貴方にとってウルトラマンとは?諦めないことっすかね(白目) 作:クレナイハルハ
ガタノゾーアが「バァオオオオオオン!!」と咆哮をあげゴルザ、メルバ、トライキングが雄叫びをあげ此方へと進軍を始める。
それに対峙するようにウルトラマンネクサス、ウルトラマンアグルはその手に所持した剣を構え迎え撃つ形で駆けていく。
とても人が介入できないような、アニメやドラマが現実に起こるような光景が目の前に広がっており避難所の外でその戦いを見物していた人々は混乱するものや放心するもの達で溢れていた。
日比野ミライは巨人の戦う姿に興奮する子ども達を落ち着かせようと声をかけるが、子供達は落ち着かず繰り返し口にする「あれはだれ?」「おっきなひと!」「あれなんていうの?!」という巨人に関する言葉にどう説明すべきか思考していたときだ。
あの巨人達の見た目に何故か見覚えがあった、ハッとして手をエプロンのポケットへと入れる。そして取り出したのは、昨日初めてあったばかりの青年がお守りだと渡してくれたカード。
「ウル、トラマン?」
彼の渡してくれたカードに描かれた横たわるように倒れている存在、顔も姿も体の色も違うが所々に似ている要素のある存在。
「ウルトラマン?」
「ウルトラマンだって!」
「へんななまえだねー!」
「がんばれー!」
「かいぶつなんて倒しちゃえー!」
「がんばってー!ウルトラマーン!」
その名前を呟いたときには、もう子ども達はその言葉を答えとして捉えていた。
現れた二人の巨人が味方なのか敵なのかの判断が出来ていない大人達が混乱し、静観する中で子ども達は繰り返し戦う巨人をウルトラマンと叫ぶ。
その言葉は最初の子ども達から伝染していき、やがて避難所にいる全ての子ども達が巨人、ウルトラマンへと応援の声をあげる。
大人達はそんな子ども達の呟く『ウルトラマン』という言葉に、困惑しながらもただウルトラマンと呼ばれている巨人達の戦いを見つめる。
「やめなさい!もし私たちが化物の目に止まったらどうする!みんなの命が危なくなるんだっ!君たちも早く子ども達を大人しくさせなさいッ!!」
「は、はい!みんな、静かにー!」
「今は静かにしようね、お願いだからっ」
子ども達の叫び声は大人の制止で留まらない。
そんな中で日比野ミライもまた、目の前で怪物と戦う二体の巨人の存在には味方なのか、敵なのか判断できずにいた。
子ども達のように純粋に、目の前の未確認生命体に応援の声をあげる。
成長するにつれ悪を知り、罪を知り、嘘を知った大人達は疑うことを捨てきれないのだ。
その時だった、日比野ミライと遠くで戦闘を繰り広げる怪物の一体の瞳が交差した。
驚き呆けるミライを他所にその怪物は口を歪めて笑ったように見えた、次の瞬間ミライの身体を冷たい感覚が襲う。
ソイツは此方へと向かって飛んできた、二体の巨人はどちらも二体の怪物と戦闘をしており、此方に怪物が向かっていることに気付いていなかった。
目から発射する山吹色の光弾がこの避難所へと向けて飛んでくる、見るからに当たったら自分達がどうなるか想像できた。
子ども達を庇えば、守れる?いや、守ってこの子達を救えるのか?
考えながら日比野ミライは光弾を背に子ども達を庇うように抱き締め、衝撃に備えた。
次の瞬間、何かが弾けるような爆発音が近くで響き渡る。
だが、日比野ミライは一向にやってこない衝撃や爆風に違和感を感じゆっくりと振り替える。そこには、先程まで海で怪物と戦っていた筈の銀色の巨人が此方を向き背中に怪物の放った光弾を受け苦しそうな呻き声をあげてもなお、その場から動こうとしなかった。
「守って、くれた?」
「い、今のうちに第二避難予定地に移動するぞー!」
そんな言葉を呟いた瞬間、何処かで見たような巨人が黒い三つ目のロボットから放たれた炎?らしき物を背に近くにいる同じ服装の集団を守っている風景が日比野の脳を過る。
苦しそうな、目の前の巨人のような呻き声をあげながらも守っている。
見覚えのあるような気がして、決して忘れちゃいけないような気がして……。
「ミライ!お前達も早くこっちに避難しろっ!」
「おいっ、早く子ども達を移動させないと危ねぇんだぞ!しっかりしろミライ!」
「っ!ジョージさんにリュウさん?すいません!みんな、向こうに行くよ僕について歩いてきて!」
自分自身が感じた変な感覚に戸惑っていた日比野ミライは肩を揺すられる感覚にハッと意識を現実に引き戻される。
肩を揺すっていたのは相原リュウ、消防士であり避難所の運営や警備等を担っている一人だ。
そしてその反対側で泣く自分の担当ではないクラスの子どもを抱えているのは斑鳩ジョージ、ミライの勤める保育園でサッカーを教えているコーチ。
たまたま避難所で交流していた二人からの声にミライは慌てて子ども達を安全な方へと誘導する。
そして誘導する子ども達をみつつ、チラリと先程の巨人のいた場所を見る。
巨人はその手に持った剣から光を飛ばし、先程の空を飛ぶ怪物が近付かないよう攻撃していた。
子ども達を避難させ走っていると、次の避難所として考えていた施設の方から白衣を着た男性とエプロンをつけ眼鏡をかけた女性が走ってきた。
「ミライくん!この子ども達の中に怪我をしてる子はいませんか!?」
「テッペイ!ジョージの抱えてる子の足を見てやってくれ!避難で走ってる途中に転んだんだ!」
「わかりました!応急処置を行います、念のため保育士のどなたか着いて貰えませんか?この子にアレルギー等があるかの確認を!」
「私がいきます!」
「コノミさん!なんでここに」
「ミライくん!無事で良かった……ミライくんのクラスの避難が最後だったので手伝いに。あの子は確かに施設長の担当の子ですよね?遅くまで残る子だったので、少し知ってます!私が着いていくので、ミライくんはここを!」
白衣を着た男性は久世テッペイ、この町にある病院に勤める医者であり避難所でも率先して治療や応急処置を担っていた。そしてミライに声かけたのはミライの同僚である雨海コノミだった。
「はいっ!」
「こっちで何か手伝うことはある?手伝うわ!」
「なら俺とこいつで子ども達の避難の誘導を手伝ってくれ!まだ逃げてる奴がいる筈だ!」
更に走ってきたのはバイクジャケットを羽織った女性は、風間マリナ。彼女はテッペイと共に、まだ避難の済んでいない子ども達を避難させているミライ達を助けるために手伝いに来ていた。
それぞれが自分にできる最善を尽くすなか、ミライは子ども達を誘導しながらも、自分達を守ってくれた巨人達を見つめた。
避難所の人たちを背に、メルバの放つ目から発射する山吹色の破壊光弾を受け止める。
背中に走る鋭い痛みと電気の走ったような痺れ、筋肉が勝手に動き感じる痛み。
その痛みに耐えながら立ち上がり、空を飛ぶメルバへとアリアンスを振るう。アリアンスから放たれたソードレイ・フェザーを、メルバは余裕な様子でそれを避ける。
その様子に苛立ちを感じながら海の方を確認する、アグルはアグルブレードを振るってゴルザとトライキングの攻撃を凌ぎ、攻撃を与えていた。
まだ、大丈夫そうだ。
でも、いつまでも二体を任せてはおけない。
これはまだ前哨戦、まだ後ろに本体であるガタノゾーアが控えている、早く三体を倒してガタノゾーアにダメージを与えないと不味いのだ。
まずガタノゾーアというウルトラマンティガにおけるラスボスを通すという大きすぎる壁の向こうにはまだデモンゾーアやマガタノゾーア、メガロゾーアが控えている。
もたもたしている暇はない、多少の犠牲を覚悟でも攻撃をすることが世界、本来ならそうだろう。多少の犠牲を払ってでも大を救う選択こそが正義の味方。
でも、それでもっ!
アリアンスの柄を握りしめる。
目の前に攻撃されそうな人たちがいたら、身を挺して守るのが、小さな犠牲でも出さないよう全力なのが、ウルトラマンなんだ。
「ゼィア!」
アームドネクサスを右腕のブレスレットと重ね合わせ、マッハムーブでメルバの正面へと移動する。メルバは向かってくる俺に破壊光弾を放つが、避けず受けながらも近くへと迫る。
身体に走る痛みを耐えながらもメルバの元へと飛び込んだ俺はアリアンスを下から上へと振り上げメルバをまっぷたつに切り裂いた。
よし、これで一体は始末できた。
そのままマッハムーブで勢いを着けてアグルと戦っていたゴルザを横から蹴り飛ばす。俺を見ていない、完全に視野の外にしているゴルザは、避けることができず後方へと吹き飛びながら海面に大きな水しぶきをあげながら倒れる。
倒れたゴルザ目掛けて即座にソードレイ・フェザーを放つと、ゴルザが立ち上がった時には目の前に迫っていた袈裟懸けに放たれたソードレイ・フェザーが迫る。
斜めに切り裂かれたゴルザは海へと仰向けに倒れながら、粒子へと分解されていき海に倒れる前に消滅した。
「無茶をするな」
「悪いね、でも
切り捨てる選択をするなんて、解釈違いなんだよっ。
そう話ながらアグルの横にならびアリアンスを構える、今までならネクサスが喋るなんて解釈違いだと口を開くことはなかった。
でも正直今は喋らないなんて余裕はない、さっさと目の前のトライキングを倒しガタノゾーアをどうにかダメージを与えるために考え、動くので精一杯だ。
このトライキングがファイブキングに成れるのかは知らないが、一番なのはファイブキングになる前に倒すことだと、そう考えていた時だった。
【ウルトラマンネクサス-ルラシオン-】
【コア・ネクスト】
突如としてアリアンスが再び光輝き、光が止んだのを確認して自分の姿を確認する。
先程までの左腕に装備されたアームドネクサスがアローアームドネクサスへと変化しアンファンス形態で赤かった筈の場所が黒色へと変わっていた。
なに、これ?
ンネクサース♪─( ゚□゚)─
続きはスイードに改変された為、書き直しています。
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