東方種変録   作:大神 龍

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第四十一話

 迅真が振り下ろしたダーインスレイヴを二人は回避する。そしてその刃が大地に触れると同時、地面が砕け、その破片が二人を襲う。

 

 鳳花も恂覇も共に能力で守ったり逸らしたりして躱し、地面に降り立つと同時に鳳花は殴り掛かり、恂覇は数本のナイフを左手で投げつつ右手で一本だけナイフを持って突撃してくる。

 

 二人が突撃してくる直前、迅真の瞳が紅く染まる。そして、恂覇のナイフが迅真に当たると同時、投げられた二倍の速度で当たったはずのナイフが恂覇に向かって返ってくる。

 

 恂覇は一瞬驚きの表情になるが、すぐに軌道を能力で逸らし持っていたナイフで切りかかる。そして、反対からは鳳花が全力で殴り掛かり、

 

 

 

 

 

 

 ――――グシャッ!という音と共に鳳花の腕がひしゃげる。

 

 

 

 

 

 

「ッ!恂覇!下がれ!!今のこいつは…!!」

 

「それ以上は言っちゃだめだぜ?」

 

 鳳花が恂覇に迅真の状態を伝えようとした瞬間、迅真が鳳花の顔を掴むと同時、全身から血を吹きだして倒れ、光の粒子となって消えていく。

 

「ククククク……ハハハハハハハ!!!さぁ来いよ恂覇!俺を倒して見せろ!!!」

 

 狂気的な笑みを浮かべながら深紅の瞳で恂覇の事を見る。恂覇はその目を見て、背中から冷や汗が噴き出る。

 

「どうしたァ?早くかかって来いよ。かかって来ねェってんなら……コッチから行くぞォ!!!」

 

 迅真は言うと同時足踏みをする。その直後、大地は割れ恂覇を飲み込もうと闇と大地の鎖が恂覇を襲う。

 

 恂覇が対応しようとした時にはすでに遅く、鎖は恂覇を取り囲み今まさに飲み込もうとしていた。

 

 それを察した瞬間恂覇は二本のナイフを左右に投げる。すると、闇の鎖と大地の鎖は左右のナイフに分かれてしまう。

 

 それによって生まれた隙間を潜り抜け上空へと脱出し、

 

 

 

 数千の炎の矢が恂覇を取り囲んでいた。

 

 

 

「さよならだ恂覇。灰燼と化すが良い」

 

 迅真の声が聞こえたと同時、数千の矢は恂覇に向かって放たれる。

 

 しかし、恂覇は先ほどと同じようにナイフを投げて逸らすと同時、

 

 

 

 

――――ドドドドドドスッ!という鈍い音と共に霊力製の武具が恂覇の身体を貫く。

 

 

 

 

「カ……ハッ!そ、んな…バカな…!」

 

「二重三重の罠と相手の視線誘導は最低限の事だろう?」

 

 不敵な表情で恂覇の前に出て来た迅真はそう言い、それと同時に悔しそうな表情をした恂覇は光となって消えていく。

 

「さて。後は勇儀と萃香か。どこにいるだろうか」

 

「あんたの後ろだよ!」

 

 突如後ろから聞こえる声と同時に腰に強烈な一撃が入る。

 

「グ…!?」

 

 迅真は吹っ飛びそうになるがその場に止まりダーインスレイヴを全力で振るう。しかし、そこには萃香が消えた後であろう霧があるだけだった。

 

 が、迅真はにやりと笑うと萃香の能力を使い霧を集め萃香を元の状態に戻すと、

 

「なッ…!!!」

 

 影の刃で萃香を貫いてからダーインスレイヴで叩き潰す。その一撃で萃香は光となり消えて行く。

 

「ラストォーーー!!」

 

 叫ぶと同時影の刃を纏い地面に落ちると同時、迅真の着地点が波打ち、それが広がっていく。そして、

 

「……そこか」

 

 瞬間迅真の右側に向かって纏っていた影の刃が向かって行き何かを貫いてその刃は砕け散る。

 

「む?仕留め損ねたか」

 

 迅真がそう呟くと、先ほど刃を飛ばした方から全力で勇儀が駆けてくる。

 

「オ、ラアァァァァ!!」

 

 勇儀がそう叫びながら振るった右拳は片手で止められてしまう。

 

「まだだ。まだ足りない。テメェの力はその程度じゃあねぇだろ?」

 

「くぅっ!」

 

 挑発的な迅真の言葉に対し勇儀は怒りを込めて迅真の事を蹴り上げようとする。が、上げようとした足は素早く上から踏みつけられ動かせない。

 

 そして、動かせないと分かった瞬間勇儀は左拳で迅真の胴体を狙う。

 

 その拳は迅真の鳩尾に流れるように入って行き――――

 

 

 

 影の刃の束に防がれ切り刻まれる。

 

 

 

「ッ!!!!」

 

「すまんな。一撃で決めればお前も痛みを感じなかったのにな」

 

 迅真がそう呟くと、勇儀は影に飲み込まれて消えていく。

 

 勇儀を飲み込んだ影が消えると同時、迅真はぼぅっと空を見上げ、

 

「……さて。これで全員倒した。後は閃鬼。お前だけだ」

 

「だろうな。だってお前は俺に対してだけ手加減して吹き飛ばしてただけだろうが」

 

 迅真の前にふらりと現れる閃鬼。

 

「お前とはこれで三回目。まぁ、それを言ったら四天王全員か」

 

「そうなるな。まぁ、姐さん達は楽しんだみたいだから俺はもういいんだが……」

 

「そんな面白くねぇ事させるかっての。それに、お前は一度も本気で戦ってないだろう?」

 

「…………」

 

「沈黙は是なり。まぁ良い。ただ、せめてこの戦いくらいは本気でかかって来てくれよ」

 

「…あぁ、出来るだけ善処はするさ」

 

「ククク。まぁ良いさ。全力で来ないならそれでも。ただ、楽しませてくれよ?」

 

「あぁ。今は姐さん達も居ないから、心置きなく本気の力を振るえるさ」

 

「そうか。なら大いに結構。ならそろそろ始めようぜ?」

 

「そうだな。……『鬼の四天王第四席』、閃鬼。参る!」

 

「む。名乗るか。じゃあ俺はあの人にもらった二つ名を名乗るかな。……『生命の掌握者(しょうあくしゃ)』、薙浪迅真。貴様の命を刈り取らせてもらう!」

 

 

 

 瞬間。この大戦争(ゲーム)の決着をつける激闘の幕は上がった。




 すっごいミスをやらかしていた事に気付いた。1話でルーミアの事を160cmとか言っちゃってた。すいません。修正しました。120cmくらいです。

 160cmだったら迅真じゃ抱える事ができないじゃないか!なんてミスを犯してんだ私!\(゜ロ\)バカジャ(/ロ゜)/ネーノ!
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