貴方にとってウルトラマンとは?諦めないことっすかね(白目) 作:クレナイハルハ
走る、ひたすらに走る。
「ハッ!ハッ!ハッ!ハッ!」
全力で、整備されていない凹凸の激しい岩場を走る。転んでも、よろけても止まらずに走る。
荒い呼吸を繰り返しながら背後を確認すると、背後からは何故かプラズマスパークのコア、オーフィフティの光の輪、そしてストーンフリューゲルが此方へと向かってくるのが見えた。
「ふっざけんなッー!てかプラズマスパークてめー飛んで来んな!?光の星凍結だぞ!?それにオーブの輪に限ってはなんで追いかけてきてんだよおめぇあそこからうごけねぇだろうが!!」
全力で走る、あの三つに追い付かれたら最後。
おれは確実にウルトラマンにされる。
それだけは、それだけは全力で阻止しなければならない!
俺はウルトラマンになれるような主人公じゃねぇ!
何回も言ったような気がするが、俺には別に暗い過去なんてない。事故で両親が死んだり、恋人を殺されてたり、目の前で恩人が殺されたりなんかない。
本当に普通に生きているだけだ、それがなんでこんなことになって、全力走っていると暫く先で何かが此方を見ていた。
走り、近付くにつれてそれは鮮明になっていく。
此方を見ていたように見えたのは二体のウルトラマンらしき石像だった。
だが、どちらのウルトラマンも見たことがなかった、唯一分かるのは片方のウルトラマンの特徴的な模様から恐らくはO-50関連のウルトラマン。
もう片方は、ノアの石像のようなシンプルで何処か初代ともゾフィーとも違うウルトラマンらしき石像だった。
「なんなんだよ、ここは……」
呆然としたが、逃げていたことを思い出し慌てて振り返るとそこには、ストーンフリューゲル、オーブの輪、そしてプラズマスパークのコアが目の前にまで迫っていた。
「ウワァァァァァア!!?」
目が覚めた瞬間、慌てて飛び起き肩を使って大きく呼吸する。
「きゃ!?」
「な、なんだ!?」
なんだ今の、夢?いや夢なのか本当に?
「あ、あの……大丈夫ですか?」
「なぁ俺の顔銀色になってない!?変な光が俺の体に入ってきたとか、変な光が降ってきたとかなかったか!?」
「ふぇ!?な、無いです!」
「そ、そうかぁ……良かった夢かぁ」
少女の両肩に手をおいて揺すりながら質問し、返ってきた返答に俺はようやく安堵することが出来た、邪神みたいに卑怯な手を使って俺をウルトラマンにしようとしてくる可能性はゼロじゃないだろうし、本当に夢で良かったぜ。
「あ、あの……そろそろ肩から手を……顔が近い、でも顔が良いぃぃ~」
「あぁ悪い……」
冷静になり近くにいた女の子の肩から手を離してベンチに座り込む、冷静になったからかようやく周りの景色が見えてくる。
そして先程まで肩に触れてしまっていた少女や俺と彼女に向き合うように此方を見ていた三人の少女が目に入り、俺は自分が寝ていた公園が何処なのか悟った。
ここ、子ウサギ公園じゃねぇか……終わった。
「えーっと、あなたは何故ここに?」
そう聞いてくる白髪にウサギ耳のカチューシャをつけた少女、月雪ミヤコの言葉にどう返答したものか考える。
「仕事で疲れてたんだよ、1日で色々な場所を転々としていてな。ようやく終わったから少し休みたかった、そんな時に偶然この公園を見つけて休憩させて貰っていたんだ。これで良いか?」
そういいながらベンチにおいていた鞄を背負う、大丈夫だ。嘘は言っていない。
取りあえず少し休めたし早めに監視カメラがない場所に行かないとな。
そんなことを思っていると、背後からはドドドドという音が背後から聞こえ振り返る。
「みーつーけーまーしーたァーー!!!!」
「くぼぁ!?」
それと同時に腹部に走る衝撃と仰向けに倒れたときに腹部に見えたツインテールにデジャブを感じる。
「お前、なんでここに!?」
腹に突撃してきたコユキに思わずそんな言葉が出る、ふとコユキの走ってきた方向を見れば此方へと向かってくるスーツを着た先生らしき男性と朝倉リクの姿が見えた。
「さがしましたよ!!全く、私を下ろしたとたんに倒れそうになって心配したんですからね!!」
そういいながら胸をポコポコと痛くも痒くもない強さで殴ってくるコユキの服の襟首を摘み俺の上からポイっとおろして立ち上がる。
「"はぁ、はぁ、この人がコユキの言っていた人?"」
「あの、少しボクの話を聞いて欲しくて……」
何処か不安げにそう離すリクくんの姿に俺は頭をかきながら口を開いた。
「あー、あれだ。名前、ハタナカ・バンスケっす」
「バンスケさん、ですね。ボクは朝倉リク、こっちの人は」
「"連邦捜査部シャーレの先生です、よろしくね"」
「どもっす」
そういいながら軽く頭を下げ、取りあえず俺とリクくん、先生三人で話すためコユキやミヤコ達から少し離れてから話す事になった。
「あの、ボクを助けてくれたウルトラマンは……バンスケさんですよね」
「あぁ、まぁそうなりますね。アイツを連れてきたついでといいますか……」
そういいながらミヤコ達となにやら話しているコユキをチラリと眺める。
「あの、ボクを元の次元に帰してくれませんか?ブルトンっていう怪獣にやられてこの世界に飛ばされてしまって……」
「あー、そりゃ災難っすね」
うーん、ウルトラマンがブルアカ世界にいるのは変だと思ったけどまさかブルトンにやられてこうなっていたなんて予想外だ。
てか、そもそも他のウルトラマンと一緒に次元なんて越えられんのか?コユキはセービングビュートで包んで俺が持っていたから大丈夫だったけど。
ンネクサース♪─(`・ω・´)b─
行けるんだな?来るときみたいに似た世界線とか行くのマジでしんどいから勘弁してくれよ?
「あー、出来るっぽいですよ」
「本当に!?良かった、ベガやライハ達、ゼロに会った時どう説明すれば……」
嬉しそうにしながら、リクくんにとっての掛け替えのない仲間達の事を思い出しているのを少しそっとして置くことにして先生の方に向き直ると、先生は深々と頭を下げた。
「"コユキを、連れて帰してくれてありがとう"」
「あ、いえ……頭を上げてください。自分がたまたまあの子を見つけて、ここに連れてくることが出来たからやっただけっすから」
そう言うと先生は頭を上げる、まじで先生に頭を下げさせてるの見られたら何処の生徒に攻撃されるか分かったもんじゃない。
「んじゃ、もう別世界に迷い込まないようしっかり見といてくださいよ。今回はたまたま俺がいましたけど、次も俺みたいなのと会えるとは限らないっすから」
そういいながら俺は先生から離れリクくんと共に監視カメラのない公園の少し奥にある木々の奥に向かう。
「ここなら変身しても大丈夫でしょ、もうこの世界に来ないなら堂々と変身しても良さそうですけど」
「流石にそれは………取りあえず、お願いします。バンスケさん」
「んじゃ、行きますか」
そういいながら俺は取り出したエボルトラスターを引き抜いて頭上に掲げる、俺の体を光が包む。そうして俺はウルトラマンネクサスアンファンスの姿へと変身した。
自身がネクサスに変身したことを確認していると、俺の横に光が集まりドシンとウルトラマンジードプリミティブの姿となったリクくんが現れる。
頼んだぞノア、来るときみたいな目に遭うのはもう勘弁だからな?
そう思いながら俺は片腕のアームドネクサスをエナジーコアへと翳し、振り下ろす。すると俺とジードの上にワームホールのような穴が出現した。
此方を見つめるジードに頷いて返すとジードは即座にワームホールへと飛び込んでいく、それに続いて俺も飛び込もうとして、少し気になり下の方を見れば此方に手を振るコユキの姿が見えた。
俺は彼女たちの方を見て頷いて返し、ワームホールへと飛び込んだ。
続きはグリーザが取り込みました
番外編でブルアカコラボについての反応スレ
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