩く。
暫くして……
パキーン!!
割れて綺麗な翼が出来上がる。
響「……え?」
芳佳「……は?」
エーリカ「……うそーん」
ウルスラ「(どやー)」
誰もが唖然とする中、やった当人はどや顔をしている。
バルクホルン「なんだ、今の超技は…」
エイラ「凄すぎダナ」
出来上がったのを見てエイラは呆れ顔である。
ウルスラ「観察と計算のたまものです」
音炉「おー」パチパチ
芳佳「す、凄いですウルスラさん」
褒められながらウルスラは点数分のを貰う。
ウルスラ「これで奢りますね姉さま」
エーリカ「あ、うん」
バルクホルン「…愛は強しってことか」
嬉しそうに擦り寄るウルスラにエーリカは曖昧に笑い、バルクホルンはそう呟く。
響「うーん、どれを買おうか迷うなあ」
未来「色んな種類があるもんね」
響と未来はお面やを見ており、ううむと唸る響に未来も興味深そうに見る。
ルッキーニ「あ、お面だ!」
シャーリー「へー、いろんなのがあるんだな」
隣に来たルッキーニが目を輝かせ、シャーリーは興味深そうに見る。
響「ルッキーニちゃん、お面に興味あるの?」
ルッキーニ「うん。なんか面白そー」
いろんなお面にルッキーニは楽し気に見る。
シャーリー「確かにこのお面とかなんかカッコいいな」
未来「それ、アニメのヒーローのお面ですね」
手に取ってみるシャーリーに未来が教える。
ファナ「こっちは変身ヒロインのっスね」
奏「確か弓美が見ていたのだな。前に見せてもらったな」
マリア「CMで見たことあるのもあるわね」
同じように覗いたファナな奏の後……
弓美「呼んだ?」にゅ
ファナ「うおっ!?」
エイラ「うぇ!?」
突然現れた弓美に誰もが思わず飛び退る。
ファナ「き、来てたんっすか弓美さん!?」
弓美「来てたよ」
創世「あ、弓美いた!!」
詩織「あら、そこに居るのは響さん?」
色々と手に持った弓美に驚いていた所に創世と詩織が来る。
芳佳「えっとこの方たちは?」
響「私のクラスメイトだよ!」
音炉「面白い人タチ!!」
エイラ「へーそうナノか」
シャーリー「よろしくな。私はシャーリーって呼んでくれ」
挨拶するシャーリーに知ってる!と弓美はいう。
弓美「音炉ちゃん関連で履修済みだからね!」
創世「こらこら;」
詩織「ご本人様達を前にそれは駄目ですよ;」
坂本「あーそう言えばこっちの世界では私たちのこれまでが物語として語られてるそうだったな」
静夏「そうでしたね」
創世と詩織に窘められる弓美のに坂本と静夏は思い出して呟く。
芳佳「な、なんか恥ずかしいな;いろんな人たちに私達の物語見られてるなんて」
響「あー…」
凄く恥ずかしそうにしている芳佳に響は自分がそうなのを想像して共感する。
ファナ「(…まさか多くの二次造作あるなんて教えれないっすね~)」
目を泳がしながらファナは内心苦笑する。
弓美「あ、そういえばそろそろ花火が始まるんだって」
響「え、もうそんな時間!?」
芳佳「花火ですか!?」
坂本「ほう」
楽し気に言う弓美に響は慌てる。
響「みんな、こっちに来て!いい場所があるの!」
翼「調べてあるのか」
勿論ですよ~と響は笑う。
未来「今回のためにしっかり調べたんもんね」
響「えへへへ」
ルッキーニ「わーい!花火花火」
エーリカ「扶桑の花火か。どんなのかな」
はしゃぐルッキーニと興味津々なエーリカに他のメンバーも楽し気に見て響はそれじゃあ案内しますと誘導する。
バルクホルン「聞いた話じゃ色鮮やかなものってのは知ってるが…」
ミーナ「実際に見るのは私も初めてね」
ペリーヌ「少しドキドキしますわ」
リーネ「う、うん」
誰もがどんなものかを楽しみに話してる様子に未来はくすりと笑う。
切歌「そろそろ時間デス!」
調「急がないと」
急かす2人にルッキーニも急ごうという。
ルッキーニ「うぅ、走りにくい~」
シャーリー「浴衣って走るのには向いてないんだな」
顔をしかめるルッキーニとシャーリーに坂本はそういう事に適したやつじゃないからなと返す。
翼「もうすぐだ。頑張れ」
坂本「この先か」
暫くして広がった広場に着く。
弓美「ここが一番花火が見える場所なんだよね」
静夏「確かに良い眺めですね」
芳佳「うん!」
ぴゅるるるるるるるるる!!!!ドーン!!
おぉと誰もが声を漏らしていると空に花火が打ち上げられる。
エーリカ「…うっわぁ…凄ーい」
ウルスラ「これが扶桑の花火…」
何度も打ち上げられる花火に誰もが感嘆の声をあげる。
音炉「凄い凄ーい!」
芳佳「うわ~、綺麗。花火なんて久しぶりだなぁ」
はしゃぐ音炉に芳佳もしみじみと述べる。
坂本「これは見事なものだ」
静夏「はい!」
流石は未来の扶桑だなと坂本は内心そう述べる。
翼「綺麗だな奏」
奏「ああ。まさに夜に咲く花だな」
ファナ「こんなに沢山なら花畑ッス!」
切歌「デース!」
調「た~まや~」
響達も花火を楽し気に見る。
弓美「やっぱお祭りには花火だね~~」
創世「夏の風物詩だしね」
響「たまや~!」
誰もがワイワイはしゃいで花火を見ているのをドローンで見ていたミセスSはうんうんと楽し気に頷く。
ミセスS「夏じゃのう」
キンキンに冷やしたラムネを飲んで、こちらも満喫するミセスSであった。