転生特典、お売りします。   作:のうち

2 / 9
「契約」それは、力の対価と責任の境界線だ。

私、チェッカーフェイスが取り扱う商品は、ただの品物ではない。

それは「可能性」であり、「運命の歯車」そのものだ。

ゆえに、それを受け取る者には責任が発生する。

――すなわち、「契約」が必要となる。

 

契約書には基本的に、以下の項目が記載されている。

1. 商品の内容と価格

2. 支払い方法(通貨、特殊財産、魂価など)

3. 規約違反時の返却義務とその執行権限

4. 返品ポリシーとその条件

 

だが、ここで多くの者がつまずく。

「金が足りない」……と。

 

そういう者のために、私は“救済措置”を用意している。

それが「契約型依頼受託」だ。

 

「契約型依頼受託」とは何か?

簡単に言えば、君は私から「仕事」を受ける。

その報酬の一部、あるいはすべてが――特典代金の“支払い”に充てられる。

いわば“労働天引き”だ。

 

依頼の内容は、千差万別、殺しや盗み、運び屋、怪物退治等、善悪の差別なく様々な依頼をだ。報酬が高ければ高いほど、依頼も難度を増す。

 

当然ながら、命の危険も伴う。

しかし安心してほしい。君が死んだ場合、契約は自動的に凍結される。次に君が転生した場合に購入物と共に契約が再開されるようになる。魂が破損しない限りは、君が何度、人生をやり直したとしても回収と対応が可能だ。

 

……何? 不公平だと?

違うな。これは「君が望んだ力」の代償だ。

 

実際に、ある少年は100万クレジット相当の特典を“ツケ”で購入した。

彼は依頼を3つこなしたが、4つ目で失敗し、片腕を失った。

だが、彼の報酬からきっちり回収は終わっている。今では「片腕の英傑」としてその世界では伝説となった。

 

逆に、支払いを拒んで逃げた者もいた。

奴は今、私の倉庫の壁にスターウォーズのジャバに捕まったハンソロみたいに封印され、商品の“紹介用サンプル”として武器の的として便利だよな。ハンと違うところはしゃべれて聞こえて見えるってとこなんだが、武器をちらつかせると悲鳴を上げながら蠢くんだ。

 

 いやぁ・・・・傑作すぎるオブジェクトだったろう。まあ、それはそれとして

 

契約とは、欲望と代償の均衡だ。

私は売る。君は買う。

それだけだ。選ぶのは、いつだって君の自由だ。

 

おやおや、すまないがお客さんだ。話はまた後にするとしよう。

 

いらっしゃいませ、本日はどのようなものをお探しかな。君の欲するものを一緒に探すとしよう。

 

……さて。今日はどんな「取引」が成立するかな?

 

 なに心配いらない支払いが滞るようなことがなければ我々は君達の第一の味方となるだろう。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。