東方種変録   作:大神 龍

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 すごい今更だけど、コラボ募集してます。見直して前書きにも後書きにも書いてなかったから今更記載。まだ遅すぎではないはず。だって後二週間くらいはあるし……まぁ、気になった方は活動報告を見てください。

 はい。どうでも良い話でした。では本編どうぞ。


第二十五話

「――――で、今度は何しに来たんだよ?そろそろ面倒事はごめんだぞこの野郎」

 

 開口一番でついに閃鬼に悪態をつかれるようになってしまった迅真。しかし、迅真は全くと言っていいほど気にしてない。

 

「あぁ、それはだな。昔聞いたことをふと思い出して聞こうと思ってな」

 

「なんで俺に聞くんだよ。別にさっき台所に走っていったあの妖怪でも良いじゃないか」

 

「ルーミアに聞くのは何となくかっこ悪い気がするんだ」

 

「どっちもかっこ悪いわ!」

 

 キリッ!とした表情で言う迅真に閃鬼は呆れ半分面倒事を押し付けられた仕返し半分で手刀で一撃迅真のことを叩こうとする。もちろんハエを払うかのような動きで攻撃を逸らされたが。

 

「はあぁぁぁ、で?聞きたいことってのは?」

 

 もう諦めさせることを諦めたのか閃鬼は盛大なため息をつきながら聞く。

 

「あぁ、それは、神力ってのと、それに類するモノの事だよ」

 

と、迅真は諏訪子の光の球を思い出しながら言う。

 

「は?神力とそれに類するモノ?ん~と……あぁ、妖力とか霊力の話か。つか、今更なんでそんなことを?俺達の世界じゃ常識も良い所だろう?」

 

 呆れたような表情をしながら閃鬼は聞き返す。

 

「そりゃ知らねぇからだろうが。知ってたら聞くかよ」

 

 聞いてる側のくせに偉そうである。閃鬼は若干イラッとするが、どうにか落ち着く。

 

「正直なんでお前がこんなに偉そうなのか気になるんだけどさ、まぁ教えてやるよ」

 

「おう。ありがとな」

 

 本当に感謝してるのか?と一瞬思うが、教えてやると言った手前、ここでやめるのは性に合わない。

 

「一応先に言っておくが、俺は大体こんなもんだ。としか説明できないからな。分かったな?」

 

「分かった。じゃあ、よろしく頼む」

 

 迅真はそういうと、真剣な顔になった。こんな顔も出来たのか。と少し閃鬼は驚くが、とにかく話を進めることにする。

 

「まず前提として、霊力も妖力も神力も同じようなものだ。違いは、使う種族が違うって事だな。霊力は人間が操る力。妖力は妖怪が使う力。神力は神が使う力といった風にな。

 

 それ以外にも違いはあって、まずは力の発生源みたいなモノだ。霊力は素質が大体左右する。後はそれをどれだけ使って消費量を抑えるかとからしい。

 

 ただ、霊力は最初の時からあまり変化しないって聞いたような気がする。ま、詳しい事は分からんがな。もしかしたら増える奴は増えまくったりとかするんじゃねぇか?そこらへんは妖怪の俺じゃ分からんよ。

 

 で、次に妖力だ。これは、種族に意外と左右されたりする。主にどれだけ人間に怖れられているかって所だな。妖怪ってのは人の恐怖の決勝みたいなものだから、人間に怖れられなくなった妖怪はすぐに衰退して消滅しちまう。たとえどれだけ強かろうともそこは変わらない。だから、基本はその妖怪がどれだけ人間に恐怖を与える対象になれるかが問題なんだ。だが、妖力の量は、長年修行してればいつかは大妖怪に匹敵するくらい強くなれる。

 

 大妖怪とかについては後で説明するとして、次は神力だな。これは妖怪に似たものがあって、その神様の知名度と、どれだけ信仰されているかが重要だって聞いた。それによって神力は変動するらしい。だから、妖怪よりも知名度の変化による力の変化が顕著らしい。

 

 一応鬼子母神様も神力は使えるらしいが、今の所は妖力の方が良いって言ってたな。とりあえず、俺が知ってるのはこんな所だ。これでいいか?」

 

 ほぼノンストップで言われる言葉の波に少し驚きながらも迅真は取りあえず全て頭の中に叩きこんだ。

 

「あぁ、十分だよ。ありがとう。とりあえず、これで俺の中にあるいくつかの力は大体分かったからな。ちゃんと役立てるさ」

 

「そうか。なら良いんだが。まだ何か聞きたいことがあるなら聞くぞ?」

 

 閃鬼の言葉に目をキランッ!と輝かせる迅真。直後、閃鬼は言わなきゃよかったかもしれない。と一瞬後悔する。

 

「じゃあ、妖怪の位ってのを教えてくれ。さっき言ってた大妖怪とかそんなやつ」

 

 迅真に言われ、そう言えば説明してなかったな。と気づいた閃鬼は、また説明しだす。

 

「あぁ、それな。まず、妖怪には弱小妖怪<通常妖怪<大妖怪というように力差がある。

 

 これは知名度よりも、実害やそれから連想される事による影響が一番大きいな。まぁ、単純に妖力の差でもあるがな。

 

 まず、弱小妖怪ってのは結構そこら辺にあるモノだ。それこそ、賭け事の勝敗や勘違いとかな。暗闇で聞こえる風の音とかが原因で発生するような妖怪も居るだろうし、物の組み合わせが人に似ているってだけで生まれる妖怪とかな。まぁ、すぐに忘れ去られる存在が多いが、たまにそのまま生き続けて被害を拡大させるやつとかがいるからな。

 

 通常妖怪は、人に大きな怪我を負わせたり、最悪殺せるような存在だな。このへんになってくると、大体知名度は跳ね上がる。まぁ、あくまでもこれは本気でやった場合だったりするわけだが、もちろんそこまで力が無い奴もこの部類に入ったりするし、それよりも遥かに強いモノもこの部類に入ったりする。最初に言った説明は、主な妖怪の話だ。

 

 大妖怪はこの基本的な通常妖怪よりも遥かに強い者、つまり後に言った妖怪の事だな。そんなやつは大体種族名=固有名詞だったりする。

 

 もちろん、種族的には変わらないのに別の固有名詞があったりするのも居るぞ?たとえば萃香姐さんとか。確か伊吹童子って呼ばれてたっけな?もちろん、鬼子母神様も同じだ。

 

 で、大妖怪は人間を片手で捻り潰せる位には強い。そんなやつらを大妖怪って呼ぶんだ。これで俺の説明は終わりだ。もちろん俺も全能じゃない。間違ってる部分もあるから、そこは責めないでくれ」

 

「大体わかったぜ。ありがとよ。後はもう聞きたいことは無いな。説明してくれてマジでありがとよ」

 

 閃鬼の説明を聞いた迅真は、笑いながらそういう。閃鬼は素直に感謝されて少し照れ臭かったが、悪い気はしなかった。

 

「別にいいさ。その代わりに、また俺と戦ってくれればな」

 

「ハハハッ!それはいつかまた、な。これからもよろしく頼むぞ。閃鬼」

 

「あぁ、こちらこそだよ。迅真」

 

 二人は笑いながらそういい、それと同時にルーミアが料理を運んできたのだった。

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