東方種変録   作:大神 龍

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初めてなので、誤字脱字があると思いますが、言ってくださるとありがたいです。
あと、投稿がとても遅いかもしれませんが、そこは温かく見守ってください。


諏訪大戦 ~始まりの物語~
第一話


 バキバキバキィー!という轟音と共に少年は背中から落ちる。

 

「グフゥ!せ、背中が…背中がぁ……」

 

と言いつつ少年はそのままゴロゴロと地面を転がる。

 

 5分位転がっていると、ある程度痛みも引いたので起き上がって周囲を確認する。

 

 すでに辺りは暗くほとんど見えないが、月明かりを頼りに確認すると、街灯がない事と木に囲まれている事、地面も整備されてなく雑草が生えていることから、都会から離れているのだろうと思ったが、そもそもなぜ自分はここにいるのかを考える。そして、

 

「あぁ、なるほど、俺は死んだのか」

 

と、自分がここにいるであろう原因に思い至る。それは、何かをした帰りに、十字路でトラックに引かれた。その時、もう一人いたはずだが……そいつはどうなったのだろう…と考えていると、後ろから、パキッという木の枝が折れたような音がした。

 

 焦って振り返ると、そこには、人のようなものが立っていた。少年が固まっていると、

 

「あなたは食べても良い人類?」

 

と、声からして女性と思われる人物は首を傾げながら聞いてくる。

 

「え?……あぁ、なるほど、俺と同じやつか。まぁ、俺は食ってもおいしくないと思うぞ?」

 

 そう言う少年は、この状況を変えられるものが無いかと探すが、辺りは変わらず暗いため、ほとんど何も見えない。諦めたように少年は目を閉じ、再び開ける。すると、少年の目の瞳孔は細長くなっていて、まるで猫のようだ。そして、少年の視界は先ほどとは比べ物にならないくらい明るく見えていて、先ほどは見えなかったショルダーバッグが見えた。そして、そのバッグは自分の物で、その中身も思い出す。

 

(むぅ、あれがあれば平和的に解決できるんだけどなぁ……)

 

と考え、だんだんと近づいてくる人物を見る。その人物は、肩より少し上くらいの長さの金髪の左上にリボンを結んでいて、闇に溶け込むほど黒いワンピースを着ている120㎝位の少女だった。少年はその人物に見とれているのか、目を見開いたまま動かない。

 

 そして、少女は一気に少年との距離を詰める。少年も咄嗟に後ろに下がるが、それよりも早く少女が右腕を横なぎにして首を刈り取ろうとしてくる。少年はそれに対応し、左腕で少女の右腕を下から殴る。少女は右腕をはじかれたことにより、反射的に後ろに下がった。そして、少女が地面に降り立ち、少年を睨み付ける。そして、その睨まれている少年は、

 

「お前、いきなり何してくるんだよ」

 

と、少女に話しかける。しかし少女は返答せず、身構えたままだ。

 

「はぁ、返事をしないのは良くないと思うんだが……まぁ、俺も人のことは言えないか」

 

 そう、少年がため息をもらし、肩から力を抜いたと同時に少女は再び距離を詰め、襲い掛かる。今度は転ばせるつもりか、左足で足払いをしてくる。それに対し少年は、軽く跳び、やり過ごそうとする。しかし、少女は少年が跳び、空中にいる間に、半回転をして回し蹴りの要領で蹴り飛ばす。しかし、少年はそれを、空中でもう一度跳躍して避ける。その衝撃で、少年の足があった場所に可視できるほど強烈な衝撃波が発生する。少女は反応できずにそれに当たり、ミシッという音を体全身からたてながら、地面に押し付けられる。

 

 そして、少年はスタッという音を立てながら着地し、起き上がって来ない少女が、息絶えていないかを確認する。

 

「……よし、とりあえず気を失ってるだけだな。にしても、一体ここはどこだ?」

 

 そう呟きながら少年は、先ほどの衝撃で吹き飛ばされたバッグを取りに行く。

 

 

 

 バッグを見つけ回収して戻ると、もう回復したのか、少女が座っていた。

 

「もう動いて大丈夫なのか?」

 

と、少年は手を振りながら少女に向かって手を振る。

 

「お腹が空いているから大丈夫じゃないのだ~」

 

 そう言ってお腹を押さえる少女。

 

「そうか。じゃあこれやるよ」

 

 少年はそういうと、バッグの中から、袋に入っている菓子パンを取り出す。そのパンは、あの衝撃にさらされたバッグの中にあったにもかかわらず、ダメージを受けている感じが全くしない。

 

 少年は袋を開け、少女の前に出す。すると少女は、少年の手ごと食べる。

 

「……!?お、お前、俺の手も食ってる!!」

 

 そう叫びながら少年は手を振るのだが、どれだけ振っても離れない。頑張って引き剥がそうとしてる間にも、少女は口をもぐもぐを動かしながら、少年の腕ごと咀嚼する。

 

「痛い痛い!ガリゴリって音がしてるって!やめろ!剥がれろ!!」

 

 頑張って引き剥がそうとしているが、だんだんと手の感覚が無くなっていく。

 

 

 

 数分後、ようやく少女は剥がれたが、少年の手の皮膚もボロボロになっていた。

 

「こ、このやろぉ……」

 

と、少年が怒りを込めて少女を睨むが、特に気にしている様子もなく、さっきからずっとニコニコしている。すると、ふと思い出したかのように

 

「おにーさん、ありがとう」

 

と、満面の笑みで言われ、少年は、さっきまで怒ってたのがあほらしくなったのか、溜息をつき、食われた手に力を込める。すると、さっきまでの傷が、嘘のように完治した。そして、少年はしゃがみ、少女の額を突っつきながら、

 

「次は手まで食べるなよ?」

 

と、なだめるように言う。そして少年は立ち上がると、

 

「さってと、どこに行こうかねぇ?」

 

 そう言って、森の中に入って行くのだった。

 

 ひとり残された少女は、少し悩んでから、その瞳を輝かせ、大事な宝物を見つけた子供のような気分で少年の後を追いかけていく。




ちなみに主人公の身体情報は、身長165cm位で、少し大人びた顔立ち。見た目はパッと見筋肉がそんなにない感じです。詳しい設定は原作開始位に書こうかなと思ってます。もしかしたらそれよりも前に書くかもしれませんが。
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