霊夢が体験した夢、それは一体誰の過去なのか……
とある日の事……
霊夢「?」
吐き掃除を終えた霊夢は箒を片付けてお茶を飲もうとして寝ている鬼矢に気づく。
起こそうと思ったが気持ちよく寝ている所を見て起こすのは止めようかなと考える。
その後にキョロキョロ周りを見た後に顔を赤くして鬼矢の隣に座って寄り添う。
心地よさに霊夢はふにゃりとなった後に気持ちいい風と日差しに眠くなり、そのまま寝てしまう。
???
霊夢「(……あれ?)」
寝ていた霊夢は少しの浮遊感とさっきまで感じていた鬼矢のが無くなったのに気づいて目を開けると…知らない光景が目に入る。
霊夢「(ど、何処ですか此処!?)」
いきなりの状況で慌てる中で霊夢の耳に楽しげな声が耳に入る。
???「父さ~ん!母さ~ん!早く早くぅ!」
???2「へいへい分かってるよ■■」
???3「ふふふっ、急がなくても原っぱは逃げないわよ」
霊夢「!」
声をした方を霊夢は向くとそこには三人の人物が居た。
一人は男性、一人は綺麗な女性。そして二人の子供なのだろうか一人の幼い少年が居たのだ。
霊夢「(……あれ?)」
その子供見て霊夢はふとなにかを感じた。
顔は見えないがその子供が自分の知っている誰かに似ている……そう感じたのだ。
霊夢「(んー、誰に似ているんでしょうか?)」
そう霊夢が考えていると三人の親子が遠くに行こうとする。
霊夢「(あ、待って!)」
と霊夢がその親子を追おうとすると……
ジジジジジジ……
霊夢「!?」
突如霊夢の周りの景色がテレビのノイズのように乱れると辺り一体が何もなく、暗い場所にへと変わってしまう。
霊夢「(こ、これは……)」
この出来事に霊夢が驚いていると何かの声がして慌てて声がした方へと向かう。
男性「」
霊夢「?!」
そこには先ほど見た男性が倒れ、口から血が出ており、見るからに重傷なのが明らかに分かる。
霊夢「(だ、大丈夫ですか?!)」
慌てて霊夢はその男性に近寄り、肩を揺するが男性は返事をしなかった……。
霊夢「(一体何が……!?)」
突如、悪寒が迸り、霊夢は感じた方へと顔を向ける。
???「…………」
そこにいたのは蛇の怪人ような姿をした者であった。
霊夢「(蛇の……怪人……?)」
ジジジジジジ……
そしてまた周りの景色などが今度は荒れ果てた街のようなところに変わる。
霊夢「また変わった……!?」
ズドォオオオン!
それに霊夢は驚いていると向こうから
そこには剣を持った青年と黒い服を着ていて武器を何を持っていない中学生ぐらいの少年が居た。
二人は戦っているようだが少年の方はほとんど無傷に対し青年の方はボロボロの状態になっていた。
青年「クッ、強い……」
目の前に少年に対して青年は呻くが剣を握りしめる。
少年「…………」
青年「だが負けられるか……俺たちの世界を守るためにも負けられないんだ!」
そう青年は叫ぶと少年にへと攻撃を行おうとするが……
シュッン!バキュッ!
青年「」
霊夢「(……え?)」
その前に少年が一瞬のうちに青年の頭をもぎ取ったのだ。
(……くだらない……)
霊夢「(え?)」
青年が殺されたのに驚いていると突然霊夢の頭にへと誰かの声が聞こえ始める……
(世界を守るため……強くなるため……正義のため……どうしてそんなくだらないことでこいつらは俺に戦いを挑む……)
霊夢「(これって……もしかしてあの子の声?)」
頭に響く声に霊夢は目の前の少年を見る。
(くだらないことで俺の平穏を……こいつらは壊すのか……)
ジジジジジジジ……
すると再び光景が変わる。
ゴォオオオオオッ……
霊夢「(こ、これは……)」
建物が崩れ、そこら変に死体が転がっていた。
それぞれの死亡原因は様々で両断されたり、頭を潰されていたり、胸を貫かれてたりとあった。
霊夢「(一体なにが……)」
ズドォオオオオオオン!
それに霊夢は戦慄してると爆発音が耳に入る。
霊夢「(!あっちから爆発音が!)」
爆発音の先へと走ると先ほどの少年と怯えた男性がいた。
??「ひっ、ま、待て■■!なぜこんな事をするんだ!?」
少年「簡単なことだ。テメェらが俺の平穏を邪魔する……ならテメェらを滅ぼして俺の平穏を守るだけだ」
怯えた様に問う男性、服装からしてボスと思われる人物に少年はそう言う。
ボス「まっ、まっ……」
ザシュッ!
ボス「」
ボスのような男が言うのも終わらずに青年は男の首を手刀で切り落とす。
少年「…………」
物言わない死体となった男を見たあと少年はその場を去っていくのであった……。
霊夢「(…………)」
声が出ない霊夢をおいて光景は変わって行く。
その後、去っていった少年は幾つもの世界を巡り……拒絶され……そして滅ぼしていった。
ザシュッ!バキュッ!グシャッ!
永い永い間……少年は滅ぼし続けた。己の平穏を邪魔する者を、世界を……
そして少年はある世界で出会った。
己と同じ存在の者と……
少年を見ていた霊夢は少年の進む先にいた人物に驚く。
霊夢「(あれは……美鈴さん?!)」
少年「……誰だテメェは」
美鈴「貴方が■■さんですね……様々な世界を滅ぼし歩いているという」
それに霊夢が驚いている間、殺気を放つ少年へ美鈴は殺気をもろともせずにそう言う。
ただ、霊夢の耳に少年の名前と思われる部分がノイズが走って聞こえなかった。
今まで見ていたがなぜか少年の名前にノイズが走って聞き取れない。
少年「あぁ?なんで俺の名前知っているんだ?」
美鈴「ちょっとある人から頼まれましてね……貴方を止めてほしいと」
そう聞く少年に美鈴は構えて返す。
少年は苛立ちげに殺気を膨らませる。
少年「アァ?俺を……止めるだとぉ?」
美鈴「はい、これ以上の殺戮をやめさせるためにもね」
そう言って構える美鈴に少年はあ、そ…と言った後…
シュン!ガシッ!
突き出した手刀を美鈴に受け止められる。
少年「!?」
美鈴「ふむ、なかなか速い手刀ですね。これなら大抵の人なら瞬殺できますね」
止められた事に驚く少年は慌てて美鈴から離れて警戒する。
少年「(なんだこいつ……俺の手刀を止めるなんて……)」
美鈴「?」
見た目的に今まで出会った者達と違う美鈴に少年は警戒度を上げる。
少年「(なら、これなら……)」
シュン!
そう考えると少年は一瞬で美鈴の懐にへと入り込み、そのまま掌底で彼女の頭を吹き飛ばそうとするが……
ガシッ!ブンッ!
少年「なっ!?」
振るわれた腕を握られたと思ったら投げ飛ばされ、少年は背中から地面に叩き付けられる。
ドゴッ!
少年「ぐっ?!」
美鈴「いやはや、確かにホント、私位の猛者しか止められませんねこれは」
呻く少年を見て美鈴は呟きながら警戒する。
少年「(こいつ、強い……)」
美鈴「今度はこちらからいきますよ~」
シュン!ビュッ!
そう宣言すると美鈴は瞬時に少年に近づいて蹴りを繰り出す。
少年「っ!」
その蹴りを少年は伏せて避けると美鈴の軸足を払う。
美鈴「うぉっと」
それにより美鈴はバランスを崩すがすぐさま体を回転させて手を地面につけつつ、勢いをつけて飛び上がり、体制を立て直す。
少年「チッ、駄目か」
ガッ、ビュッ!
そう少年は舌うちするとそのまま駆け出し、ぶつかり合いに持ち込もうとしているのに見ていた霊夢や美鈴も気づき、美鈴は獰猛な笑みを浮かばせる。
美鈴「良いですよ……かかってきなさい!」
ズドォオオオン!ガガガガガガガガガガッ!!
その言葉と共に少年と美鈴はぶつかり合い、激しい攻防へと移る。
何度もぶつかり合い、霊夢には互角と思ったが少しずつ美鈴が押しているのに気づく。
少年「グッ……」
美鈴「どうしました?この程度ですか!!」
少年「舐めるな!」
そう言うと少年は正面から美鈴にへと殴りかかろうとし美鈴がそれをカウンターで返そうとするが…
シュン!
美鈴「っ!?」
目の前に居た少年がいつの間にか美鈴の後ろに移動し彼女の頭にへと回し蹴りを放つ。
少年「オラァ!」
ズドッ!
美鈴「グッ!?」
少年「ハァア!」
そして蹴りをまともに喰らって吹っ飛ぶ美鈴にへと追撃の拳を頭にへと放つ。
ズドォオオオオオオンッ!グシャッ!
美鈴「」
少年「…………」
マトモに受けた美鈴は頭が潰されて地面を転がる。
終ったと感じてその場を去ろうとした少年はもう一度見て、驚愕する。
少年「?!」
殺した筈の美鈴が起き上がり、その顔は再生したのだ。
少年「な、なんだと?!」
まさか殺したと思った存在が生きててしかも元に戻ったのだ。
美鈴「ふぅ、危ない危ない。危うく死ぬところでした」
少年「テメェ……一体何者だ?」
軽く言う美鈴に少年は警戒度を上げながら問うと美鈴は笑う。
美鈴「私は紅美鈴。貴方と同じ始祖の一人です」
少年「始祖……だと?」
名乗る美鈴の言った単語に少年は訝しげになる中で美鈴は首をコキコキ鳴らして言う。
美鈴「はい、そうです。始まりの世界で生まれ永遠に生きる者達、それが私達始祖なんです」
少年「ハッ、なら俺は違うぜ。俺はお前の言う始祖とかじゃねえ。俺は始まりの世界とか言うのじゃなく母さんから生まれたんだからな」
美鈴のに少年は鼻で笑って返すと美鈴はあーと声を漏らしてから頬をポリポリ掻いて言う。
美鈴「それなんですけど実は最近分かった事なんですが……始祖の子供が始祖になることが判明したんですよ」
少年「……え?」
告げられた事に少年が目を丸くする中で美鈴は続ける。
美鈴「んで貴方の母親ですが……■■■さんではないでしょうか?」
少年「っ!」
美鈴が少年の母親と思われる名前を言うが少年の名前と同じ様に霊夢の耳にはその部分だけノイズが迸るが少年は驚きを隠せず顔に出しており、それに美鈴は確信した様子であった。
美鈴「……やはりそうですか。彼女は……」
言おうとした美鈴に少年は駆け出す。
少年「うぉおおおおおおっ!!」
美鈴「…………」
振るわれた右腕によるパンチを美鈴は左手で受け止める。
右腕を抑え付けられたまま少年は苦しく言う。
少年「なんだよそれ……俺が始祖っていう奴だから……こんな力があるのか?」
美鈴「……それは……」
そう問う少年に先ほどまではっきり答えていた美鈴は言葉を濁す。
少年「この始祖の力のせいで……俺の平穏は壊されたっていうのか……ふざけんなァ!」
体を震わせて叫ぶ少年に霊夢は胸を痛める。
それだけ少年と親である夫婦の日常は眩しかったのだ。
美鈴「…………」
少年「ふざけんな……なんなんだよ始祖って……一体何なんだよぉ!!」
まだ黙る美鈴に少年は心の底からの疑問を吐き出す。
美鈴「……それは……」
少年「?!」
言葉と共に美鈴により投げられ、無防備になった少年に美鈴は接近し…
ドシュッ!
少年「ガッ?!」
放たれた突きにより少年は心臓を貫かれる
美鈴「……誰にもわかりません。そう私もあの人でさえも……わからないことなのです」
崩れ落ちるそんな少年へと美鈴は霊夢が見てきた中で見た事もない深く悲しい顔をして言う。
ジジジジジジジジジ………
すると周りの光景が乱れて行き…霊夢は目を覚まし、ガバッと体を起こす。
はあはあと息を漏らし、汗が流れているのに気づく。
魔理沙「大丈夫か霊夢?汗びっしょりだぞ」
霊夢『ま、魔理沙……』
その後に起こそうとしていたのかビックリした顔で聞く魔理沙に霊夢は見せた後にふうと息を吐く。
霊夢『少し怖い夢を見まして……』
魔理沙「怖い夢?一体どんなのだったんだ?」
霊夢『それは…』
そう言って霊夢は思い出せる範囲ので話す中、鬼矢をちらりと見る。
夢の中の少年の面影を感じて、まさかと感じながら空を見上げる。
霊夢が見た夢、あれは……