ロドス・ラズハ・アイランド   作:青瑠璃

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我が子がもし突然鼻血を出したら(全詰め)

 

〜ソーンズとマホガニー編〜

 

 研究室にて。

 

「あのねあのね、今日は風船を作る薬を作って……」

 

 今日も賑やかなマホガニー。片手に試験管を持って何かするらしい、と思いきや。

 

「ごふっ……!」

 

「なっ……」

 

 突然鼻から血を噴き出した。

 

「おい、大丈夫か」

 

 研究室には当然使い捨てペーパーが常備されている。鼻血を拭くものではないが、ないよりはマシだろう。ペーパーをマホガニーの鼻に押し当てる。

 

「ペーパーを持ってじっとしてろ。俺は血を片付けるから」

 

「パパ……」

 

「大人しくしてろ……おい、歩き回るな、足跡が残る」

 

「ううっ、ありがとう……」

 

「双子は血管が細いことが多いからな。お前たちもわずかに細いから、より気をつけた方がいい……あ、気温が高過ぎたか?」

 

 素早く適切に対処し、鼻血まで掃除してくれるソーンズでした☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜ソーンズとツルギ編〜

 

「パパ、抱っこ〜」

 

「ツルギか」

 

 食堂に向かう途中、通路を歩いていると小さい子どもが走り寄ってきた。

 

「だいぶ甘えるようになってきたな……」

 

「ごふっ……」

 

「なっ……おい、俺に抱っこされたあとに血を出すな……って、鼻血か」

 

「ごめんなさい、下ろして……」

 

「いや、ダメだ。もし感染症の可能性があったら広める訳にはいかない」

 

「感染……」

 

「喋るな。血が喉に入って何かあったら……ああ、この辺りには何もないな。これで抑えておけ」

 

「これ、パパのコート……」

 

「鼻血が逆流するよりはいいだろ」

 

 その時、ドクターが偶然通りがかった。

 

「あれ、ソーンズとツルギ、どうし……」

 

「鼻血が出ている。何か応急処置の道具は持っているか」

 

「え……あ、本当だ! ちょっと待ってね、確か私の内ポケットに……」

 

 どこにいても冷静に対処してくれるソーンズでした☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜レッドとマホガニー編〜

 

「ママ、そんなにぼくの尻尾好きなの?」

 

「ん、好き」

 

「ふぅん……ごふっ……」

 

「マホガニー、どうしたの……」

 

「鼻血がぁ……」

 

「マホガニー、血! 怪我したの?!」

 

「だから鼻血……」

 

「どうしよう、どうしよう……そ、そうだ、ソーンズにコールしよ……」

 

「大丈夫だよ、ママ。ぼく、よく鼻血が出るみたいで……」

 

 レッドは端末を使ってソーンズにコールした。

 

『どうした』

 

 ソーンズはすぐにコールに出てくれた。

 

「マホガニーが……鼻から血出しちゃってて……レッド、尻尾触り過ぎたかな……」

 

『そんなことはないが……分かった。今どこにいる』

 

「二階の宿舎……」

 

『今行く』

 

 ソーンズが駆けつけてくれて対応してくれましたとさ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜レッド&ツルギ編〜

 

 訓練室。レッドはツルギとナイフの使い方特訓をしていた。

 

「ツルギ、次は上だよ」

 

「うん……ごふっ」

 

「ツルギ?!」

 

 まだ攻撃も仕掛けていなかったのに、ツルギは急に血を出した。

 

「ど、どうしたの……っ? 怪我でもしたの……」

 

「鼻血出ちゃった……」

 

「鼻血……!」

 

 確か、前にマホガニーも同じことがあった。その時ソーンズはどうしていたっけ。

 

「ツルギ、これで抑えて。血が止まるから」

 

 レッドは上着を脱いでツルギの鼻に当ててあげた。

 

「ママの服に血がついちゃう……」

 

「大丈夫。レッドの服は赤いから目立たない」

 

「……ありがとう」

 

「ん。あとはソーンズのところに行こう」

 

「パパのところ……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜後日談〜

 

「あのさ、マホガニーとツルギが鼻血を出したら、とりあえずソーンズのところじゃなくて、医療部に行ってくれるかな?」

 

「分かった、ドクター」

 

「ソーンズもレッドにそう伝えてくれよ……もしかしてソーンズ、レッドに会いたくてわざと教えなかったの?」

 

「言う必要もないかと思ってた」

 

「はぁ〜……ラブラブかよ……」

 

「「……?」」

 

 結論、ソーンズとレッドは今も仲良しなのだそうだ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜エアースカーペとスノーグラウス編〜

 

 俺たちは訓練室で雷と氷のアーツのコンビネーション技を練習していた。俺が電撃を放ち、スノーグラウスが素早く氷の道を作るという技の練習だ。

 

「だんだん早く出来るようになってきたな。さすがだ、スノーグ」

 

「ありがと……ごふっ」

 

「スノーグ?!」

 

 突然血を噴き出すスノーグラウス。血が出るような特訓はしていなかったはずだが、とよく見てみる。

 

「鼻血だ……ごめん、父さん。白い服に血がついちゃって……」

 

「俺のことは気にするな。それより血を止めないとな」

 

 コイツ、鼻血ですら人のことを気にするのか。いい子過ぎて逆に心配だ。

 

「誰か止血帯とか持っていないか? 息子が鼻血を出してしまったんだ」

 

「え……」

 

「あ、あそこに丁度医療オペレーターがいるな。診てもらおう……スノーグ?」

 

「あ、いや……父さん、俺のこと息子って呼んでくれたから、ビックリして」

 

「アンタは俺の息子なんだろ?」

 

 すると、鼻血を出しているのにスノーグラウスは笑って。

 

「ああ、そうだよ、父さん」

 

 なんだか、嬉しそうだった。

 

 間もなく医療オペレーターが鼻血を止めてくれたんだとさ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜エアースカーペとフリント編〜

 

「母さん」

 

「ああ、お前か」

 

 通路を歩いているとスノーグラウスが声を掛けてきた。私に声を掛けて来る時は、大抵頭を撫でて欲しいからだ。

 

「今日はみんなの荷物運びをしていたみたいだな。偉いぞ、スノーグ」

 

「え、知ってたのか」

 

「自慢の息子の話だからな、知ってるさ」

 

 私が腕を伸ばすと屈んでくれるスノーグラウス。耳がパタパタと揺れている。可愛いやつだ。

 

「ごふっ……」

 

「な、どうした、スノーグ!」

 

「鼻血が……」

 

「とりあえずまずは鼻血を拭こう。ほら、こっち向いて」

 

「母さんのグローブが汚れてしまう」

 

「そんなことは気にするな。それよりまずは、お前の血を止めないとな」

 

「ん、ありがとう……」

 

「よし、あとはこのまま鼻を抑えてて医療部に行こうか……と思わず手を繋いでしまった。子ども扱いしてすまな……」

 

「ううん。このまま行こう」

 

「……ああ」

 

 面倒見のいいフリントと、甘え上手になったスノーグラウスだったとさ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜ジェイ&ブラックローズ編〜

 

「お父さん、はいこれ」

 

「うす」

 

 ロドス・ラズハの厨房。今日はブラックローズが飯作りの手伝いに来てくれていた。

 

「ごふっ……」

 

「え、ローズ??」

 

 ブラックローズに皿を並べてもらっていたら、突然血を吐き出した。何か食っていたのか……? と考えながら俺がブラックローズの顔を覗き込むと、鼻から血が流れ出ていた。

 

「お父さぁん……」

 

「鼻血っすね。ペーパーで抑えるんすよ」

 

 俺は手拭きペーパーを手に取ってブラックローズに渡す。ブラックローズはペーパーを鼻に当て、なんてことだ、顔を上げたのだ!

 

「ちょ、ローズ! そうしたらダメっすよ!」

 

「でも、血が垂れてきちゃうし……」

 

 医療の知識は全然ねぇ。だが俺はこれでもロドス・ラズハの一員。鼻血が出た時頭を振ったり傾けたりしたらいけねぇことはロドスに来てから知りやしたしね。

 

「鼻血はいずれ止まるっすから、そのまま流しといて下せぇ。あとは医療部に行けばなんとか……ローズ、なんで笑ってるんすか?」

 

「ふふ、お父さん、本当のお医者さんみたい!」

 

「ハハ、冗談はやめてくだせぇ……」

 

 参ったな。ちょっと照れちまいやしたかね。

 

 仲良し親子だったとさ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜ロサ&ブラックローズ編〜

 

「おーい、ロサさ〜ん!」

 

「あら、ブラックローズちゃん!」

 

 向こうからブラックローズちゃんが駆け寄ってくる。私が手を振り返した時、ブラックローズちゃんは突然足を止めた。

 

「ごふっ……」

 

「ブ、ブラックローズちゃん?!」

 

 私は急いで駆けつける。なぜなのか、ブラックローズちゃんが血を出したからだ。

 

「あれぇ、なんでだろ……鼻血……」

 

 でろりと鼻から垂れる血を手の平で掬い取るブラックローズちゃん。最近暑いから、のぼせちゃったのかしら。

 

「ふふ、元気の証拠ね。ポケットティッシュがあるわ。これで拭いて、しっかり抑えてね」

 

「ありがとう、ロサさん……」

 

「止まったかしら?」

 

「まだ出てる……」

 

「あら、本当ね。医療部に行った方がいいわよね……歩けるかしら? ブラックローズちゃん」

 

「うん」

 

 ロサはしっかり、ティッシュとハンカチを持ち歩いているのでした☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜サンドレコナー&イウニ編〜

 

 イウニが、カラクリ羽獣を相手に遊び始めていた。常に動き回っていて元気な子どもだ、と思っていると、イウニが突然動きを止めた。

 

「ごふっ……」

 

「イウニ……?」

 

 赤いものが見えた気がする。私は後方支援の書類作業をしていたが、気掛かりなので様子を伺うと、イウニの鼻から血液が流れ出ていた。

 

「なぁにこれ……」

 

「鼻血だ。乾燥や暑さで血管が傷ついたりするのだが……まずは血を拭う必要がある。ペーパーは……」

 

 私は棚にあるペーパーをカラクリ羽獣に取らせてイウニの鼻にあてがった。

 

「少し見せてくれ……ふむ、大事には至らないようだ。そのままペーパーで鼻を抑えているんだ、イウニ」

 

「ん……」

 

「念の為、医療部に行って診て貰った方がいいだろう。私は医者ではないからな」

 

「でも医者みたいだよ、サンドレコナー」

 

「それは私がアーツを少し使ったから……オホン、そんな話は今はいい。医療部に行くぞ、イウニ」

 

「は〜い」

 

 イウニはもう大きいし物覚えもいい。この艦で迷子になることはないだろうが、私はイウニと手を繋いで医療部へ向かった。何よりイウニが楽しげだったから、それでいいと思うことにした。

 

「イウニ、しっかりペーパーで抑えているんだ」

 

「分かってるって。心配性だなぁ」

 

「私が……?」

 

 どうやらサンドレコナーにも、変化が訪れているようでした☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜サンドレコナー&セネト編〜

 

「こっちの羽獣さんにはお花、こっちの羽獣には薬草あげるね」

 

 セネトとの飯事に付き合うため、いくつか追従機能のないカラクリ羽獣を貸した。セネトはカラクリ羽獣を花や草で飾り立て、料理人の真似事をしているみたいである。

 

「ごふっ……」

 

「セネト?」

 

 私は端末で作業をしていたが、セネトから赤いものが見えて目を上げた。セネトから血液が流れ出ていた。

 

「わ、羽獣ちゃんが汚れちゃった……」

 

「そんなことはいい。今は鼻血を止めるべきだ」

 

 私はカラクリ羽獣にペーパーを取らせ、セネトの鼻にあてがった。イウニといい、セネトといい、鼻血が出やすいようだ。

 

「こうして鼻を抑えているんだ……一応鼻の血管も診てみるぞ」

 

「ん……」

 

「大事には至ってないな。念の為、医療部の者にも診て貰う必要があるだろう」

 

「サンドレコナーのアーツ、とても不思議な感じがする」

 

 セネトはイウニよりあまり慌てていなかった。それより私の手に触れてそんなことを言ったのだ。

 

「……どうやら私のアーツは少し特殊なようだが、伝統工芸品を作り続けていて身についたものだろうから詳しくは分かっていない」

 

 私は、前にロドスの技師部の人間に言われたことを思い出していた。私はカラクリ羽獣にアーツを使うことしか知らなかったが、思えばいつの間にかセネトの怪我の様子をアーツで無意識に探っていた。

 

「セネト、サンドレコナーのアーツ、好き」

 

 その一言は予想していないもので私は不覚にも動揺してしまった。

 じっとセネトがこちらを見据える。彼女は心を読むアーツの使い手だったはずだ。

 

「私の心を読んでいるのか?」

 

 私は聞いてみたが、セネトは首を振った。

 

「ううん。サンドレコナーの心は読んだことがないの」セネトは答える。「それに、セネトのアーツは心を読む訳じゃないの。色が見えるくらい」

 

「色……」

 

 それがどういうことなのか、私には分からなかった。とりあえず今は、セネトを医療部に送り届けなくてはいけない。私は立ち上がった。

 

「医療部に行くぞ、セネト」

 

「うん」

 

 セネトが私の手を繋ぐ。いつまでこうしていられるだろうか。それでも私たちは前へ進むのだろう。この、ロドス・ラズハと同じように。

 

 サンドレコナーのアーツの秘密は、まだまだ解明はされないまま……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜ムース&イウニ編〜

 

「ムースママ!」

 

 ある日のことでした。向こうからイウニくんが走ってこっちに来ます。

 

「あ、イウニくん!」

 

 ムースはイウニくんに手を振りました。イウニくんも手を振り返してくれましたが、その時いきなり血が出たのです!

 

「ごふっ……」

 

「イウニくん?!」

 

 ムースは慌ててイウニくんのところに近寄りました。けれどもイウニくんはケロッとした顔で笑うのです。

 

「また出ちゃったよ、鼻血〜」

 

「わ、笑ってる場合じゃないですよっ」

 

 ムースは急いでハンカチを取り出しました。ポケットティッシュも持っていたんですが、この時ムースは慌てていたので、ハンカチで鼻血を拭こうとしたのです。

 

「ダメだって、そんなキレイなハンカチで拭いたら……」

 

「今は血を止めなきゃですから!」

 

 キレイなハンカチとか気にしていられませんでした。ムースはイウニくんの鼻にハンカチを当てて血が止まるようにお祈りします。

 

「このまま医療部に行きますからね! ……あ、息苦しくないですか?」

 

「大丈夫だけど……へへ、なんか嬉しいや」

 

「え」

 

「イウニ、本当の家族のことは全然覚えてないしさ、嫌な大人も多かったから……ムースママの手、温かくて優しいから、嬉しい」

 

「イウニくん……」

 

 イウニくんの境遇を思うと、ムースはだんだん泣けてきました。

 

「ムース、ずっとそばにいますからね!」

 

「わ、ちょっと、抱きついたら鼻血ついちゃうよ……!」

 

 イウニくんは、昔の自分にちょっとだけ似ている気がしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜ムース&セネト編〜

 

「はい、お姉ちゃん、今日のご飯ですよ〜」

 

「ありがとうございます、セネトちゃん」

 

 今日のムースはセネトちゃんのお姉ちゃん。ムースはセネトちゃんのおままごとで、お姉ちゃん役をやってました。

 

「で、こっちは……ごふっ」

 

「へっ、セネトちゃん?!」

 

 どうしましょう! セネトちゃんから急に血が出てきたのです!

 

「鼻血……」

 

「あ、ムース、ティッシュ持ってるんですよ!」

 

 イウニくんの時よりは落ち着こうとしながら、ムースはすぐにポケットティッシュを取り出そうとしました。だけどない……! トイレ行った時に落としたのかもしれないです!

 

「と、とにかく、鼻血を止めるものを……」

 

「わ、ムースママ、それじゃあお洋服が汚れちゃうよ……」

 

「構わないです! まずはセネトちゃんの鼻血を止めましょう!」

 

 ムースはセネトちゃんの鼻に袖を押し付けました。力加減には気をつけて……あ、このお洋服フリルがついているからちょっとくすぐったいかも。

 

「医療部に行きましょう! 途中でティッシュか何かがあったらいいのですが……」

 

「どうした、ムース」

 

 その時、丁度宿舎に入ってきたのはサンドレコナーさんでした。

 

「わ、サンドレコナーさん……! あの、セネトちゃんが鼻血を出しちゃって……」

 

「この場合はこうしたらいい。……ふむ、血管は大丈夫そうだ」

 

 サンドレコナーさんがポケットティッシュを持っていて良かったです。セネトちゃんの鼻血はすぐに止まったみたいでした。

 

「念の為、医療部に行った方がいいだろう」

 

「そうですよね! セネトちゃん、一緒に医療部に……セネトちゃん?」

 

 セネトちゃんは、ムースの手とサンドレコナーさんの手を繋いでいました。セネトちゃんは、ムースたちと医療部に行きたいのでしょうか。

 

「……共に医療部へ行こう」

 

 サンドレコナーさんがそう言って歩き出しました。ムースも慌ててついて行って二人の歩幅に合わせます……あれ、サンドレコナーさん、いつもよりゆっくり歩いてくれているような……。

 

「ねぇ、ムースママ。サンドレコナーとはいつ結婚するの?」

 

「へ……」

 

 な、ななななな、何をい、言ってるんですか、セネトちゃん!

 ムースは顔に熱が出て倒れてしまいたくなる気持ちになりました。

 

「セネト、そういう話は、互いに想い人であることを確認するための過程が必要だ。私たちが互いに想い人であるという保証は……」

 

「でも二人とも、好きだよね?」

 

「セ、セネトちゃん、そ、そういう話は……」

 

 ムースもサンドレコナーさんみたいに冷静にお話をしたかったのですが、言葉がちゃんと出てきませんでした。

 

「ふむ……」

 

 サンドレコナーさんはいつも通り落ち着いているし、ムースだけが慌てて恥ずかしかったです。セネトちゃん、なんでそんなことを言ったのでしょう……?

 

 二人がくっつくのは、まだまだ先? なのかもしれない──

 

 おしまい

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