貴方にとってウルトラマンとは?諦めないことっすかね(白目)   作:クレナイハルハ

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主役が遅れすぎている─∑(゚Д゚)ファッ!!?─

 

工場の入り口には集まった子ども達やチームUのメンバーがタイガとムサシを引き留める姿を遠目に見つつ、コユキには手伝って貰いつつ広げていたテントを片付けてリュックへとしまう。

どうせもう戻ってこないし、コユキに預けてサーガ終わったら即別世界に、ではなくコユキを元の世界に戻すだけだ。

 

「あの、なんで今片付けるんですか?」

 

「今日でこの世界の全てが決まる日だからだ」

 

そう返事を返す、後はゼロ達がハイパーゼットンを相手に勝つだけだな。

 

「帰るまで、リュックを頼んだ。また3分で帰るわ」

 

そう言いながらリュックをコユキに渡して、皆が集まっている入り口とは反対に向かい、背後にコスモスとゼロが現れたのを確認してエボルトラスターが入っているポケットとは反対のポケットから、いつの間にか入っていたブラストショットを取り出してグリップを曲げ空に向かって撃つ。

すると目の前に光が下りてきた、そう俺をウルトラマンへと変えたものでありネクサスの変身者の移送等を行えるストーンフリューゲルが召喚される。ストーンフリューゲルへと乗り込む。

行き先であるハイパーゼットン(幼体)がいる火山をイメージするとストーンフリューゲルは宙に浮かび飛行を始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハイパーゼットンを前に、ウルトラマンゼロとコスモスは拳を合わせ気合いをいれる。

 

『さぁ、この星の未来を!』

 

『取り戻すんだ!』

 

そう言いながらハイパーゼットンが放つ火球を避けながら駆け出していくウルトラマン達を物陰に隠れながら俺は見ていた。

 

「あーゆうのだよあーゆうの、やっぱ俺がウルトラマンって解釈違いだね。そう思わないかノア」

 

ンネクサース♪─( ˘•ω• )─

 

見た映画の通りに展開が進んでいくのを眺め、今後の展開を見守る。あまり原作を変えるのは個人的には好きではない、だから可能な限りは干渉しない。

そんな事を考えていると、大きな地響きがして見てみれば地面へと倒れ瓦礫によって意識を失ったウルトラマンコスモスがいた。

あとはチームUのリーダーがタケルと呼ばれる少年と共にダイナの光……地面に埋まったリーフラッシャーを見付け出し届けるだけだ。

そんな事を思いながらハイパーゼットンと単独で戦い続けるゼロを横目に、タケルの元にいるであろうチームUのローダーとジープを探す。

そして周囲を見渡し見付けたのだが、何故か預けたリュックを背負ったコユキまでいた。

 

「アイツ、なんでここに……っ!?」

 

そんな事を考えていると、Uローダーが変形しながら、ウルトラマンダイナの石像に向けて飛び始めた。

想像より早い展開の進みに驚いていると、飛行するUローダーへ向けてハイパーゼットンは3つの鋭い鉤爪のついた触手を飛ばす。

3()()だと!?映画だと二つしか……ここでUローダーが落とされたら何もかもダメになる。

即座にグリップを伸ばしたエア・バーストモードのブラストショットを取り出して構える。

スコープも何もないアイアンサイト状態だが当たることを祈ってブラストショットのトリガーを引いた。

放たれた真空波動弾は、どうにか触手の一つを撃ち落とした。

そして更に追加で向かってくる触手はウルトラマンゼロの投げたゼロスラッガーによって切り裂かれる。

映画の通りならこの後、ダイナにリーフラッシャーを届けたUローダーは爆発して墜落してしまい乗っていたアンナ、チームUのリーダーが瀕死となってしまう。

それが映画の展開なのだ、サーガの誕生と同時に息を吹き返す。

確かに映画なら感動的なシーンだろう、だが目の前で起きていることは現実だ。一歩間違えなくても普通ならば死ぬような状況だ。

人が墜落して死にそうになる状況なんて、墜落していく飛行機をウルトラマンが見逃すなんて、解釈違いだ。

ポケットからエボルトラスターを取り出しつつ、物陰から出る、一瞬だがコユキが此方を見たような気がしたが気にせず左手に持ったエボルトラスターを引き抜いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダイナの石像へとリーフラッシャーを届けたUローダーの一部が空中で爆発し、墜落していく。 ここから飛んでも、助けるのは間に合わないしウルトラマンゼロはハイパーゼットンと戦闘中でありコスモスは倒れてしまっている。

チームUのメンバーは目の前で墜落していくUローダーを見ることしか出来ず、何か言葉を発することも動くことも出来なかった。

だが、コユキだけは分かっていた。

あの人なら、解釈違いだと言いながらも自分やこの人達を助けてくれたあの人なら。

ふと周囲を見渡したときコユキは見た、あの人があの短剣のような何かを引き抜いた瞬間を。

Uローダーへと高速で光が迫り、落ちていくUローダーが宙で止まった。

銀色のウルトラマン、ウルトラマンネクサスが空中でUローダーを両手で受け止めていたのだ。

Uローダー内のモニターに映る自分を助けたネクサスの姿にアンナが驚いていると、ネクサスは他のチームUやタケル達のいる場所へと向かい地面に衝撃がこないよう静かに着地すると煙の出ているUローダーをゆっくりと下ろし即座にハイパーゼットンの方を振り向くとそちらへと向かって飛んでいく。

 

「あのウルトラマンが助けてくれた?」

 

「リーダー!」

 

「無事で良かった、本当に良かった!」

 

Uローダーから降りてきた特に怪我のない様子に喜び駆け寄るタケルやサワ達と戸惑った様子のアンナ。

そんな全員をジープから眺めていたコユキは、飛んでいくネクサスの後ろ姿を見つめ、誰にも聞こえない小さな声で呟いた。

 

「やっぱり、解釈違いなんかじゃないです」 

 

少し嬉しそうな、それでいて呆れるような声色の言葉はその場に響くことなく誰にも聞かれることなく消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハイパーゼットンを押し倒し、コスモスを蘇生させたダイナとゼロ、そしてコスモスの元に合流する。

 

『君は!?』

 

『お前……』

 

驚いたような声を上げるゼロとコスモスへ黙ったまま頷いて返す。

だって喋るネクサスって解釈違いだから、ギャラクシーファイトでも無言だったし。唯一他のウルトラマン達に話したのって、ギンガのウルトラ十勇士の映画ぐらいじゃないか?

まぁ話したのは姫矢さんのあの名言だけどね。

 

『行くぞゼロ、コスモス!あとお前もな!』

 

ダイナの言葉に頷いていると、ハイパーゼットンが俺たちへといくつもの鉤爪のついた触手を飛ばしてくる。また映画にない攻撃かよ、なら俺が対処するしかねぇか。この後の事も考えるなら、エネルギー消費は控えないとな。

そう思いながら腕をクロスさせダイナやゼロ、コスモスへと向かっていく触手をパーティクル・フェザーで撃ち落とす。

ボードレイ・フェザーの連射なら回転しながら行っていたのを覚えている、いくら想像したらそんな動きが出来るとしても、正確に当てるなんて出来ないからこうして正確にやっていくしかない。

そう思っていると、コスモスがハイパーゼットンに光線を当てて注意を引き、その隙にゼロが放った二つのゼロスラッガーがハイパーゼットンの鎌のような形の腕を切り放し、ダイナが残されていた鎌のついた腕をソルジェント光線で切り飛ばした。

後はゼロがウルティメイトイージスを使うために、上空へとあがる筈だ。

 

『ウルトラマン、なぜ貴様らは邪魔をする!なぜ人間に寄り添う!人間… つまらない生き物!』

 

『別に理由なんてねぇよ!』

 

暴れまわるハイパーゼットン、そして響き渡るバット星人の言葉に、ゼロは即座にそう返事をし、ウルティメイトイージスをその手に顕現させてその先端をハイパーゼットンへと向ける。

コスモス、ダイナがハイパーゼットンへと向けられたウルティメイトイージスへと自身のエネルギーを込め始めた。

すると、ハイパーゼットンがゼロやコスモスに向けて火球を放ったので即座にゼロ達の前に入って火球をクロスレイ・シュトロームで消し飛ばし即座にその場所から移動する。

 

『ずっと昔からそうやってきた!ただ……それだけのことだ!』

 

その言葉と共にエネルギーが込められたウルティメイトイージスがゼロの手によって放たれ、ハイパーゼットンへと向かう。そしてハイパーゼットンへと突き刺さったウルティメイトイージスは回転を始め、見事にハイパーゼットンの体を貫いた。

断末魔を上げながらハイパーゼットンが地面へと倒れ伏すのを見てウルトラマンゼロは上空に待機しているバット星人の宇宙船へ向き叫ぶ。

 

『お前が人間の価値を語るなんざ、2万年早いぜ!』

 

そう言いながら二本指を立てるゼロ、この後もずっと続いていくであろうそのセリフに安心感を感じる、だがこれからだ。

次の瞬間、バット星人の宇宙船に亀裂が入り分裂した物がハイパーゼットンへと注がれていく。その様子に驚いた表情を浮かべるコスモスとダイナ、ゼロ。

 

『ウェッハッハッハ、それで勝ったつもりか?お前らが倒したのは幼体に過ぎない』

 

その言葉と共にバット星人の宇宙船が注ぎ込まれたハイパーゼットンの背中が割れ、黒い煙と雷を出しながら爆発した。

 

……ここからが本番だ。

 

あの機械のような特徴的な鳴き声と共に、爆発した場所から現れたのは先程のまでの巨体とは違い小さくそしてスマートな姿のハイパーゼットンだった。

 

『この美しき姿。これが…これが……これがゼットンの完全体!ハイパーゼットン!!私はついに全ての宇宙に死をもたらす神となったのだ!!』

 

そんな事を宣言するバット星人に、一足先に着地していた俺はファイティングポーズをしつつ考える。ハイパーゼットンを相手にサーガが現れるまで耐える、それが俺のやらなければならない事だろう。

 

『何が完全体だ?さっきよりまるで、迫力不足だぜ!!』

 

そう言いながらハイパーゼットンへと掛けていくゼロに、やっぱりこうなるよな。

ゼロの拳が当たる前にその場から瞬間移動で消えるゼットンの姿に、昔見た初代ウルトラマンのゼットン戦を思い出す。

瞬間移動やウルトラスラッシュを砕いたゼットンシャッター、思い出すだけで目の前のゼットンがどれだけ強い存在なのかを再認識させられる。

そして瞬間移動したゼットンへとエメリウムスラッシュを放つゼロだったが、瞬間移動で避けられ距離を詰めてきたゼットンによって殴り飛ばされる。

即座に助けに入ろうと駆け出したコスモスだが、コスモスの前に瞬間移動してきたハイパーゼットンによって阻まれゼロと同様に殴り飛ばされる。

それらの戦闘を見ていたダイナが慎重に攻撃を与えようとするが全てを避けられ、瞬間移動し分身したゼットンによって殴り飛ばされる。

即座にアームドネクサスを交差させてパーティクル・フェザーを放つ、牽制のつもりで放ったそれは当然瞬間移動で避けられた。

ハイパーゼットンが現れ、即座にゼロが足に炎を纏わせたウルトラゼロキックを放つが、ハイパーゼットンのゼットンシャッターによって阻まれてしまう。

やはり、こうなるよな。

そう思っていると集まったコスモス、ダイナ、ゼロがそれぞれ構えムーンライトスマッシュ、ソルジェント光線、ワイドゼロショットを放とうとした。

 

バカ、それは!

 

慌てて止めようと手を伸ばすが、間に合わなかった。

三体のウルトラマンの光線をハイパーゼットンが吸収する。そして光線を吸収し此方へとその腕を向けるのが見えて、慌てて俺はサークルシールドを前に展開させた。

ハイパーゼットンから反射された光線により、ゼロとダイナ、そしてコスモスが倒れカラータイマーが点滅を止めウルトラマンの姿を保てず消えていく。

映画通りとはいえ、ゼロはゼットンにやられたウルトラマンの話とか聞かなかったのか?

 

『ウェッハッハッハ……すべての者は滅び去る。ん?また貴様か、相当運が良いらしいな』

 

タイガ達が早くサーガになることを祈りながら、俺はハイパーゼットンへと拳を構える。次の瞬間、背後に転移してきたハイパーゼットンが振り上げ、下ろしてきた腕をクロスさせたアームドネクサスで受ける。

重いっ、だけどなぁ!

即座にハイパーゼットンの拳を受け止めていたアームドネクサスに力がこもり、アームドネクサスのフィンが光を纏う。

するとハイパーゼットンは即座にその場から瞬間移動で、背後へと下がった。

バレたか、ザ・ネクストがやってたパーティクル・フェザーを纏ったような感じで腕のフィンでの攻撃。

撃つ前に避けられたけどやってみるもんだな、ノアが想像した様にウルトラマンの体を動かす力をくれてなかったら、今の攻撃で痣か内出血は確定だったな。

そんな事を考えつつ握った拳を前に、反対で伸ばした手を引いて構える。

ま、こんな時ネクサスならこう言わなきゃ解釈違いだよな。

 

『諦めるな』

 

その場に響くようハイパーゼットンに恐れを感じている自分自身を鼓舞するように、倒れた三体のウルトラマンへと向けて、全てをみているであろうチームUやタケル達、そして子ども達に伝わるようにそう静かに告げる。

距離を取ったハイパーゼットンへと向かい走る、ハイパーゼットンは走ってくるネクサスへ、その両手の爪先を向け火球をいくつも打ち出してくる。

当たらないよう避けながら走るが、ハイパーゼットンが最後に放った火球が俺の目の前に飛んで来る。

このまま行けば、確実に上半身の何処かに当たる……なら!

 

『フッ!』

 

即座に地を蹴り、足元の岩を弾き飛ばしながら低く身を沈め、勢いよく前へと滑り込む。

火球は俺の左上を通過した。

スライディングの勢いのまま地を蹴り、低い姿勢から一気に走り出し、ハイパーゼットンへと向けて拳を振るう。

だが手には何かが当たる感触はなく、拳は空をきった。

即座に周囲を見渡しつつ拳を握りしめ構える、瞬間移動で避けたなら確実に死角を取るか分身して攻撃してくる筈。

想定どおり、ハイパーゼットンは背後に現れた。

即座にウルトラマンジャックのようにハイパーゼットンへと向けて回し蹴りをする。

ジュネッスでコイツを相手にして、クロスレイ・シュトロームを撃つには普通ではない状態の敵に攻撃を与えなければならない。

 

『フッ!ディア!』

 

蹴りを食らったハイパーゼットンは僅かに後退するが、その隙を逃がさない。即座にはハイパーゼットンに組み付き、そのまま背負い投げで地面に叩きつける。

これなら光線の吸収はできない筈、倒れたハイパーゼットンへと向け手を十字に組みクロスレイ・シュトロームを放つ。

どんな()()でも、痛みや衝撃はすぐには消えない。

この状態ならクロスレイ・シュトロームが当たる筈、そう思っていた。

ハイパーゼットンはクロスレイ・シュトロームを先程のゼロ達と同じように吸収した。

嘘だろ、どんな生物でも背負い投げされて大きな衝撃を受けた後でこんなに早く反応するのは無理じゃ……いや違う、ハイパーゼットンを()()として考えることがそもそも間違いだった。

ハイパーゼットンはバット星人に作られた最強のゼットンであり、中でバット星人が操っている状態。

謂わば超獣と同じ、痛みも感じなければ恐怖も感じない。

そんな事を考えていた次の瞬間、ハイパーゼットンは吸収したクロスレイ・シュトロームを増幅してハイパーゼットンアブソーブとして打ち返してきた。

即座にサークルシールドを展開するが、ハイパーゼットンアブソーブの威力には強度が足りずそのまま背後に吹き飛ぶ。

一瞬、体が浮く感覚がした次の瞬間背中に大きな衝撃と鋭い痛み。

ハイパーゼットンアブソーブにより吹き飛ばされた俺は地面に仰向けに倒れていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの怪物の攻撃で吹き飛ばされたあの人が、目の前で倒れている。

あの怪物の前に、あの人がウルトラマンと呼ぶ三人は消滅した。

恐らくあの人はあのように光線を反射する事を知っていたのだろう、だからこそ他の子ども達がダイナと呼ぶ巨人や目付きの悪い青い赤の巨人、そして青い巨人を止めようとして間に合わなかった。

そしてそんな味方が誰もいない状態なのに、戦っている。

負けて終わるのが、倒れて終わるのが……あなたの言うウルトラマンなんですか?

 

「何を、何をやってるんですか!」

 

「アンタついてきて!?」

 

「そっちは危ないよ早く戻って!?」

 

気がつけば、他の大人の人の制止を無視して私はあの人の元へと走りながらそう怒鳴っていた。

 

「3分はもうとっくに過ぎてます!3分で帰るって、そう言ってくれたからせっかくカップ麺を用意してたのに、このままじゃ食べられませんよ!聞いてますか!ねぇ!!」

 

私の言葉にあの人の顔が動き、此方へと向くのが見えた。

 

「そんな姿が!貴方の言うウルトラマンなんですか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうやら、吹き飛ばされたのはUローダーを下ろした近くだったらしい。

くっそ、これ人間体戻ったら絶対に背中がヤバい。

サーガはまだなのかよ、主役は遅れてやってくるって言うが遅すぎるっつの。

背中の痛みを耐えながら、そんな事を考えていると足音が近付いて来るのが聞こえる。

 

「何を、何をやってるんですか!」

 

聞き覚えのある声、顔を動かせば此方へと向けて怒ったような様子のコユキがいた。

 

「3分はもうとっくに過ぎてます!3分で帰るって、そう言ってくれたからせっかくカップ麺を用意してたのに、このままじゃ食べられませんよ!聞いてますか!ねぇ!!」

 

そういや、来る前に3分で帰るとかそんな事を言った気がするがマジで用意してるのかコレ?

3分に関しては文句は俺じゃなくてサーガに言ってくれよ、この世界はアイツが生まれないと完結しないんだから。

アイツじゃなきゃハイパーゼットンには勝てない、少しは善戦出来たかも知れないがあくまでもサーガへの繋ぎ、それが今の役目だろう。

主人公でもない俺に出来るなんて、その程度だ。

それでいいじゃないか。

 

()()()姿()が!貴方の言う()()()()()()なんですか?」

 

コユキの言葉にさっきまでの諦めや、高望みに似た感情が消える。

今の俺の姿はなんだ?まだエナジーコアは鳴っていない、なんなら攻撃を初めて受けたばかりだ。

吹き飛ばされたが、体は動かすことは出来るのに地面に倒れているまま。

 

こんな、倒れたネクサスの姿……()()()()()

 

ハイパーゼットンを足止めしてサーガを待つ?

ネクサスなら、ウルトラマンならそんな考えはしない。

ウルトラマンは、立ち上がるものだろ?

 

『こどもに言ったことを守らない大人には、なりたくないな……』

 

そう言いながら体に力を入れて、立ち上がる。

しゃあない、ずっと渋ってたけどやるしかないか。

おいノア、コユキを……これ以上、この世界で絶望してるかもしれないこども達を待たせられない。

だから、力を貸してくれ。

 

ンネクサース♪─キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!─

 

ンネクサース♪─赤?青?銀?─

 

どれも嫌だよ!ジュネッスもジュネッスブルーも俺が変身するのは解釈違いだ!あと三つに全部なれるのは絆を繋いだ狐門しか許されねぇ!あと最後のは確定でお前じゃねぇか!

立ち上がる此方を余裕と言った様子で眺めるハイパーゼットンを正面から見つつ俺はコユキ達に被害を出さない為にも少しだけ前に出る。

 

『悪いな、もう少しだけ待っててくれ』

 

サーガを待つどころか出落ちにしてやる、この映画のタイトルはウルトラマンサーガじゃなく、劇場版ウルトラマンネクサスに変更だ!

 

ンネクサース♪──(*>ω<)bグッ──

 

サァァガ♪──∑(゚Д゚)ファッ!!?──

 

『本当の戦いは、ここからだ……』

 

俺は握りしめた右腕の拳、アームドネクサスを胸のエナジーコアへと当て、振り下ろす。

次の瞬間、水のような音と共に淡い光の波紋が体全体へと広がりネクサスの姿を変えていく。

一瞬、強く光輝いたあと俺は自分の姿を確かめるため、視点を腕へと移す。

俺の左腕にはアームドネクサスが装着され、右手にはアローアームドネクサスが装着されている。そして体は銀と黒は変わらないが全体が紫色になっていた。

 

『な、なんだ!?その姿は、一体!?』

 

紫の、ジュネッス?

 

バット星人の驚いた様子の声を他所に、体を見る、ジュネッスでもジュネッスブルーでもない紫のジュネッス。

確かネクサスの設定資料にそんなのがなかっただろうか?

確か名前は、ジュネッスヴィオレだったっけ?

紫ねぇ、王道の赤とか青みたいなヒーローっぽい色とは違う色って言ったらティガがいるから違う気もするけど、俺には合ってるかもな。

見た感じ、ジュネッスとジュネッスブルーの力を使える感じか、たまには良い仕事するなノア。

 

ンネクサース♪─꒰  ⸝⸝>ヮ<)꒱─

 

さて、いくか!

 

『ッ!』

 

アームドネクサスとアローアームドネクサスを交差させマッハムーブでハイパーゼットンへと距離をつめ腕をつかみそのまま背負い投げで再び地面に叩きつける。

ハイパーゼットンの体が地面に叩きつけられる瞬間、ハイパーゼットンを捕まえていた腕が空をつかんだ。見ればハイパーゼットンが瞬間移動で距離を取っていた。

 

『なんだ、なんなのだその力は!?先程とはけた違いのパワーにスピード、一体何をした!?』

 

『この力は、決して希望を捨てない人々のためにある。それに気付けぬお前が、勝てるはずがない』

 

そう言いながら右腕のアローアームドネクサスを胸のエナジーコアへ当てる、するとアームドネクサスにエナジーコアの光が移り大きな弓のような形状へと変化する。

右腕をそのままハイパーゼットンへと向け、反対の腕で弓を引くように右腕のアローアームドネクサスの下に置く。そしてアローアームドネクサス辺りから手前までゆっくりと引きそのまま勢い良く後ろへと引く。

放たれた光り輝く超高速の黄金の矢は真っ直ぐハイパーゼットンへと向かう。

 

『馬鹿め!さっきの事を忘れたのか!ハイパー ゼットンにそのような攻撃は無意味!自分の技を受けて死ぬがいい!!』

 

だが、先程のクロスレイ・シュトロームと同じようにハイパーゼットンアブソーブによって吸収されたアローレイシュトロームは此方へと向けて放たれる。俺は向かってくるハイパーゼットンアブソーブによって返されたアローレイシュトロームへと片腕を伸ばし、受け止める。

 

『光は…人に受け継がれる希望……』

 

受け止めた攻撃のエネルギーをアームドネクサスで浄化し、自分の力に変換させる。

受け止めた拳には光の粒子が集まっていた、それをハイパーゼットンに向けて拳を付き出し打ち撃ち出す。ナックレイジェネレードによって返されたアローレイシュトロームは見事にハイパーゼットンへと当たり、ハイパーゼットンは背後へと吹き飛ぶ。

 

『俺は戦う…!俺は生きる!生きて、この光をつなぐ!』

 

おいサーガ……いやタイガにムサシにアスカ!

早くサーガになって戻って来やがれ!

お前らがこなかったら、マジで映画のタイトル変わるぞ!!

ネクサスになるぞ!?青でも赤でも、銀でもない紫のウルトラマンなんだぞ!?

下手したらお前らじゃなくてティガ来るぞ!?

それでいいのか!?それでいいのか!? 

そうかそうかわかったよ、君はつまりそんな奴なんだな!!

 

この世界に来るには2万年早かった訳だ!

 

ンネクサース♪─(*>∀<)ノ─

 

次の瞬間、ノアの嬉しそうな顔文字と共に三つの光が混じりながら光の柱となり天へと登る。

光がやんだとき、そこには一体の巨人がいた。

結晶体のようなボディの内側から光が溢れ出しており左腕にはサーガブレスが装着している。

淡い光纏ったそのウルトラマンの名は、ウルトラマンサーガ。

ウルトラマンゼロ、コスモス、ダイナが合体したこの星の希望の巨人が今、降臨した。




続きはギガバーサークがマックス対策として持ち出しました。

番外編でブルアカコラボについての反応スレ

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