いろんな意味で史上最強になった俺。 作:弟子28号
俺は亀っちに弟子入りした事により、壮絶な修行の日々が始まった。
ある時は冒険の為の体力作り……全身に重りを装備して師匠のお宝の為に本屋を
全速力でハシゴし。
「ほれ!お宝はすぐそこじゃ!!終わったら見せてあげるから頑張るんじゃ宗ちゃん!!」
「はぁ…はぁ…はい!!師匠!!!」
※隣町の本屋まで往復。
ある時は、女スカウターに至る為に最も重要な修行で動体視力を鍛えた。
「動体視力なくして、女スカウターは習得出来ん!!わしの攻撃を見切ってみせい!!」
「うおっ!?掠った!?何かが頬を掠った!?」
※なんか拳法みたいなのを習って組手した。
ある時は、ライバルとの戦い(限定本の発売日)の為に崖を上って腕の筋肉を鍛えた。
けっして掴んだお宝(エロ本)を手放さないように……。
「頑張るんじゃ、宗ちゃんこの崖を登れば桃源郷が拝めるぞい!!!」
「シャーーーーー!!!」←元気百倍
ファイトーー!!おっぱい!おっぱい!!
崖上りの修行は最高です!!
☆☆☆
どうも読者の皆さん。お久しぶりです、元気しておりましたか?
修行風景を見て理解しているでしょうが、俺は伝説の女スカウターを手に入れる為、
命がけの武術の修行をしております。
師匠曰く、女スカウターは武術と密接した関係のようで武術の達人になる事、それ
すなわち女スカウターを習得することらしいのです。
ですから俺は、偉大なる冒険者になる為に今日も厳しい武術の修行に耐え抜くのです。
「ほっほっほっほ。
宗ちゃんお主は才能の塊じゃのう。
天性のバトルセンスに鍛えれば鍛えるほどグングンとアホのように伸びる強靭な肉体。
まったく、羨ましい限りじゃわい」
四日ほど前から師匠が愛用する修行場『闇ヶ谷(やみがたに)』に篭って修行する俺。
しかし、未だに女スカウターが開眼しないことに若干の苛立ちを感じる
「武術の才能よりもスカウターがほしいです。アレだけ修行しているのに未だ
写真眼(しゃしんがん)しか開眼してないんですよ」
説明しよう!!写真眼とは女スカウターの前段階であり、鍛え抜かれた動体視力により
ブレる事無く、くっきりと遠くのパンチラを脳内保存できる魔眼である。
「ばかもん!!写真眼も本来なら何年も修行した武術家と冒険者(盗撮魔)が至る魔眼なんじゃ。
なのにそれを半年で身に着けたお主が異常なんじゃ!!
これだからチートは……」
そうか……そういえば俺って神様しようのサイヤ人レベルのボディだったけ……。
さすが戦闘民族レベルだ、半端ねーや。
そういえば今更だけど師匠って何者なんだ?
女スカウターを持っているから何かの武術の達人であることは間違いないが……。
女スカウターを習得するのに夢中で聞いたことなかったな。
「そういえば師匠……」
「ん?」
背中に乗せられた岩をどかして腕立て伏せを中断した俺は、師匠の正体について
聞いた。
「ほっほっほ。何を言っておるんじゃ、宗ちゃん。
わしは女スカウターを求めておったら、うっかり武術の達人になってしもうたじじいじゃよ」
「まんまですね」
「ほっほっほ。……さて、サボった分、百回追加じゃ!!」
「マジで!!?」
「ほれほれ、早くせんともう百回追加するぞい」
「ひぃーーー!!」
…………。
日も落ちた頃、ようやく本日の修行が終了した。
やべぇ……腕がもう動かないよ。
ちくしょう。こんなことなら師匠の正体なんか聞くんじゃなかった。
「ほっほっほ。明日は気の修行じゃからゆっくり休むんじゃよ」
「へーい……ん?」
今なんて言った?
俺の聞き間違えじゃなければ、目の前に居るジジイは気と言ったのか?
「マジで!?」
「なんじゃ、突然……気がどうかしたんかいの?」
気、それは幼い少年が求めて止まなかった物。
かめはめ波…どどん波…元気玉…ETC…ETC。
いや落ち着け、ビームも大事だがもっと大事なことがある。
それを聞いてみよう。
俺は湧き上がるテンションを押さえ、ヒーローを見るような瞳で師匠に聞いた。
「気で空を飛べる?」
と。
すると………。
……。
…。
笑われました。
めっちゃ、笑われました。
ちくそう。
☆☆☆
「いや~笑った笑った。しかし、宗ちゃんも年相応の可愛い所があったんじゃな。
わし、安心したよ」
「うるせー……」←ふてくされている。
「まあまあ、さて気の修行にはいるぞい」
……………。
…………。
………。
……。
…。
「ほっほっほ!!宗ちゃん!お主は武術の申し子!!一を鍛えれば五の成果を
引き出すチートじゃ!!わしの動きを観察し、わしの全てを奪い取れ!!
さすれば、お主は……念願の女スカウターを手にするじゃろう!!!」
「うおぉぉぉおおおお!!!」
組み手、組み手にひたすら組み手。
基礎修行なんかいらないほどの組み手が繰り返された。
そして………俺は……。
「「空波斬!!」」
手刀から斬撃を放ち。
「「うおぉおおおお!!」」
「やはり、実戦の方が伸びがよいわ!!このチートがぁああああ!!」
「うるせぇ!!この戦闘民族め!!」
「おぬしが言うなぁああああ!!」
残像拳・瞬動術による、超高速の攻防を繰り広げながら、師匠のありとあらゆる体術を盗んだ俺は……。
ついに伝説の女スカウターを習得し、喜びながら自宅に帰ったのだったが……。
「宗助、もうすぐ引越しするから準備なさい」
「え?」
俺の親友にして師匠である亀っちとのお別れが近づいていた。