もんむす・くえすと! ぱらどっくすRPG  きつねのお話   作:ケルル(ハーメルン始めました)

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今回は本編みたいな真面目なものはありません。
頭空っぽにしてお読みください…。


短編 さくらはたまもの役に立ちたい!
さくらは温泉を掘り当てたい!


「たまも様、こちら追加の書類です。」

 

「うむ、しかと受け取ったぞ。」

 

「しかしこれほどの書類ですと…。また徹夜ですかね。」

 

「そうなるのぅ…。こなしてもこなしてもこの書類の山が消えぬのがつらいところじゃ。」

 

「…その作業、この七尾がお供します。」

 

「頼もしいのぅ。では任せるぞ。」

 

「はい。しかし忙しい日々が続いておりますので、たまにはのんびりしたいものですね。」

 

「そうじゃな、温泉で伸び伸びと羽を伸ばすのもいいかもしれぬ。」

 

「きつねの里には一応ありますが…。あそこは評判が良く賑わっていて、並ぶだけでも1時間ほどかかってしまいますからね。」

 

「そんな時間はないところがつらいのう。いっそ、ウチ専用の温泉でもあればいいのじゃが。」

 

「それは難しいですね。人員もですが、そのようなお金も土地もありませんし…。」

 

「分かっとる。つい言ってみたくなっただけじゃ。」

 

「そうでしたか。」

 

「………。」

 


 

「というわけで温泉を掘りに行きましょう!」

「…今深夜何時だと思っているんだい?太陽はとうに地平線に沈み、月がただ一つポツンと夜空に浮かんでいるこんな時間に?」

 

 皆さんこんにちは!

 

 たまも様の最も忠実で誠実な部下であるさくらです。今は僕の部屋にある机の上の煎餅をバリバリ食べているキリス様と話しています。

 

 何故温泉を掘ろうかというのは冒頭の回想が全てですね。たまも様は僕らきつね一族のお仕事の振り分けや、それらの最終チェック、今代の魔王様の教育係や相談役など、様々な役を兼用しており、毎日がとても多忙で息をつく暇すらないというのが現状です。僕もどうにかたまも様の負担を少しでも軽減するべく、どれだけ減らしてもいつの間にか元の高さをキープしている書類という恐ろしい怪物と日々格闘しています。いますけど…、正直それで手一杯というのが現状です。たまも様の負担軽減という根本的な問題の解決には至っておりません…。

 

 たまも様は大変素晴らしいお方ではありますが、その精神は僕たちと変わらないものがあります。ということは、その心にやはり限界というのがあります。今日もキリが良いということでお仕事を切り上げたのであって、全てのお仕事をこなせたというわけではありません。今日はここまでやりきった、自分はこんなにも頑張ったと自分を鼓舞しながら戦っているわけですね。そんなたまも様のお姿も美しい…のですが、最近は心配が勝ってくるようになりました。

 

 最近のたまも様はその目元に薄っすらと隈を作っているのです。なんだかため息をつく回数も心做しか増えたように感じますね。たまも様はその事を否定していますが、僕の目には誤魔化すことはできません。僕のサクラアイにかかれば、たまも様の体調不良を見逃すなんてことはありえませんね。

 

 とまぁ疲労が蓄積しているたまも様ですが、今日のお仕事中に口にボソッと呟いたのが冒頭のセリフなんですよね。たまも様の息抜きに少しでもつながるというのならこのさくら、存分に腕を振るおうではありませんか!

 

「勿論です!こうしている間にも、たまも様の幸福度が少しずつ下がっているんです。それを阻止するためには今すぐにでも行動に移す必要があります!」

「はぁ…。」

 

 キリス様は呆れていますが僕にとっては重要なことなのです。僕はたまも様の喜ぶ顔が見たいのです。そのためであれば火の中水の中どこまででも行きましょう!

 

 …それに自分の好きな人に笑顔になってほしいというのは至極当然のことだと思うのですよ。偶に僕に向けてくれるその笑顔。その様はまるで世界を統べる女神が僕にだけ微笑んでくれたような喜びがあります。今はまだ僕にしか効果がありませんが、たまも様の笑顔はそのうち世界を癒すものとなるでしょう!

 

「…ツッコミはここまでにしようか。で、その温泉堀りとやらは一人でやるのかな。そうなると中々に規模が大きいものとなるが。」

「流石に一人では無理です!という事でこの温泉開発を手伝ってくれる三銃士を連れてきました!」

「温泉開発を手伝ってくれる三銃士?」

 

 キリス様が僕の言葉に首をかしげます。恐らく意味を理解できていないのでしょう。僕の友人や知り合いなどから招集した選りすぐりの三人を連れてきたのですが…。まぁこの後紹介するので大丈夫ですね。

 

 今キリス様の表情が見えれば、恐らく僕のことを冷たい視線で見つめていることでしょう。日中も顔に包帯を巻いており、そして今も目元は包帯を巻き隠しているのですが、見えなくてもそう感じているのです。一体なぜでしょう…。

 

 まぁそのことは一旦おいておいて、僕はキリス様に離した後に自室の戸をスライドして開けました。そうするとそれを合図として三人組が僕の部屋に入ってきました。僕からすればよく知っている人達ですが、キリス様に対しては一応紹介しておきます。

 

「自由自在な忍術と秘められた才能で任務をこなすきつねさんです。」

「なんだか分からないけど…よろしくね!」

「………。」

「…ねぇ無視は酷くない⁉」

 

 僕の紹介に合わせてきつねさんは手にVサインを作り、それをキリス様に見せつけていました。しかしキリス様はそれに特に反応することはなく、湯呑でお茶を飲んでいました。きつねさんは無視されたことに対して悲しいのか、驚いた様子で少し涙目になっていました。

 

「一歩引いた目線で的確なアドバイスをくれるかむろさんです。」

「………。」

「いや、寝てないかいかむろ君。」

 

 僕の紹介を聞きながら、キリス様はウトウトしているかむろさんに対して話しかけています。かむろさんの顔の前で手を振ったりしていますが、反応がありません。目をいつもよりも細めて顔をこっくりこっくりしているので疲れているんでしょうね。今日の鍛錬はかなりきついと聞きましたし。

 

 一応言っておきますが、かむろさんをたたき起こして連れてきたわけではありません。僕がかむろさんの家の前に行ったとき、偶然にも寝ないで起きているようだったので連れて来ただけです。…え、許可をもらったかって?僕たちの仲だからきっと大丈夫ですね(目逸らし)。

 

「そして最後はたまも様の頼れる右腕である七尾様です。」

「よろしくお願いしますね。」

「君までいるのか…。」

 

 最後に七尾様をキリス様に紹介しましたが、キリス様は七尾様を見るなり口をあんぐりと開けて固まってしまいました。やがてハッとした様子で元に戻ると今度は頭を抱えてしまいました。余程七尾様がこの場にいることが意外なのでしょうか。…いや、そうですね。これに関しては僕も想定外でした。

 

 今日の分のお仕事が終わりお疲れのたまも様をご自宅まで背負っていった後に声掛けをし始めたのですが、僕のやろうとしていることを知ると、一緒にやってくれることになったのです。僕自身もびっくりしました。七尾様が協力していただけることは僕も意外だったからです。ですが七尾様が協力していただけるとなれば百人力ですのでとても心強いです!

 

「しかし意外だね、君がさくら君のこういったことに賛同するとは。」

「いえ、後で何とかするよりも同行して対応した方が後々楽ですので…。」

「あぁそういう…。」

 

 何やら七尾様とキリス様が小さな声で話し合っているようですが、ちょっと何を言っているのか分からないですね。ですがきっと大したことではないので大丈夫だと思います。

 

 やがて話し終わったのかキリス様は七尾様より離れて、元の場所に座り込みました。そしてまた煎餅を手に取るとバリバリと食べ始めました。

 

「まぁ頑張ってきてくれさくら君。私はここから頑張れーと応援しているから、よろしく頼むよ。」

「え?キリス様も手伝ってくださいよ。」

「…その冗談は流石に笑えないぞ。もう少し面白いものにした方が良い。」

 

 キリス様は僕の言葉に信じられないといった反応をします。正直そのような反応をすることは予想していました。キリス様はとてもまじめなお方で、日頃のお仕事などを文句も言わずに誰よりも集中して取り組んでいます。しかしキリス様は同時にめんどくさがり屋でもあって、休憩中ではめんどくさい…と小言を漏らしているのもしょっちゅうですね。また任された仕事以外は基本的にはやらずに誰よりも早く終わらせて書庫に本を読みに行ったり、食事処に団子を食べに行ったりしています。

 

 こんなキリス様ですが、正直七尾様に次ぐほどの実力者でもあるので今回の温泉堀には是非お力をお借りしたいところです。そのために、今回僕にはとある"秘策"があるのです!

 

「そんなめんどくさいこと、絶対に私はやらない…。」

「今回協力していただければ、キリス様に気に入っていただいた稲荷寿司をお作り致します。」

「………。」

「さらにそれも二つも作っちゃいます!沢庵もお付けしますよ!」

 

 僕の言葉と共に余裕そうな表情を浮かべていたキリス様が固まりました。それもそのはず、キリス様は基本的に和食がお好きなようなのです。また、僕が気まぐれで作った稲荷寿司をかなり気に入られたようなのです。あの時の顔は凄まじいものでした。食べた瞬間、その場で固まってしまいました。包帯のせいで表情までは分かりませんでしたが、何かを悟っていた表情をしていたのかもしれませんね…。ですがそれからは食事処で稲荷寿司をはじめとした寿司や、その他米を用いたものを食べるようになったので、気に入ってくれたのは間違いありません。

 

 こんなことがあったので、そんな感じで稲荷寿司を囮に勧誘すれば、絶対に首を縦に振ってくれるはずです。このプランは完璧で、絶対に成功するはずです!

 

「…さくら君、君って本当に…。」

「何ですか?」

「いや、何でもない。」

 

 キリス様は僕の完璧な作戦を受けて、ため息をついていました。それも仕方ありませんね。自分の大好物が餌としてぶら下げられてしまっては断るのも難しいはずです。やっぱり僕の作戦は非の打ち所がないほど完璧でしたね。しばらくしてキリス様が顔を上げると、仕方がないという感じで顔を上げました。

 

「…今回だけだ。手伝おうじゃないか。」

「ありがとうございますキリス様!」

「だがこれだけは言っておくぞ、私は別に稲荷寿司につられたわけではないことを。」

「あっ、はい。」

 

 キリス様がそこは譲れないと言わんばかりに強調してきますので頷いておきます。しかしこれで、キリス様の協力も得られたので怖いものなしですね!

 

「ではメンバーも揃ったので行きましょう!」

「おぉ〜!」

「………。」

「かむろ君、もう立ったまま寝てないかいこれ。」

「余程疲れているんですね…。」

 

 待っていてくださいねたまも様。今、貴方のさくらが温泉を見事掘り当てて見せます!

 

 

 


 

 

 

「全然出てきません(´;ω;`)」

「まぁそうだろうねぇ…。」

 

 僕たちはシャベル片手にきつねの里を出て、ちょうどきつねの里とたぬきの里の真ん中あたりにやってきました。そこで各々の得物を手に掘り始めましたが…、結果は見てのとおりです。温泉どころか水気の気配すら感じることができません…。

 

「そもそも何でここを掘ろうと決めたんだい?」

「サン・イリア付近で占い師を名乗る人がいたので、その人に温泉の在り処を占ってもらったんです。結構行列ができていたので有名な方なのかも!」

「占いでここに決めたの⁉」

「へぇ…。因みに名はなんて?」

「確かエヴァ12世と名乗っていましたね。」

「ふぅん。サン・イリア付近で見かけたら私も占ってもらおうな。そういう事はしてもらったこともないし。」

 

 

 キリス様は僕が占ってもらってもらったことよりも占いについて興味を持っていました。今度サン・イリアの近くに行ったらキリス様のためにも探して占ってもらいましょう。

 

「兎も角、これ以上続けるのはお勧めしませんよさくら。明日の仕事もありますし、それにもう朝日が上がってきています。」

「七尾様…。」

「それに後ろにいるかむろの方を見てみなさい。」

 

 七尾様に言われるままに振り向いてみると、そこにはシャベルで地面の土を掘るかむろさんがいました。しかし僕の記憶にあるかむろさんとは少し…、いえかなり違う姿のかむろさんがそこにはいました。

 

 もうなんて言いましょうか…。表情が今まで見たこともないくらい死んでいました。いえ、これは比喩表現などではなくてですね…。瞳には光が宿っておらず、髪の毛も何だかここに来た時よりもボサボサになっている気がします。それを見て心配したのかキリス様が今話しかけていますが、首を上下させるくらいの反応しかなく、正しく限界という状態でした。

 

「少なくともかむろはもう限界ですよ。それにきつねもです。」

「まだ僕は大丈夫です!」

「本当にそうですか?」

「…た、多分?」

 

 七尾様から話しかけられたさくらさんはびっくりしながらも反応していました。しかしそんなさくらさんも目の下に隈を作っており、かむろさんほどではないとしてもかなりの疲労がたまっている様子です。仕方がありません。始めてから恐らく3時間は経過していると思いますからね…。

 

「きつね君にかむろ君、限界であるのなら休んだ方が良い。少なくとも事を急ぐ必要はないのだから。この件で泣くのは精々きつね君くらいなのだから問題ないだろう。」

「中々ひどいこと言ってませんかキリス様⁉」

 

 キリス様が限界そうな二人に休むように促します。何か僕に対してぞんざいな扱いな気がしなくもないですがあまり気に留めないことにします。

 

 休息を勧められたきつねさんとかむろさんはそれならと言った感じで掘っている場所から離れて、平らな場所に座り込みます。というか先ほどから七尾様も顔が少しやつれてきているので、限界が近いのかもしれません。

 

「七尾様も無理でしたら、お休みください。元々これは僕が始めたことなので、僕一人でもやり切ります!」

「…そうですか。ではお言葉に甘えましょう…。」

 

 七尾様はそう話すときつねさん達の方へと歩いていきました。そして辺りの木にシャベルを立てかけると()()()()()()()()座り込みました。…ん?待って下さい。キリス様も?

 

「待って下さいキリス様もですか⁉」

「いやはや、もう限界さ。自分一人でも頑張り続けると今言ったじゃあないか。では私ももう休んでいいかと思ってね。」

「うぐ!そ、それは確かに言いましたけどぉ…。」

 

 頑張れーとキリス様はこちらに向かって手を振ってきます。包帯で顔が見えなくとも、キリス様が今浮かべている表情は推測できます。やっと解放されたという感じで清々しい表情を浮かべているに違いありません。というか何故浮かべている表情が分かるのでしょう…。なんだか気にしたら負けな気がしてきました。

 

 キリス様が戦線離脱してしまったことで本当に僕一人になってしまいました。いや先ほど別に一人でも頑張るとは言いましたが、それは言葉の綾という物です。一人で頑張らなければならないと考えると寂しいものですね…。

 

 そう考えながら僕はがむしゃらに地面を掘り続けていると、ふと突き刺した地面が柔らかいことに気が付きました。先ほどまではここは砂漠なのかというくらいに水分が無かったか、もしくは岩でも叩いているのかというくらい硬いかどちらかしかなかったので、僕はこの感触に動揺してしまいました。

 

 僕はその場でしゃがみこんで、自分がシャベルを突き刺した地面をジーっと見つめました。そこは他の場所と色自体は変わりませんが、明らかにぬかるんでいることが分かります。分かりやすく言えば泥ですね。つまり水分を含んだ土が遂に露わになってきたという事ですね!

 

 僕は興奮を抑えられず、休んでいるキリス様達に声を掛けました。

 

「皆さん見てください!遂にぬかるんだ土が見えてきましたよ!」

「「「………。」」」

「…おや、遂に見えてきたのかい。意外にも早かったね。」

 

 …もうキリス様以外はとても眠そうですね。かむろさんに関しては頭を前後に揺らして舟をこいでいるので完全に寝ていますね。まぁ忙しいところを連れ出したので仕方がありません。後日何か差し入れでもしましょう…。

 

「で、何処辺りのことをいているのかな?」

「はい、今僕が地面にスコップを突き刺しているあたりで…。」

 

 僕は自分が今のぞき込んでいる辺りであると、キリス様に向かって手を振りました。しかしその時です。自分がのぞき込んでいる辺りの地面から水が出てきました。

 

 それは完全に泥水の様で少しずつ、僕が作った地面の隙間から溢れ出ているようでした。僕がそれに気が付いたときには、そこにもう既に水たまりができていました。このとき、もの凄い嫌な予感がしてキリス様が来るよりも早く、僕はその場から離れようとしました。しかし、離れるには遅すぎました。

 

 溢れ出す水は突如としてその勢いを増してしまいました。最初は水というよりも土が柔らかいな~くらいだったのですが、時間が経つに連れてその水は噴水の様に段々と盛り上がっていきました。僕は離れようとしましたが、その時水が出ている辺りの地面に亀裂が走りました。猛烈に死を予感していると、その亀裂が入ったところから勢いよく水が出てきました。その勢いは水柱を作ってしまうほどの勢いでした。

 

 水柱ができるという事はもうとんでもない事なのですが、まだ不幸は続きます。僕は先ほどまでその辺りを除いていると言っていましたよね?そして逃げ遅れたとも。…えぇそうです。その亀裂の上にいる僕は水柱が出てくる勢いで空高く打ち上げられて気が付いた時には…

 

 ()()()()()()()()()

 

 これは比喩表現などではありません。文字通り、空を飛んでいたのです。地上…そうです先ほどまでいたはずの場所にはキリス様がいて、打ち上げられていく僕を顔を向けて追っていました。七尾様達は飛んでいく僕を目で追っていました。七尾様に至っては手をわなわなと振るわせて顔を青ざめているように見えました。僕がぶっ飛んでいく姿に何か思うことがあるのでしょう。

 

「さ、さくらが空に!」

「不味い!追いかけるぞ!」

「待ちなさいさくら!」

「何とか無事でいてください…!」

 

 何か言っている気がしますがちょっと聞こえませんね…。というかキリス様達もどんどん小さくなっていて、豆粒くらいの大きさになってしまいました。そしてキリス様達が僕の方に向かって走ってくるところを見て、僕は意識を失いました…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あの後、僕は自分の家で目を覚ましました。所々傷薬が塗られていたり、包帯が巻かれていたりしました。起きたとき隣にいたきつねさんとかむろさんとこんにゃくさんに泣きつかれたので、多分看病してくれたのですね。本当に感謝しかありません。正直あそこまで高く打ち上げられたので、死んだと思っていました…。

 

 後に七尾様の元へと顔を出すと、涙を流しながら抱き着いてきました。心配しました、死んでしまったのではないかと言われました。心配してくれるのはありがたいのですが、顔に当たる柔らかい二つの物体のせいで話が全く頭に入ってこません…。たまも様も同様の反応をされました。こちらはなんだか分かりませんがとても良い匂いと抱き心地のよさが相まって寝そうになりました。流石たまも様、四天王の名は伊達ではないという事ですね…。

 

 キリス様は日が傾きだしたころにお会いしました。キリス様も安静にしなくて大丈夫なのかと言われましたが、僕はたまも様のことを思えばどんな時でも元気百場なので大丈夫ですね。そのことを言ったところ先ほどまでの空気が一気に日枝渡、何故かキリス様から冷たい目線を向けられている感覚がしました。一体何を間違えたのでしょう…。

 

 因みに僕が掘り当てた温泉源は付近に専用の施設が建てられて、共用の温泉施設になったそうです。何と主導はキリス様だとか。きつねの里だけでなくたぬきの里にまで赴き、人員を募ったようです。キリス様曰く、「せっかく掘り当てたのだから、有効活用しないと勿体ない。」とのことですが行動力がすごすぎませんかね…。ちょっと僕にはできそうにはないです。

 

 でも僕としては後に貸切風呂?なるものでたまも様と一緒に温泉に入れたので全く問題はありません。その景色は勿論、僕のたまも様ファイルに永久保存しますね…。本当に忘れられないもので、(いろんな意味で)最高でした!




思ったよりも、かむろのキャラ崩壊がひどいことになったなこれ…。
すいませんでした…。
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