人間、慣れないことはするもんじゃないですね
アビドス決戦当日
キヴォトス某所、ペロロンランド*1にて。
「見て見てマコト先輩!おっきいペロロ様!」
「おお!そうだなデカイぺろぺろ様だな!」
「マコト先輩、ぺろぺろ様じゃなくて、ペロロ様ですよ。」ボソ
「な、何ィィィ!?」馬鹿デカ声
「マコトちゃん…せっかくイロハちゃんが小声で教えてくれたのに…」
「むー、ペロペロ様じゃなくてペロロ様だよ!」
「す、すすすまんイブキぃぃぃ!!!」
「耳元で叫ばないでください先輩」
「あははぁ……」
閑散としたペロロランドの中を、一つのグループがぎゃあぎゃあと騒ぎながら周っていく。
なぜ閑散としているのか…それは、このペロロランドが今日丸一日、万魔殿によって貸し切りにされているからだ。
「それにしても、イグラちゃんは本当に残念だったわねぇ…」
「キキキッ、せっかくイブキと一緒に遊べる機会だったのだが…まぁ、本人が代わりに万魔殿の仕事を全部引き受けると言ったのだから、ありがたくこの機会を有効活用するとしよう!このマコト様は、チャンスを逃さない女だ!キキキッ!」
「いや、イグラ先輩は留守番を預かっているだけであって、仕事を全部引き受けたわけではないですよ…」
「あははぁ…そうですね。」
「ん?なんだか元気ないじゃないチアキちゃん。楽しめてないの?」
「ええ?!いやいや、すっごく楽しめてますよ!」
今回のペロロランドの貸し切り、手配したのはイグラであった。
本当は大人気テーマパークの貸切など不可能なのだが、イグラの昔の伝手があるらしく、万魔殿の一同はそれにあやかり、久々の休日を満喫していた。
もちろん、この催しはイグラの布石である。
「言えない…マコト先輩達をゲヘナから遠ざけている間に、イグラ先輩が万魔殿と風紀委員会の戦力を無断で動かしていて、さらにカイザーグループと一戦交えていて、さらにそれがトリニティとの連合作戦だとか、絶対口が裂けても言えない…」
「……?チアキ、本当にどうかしたんですか?」
「ぇえ!?ダダ大丈夫ですよ?それより、あそこのペロロ様の前で写真撮りましょイブキちゃん!」
「うん!撮りたい!!」
「ん“ん“ん“ッよーし、チアキ!最高の一枚を撮れ!命令だ!!」
「は〜い…」
今回チアキがイグラから受けた密命…それは
『18時まで、マコトをゲヘナに寄せ付けるな!ゲヘナの内情を悟らさせるな!』
である。
このお気楽5人組の中でただ一人、気分は接待ゴルフだった。
しかも、下手したら首が跳ぶ超弩級の接待である。
なんとしても、失敗は許されなかったーーーー
世間では、これをフラグという。
ーーーーーー
「第七掩蔽壕!第七掩蔽壕、応答せよ!」
「第2中隊、通信途絶!!」
「支援要請、却下されました!!」
「くそ、PMC本部は何をやってるッ」
「敵機甲部隊、防衛陣地を突破。きっ来ます!!」
カイザーPMC、東部方面郡。
カイザーPMCのおよそ1/3の戦力を有するこの戦闘集団も、東西から攻め寄せるゲヘナ・トリニティ連合によってその能力の大半を損失しつつあった。
「旅団長…戦闘可能な兵力は、司令部付きも含め1000人ばかりです。もはや戦闘を続行するのは不可能です…降伏か逃亡を選ぶしかありません…」
「不名誉な二者択一だな、えぇ?」
「ッ……。」
「降伏は性に合わん、逃げるとしよう。残った兵の中に、健全な小隊司令官はいるか?」
「カタカタヘルメット団崩れの残党ですが、ミハイ小隊長が健在です。」
「カタカタか…まだカイザーに残っていたのだな…」
『東部方面郡旅団司令殿、お呼びですか?』
スクリーンに、目つきの鋭い白髪の生徒が敬礼をしながら映る。
「私が先陣を切って突破口を開く。小娘、お前は部下と負傷者を連れて逃げろ」
『軍司令殿ッ……』
生徒は旅団長の言葉に目をひん剥くが、その真意を理解し追求することをやめた。
「……頼んだぞ小娘」
「ミハイ隊長ッ、旅団長はなんと?!」
ボロボロのヘルメットをつけた生徒が、通信を終えたミハイの元に駆け寄る。
「……
「はッ了解しました。」
「モビウスの奴はどこ行った、手伝ってくれ。ヒューイを上げるぞ」
「ん、分かった。」
「負傷者を装輪車に詰め込め!!次の攻勢でここからずらがるぞ!!」
小隊長の掛け声で、ヘルメットを被った生徒達が行動を始める。
M3ハーフトラックの荷台には、次々と担架が運び込まれた。
「…決別電、打電!!旅団司令部、総員着剣!」
「包囲2時…装甲車隊、一斉突撃ッ!!」
「全車突貫ッ!!離れずについてこいガキ共!!」
旅団長の掛け声と共に、横一列に並んだ
旅団長が乗るフラッグ車を先頭に、車隊は紡錘陣形を組みゲヘナの風紀委員会が屯する辺りに向け突っ込む。その後を、カタカタヘルメット団のハーフトラック達が追走していく。
「イオリ隊長ッ!!て、敵の装甲車が一斉に捨て身の突撃をッ!!包囲が破られます!!」
「何ッ!?」
窮鼠猫を噛む。
数が少ないとはいえ、十数台の戦闘車両がいきなり風紀委員会に突っ込んできたのだ。
居合わせた風紀委員会の部隊は大混乱となり、陣形は崩れた。
「行けますッ!!突破口、開けます!!…っあ“ァ!?」
「グガァッ!!」
風紀委員会の猛反撃に遭いながらも、装甲車隊は包囲の穴を死守した。
その期を逃すまいと、カタカタヘルメット団のハーフトラックが風紀委員会に開いた隙間を縫って包囲を突き抜けていく
「はぁ、はぁ、ッ味方はどうなった…」
「あ“…ぅ……約…半、数が…生き永らえ、まし…た…ッ!」
「そうか……」
そう言って事切れた部下の言葉に、心底満足そうにそう呟いた。
ヒビ割れたコンソールは光を失い、旅団長はがくんと肩に首をもたれた。
カイザーPMC東部方面郡、旅団長。
そのオートマタの最期は、逃げ行く友軍の音を聞きながら迎えた。
ーー東部方面郡、壊滅ーー
カイザーPMCの敗北が決定的となった瞬間であった。
『……旅団長…ッ』
UHー6のコックピットから一部始終を見ていたミハイは、一人の男の最後を目に焼き付け、静かに敬礼した。
『総員、生きてここから逃げるぞ。』
ーーーーーー
AWACS BANDOG
<<アパッチ2!アラート、ロックされている!>>
『ッ、3時の方向、
『機体を揺らさないでくれ、照準が定まらない!』
『3番機、
『一撃で直撃させる!!』
AWACS BANDOG
<<アパッチ1、
『全機止まるな、動き続けろ。性質上こちらの方が優位な筈だ!』
「閣下、部隊の損耗率が想定値を上回りました。」
「これは、予想外だったな…」
対デカグラマトン大隊。
このアビドス砂漠に眠るという、カイザーコーポレーションが長年に渡って欲してきた、大秘宝の発掘。そして、その発掘を邪魔をするかの如くアビドスに出現した
それらに対応するため、カイザーは各方面から選りすぐりの人材を集めた。
それが、精鋭部隊『対デカグラマン大隊』の始まりである。
今現在、アビドスへと派遣された対デカグラトン大隊は、その道中で足止めを喰らっていた。
本来であれば、精鋭とされる対デカグラマトン大隊を相手取れる相手など、SRTか各学園の特記戦力くらいのはずであった。
「…あの
ジェネラルの眺める先には、各自空に向けて携行火器を持ち寄って防空陣を展開している大隊の兵士達と、その上を悠々と飛ぶ3機の見たことのないVTOL機だった。
「まだ落とせないのか?」
「どうやら、高性能なジャミング装置がついているようで、補足に手間取っているようです。それに機動力も高く、近接火器では撃破が困難だと…」
「厄介だな。」
鬱陶しいハエを跳ね除ける有効な手段について模索していると、部下の一人が報告に来た。
「ジェネラル閣下、本部より通信。カイザーPMCの抵抗能力の喪失を認む。部隊を引き返し、直ちに当線域を脱せよ。との事です。」
「カイザー理事め、持ち堪えられなかったか。使えん男だ。」
ジェネラルは不機嫌そうに鼻で笑うと、近くの部下に足早に指示を伝える。
「撤退だ。ありったけの煙幕を炊け。あのVTOLの目を潰すのだ。」
「はっ」
優秀な彼の部下達は、直ちに行動を開始した。
ーーーーーーー
「う〜ん…」
「どうしたイブキ?もしかして、楽しくないのか?」
「マコト先輩…イブキすっごく楽しいよ…でも、イブキだけこんなに楽しんじゃったら、イグラ先輩が可哀想だなってイブキ思ったの…」
「イブキッッッッッ!!!!!お前はッッ!!!なんて優しい子なんだ!!!」
「気持ち悪いですマコト先輩。イブキに近づかないでください。」
「よーしッ!!!決めたぞイロハァァッッ!!今からイグラを連れ出しに行くぞ!!!」
「ゑ」
チアキ、絶対絶命の大ピンチ。
果たしてチアキは、無事イグラからの任務を完遂できるのか!!
そして、その裏で進められるイグラの陰謀とは!!
誘拐されたアビドス生徒、小鳥遊ホシノの行方は如何に!!
次回、戦闘終結。
ー 機体紹介 ー
AH-64-AG 『
ゲヘナ学園とミレニアム・サイエンススクールが共同開発した、試作攻撃ヘリコプターである。
既存のヘリコプターとは違い、回転翼の代わりに巨大な二対の可変式ジェットを左右に搭載したことで、既存のヘリコプターに比べ遥かに高い機動性を獲得するに至った。
操縦席は胴体前方の上下の二つに分かれて配置され、上部座席が機体制御、下部座席がガンナーとなっている。
ぶっちゃけ、エ●ァンゲリオンのUN重戦闘機である。
これで、か弱い攻撃ヘリだとか言い張る始末…もはや詐欺である。
カイザー潰しが終わった後のイグラは…
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リオと共謀して魔王を倒しました。
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セイアを誘拐しに行きました。
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ティーパーティー候補時代を思い返した。
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雷帝になりたいと思いました。(if)
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シャーレに加入しました。
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チアキと過酷()したんだ!あいつら過酷s