“枢相”イグラは敗残兵   作:チト 熟練見張員

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嬉恥ずかしながら、帰ってまいりました!
チアキとイグラのデート回が全然思いつかなくてぇ
なんかデートっぽく無いなっちゃったかもしれません
許して…ユルシテ…

雷帝「ダメです」
シェマタ「どーん☆」


Vol.1.5 万魔殿(ばんまどの)はかく語りき
元宮チアキの秘事


夏の朝は、少しだけ澄んで見える。

まだ上がりきっていない太陽から照りつける光は、すでに自分の肌を焼いていて、湿気の含んだ空気はじわじわと肌にまとわりついてくる。

 

ゲヘナ中央線、駅本舎の前の広場に建っているのは、数日前にマコト先輩がレッド・ウィンターに外遊に行った際に先方の生徒会長から寄贈されたという、大きい銅像だ。

片手でプリンを持って、変なポーズをとっているマコト先輩。

いや、もはやマコト先輩に見えないほどムキムキに整形されたその銅像の下に、私はスマホの画面をチラチラ見ながら、落ち着かない足取りで立っていた。

 

「うう…暑さでせっかくの化粧が溶けちゃいます…」

 

ゲヘナ学園万魔殿(パンデモニウ・ソサエティ)の書紀を任を預かる少女、元宮チアキ。

自前のカメラを肩から襷掛けする彼女の姿は、駅を通る人々とは少し浮いていた。

なぜなら、いつもは万魔殿幹部として服装に気を使うチアキは、今日は打って変わって万魔殿指定の制服を着ていなかった。

白い模様の入った蒼の浴衣を、緋色の帯でまき、頭には花を模した飾り。

 

その姿は、百鬼夜行でよく見られる“浴衣”の装いに、違いなかった。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーー

4日前…

 

 

初夏に入ったゲヘナの夕焼けは、今日もほんのり熱っぽい。駅舎は窓ガラスが茜色に染まりながら、人々の靴音をこだまさせる。

 

「いや〜、やっと帰ってきたな〜!!」

 

マコト先輩がそう言って、両腕を空高く上げ背伸びをする。

 

「デカい声出さないでください先輩。イブキが寝ているんですから。」

 

「キキキッ」

 

そう言って嗜めるのは、背中で寝ているイブキちゃんをおんぶするイロハちゃん。

 

「私も長い電車旅で肩が凝っちゃったわ…久しぶりに、万魔殿本庁舎(温泉開発済み)にゆっくり漬かろうかしら…って、もう施工が始まってしまってたのよね…」

 

二人に並んで、右肩を掴み大きくブン回すのはサツキ先輩。

 

そんな4人の後を、げっそりとした顔で追う黒髪・黒服・黒角の三拍子が揃う生徒が一人、

 

元宮チアキ

私である。

 

私は年季の入った皮製のカメラバッグを背中に揺らしつつ、昇降口から校内へ戻ってきた。羽織っている万魔殿のコートは着崩され、いつも被っている黒い制帽は頭上からずれ落ち、チアキの黒髪の中から覗かせる漆黒のツノにかろうじて引っかかっていた。

 

チアキは、イグラからのお願いでマコト達をゲヘナの外へと連れ出した。

いつもマコトと一緒に悪巧みをしているイグラにしては珍しいなと思いつつも、理由を聞いてもイグラにはぐらかされてしまったため、特に政治に詳しくないチアキは、気にしないことにしていた。

 

 

……何よりも、

 

ーーー何でもするから!!今度埋め合わせするから!!頼む頼む頼r

 

チアキはイグラの頼みに弱かった。

特に理由はない。筈である。

 

『何でもするから』という文言も、ひどくうっとりした気分になった。

特に理由はないし、他意もない。筈である。

 

 

 

「…なんだか楽しそうね?チアキちゃん」

 

「ぇえっ!?あはは、気のせいですよ〜」

 

「何かいいことでもあったの?」

 

「なっ何もないですってサツキ先輩」

 

「ふぅん?、怪しいわね〜」

 

そんな、たわいも無い話をしながら、万魔殿の帰路に着く私たち4人。

 

 

 

 

 

 

「おいおいおい…これは一体、どういうことだ?!」

 

が、いざマコト達と共にゲヘナへ帰ってくると、辺りは騒然としていた。

ボロボロになった風紀委員会と万魔殿生たちが、死にそうな顔をしながら温泉開発部員らを追いかけていたのだ。

 

「はぁ…先輩が遊園地チケットを半ば無理矢理わたしの服のポケットに捻じ込んできた時点で、何か悪巧みをしようとしていたのは察していましたが…まさかここまでとは…」

 

「い、イロハァ!?何だその話、聞いてないぞ!?というか、つまり自腹でチケット買ったの私だけなのか!?イグラからタダで貰ってないのだが!?」

 

チアキは、取り敢えず近くで不良を“拳で”鎮圧していた救急医学部の部長セナに訪ねた。

 

イグラ先輩が何かやらかしたのか?と。

 

帰ってきた回答は、チアキの頭をガツンと殴りつけるようなものだった。

 

「イグラ枢相は、現在意識不明の重体です。」

 

「ッ!!」

 

「!?どうしたチアキッ!?」

 

チアキは、マコト達を置いて走り出した。

太陽が落ちかけて、自治区を夕陽色に染めるなか、チアキは救急医学部の本部に走った。

 

途中、空の彼方へ飛来するヘリコプターの後を屋根から屋根へと跳びながら追いかけるデッカいコウモリみたいな黒い影を見かけたような気がしたが、チアキは振り返らず走った。*1

 

面会終了時刻のギリギリに滑り込んだチアキは、イグラの部屋へと転がり込んだ。

 

「イグ…ラ…せんぱい」

 

部屋の中の光景を目の当たりにして、チアキは呆然と立ち尽くした。

 

透明な仕切りの向こう側のベッドに寝かされたいたイグラは、生命維持装置に繋がれていた。

腹部には包帯が何重にも巻かれていて、いつも身に纏っているイグラのトレンドマークともいえる黒地のスーツやシルクハットも脱がされ青色の病院服に包まれていた。

 

身じろぎひとつせず、イグラに繋がれた心電図が打つ電子音だけが、唯一イグラが生きていることを弱々しく示していた。

 

チアキは、静かに泣き崩れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5日後_

 

「こーれはもう、おんにゃの娘のおパンツで煮沸したおっ紅茶をしばいてないと、もうやってらんないね」

 

イグラは普通に息を吹き返した。*2

チアキは激怒した。

必ずや、このカスを分からせなければならぬと決意した。

 

 

「……。」

 

 

 

チアキには政治がわからぬ。

チアキは、元々ただの写真好きの不良である。カメラを首に吊るし、不良達と一緒に遊んで暮らしてきた。けれども——

 

「じゃあちょっと歯ァくいしばててください」

 

——敬愛する先輩の危機に対しては、人一倍に敏感であった。

だから、これは愛の拳である。

 

チアキは殴らねばならないと決意した。

<ぶん殴る>と心の中で思ったならッ!その時スデに行動は終わっていなけらばならないッ!

 

「シャァァァアアアアアアア!!!!」*3

 

 

 

 

………

………

………

 

 

 

「イグラ先輩、何か言うことはありませんか?」

 

「ま、前が見えねェ…」

 

「ん?」病院服姿のイグラの襟元を掴む

 

「あ、なんでもないです、私が全て間違っていました。全面的に謝罪します。」

 

「そうですよね?誰が悪いですか?」

 

「私のミスでした*4

 

「謝罪する時って、誠意が必要ですよね?」

 

「お、お金ならいくらでも…」

 

「スミマセ〜ン!救護オネgーー」*5

 

「なんでも言う通りにしますんでっ!!この通り!!お願いします!!」*6

 

もうヤクザのやり口である。

こんなナリでも一応、両者共に政府側の人間である。

 

「前に、バカ沼先輩をゲヘナから引っぺがすのを条件に、なんでもしてくれるって約束…しましたよね?」

 

「……」ブンブンと首を縦に振る

 

「私、まえから百鬼夜行のお祭りの取材に行きたいなって思ってたんですよ」

 

「……」

 

「そこで、今度の土曜日に百鬼夜行でお祭りがあるみたいなんですよね〜」

 

「えっと…」

 

「一緒に行きませんか?」

 

「いや、私全身複雑骨s」

 

「一緒に行きませんか?」*7

 

「…………ホンホンホン、私も丁度百鬼夜行のお祭りを視察したいと思っていたのを思い出しました!多分そうでした!」

 

「どうしたんですか先輩?震えていますよ、寒いんですか?紅茶を淹れてあげましょうか?」

 

「ホンホンホン……お願いしまs「女の子のパンツも一緒に淹れて欲しいんでしたっけ?」…………。」

 

“ 大人の土下座をする ”

スッ……

 

「すみませんでした。もう言いません。」

 

「あはっ何急に改まっちゃってるんですか!イグラ先輩?」

 

「ヒュ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーー

 

 

チアキが銅像前で待ち始めてから十数分。

 

「お待たせ〜」

 

「…………??」

 

此方に手を振りながら一人のトリニティ生徒が駆け寄ってきた。

銀髪の髪に、飾り気のない白い浴衣。

帯は濃い藍色で、頭には赤い花の髪飾り。

一瞬誰だか分からずフリーズするチアキだったが、特徴的な笑い声(?)でやっと合点がいく。

 

「ホンホンホン、すみません外出許可証を発行してもらうのに手間取りました」

 

「あっ、待ってましたよ先輩。というか、いつもの格好と違いすぎて、全然分かりませんでしたよ!」

 

「君、ひょっとして私のこと帽子と服(英国紳士エミュ)だけで判別してない?」

 

「………あはっ☆」

 

「おい目を逸らすな」

 

浴衣姿のイグラ先輩の姿は、はっきり言って別人だった。

というか、どう見ても浴衣着たトリニティ生にしか見えない。

そもそもイグラ先輩はトリニティ生なのだからあながち間違いではないのだが…

 

普段から、お堅い制服を纏う万魔殿生たちの中でも、イグラ先輩は若干浮いていた。

ゲヘナらしくない、全く着崩したりしないし、シルクハットかぶってるしで、何かと目立っていた。

だが今にして思えば、それ(英国面)こそがイグラ先輩なりのゲヘナへ馴染もうという心持ちの表れであり、涙ぐましい努力(?)と試行錯誤(?)の果ての産物だったに違いない。*8

 

というのも先輩…もうこれは雰囲気が違うとかのレベルじゃないんですよ、何かもっとこう…アイデンティティを喪失したのかと心配になるレベルなんですよ…

てかぶっちゃけ、お前誰だよ。

 

だって、背広着てないイグラ先輩、もうだたのトリニティ生だもん。

背筋ピンとしてるし、歩き方もお上品。

家柄とかに詳しくないイチゲヘナ生である私にも分かる。

 

ーーー先輩、かなり良い出のお嬢様だ*9

 

「?私の服にナニか着いていますか?」

 

「えッ?!あっ、いやいやなんでもないです」

 

「ホンホン?」

 

裾を掴みながら、服に何かついていないか体を捩って探すイグラ先輩。

いつもピシッと背広を着ているから気づかなかったが、ユラユラと長物の服を着ているからこそ分かる。

くッ……

モーションがいちいち、めっちゃ上品ッ!!

動作一つ一つの節々から、伝わってくるお嬢様感。

これがデフォのトリニティだとでもいうのか!

いつも男装みたいなカッコいい服着てるくせにっ!

 

チアキは、なんだか負けた気がした。

 

「予定よりもだいぶ早いので、電車はまだまだ先ですね…取り敢えず、駅舎の待合室にでも入っていましょうか」

 

「流石に暑いですからね…」

 

初夏に入ったゲヘナは、早速気温32℃超えを迎えていた。

ジメジメとした気温。

汗は乙女と化粧の天敵である。

チアキは早くクーラの効いた駅舎に入りたかった。

 

「そういえば、よく外出許可が降りましたね?入院中だったのに」

 

「いや出てないが」

 

「え」

 

「出てないが」

 

平然としているが、このトリカス(ブリカス)…一週間前に生死を彷徨う致命傷を負い、その翌日に後輩にアイアンクローされて漏れなく全身複雑骨折したアホである。

ワンマン風紀委員長や、某キヴォトス最高の神秘さんならいざ知らず、このトリカスは極めて標準的なスペックの人間。

負った怪我は、神秘があるとはいえそんな短期間で治るようなものではない。

 

そんな状態で自治区外のお祭りに行きたいなどと宣おうものなら、セナに即座にゴミ袋のように救急車に放り込まれて強制送還か、あるいは()()()()()()()()()()()()()に「救護ォ!!」されるのがオチだろう。

今現在、ゲヘナで2番目に暴力を持っている勢力は救急医学部である。*10

 

え、1番目?風紀委員会に決まってんだろいい加減にしろ!!

シビリアンコントロールどうなってんだ!?シビリアンコントロールは!!

警察機構が軍隊を兼ねるって、それ去年となんも変わってないやんけ!!

 

部下たちを引き連れ悠々闊歩する*11空崎ヒナを2階の窓から見下ろしながら、今日もマコトはガチギレである。

 

 

「取り敢えずは、バレる前にゲヘナを出ましょうか」

 

「そうですね先輩」

 

 

 

………

………

………

 

 

「着た、見た、やったー」

 

「暑っ」

 

列車に揺られ数時間。

土色の道に軋むような木の路地、軒先に吊るされた風鈴がカラリと鳴り、行き交う人々は皆、着物や浴衣姿で、思い思いの装いを楽しんでいる。

 

『百鬼夜行連合学園』

 

数十の独立した国部や委員会により個々に統治されている緩い共同体。

何よりも珍しいのは、この自治区には明確な政府が存在しないという点だ。

一応、陰陽部というトップが置かれてはいるものの、生徒会というよりかは調停を主とした組織であり、統治能力は有していない。

 

百鬼夜行が歩んできたその戦乱と合併の歴史は、学閥同士で内戦をしていたトリニティ総合学園と通ずるところがある。

が、その結果たどり着いた先はトリニティのような中央集権制ではなく、むしろどちらかといえば中世の封建制に近い体制であった。

いわば、超☆夜警国家。小さな政府(Lv.999)と言ったところだろうか。

 

多分、制作元の御隣国から見た中世日本のイメージがコレなんだろう。知らんけど

()()』はないけど『調停』(陰陽部)はあるってか?

はははははは!

……

今笑わなかった奴は全員、清渓川(チョンゲチョン)の刑です。

 

 

 

………

………

………

 

 

 

「どうやら、もう祭りが始まっていますね」

 

まだ太陽が直上にあるというのに、人々は祭りの準備で慌ただしく動き回っている。

いくつかの屋台はもう開店していて、いくらかの列を作っていた。

 

「でも、まだ明るいですし、せっかくなので自治区を色々見て回りませんか?」

 

「それはいいですが…祭りの写真を撮りに来たのでは?」

 

「そ、それはほら〜、アレですよ…やっぱり夜の方が写真は映えますし…あはは」

 

先輩を連れて百鬼夜行へと赴いた理由…

確かに『週刊:パンデモ』のネタ探しという面もある。

だけど1番の理由は、こうして先輩と一緒に観光することにあった。

 

イグラ先輩は万魔殿主要メンバーなだけあって、ほぼ休日がない。

仕事に次ぐ仕事…

夜の1時まで執務室の明かりが灯っていたことが、何度あったことか。

 

先輩が去年設立したらしい万魔殿の司法機関『枢密院』。

その仕事は多岐に及ぶ。

ゲヘナにおいて法とは、もはや機能しなくなって久しい概念ではあるものの、体裁と言うのは大事なんだそうで。

それこそ風紀委員会に目ざとく言及されようものなら、他組織からの突き上げも食らう。

そこを上手い事いなしてみせるのが、枢密院の仕事だ。

 

過去の判例を引っ張り出してきて、憲法の穴を縫い、法解釈をこねくり回し…

万魔殿で1番風紀委員会と殺り合ってる部署ってどこですか?と問えば、10人中9人が枢密院と答えるだろう。もちろん、拳の代わりに言葉の暴力を以って戦っている。

 

そして枢密院の仕事は、これだけではない。

 

風紀委員会は言わずもがな、救急医学部や消火研究部、ゲヘナ地理院に騎士団領など、ゲヘナ自治区を支える各組織と万魔殿の取り付けや仲介を行うのも、枢密院の仕事。

 

ゲヘナ国債を発行したり、温泉開発部などのゲヘナ要注意団体とコネクションを維持するのも、枢密院の仕事。

 

それに加え最近の枢密院は、何故か風紀委員会に流出した内政諸務を回収し、人知れず捌いていたりもする。*12

 

そんな風紀委員会の次に忙しい枢密院のボスの先輩だが、休日も心休まるものではない。

ほぼ毎週マコト先輩に連れ出され、学区内外問わず駆け回っている。

先々週はレッドウィンターに行っていたらしく、「レッドウィンターで民主主義(動詞)してくる」と意味不明なことを言うマコト先輩と3人で出かけていき、次の日に巨大マコト像を運部大型トレーラーに乗ってゲヘナに帰ってきた時には、サツキ先輩と一緒に乾いた笑いがでた。

 

そして、私は思うのだ…

 

イグラ先輩休みないじゃん

 

これである。

一緒にお祭り行きたいな〜なんて思っても、この一言に尽きるのだ。

平日は仕事

休日はマコト

ギャグですか?ギャグなんですか?

謎に語呂がいいんですよ、ツッコミ待ちなんですかイグラ先輩??

 

ぐっ……

こんな可愛い後輩がいながら、先輩は仕事とアホ(議長)の方が大事なんですか!?

コロしてやる!!

コロしてやるぞ羽沼!!

ウガガ…ッ!!

ハカセ…コレガ…カンジョウ……サツイ…?*13

 

 

と悶々していた今日この頃…

運良く(?)全身骨折で学校諸務を休まなければいけない状況が転がり込んできた。

これには流石のマコト先輩も、イグラ先輩を連れ出せまい。

そしてそのチャンスをみすみす逃す私ではない。

私は文屋。ジャーナリストの端くれだ。

激写するチャンスを待ち構えるパパラッチ野郎のハイエナのごとく、この日を待っていたのだ。

 

「……?急に黙ってどうしたんです?」

 

「ハッ、いえいえなんでもないですよっ」

 

「ホンホンホン、まぁチアキがそれでいいならいいんですがね…」

 

「さっ、まずは腹ごしらえですね!早く行きましょう!」

 

そう言って、私はイグラ先輩の手を引いて歩いた。

 

今日こそ千載一遇のチャンス。

思い返せば、最近の私はかなり頑張っていた。

一人でブラマ行けとか、正気の沙汰じゃないですよ!

全身骨折のイグラ先輩には申し訳ないが、私も今日は存分に楽しみたいんです。

 

「あ待って手も骨折してぎゃああああ」

 

イグラ先輩の悲鳴がこだました気がしたが、無視した。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 

私たちは、準備中のお祭り会場を後にし、私たちは通りの端に広がる露店街へ足を踏み入れた。

商店街のようなその街並みは、ゲヘナでは見慣れない露天の店がいくつも並んでいた。

お店の軒先には彩りどりな暖簾が垂れ、道の両脇からいい匂いがしてくる。

 

焼きたてのせんべい、白く蒸気の立つ甘酒、カラフルな金平糖。どの店先も小さな灯りに照らされていて、香ばしい匂いや甘い匂いが入り混じって鼻をくすぐる。

すれ違った着物の子どもが綿あめを抱え、先行く大人たちはうちわ片手に串焼きを頬張っていた。

 

「ホンホンホン、やはり百鬼夜行はキョートみたいな場所ですねぇ…」

 

珍しいことに、イグラ先輩はいつもになくはしゃいでいた。

あっちの店の商品を見に行っては、こっちの店先で焼いている炭火の焼き鳥をまじまじと見つめる。

慌ただしく動くその姿は、いつもの紳士然とした立ち振る舞いとは打って変わって、やけに活発に動いている。

いつもは三つ編みにしているその銀色の髪が、陽の光を反射してキラキラと揺れるのを、私はつい目で追ってしまう。

 

(……綺麗)

 

「?」

 

イグラ先輩が不意にこちらを振り返り、その琥珀色の目と目が合う。

すると、不思議の思ったのかイグラ先輩は首をこてっと傾けた。

自分の顔が熱くなるのを感じる。

見とれていたことに気づかれたら気まずいので、すぐに視線を逸らして、強引に話題を作る。

 

「あーとっ、どっどこで食べましょうかねぇ!!」

 

「フィッシュ&チップスの専門店かパブで」

 

「正気ですか先輩?ここ百鬼夜行ですよ??」

 

「ホンホンホン♪」

 

 

 

「……ん?」

 

いろんなところを駆け回るイグラ先輩だったが、一つの店の前で立ち止まった。

何かあったんだろうかと、私も急いで駆け寄る。

 

「なんですか?この店」

 

鉄板の上で何かがジュウジュウと焼ける音が鳴りながら、食欲を掻き立てるソースの匂いが煙と共に外に流れてくる。

 

「ここにしましょう。ネットの口コミもいいようですし」

 

そう言ってスマホを浴衣の内ポケットにしまうと、「2名お願いします」と言いながら先輩はズカズカと店に入って行ってしまった。

店の外見を写真に撮った私は、慌ててその後を追いかける。

 

店の中は風情ある木の作りで、数十年と煙に晒されてきたであろう壁の木材が、しょっぱく焦げ茶色に色褪せていた。

店の中には所狭しと客が座っていて、注文をする声や肉の焼ける音で賑やかだった。

そんな中を縫っていき、先輩が座っている二人席にたどり着く。

 

「いい写真は撮れましたか?」

 

「撮れましたけど、置いてかないでくださいよ」

 

先輩は既に席に座り、おしぼりで手を拭いていた。

テーブルの上に水の入ったコップと箸が2セットずつ準備されているのを見る辺り、もうオーダーはされてしまっているようだった。

 

「もー、私もメニュー見たかったんですけど」

 

「ホンホンホン、“旅は道連れ世は情け”ってやつですよ」

 

「もしかしなくても先輩、無理やり連れてこられた割には、結構楽しんでますね?」

 

「そういうこったぁ!!」

 

テンションの異様に高い先輩は置いておいて、私も席に腰を下ろす。

カバンからプラスチック製の小さい円筒を取り出し、机の上に並べる。

この百鬼夜行にきてまだ1時間とたっていないが、新鮮なものも多く、予想以上にフィルムを使ってしまった。

まだフィルムが未使用なのを確認して、円筒状のケースから取り出す。

 

フィルムカメラのフィルムは極めてデリケートなものだ。

自分は趣味でこれを使っているからいいが、既にキヴォトスではフィルムカメラを使っている人はほぼ居ない。それは、その扱いずらさに起因する。フィルムがたった数秒でも日光に当たろうものなら、一瞬にして黒ずみ、全てを台無しにしてしまう。撮ったらすぐに出来栄えを確認できるデジカメやテェキとは違い、フィルムは現像するその時になってみなければ出来栄えは分からない。その瞬間が好きで私はこのフィルムカメラを使っているのだが…

更に大変な事は、デジカメと違い調節が全て経験と勘に依存するという点だ。ピントはもちろん、絞りにシャッタースピードも自分で考えなければならない。

幸いなことに、私のカメラには露出計が付いているから何もないよりかはマシである。

ただ、それにしても露出計は完璧ではないし、同じ露出でもシャッタースピードと絞りの比率はいくらでも変えられる。瞬間を捉えたいのか、流れを捉えたいのか。画面いっぱいを映すのか、被写体のみの焦点を当てるのか。

無数にある組み合わせから最適解を見つけるのは、極めて困難だ。

あるいは老練のクロノス生であれば勘一発で行けるのだろうが、私はあくまでライトユーザー。カメラとの付き合いも趣味の範囲。そこまでの技量と経験は、持ち合わせていない。

ならどうするか?数を増やすしかない。

同じ被写体に、同じアングル、同じ露出。

シャッタースピードと絞りの比率を変えたものを、何種類か撮る。

その分フィルムは多く使ってしまうけど、多分これが1番確実な方法。

 

それでもフィルムは足りなくなってしまうしお金もかかるから、最近はなるべく抑えるようにしていた。

ただ、今日は滅多に来れない自治区の外に来ている。

失敗が許されないからこそ、今日はいつも節約していた分たくさんフィルムを使う覚悟だ。上手く撮れなかった分もう一度百鬼夜行へ、なんて言ってる方が、費用対効果的には損だ。

そう、これは浪費ではなく、必要経費。

 

 

 

「あっ」

 

フィルムを変えようとした時に、あることに気づく。

カメラの中のフィルムがちょうど写真一枚分だけ、残っていたのだ。

今日はフィルムをたくさん持ってきていたし、祭りが始まればこうしてゆっくりとフィルム交換してる余裕なんてないだろうから、今のうちにフィルムは変えておきたい。

 

だが、普段フィルムをケチっていた貧乏性が、チアキにフィルム一枚分の浪費を躊躇わせる。

 

(あと一枚…あと一枚、何か撮っちゃいたい…)

 

フィルムカメラにおいて、最後の一枚はとても不安定なものである。

大体1/4の確率で、まともに写真が撮れないからだ。

大切な写真を撮るときは、最初の3枚と最後の1枚は使わない。

 

(なんかこう、どうでもいいものでも撮って、さっさとフィルムを変えちゃおう。)

 

「イグラ先輩、写真撮るのでこっち向いてください。」

 

「ええで」

 

被写体は先輩でいいか。

ちゃんと現像できるかも分からない代物だ。

そうして、カメラのシャッターに指をかけーーー

 

「……?カメラを置いて…?」

 

「あっh、いやその…、せっせっかくだから2ショット撮ろうかなーって思ってェ…」

 

思いつきだった。

名案だと思った。

友人とショッピングセンター行って、二人でプリクラ撮るノリだった。

そこでふと、我に帰る。

 

(………ふむ………友達…?)

 

イグラ先輩って友達?友達か?

イグラ先輩って、一応先輩だよね…クラス違うし、

そもそもよく会うのも、職場でだし

職場

職場ァ……

 

(というか、私の上司ッ!?)

 

上司とプリクラ撮る奴いるの?

それ、だいぶ図太くないか私??

2ショットで??

 

「………」

 

「……えっと、早く撮らんの?」

 

「ヒャッ、ヒャイ!」

 

特にイグラ先輩はなんとも思っていない様子だったが、軽く流されたのが逆にプレッシャーとしてのしかかる。私は慌ててカメラの向きや諸設定を調節すると、お守りで角度を固定してっゼンマイ式のタイマーをセット。

 

ジジジジジジジ……

 

タイマーがちゃんと作動しているのを確認してから、私は急いで先輩の隣に座る。

 

「ホンホンホン、ちゃんと映るように寄せた方がいいかい?」

 

そう言って、イグラ先輩がズズズ…と私を近くに引き寄せる。

肌と肌が触れ合う距離。

互いの肩と肘が密着するほどに並ぶと、浴衣越しであるはずなのにイグラ先輩の体温がずっと近くに感じられた。

なんだか、変な気持ちになる気がした。

 

(あっ…うぅ……ち…近い…)

 

目だけでチラッ、と横を見る。

鼻の高い、スッとした横顔。仄かに香る茶葉の香り。

二人の距離が狭くなったせいで、当然互いの顔の距離も縮まる。

 

「ッ」

 

ふと、先輩のさらさらした銀の髪が私の頬を撫でたような感触がして、思わずドキッと肩が跳ねる。

 

ジジジジジッジッジッ………

 

タイマーの進むスピードが、なんだか異様な遅く感じる。

心なしか、心臓の鼓動がいつもより大きく聞こえるふうに幻聴した。

 

「そろそろですかね?」

 

「せっ折角なのでっ、ぴっ、ピースでもしますか?」

 

「なんでそんなキョドッてるの?」

 

「きっ、気のせいですよ!!」

 

「あ」

 

パシャッ

 

 

 

 

 

 

「ッ!?」

 

シャッター音。

その直前、イグラ先輩の吐息が耳元にかかった。

今度こそ、心臓が飛び跳ねた。

 

(ひぇ………)

 

顔が熱い。

心臓がバクバク鼓動している。

イグラ先輩の顔が見られずに、私は下に俯く。

あるいは、今の自分の顔を先輩に見られたくなかったからかもしれない。

イグラ先輩はカメラに興味が移ったのか、ちゃんと写真撮れたかなー?とカメラをいじってたり覗き込んでいる。

その隙に、私は机の上のコップに手を伸ばし、水を一気に飲み干す。

 

「ング…ング…ング………ぷはぁ…」

 

空になったコップを、机の上に勢いよく置く。

キンキンに冷えた水が、五臓六腑に染み渡る。

顔が熱いのは、きっと熱い夏にバテたからだ。

顔が赤いのもきっとその所為。

こうして心臓がバクバクしているのも、きっと熱中症か何かに違いn

 

「あ、それ私が口つけたコップ………」

 

「ぁえ……」

 

チアキはぶっ倒れた。

 

たぶん熱中症である。

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーー

 

 

『お……ろ……』

 

イグラ先輩の声が聞こえる。

 

『は……きろ……』

 

ぼやけてて、よく聞こえない。

あれ?私は何してたんだっけ?

 

『……り…………はや…………お……』

 

確か、イグラ先輩と一緒にお祭りに行って、

料理屋に入って、

一緒に写真を撮って、

それで、

 

(そうだ、わたし…イグラ先輩と間接k……)

 

 

「起きろ」

 

「むぐッ!?」

 

私の意識が覚醒した時、私の口の中にはアッツアツの粉物が捩じ込まれていた。

そして目の前には、箸をこちらへ向けながら机から身を乗り出してきている先輩。

甘じょっぱいソースと青のりのかかった丸いお好み焼きのようなそれを、私ははふはふと火傷しそうになりながら飲み込む。

 

「ゴクリ……もうッ、いきなり何するんですか!!」

 

「スマン、料理来たのに全然起きなかったから…」

 

「でも、もっとやり方ありましたよね!?」

 

「ホンホンホン」

 

「ッッ!!」

 

イグラ先輩はいつものように変な笑い方で、誤魔化そうとする。

こうなるとイグラ先輩は、絶対自分の非を認めない。

仕方ないので、これ以上不毛な言い合いはやめにしよう。

でも、もう二度とやらないでほしい。

 

眠り姫を起こすなら、やはり王子様のキスがいい。

昔、絵本で読んだお姫様のお話。

何だっけ…白ガキ姫?*14

食べ物を口に捩じ込まれて起きるとか、それもうお姫様じゃないから。

ただの食い意地張ってる奴にしか見えないから。

 

………

………

 

王子様のキス…?

なぜそこで、イグラ先輩の顔が、思い浮かんで……

 

「早く食べないと、なくなりますよ?」

 

「え?!ちゃんと2人前頼んだんですよね!?!これ!!」

 

「お祭りでもなんか食べるだろうかなって思って、少なめにしか…」

 

「ぐっ、先輩の計算高さが、こんなところで仇にッ…」

 

私も咄嗟に割り箸を構え、昼食のリソース争いに乱入する。

戦いは数だよ姉貴ぃ!!

 

「……っ、あっつ……!」

 

口の中いっぱいに広がる、とろりとした生地とソースの香り。

外はカリッと油で揚がっていて、中にはぷりっとした具材が入っていた。

この料理が何なのかはよく分からないが、美味しいということだけはチアキにも分かった。

 

「んん、美味しい」

 

「ホンホンホン、やっぱり子供には受けますよねぇ…“たこ焼き”

 

「え…」

 

イグラ先輩の口から出た言葉に、固まる。

箸を取り落とさなかったのは、幸運だろうか。

 

「……たこ?」

 

「たこ焼き……なんだチアキ、食べたことなかったのか?」

 

「タコって……あのパンちゃんの?」

 

「……………ジュリ曰くタコは入れていないそうだが、まぁ確かにあれもタコに似てはいるな…」

 

「じゃあ、あのマコト先輩が救急搬送されていった……」

 

「タコの踊り食い事件か…………いや、あれはマジですまんかったと思ってる。」

 

タコの踊り食い事件。

イグラ先輩が生きたタコをマコト先輩の口にぶち込んだ事件。

最終的に、救急医学部の救急車が風紀委員長の執務室に突っ込むにまでなった騒動だったが、あの一件以来、タコはトラウマとしてチアキの記憶に刻まれていた。*15月一で暴れ出す給食部のパンちゃんの影響もあってか、ゲヘナの職員でタコに忌避感を覚える者は少なくない。

そしてわたしも例外ではなく…

 

 

 

「女の子の口に捩じ込むもんじゃないですよ」

 

「え、触手p」

 

「言わないようにしてたのに!!」

 

美味しいので、今回は見逃してやろう軟体生物よ…

次わたしの前に現れてたら、その時には…

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

たこ焼き屋にて軽食を済ませた私たちは、店を後にした。

道の中央では慌ただしく、漆塗りの籠に木製の車輪をつけた人力車が人を乗せて行き交う。

それを避けるように、表参道の脇をイグラ先輩と並んで歩いていた。

 

「人力車って、まだ使われてたんですねー」

 

「観光用ですね…流石に現役ではないと思いますよ」

 

カシャッ

 

やはりゲヘナでは見慣れない光景なので、何枚か写真に収めておく。

週間パンデモのネタにもなるし、こんな機会滅多にないので乗ってみたくはあるのだが…

 

片手でカメラを構えながらそう考えていた時…

 

「ひぇ」

 

イグラ先輩が急に引っ付いてきて肩を密接し、スッと腕を絡めた。

 

「あっあの、急にっ…」

 

いきなりの行動に、心臓がまたバクバクと鳴る感覚を感じるが、

耳元でイグラ先輩が呟いたことに、頭が冷えて冷静になる。

 

「しっ………尾行されてる」

 

「ッ!」

 

「後ろを振り返るな、気付いていないフリをしろ」

 

そういうと、イグラ先輩は足を早める。

私はカメラを持ったまま微妙に位置を調整し、のぞき窓の反射で映る後ろの様子を探る。

 

「……どれですか?」

 

「赤いベレー帽みたいなのを被ったセーラーの生徒」

 

「3人いますね…距離は空いていますが、」

 

「たこ焼き屋から出た時から着いてきてる…」

 

「お店に入った前後では何も問題行動は起こしていませんし……とすれば、最初から(駅に降りた時から)?」

 

「可能性はあるな……………ともかく、一度撒いて立て直すか…」

 

イグラ先輩との観光旅行。

どうやら、そうそう上手くはいかないらしい。

まぁ、分かっていたことだ。

 

だってイグラ先輩は、常に何かしらの騒動に巻き込まれてるような体質だから。

だからこそ、一緒にいると面白いし、飽きない。

 

それに…

 

「せっかくだから、人力車にでも乗って逃げるとしましょうか!」

 

「ッ!!わたし、人力車乗ってみたいです!」

 

「ホンホンホン!では、いきましょうか…エスコートは必要ですか?」

 

「お願いします♪」

 

 

イグラ先輩は、無意識のうちか、わたしの喜ぶことをいつも思いつく。

先輩は周りをよく見ている。観察していると言った方が、適切かもしれない。

 

チアキに政治は分からぬ。

だが人一倍、先輩のあり方には詳しくあった。

 

あの奇想天外なマコト先輩(トラブルメーカー上司)をうまく御せているのは、その観察眼からか。

つまりそれは、私にも言えることで、私のことをよく見てくれているということ。

決して口に出してはいないが、私が人力車に乗りたいと思っていることを、イグラ先輩は見抜いていた。

 

そんな小さいことだけど、イグラ先輩は私を気遣ってくれる。*16

それが、堪らなく嬉しく感じている自分がいる。

 

ほんと…

 

「あはっ、イグラ先輩と一緒にいるとゆっくりできませんね!」

 

「ホンホンホン、記事のネタになるからいいでしょう?」

 

「まったくもって同意です☆」

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

 

<……C3C3、こちらC1、感明良いか、おくれ>

 

<C1C1、こちらC3…そちらの感明よし、おくれ>

 

<C3、C1、状況、おくれ>

 

<C1、C3、対象2名、参道を南に移動中、ロスト、指示求む、おくれ>

 

<C3、C1、対象は南側に移動中、ロスト、これでいいか?おくれ>

 

<C1、C3、あーその通り、おくれ>

 

<C3、おk、舐めてんのか、おくれ>

 

<C1、は?舐めてなんかねぇよ、おくれ>

 

<C 3、は?おくれ>

 

<C1、は?おくれ>

 

<C3、は?どう責任とんじゃワレェ、おくれ>

 

<C1、消笑、頭なら若い者の責任とってテメェが指詰めろや、おくれ>

 

<C3、テメェいったい誰に向かって喋ってんだこの野郎、おくれ>

 

<1、ぁ“あ“あ“*#?!、おくれ>

 

<3、頭おかしいんじゃねぇか、二度と口きけねぇようにしてやる、れ>

 

<1、しね、れ>

 

<さ、し、れ>

 

<い、れ>

 

<s、r>

 

<>

 

…………

………

……

 

<ブレイクブレイク、C1C3、こちらC2、目標を再度補足。ボギーに乗り、参道を東側に逃走中の模様、おくれ>

 

<C2、C1、目標はボギーに搭乗、東方へ転進、これでいいか?おくれ>

 

<C1、C2、その通り、おくれ>

 

<……C2C3、C1、再度ロストの恐れがある、ボギーを止め対象を捕縛せよ>

 

<C2、コピー>

 

<C3、コピー>

 

<……C2C3、C1、なお、目標はゲヘナ学園の要人が含まれている、過度な攻撃は国際問題に発展する可能性があるため、武力行使は最小限に抑えろ、おくれ>

 

<C2、コピー>

 

<C3、コピー>

 

<C2C3、C1、状況開始、終わり>

 

 

 

 

 

百鬼夜行の祭りは、未だ始まらず…

To be continued…?

*1
風紀委員長捜査一課「被害者(風紀委員会)の無念を晴らすため、必ずっホシを挙げる!」

*2
※死んでない。

*3
アメリカ在住、最高審判官水龍ヌ

*4
連邦生徒会長re

*5
ゴリラ召喚魔法

*6
???「野球やろっか(気さくな挨拶)」

*7
縦長の瞳孔カッ開き

*8
マコト「いやコイツ、ゲヘナにカチコミかけに来た時から背広…」

*9
エリドゥ「おっ、そうだな()」

*10
救護ォ!!

*11
多分マコトの見間違え

*12
「風紀委員会への仕事を増やしたら、枢密院生たちが倒れ始めたぞ!?どうなってるイロハァ!?」

*13
博士「知らん何それ…怖」

*14
???「オウル!ソウ!アイン!アトラハシースにジェット・ストリーム・アタックを仕掛けるぞ!」ー???「おま誰」

*15
※催眠処置によりマコトは覚えていない。

*16
ブラマまでパシらされたけど…




チアキ「祭りは?ねぇ祭りは?もうこれ、全然祭り関係ないじゃん!ただの観光じゃん!」
チアキ「先輩との夏祭りデートは?恋人繋ぎとか、初心キスは?これのどこが過酷なの??」

チアキ(不良)「続きかけよオラ」

わぁ…ァ……

作者に恋愛を書く才能は無かったっピ。
アンケート結果に準拠できなかったことは、ひらに謝るっピ。

あと、長らく期間が空いてしまい、誠申し訳ございませんでした。
理由はありません。強いていうなら、原神のガチャ排出率が渋すぎた所為です。
惰性でスカーク引いたこと、今になってこんなに後悔するとは…ひぃん




追記:描いたイラストを貼り忘れてたので貼ります。蛇足だと思われたら、コメントでご指摘してください。削除しておきます。


[☆3]元宮チアキ(浴衣)

【挿絵表示】


【挿絵表示】

カイザー潰しが終わった後のイグラは…

  • リオと共謀して魔王を倒しました。
  • セイアを誘拐しに行きました。
  • ティーパーティー候補時代を思い返した。
  • 雷帝になりたいと思いました。(if)
  • シャーレに加入しました。
  • チアキと過酷()したんだ!あいつら過酷s
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