貴方にとってウルトラマンとは?諦めないことっすかね(白目) 作:クレナイハルハ
誰かに体を揺すられる感覚がして、意識がだんだんと引き上げられていく。
意志が浮上して目にしたのは、真っ暗な空。
太陽の光が降り注ぐ様子すら見えない真っ黒な空には覆われた空だった。
「ここは……」
思い出した、先程の記憶。
突如として惑星O-50に呼ばれ、アリアンスとかいう強化アイテムを強制支給されウルトラマンネクサスルラシオンへと変身できるようになってしまった。
そして俺はオーブの輪から見せられたガタノゾーア、マガタノゾーア、デモンゾーア、メガロゾーアの暴れる地球に転移させられた?ことを思い出した。
ガバリと体を起こす、何故か変身は解除されており本来の自分の姿だった。
何故か右手にはアリアンスが装着されたままだったが、これ目立つぞ……銃刀法違反で捕まるのが簡単に想像できるぞ。
「大丈夫ですか?」
「あぁ、すいません」
そう言いながら差し出された手を掴んで立ち上がる、回りを見るにどうやら地球の公園?らしき場所に倒れていたらしい。
「すいません、ありがとうございます……」
そう言いながら手を引いて起こしてくれた人を見て眼を見開いた。
目の前に立っていたのは白いTシャツに青いジャケットを羽織っている優しそうな雰囲気を持つ青年。
一瞬、脳裏に過る彼の存在を一度呑み込む。
「無事で良かった、あの黒い霧にやられた訳じゃないみたいですね」
「少し混乱してます、ここは何処ですか……」
混乱し記憶をうまく処理できないことアピールするため、片手を頭に添える。
「もしかして記憶喪失ですか!?」
「いや、そこまでじゃないんです。目の前のことが、何が起こっているのかとか、まだうまく処理できてなくて」
「そうなんですね、えっとここは日本の東京です。あと自己紹介がまだでしたよね!」
そう言いながら彼は自分の名前を口にする、その名前はある意味自分にとって想像通りであり、かつ想定外であった。
「僕は
目の前にいるのはウルトラマンメビウス、彼が地球で活動していたときの姿である、バン・ヒロトことヒビノ・ミライの姿だった。
「俺は、
「バンスケくんだね、今は午後3時を過ぎたくらいだよ」
「にしては、暗いですよね……」
季節がもし冬だとしても暗くなるのが早すぎる。
それに、3時なら周りが静かすぎる。
そんな疑問を感じていると、ミライさんは驚いた様子で眼を見開くと何処か悔しそうな、悲しそうな表情を浮かべた。
「そっか、混乱していて
その時だった、近くから子供らしき複数の叫び声が聞こえた。その叫び声は、子供が泣いているなかで上げたような、特徴的な物だった。
「不味いっ!」
そう言って焦った様子で駆け出す彼の様子に、只ならない何かを感じて思わず追いかける。
少し走ると、地面に手をついて、必死に後ずさりする3人の子供達。
「ユウマくん!トウマくん!れな子ちゃん!」
そして子供達にじわじわとにじり寄っていく鳥のような姿をしている見覚えのある怪獣に俺は体が固まった。
邪神ガタノゾーアの尖兵で、ウルトラマンティガと互角に戦えるだけの実力を持っている怪獣。
人間体程の大きさのソイツ、多くの人々にトラウマを植え付けたであろうその怪獣の名前は、超古代怨霊翼獣シビトゾイガー。
シビトゾイガーはミライさんの声に反応することもなく、目の前の子供達へとにじり寄る。
子供たちが危ない、何か気を引くことは出来ないかと考えるなか、右手についているアリアンスを見て即座に右腕をシビトゾイガーへ向ける。
シビトゾイガーへとアリアンスを構え、左手でアリアンスの持ち手を掴みトリガーに指をかける。
まさか、あの諸悪の根源が流し込んだアリアンスの使い方に関する情報がここで生かされるとは思ってなかった。
「バンスケくん、それは」
当然だがゲームのようにロックオンマークが出るわけじゃないし、スコープがあるわけでもない完全な勘による射撃だ。
「っ!」
当たってくれと祈りながらトリガーを引く。
ブレスレットに装填されたアリアンスの刃と持ち手を繋ぐ柄から露出している銃口から、パーティクル・フェザーのような光弾が発射されゾイガーの頭部を撃ち抜いた。
頭部を撃ち抜いたからか、暴れることもなくシビトゾイガーはユラリと横に倒れた。
「ミライさん、今です!」
「ありがとうバンスケくん!」
そう言いながらミライさんが子供達へと駆け寄ると、安心させつつも立ち上がらせ、倒れたシビトゾイガーから離れるよう誘導する。
念のためシビトゾイガーが動かないようアリアンスを構えたまま、近寄る。
シビトゾイガーは全く動く様子を見せないため、倒した認定で良いのだろうか。
正確に言えば、コイツを倒したとは言えない。
コイツは邪神ガタノゾーアの1部から生成された怪獣、大元であるガタノゾーアをどうにかしない限り襲ってくるのは簡単に想像できた。
持ち手を掴んでいた左手を離した時だった、シビトゾイガーの首がグリンと動き俺を視界に納める。
おおよそホラー映画や漫画でしか見たことのない動きに後退り、吐きそうになるのを押さえ片方の拳を握り、片方は開いて構える。
「イマサラ……足掻イテモ、ムダ……ケヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャっ!!!」
そう笑い声を上げると、シビトゾイガーは黒い霧となり空気中に霧散した。
ふと自分がネクサスのファイティングポーズを取っていることに気づいて、いつの間にかネクサスとして戦うことに、体が慣れ始めているのではという嫌な予感と実感に膝をつきそうになる。
気分を変えるためにも空を眺めようと上を向くが真っ暗な暗雲が広がっている。
太陽の日差しすら、差し込まないほどの黒い雲が空を覆う光景。この世界は恐らく惑星O-50で諸悪の根源(オーブの輪)が見せてきた邪神だらけの世界なのかもしれない。
でも、それなら何故ウルトラマンメビウスがいる?でもメビウスがいるなら何で変身しないんだ?
先程のシビトゾイガー、彼ならメビウスブレスを使って変身したり生身でメビュームスラッシュを撃つなりして対応できた筈。
なのに、なぜ?
「みんな、避難所に戻るよ。バンスケくん、君も一緒に」
「分かりました」
いまだに涙を堪えている子供達を安心させるように笑うミライさんの言葉に頷き、俺はミライさん達の後を追った。
続きはウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツ(オダブツ)が主人公はウルトラマンとして相応しくないと叫び、ダークオリジウム光線で消し去りました。
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