「オラッ!!」
「おっ。そういや折やん、食堂に新しく味噌カツ漬けブロッコリーカレー出たのもう食べた?ヤバイらしいで。」
「模擬戦中に関係ない話すんな!あと、まだ食べてない!」
「じゃ、これ終わったら食べに行かへん?負けた方が奢りで。」
「乗った!」
話している内容とは裏腹に激しい鍔迫り合いが繰り広げられている。
横薙ぎ、袈裟斬り、逆手。
ありとあらゆる技を用いるも、時には弧月で受け流され時には軌道を読まれ間合いを外される。剣士にとって間合いは絶対領域。易々と逃すわけには行かない。
「よっと。そんな振り回したら危ないで。一旦距離を取らせてもろて.......」
「間合いを取ったな!?その瞬間を待っていた!"旋空弧月"!!」
居合の構えを取り、十数メートル離れた目標に向けて狙いを定める。目を見開いたその隊員は相手以外に何も見えていない。
旋空弧月
それは、ブレードトリガーである弧月から斬撃を放つ拡張強化オプション。本来であれば届くことのない距離まで攻撃を可能にし、射程の不利や間合いの優劣をひっくり返す
その輝く斬撃は隔たる障壁などものともせず、ただ標的を両断する。生半可なシールドや回避では到底絶命は避けられない。
「折やんの旋空弧月……コレは"スカ"やなぁ。」
「誰の旋空が"スカ"だコラァ!」
だが、赤ジャージの隊服を身にまとった男、生駒達人は熟知している。この男の絶望的な才能の無さを。
「泣いて謝るのも今のうちだぜ!『折やんの旋空には勝てへんわ。参った。降参や。』ってなァ!」
「何を言うてんこの男は。はッ、そんなへなちょこ旋空だったらバンダーすら倒せへんとちゃう?」
「バンダーくらい楽勝じゃボケ!」
男の腰元の鞘から光が漏れ出し、斬撃を纏った弧月があらわになっていく。
轟ッ!!
勢いよく振り抜かれた弧月からスピードをそのままに斬撃が発射される
ことはなかった。
ひょろ〜ひょろ〜、ポスッ……
「ん?なんやったっけ?あぁ、『折やんの旋空は情けないわ。舞った。消滅や。』やったな。」
「だァァァ!おかしい!絶対におかしい!生駒旋空はまだしも普通の線空ができないの絶対におかしい!」
「せやなぁ…あたかも旋空を使うために生まれてきたような名前やのに使えへんなんて、いたわしや〜。」
「うっせ。地味に気にしてんだよそれ!」
同い年のライバル(自称)に向けて何やら喚いているこの男、
「あー、折やん。スマン、溜まってもーた。」
「あ、」
旋空弧月には長いリーチと強力な攻撃性能を持ち合わせる代わりに一定の溜めが必要になる。本来であれば一対一で密接している状態ではなかなか使われないのだが.......
「折やんには遠距離攻撃手段が実質あらへんから距離取れればとりあえず溜めは隙にならんのよな.......」
「卑怯だ!あとで鬼怒田さんに言いつけてやる!」
「それよりも先に味噌カツ漬けブロッコリーカレーやで!''旋空弧月''!!」
本物の旋空に対抗手段を持たない折絵にはなす術がない。
迫り来る斬撃、回る頭。高性能CPU(これまた自称)を有する折絵の選んだ選択は.......
「畜生ー!そんなカレー、水上に食わせた方がいいだろーッ!ぐあーっ!」
潔く一刀両断されることだった。
【トリオン体活動限界 スコア5対4 第10ラウンドに移行します】
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ボーダーの模擬戦は誰でも観戦が可能だ。対戦相手を探す合間の暇つぶしや、自分より強い隊員を見つけ学びにするなど利用理由は人によって様々。
弧月のポイント8000点越えのマスタークラスかつ攻撃手第6位の生駒が模擬戦をしているともなれば、当然野次馬や観戦する隊員が自然と集まってくるようで.....
「お!イコさんじゃーん!対戦相手は.......折やん先輩だ!」
「''折絵''先輩な、小荒井。東さんにどやられても知らないぞ?」
「げっ、そりゃ勘弁。」
東隊の小荒井、奥寺もまた個人ランク戦ブースに足を運んでいた。どうやらふたりはいつも通り模擬戦をし終わったあと、隊長の東の指導に従い別の隊の隊員との模擬戦に勤しんでいるようだ。
更なる研鑽のために次の対戦相手を模索している最中、と言ったところだろうか。
「それにしても珍しいな。折絵先輩が旋空弧月ありで個人ランク戦を誰かとしてるなんて。」
「あー、確か折やん先輩は『本当の剣士たるもの余計なものに頼るべきじゃない.......』って言ってたからなぁ。」
「おかげで弧月自体の腕は上がっていってるんだけどな......」
折絵はいつも旋空なしのルールで模擬戦を行なっている。理由はお察しの通り。とはいえ、東の指導方針が『基本に忠実』であるためか、たびたび二人は折絵と模擬戦をしていた。
オーソドックスな弧月のみの対戦である以上、弧月の腕が目に見えて上がっていく。どちらにせよ近距離では旋空を使わないのだから、対弧月使いを想定するのなら最適な相手と言えよう。
「まぁ、今のを見る限り旋空が使えないからってのが理由なのかもな。」
「先輩、旋空弧月使えないの!?マジかぁ.....いつか旋空弧月同士で戦ってみたかったんだけどなぁ。」
小荒井は少しがっかりした。普段はともかく、戦闘になると二宮隊辻のようないぶし銀な剣士である折絵の操る旋空がどのようなものか気になっていたからだ。
「....................」
「どうした?奥寺。急にそんな静かに考え込んで。」
「いや、旋空弧月なしでどうやって生駒先輩から4本もとったのかなって気になって。」
奥寺の発言に促されるように小荒井はスコアボードを見た。折絵の方に表示されているのは赤いマルが4つと青いバツが5つ。すなわち、折絵が4回も生駒に勝ったということに他ならない。
生駒は言わずと知れた旋空弧月の名手。彼の名前を冠する『生駒旋空』は、最大40メートルを射程におさめる超強力な攻撃であるのはボーダー隊員にとって周知の事実。
銃撃手に匹敵するほどの射程を持つ生駒旋空が攻撃手にとっても脅威であることは火を見るよりも明らか。普通の攻撃手であれば一本も取れずに終わることも少なくない。
「うぇっ、マジかよ!旋空ありの生駒さんに、しかも折絵先輩は旋空なしなのに!?」
「まだあの弱々しい旋空弧月しかみてないからなんとも言えないけど………もしかしたら、何か秘密があるのかもしれない。」
「お?コアラと奥寺か。なにやってんだ?」
突然2人に向かって声がかけられた。
この場にいる大半がC級隊員であるためか、2人は肩を組んでひっそりと話し始めていたのだ。側から見たら何かよからぬことを考えているように見えてもおかしくない。
そして、2人は振り向き驚いた。その声の主が黒い隊服に身を包み、トレードマークの髭を触りながら登場したからだ。
「た、太刀川さん!お疲れ様っす。今日は誰と戦いに来たんですか?」
「んーまぁ、今日は先約があるわけでもないし、適当にふらついて良さげなやつに挑もうかなと思っていたんだが……コアラ、いっちょやってくか?」
「……流石にボコボコにされるだけなのでやめときます。」
「はっはっは、冗談、冗談。で、何しようとしてたんだ?」
この太刀川慶という男、根っからのバトルジャンキーなのである。名だたる強者を切っては投げ切っては投げしてきた彼の君臨する座は攻撃手、総合ともに1位。そんな彼と戦闘するのならばそれ相応の強さと精神力がなければいけない。
そんな彼が対戦相手を探している。コレは良い機会だ。せっかくだから先ほどから気になっているこの謎の真実を聞こう。2人はそう考えた。
「それが……今イコさんが個人ランク戦してるんすけど……」
「おっ、生駒じゃん。ありがとな、小荒井、奥寺!」
「ちょっとなに満足げに行こうとしてるんですか。何やってるか聞きたいんじゃなかったんすか!?」
「おお、そうだったな。悪い悪い。んで?」
「それでですね、今生駒さんと戦ってるのが折やん先輩なんですよ。しかも旋空ありで。」
「!?」
折絵の名前、そして旋空ありとのことを聞いた途端、太刀川の両目が一気に童心に帰ったような開き方をした。まるで玉狛第一の烏丸を見つけた香取や木虎のような。はたまた、カツカレーを頼んだ風間のような。そんな感じだ。
「うおっ、レアもんじゃねーか!でもなんで旋空ありなんだ?普段は旋空なしの弧月だけだろ。」
「それはオレらもわかんないっす。それでオレらが気になっているのはなんで折やん先輩は生駒さんに旋空が使えないのに4本もとれているのかってことっす!」
「ああ、それのことな。スコアを見る限りあと一戦ってところだろ。まぁ見とけよ。"面白いモン"見れるぜ。」
太刀川は自身ありげに2人にそう言い放った。だが、2人、特に奥寺は彼の言葉に少し納得することができなかった。
(俺たちと戦ってる時はいつも弧月だけだったし、確かに強いけどあくまでそれは弧月単体で見た時の話。折絵先輩が太刀川さんの言うような"面白いモン"を使ったとして、攻撃手有利の生駒さんを覆せるのか?)
それは隊長、東仕込みの冷静な思考。折絵の自称脳内CPUとは天と地ほどの差があり、事実に基づいた妥当な答えでもあった。だが、太刀川はどこか見透かしたような目をし、2人に向かって追加の情報を出す。
「俺は過去一度だけ旋空ありのルールで折絵と戦ったことがある。そん時は確か……1対9だったかな。もちろん、俺が勝ったけどな。」
「ええっっっ!太刀川さんから一本とったんすか!?」
(それだと話が違ってくる……もしかしたら、生駒さんにも勝てるかもしれない。でもどうやって……)
「おおげさだな、小荒井は。そうだ、アイツ俺から一本いきなり取りやがった。そのあとは全部取ったけどな。」
周りにたくさんの隊員がいるのにも関わらず大きな声をあげる小荒井。その反応が見たかったと言わんばかりの満足げな顔で太刀川はこう続けた。
「ほら、もうすぐ始まんぞ。俺ともあとでやってくんねーかなぁ……」
△▼△▼ △▼△▼ △▼△▼
【個人ランク戦 第10ラウンド 転送開始 ステージ 市街地A】
「おい、生駒ぁ。人が頑張って旋空弧月やってるってんのになに急にぶっ放しちゃってんの?」
「すまん、やってもーたわ。そこに切りがいのある人形が置いてあったんやからしょうがないやろ。というか頑張ってたんや、あれ。」
「ちっ、ちがわい!」
「………ん?なにかが………ふうん……?」
「急にどうした生駒。挙動不審だぞ。」
「いや、なんかどっかから見られてる気がする。もしかして……俺のファン!?」
「ハァ?どうせ太刀川さんか米屋だろ。ふざけたこと言ってないでさっさとやるぞ。」
ランク戦開始のアナウンスがなった途端に論争を始める2人。観戦されてるとは気づかずに言い合っている様は周りから見たら滑稽だろうが、幸いなことに個人ランク戦中に部外者が入り込んでくる様子もない。
一見すると戦闘の遅延行為に見えるが、実はそうではない。現に折絵は弧月の柄に手をかけていつでも抜刀できる状態にしており、一方の生駒は間合いを外す準備は万端のようだ。
2人の間に緊張が走り、完全に折絵の手が弧月の柄に重なった瞬間のことだった。
「"旋……空"____!!」
折絵は相も変わらず旋空弧月一辺倒。構えに入りその姿勢は居合いそのものだった。
この時点で生駒の勝利はほとんど確実なものになる。
折絵の旋空弧月はひょろひょろのもやし弾。当たったところで普通の弧月以下の威力な上にそもそもとどきすらしない。前世で何か凄まじい業を起こしたのかと言わんばかりの才能の無さを披露する。この一戦を観戦している誰しもがそう思った。
「これ"スカ"ちゃうわ!ヤバイ!」
だが、少なくともその場で折絵の雰囲気を感じ取った生駒と観戦の身でありながらも経験でもって判断できる太刀川は感じ取った。何かが違う。
そう感じ取ったと同時に生駒は先ほどのただ間合いを外すためだけの距離取りの比ではないくらいのスピードで離脱。
生駒の足が地面から離れ、トリオン隊によって強化された脚力で持って一瞬で距離を離そうとしたその刹那のことだった。
「"弧月"ッッッ!!」
【トリオン隊活動限界 スコア5対5 個人ランク戦終了 勝者 引き分けのため該当者なし 】
「
生駒の体は念の為に構えていた弧月ごと両断され、トリオン隊は完全に破壊されてしまった。
しかし、彼の旋空弧月ならばこうはならない。そもそも旋空弧月特有のトリオン凝縮による発光もなければ、空気を割くような勢いもない。あるのは静寂と『斬られた』という結果のみ。
加えて、旋空弧月の使用には一定の隙ができる。先ほど紹介した通り、撃つ前に隙ができるのはもちろんのこと、撃った直後にも隙ができる。
だが、折絵の体は旋空弧月を放ったであろう場所にはなぜかいなかった。
そして彼の姿は生駒の背中側から数メートル離れたところにあった。
一息つき、呼吸を整えた折絵の顔は完全に晴れた顔で清々しく感想を述べる。
「やはりこれが……"旋空弧月"、なのか………」
「いやどう考えても旋空弧月ちゃうやろ……ぐふッ………」
△▼△▼ △▼△▼ △▼△▼
一方、観戦していた太刀川と小荒井、奥寺はというと……
「なっ…なんなんすか、あれ!」
「一瞬で……生駒さんの背後に回った!?それだけじゃない、生駒さんの体を弧月ごと斬った!?」
小荒井は折絵が放った一撃について口を開けてばかり。奥寺の方も冷静に分析を試みるも常識が理解の手を阻んでいた。
「あれが折絵にとっての"旋空弧月"。いわば"折絵弧月"ってところだろーな。」
太刀川は初めて見る光景に驚愕している2人に自信満々に教えた。
構えは一般的な旋空弧月と対して変わらず、なんなら生駒旋空のように居合いの構えをとる。だが、ここからが普通の旋空弧月とは違う。
「居合いの構えをとって究極に脱力し、あたかも旋空弧月かのように超スピードで踏み込んでその勢いのまま相手を叩っ斬る。それが折絵弧月だ。」
「で、でもそれってただの踏み込み斬りじゃ……」
「まぁアイツがあの技を旋空弧月って言い張ってるんだから旋空弧月の一種なんだろ。まぁ、これを知ってる奴はみんな『折絵旋空』じゃなくて『折絵弧月』って言うんだけどな。」
折絵弧月
その正体はただ折絵がたどり着いた居合い踏み込み切りの極地。
ただ、残念なことに常識的に考えれば旋空弧月ではないからか『旋空』の名を冠することはできなかったという。技の到達点と言えば到達点ではあるため生駒旋空のように固有の武器ではあるのだが。
「でも踏み込みだけであのスピードが出るなんて思えないんですけど……」
「いい質問だな、奥寺。いいか、それについては俺も知らん。だが、アイツは放っておくとかなり厄介な相手だぞ。」
「太刀川さんでも知らないんすか……なんか知ってるみたいな雰囲気出してましたけど。」
「ま、なんか裏で努力でもしてんだろ。B級ソロ隊員だからランク戦にも出てこないし、実力を隠すならもってこいだしな。」
それを聞いた小荒井はちょっと残念がった。
「えぇー。それじゃあ、生駒さんに勝てる何かがあるってわけじゃないのかぁー。」
「はぁ、小荒井。まぁ楽して勝てるような相手じゃないってことさ。ほら、太刀川さんに一回しごかれてこいよ。ちょうど生駒さんの戦いの観戦も終わったところだし。」
「おお、ちょうどいいウォーミングアップになりそうだ。」
「ちょっ…まっ……」
「よーし、小荒井。どこのステージでやるか?選択権はお前にあるからお前が自由に決めていいぞ。」
「お、奥寺!助け……」
奥寺を戦闘狂から助けてくれるような善人は、この場には1人も存在しなかった。
〜味噌カツ漬けブロッコリーカレーを食べ終わった後の2人〜
勝負の結果が引き分けということもあり、結局互いに自腹で食堂の例のブツを食べ終わった2人はというと……
「うえっ………なぁ、生駒。肩かしてもらってるとこ悪いんだけどさ……」
「どうした折やん!そんなに味噌カツ漬けブロッコリーカレーがウマかったんか?」
「んなわけないだろ……ゔぇ…っ…お前これ見てよくそんなこと言えるな……」
「何言っとんねん。ウマかったやろ。」
食べ物であれば大体美味いと答える生駒と常人の味覚を持っている折絵は仲良く体をくっつけながらとりあえず生駒隊の作戦室へと運ばれていった。
「あ、イコさんどうしたんです……ってうわッ!折絵さんやないですか!」
「お、ちょうどいいところに水上。すまん、コイツ横にさせれるとこある?」
「う……水上……ブロッコリー……ゔぉぉ………」
今にも吐き出しそうな折絵の姿がそこにあった。
「ちょ、ちょっとダメ、ダメ。ダメですよ!海!はよ準備せんかい!」
「OKっす!いま100万回ベッド綺麗にしたっす!」
「それ絶対にやってへんやろ………」
「騒がしいと思ったらまた折絵さんか……隠岐も手伝ってきい。」
「マリオったらほんと人使い荒いなぁ……まったく、わがままやな…っと。」
「マリオ先輩、わがままっす!」
「マリオはわがままやん。」
「マリオちゃんはわがままやな。」
「マリオちゃんは……可愛いぞ……」
「う、うっさいわ!さっさと折絵さん横して安静にさせとき!」
生駒隊(+α)はきょうもにぎやか。
日常回の練習。
設定
折絵 旋空(おりえ せんくう)
19歳 大学生 男 B級隊員(ソロ)
身長 175cm 誕生日 8月9日 血液型 B型
ポジション 攻撃手
好きなもの 旋空弧月 みかん B級映画 アクション
自称生駒達人のライバル。残念ちょいイケメンであり普段の言動だったり態度で損してるタイプ。
技量はあるのに根っからの才能派であるために教えるのが死ぬほど下手。その割に教えたがりなので後輩にとっては良い迷惑。そもそも弧月の扱い以外は基本的に下手(射手トリガーはもちろんのこと、グラスホッパーやスパイダーなどの補助トリガーも)なので教わりにくる人間も少ない。
実はトリオン過剰出力体質というサイドエフェクトを保持しているが、本人は気づいておらず、周りも身体能力が高いやつとしか認識していない。
生駒と同じ代にスカウトでボーダーに入隊しており、その発端は道路をとんでもスピードで全力疾走しているところをたまたま結束に目撃され、トリオン量を測ってみたら適性があったという偶然。