東方種変録   作:大神 龍

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 今回の東方新作のネタバレを見て愕然としている大神です。

 だめだ。ノーマルがどう考えてもハード以上とか、クリアできるわけがない……
((((((( ゚Д゚)))))))ガクガクブルブル


太陽の畑 ~花を愛す妖怪~
第四十九話


 ゴウゴウと強く風が吹き、空からは無数の雨粒が体を叩きつける。

 

「……やっぱり春になるまで山にいるべきだったか?」

 

 むぅ……と考えている迅真は、バッグの中から取り出していた傘を差し、一応合羽の代わりとして羽織っている布の中にルーミアを入れて抱え、カンガルーのような状態で歩くという不思議な行動をしていた。

 

「ねぇ、やっぱりこの格好おかしくない?」

 

 恥ずかしいのか、顔を若干赤くしつつルーミアは聞く。

 

「別に問題は無いだろ。誰かに見られてるって訳じゃないし」

 

「ん~……それはそうだけど……何か違う気がする」

 

「でも傘は一本しかないからこうしないと濡れるぞ?」

 

「うぐぐ……しょうがない。このままいるしかないのね」

 

「そういう事だ。諦めてくれ」

 

「……すっごい嬉しそうね」

 

「ハハハ!嬉しくない訳無いだろ?好きな奴とこんなに密着できるんだからさ。ってか、男なら嬉しくないはずがない。お前は普通にかわいいんだからさ」

 

「……バカ」

 

「そんなこと言うなよ。それに、お前だって嫌ではないだろ?」

 

「う~……嫌ではないけど……なんか気に喰わない」

 

「そんなこと言われてもなぁ……雨が止むまでは離すつもりはないぞ?」

 

「むぅ……じゃあ私は雨が早く止むのを祈るしかないわね」

 

 そんな会話をしつつしばらく歩いていると、ピカッ!!と一瞬左の方が明るくなり、すぐに元に戻る。

 

 その数秒後、ゴロゴロゴロッ!!と音が聞こえた。

 

「……雷か。ってか、もしかしなくても、コレ台風だろ」

 

 光った方を見上げつつ迅真が呟くと、

 

「う、うぅ~……なんだっていうのよ」

 

と、ルーミアが声を上げる。迅真がルーミアの方を見ると、いつの間にか迅真の拘束を解いて涙目で迅真の事を見上げているルーミアがいた。

 

「雷だよ。別にそんな怖くも無いだろ?」

 

「いや、確かに脅威ではないけど、音が怖いじゃない!」

 

 涙目のまま怒っている表情で言うルーミアに思わず迅真は笑みを浮かべそうになるが、どうにか堪えつつ、ごまかしを込めてルーミアの頭を撫でる。

 

「分からなくはないけど、そこまで怖くは無いかなぁ……ちょっ、痛い痛い!な、何するんだよ」

 

「うるさい!黙って殴られてなさい!」

 

「えぇぇ~!?俺が何をしたって言うんだ――――」

 

 

 

 ズガァァァァァァアン!!という雷鳴と共に地面が振動し、バキバキバキィ!!と木が倒れる様な轟音がした。

 

 光ると同時に音が聞こえたという事は、近くに落ちたようだ。

 

「……落ちたな」

 

 雷の落ちたであろう方向を見つつ迅真が言うと、

 

「あわわわわわわわわ………」

 

 完全に怯えてマナーモード状態のルーミアが迅真にがっしりと抱き着いて離れない。

 

「お、おぉぅ……ここまで本気で怯えるのか。これは想定外だ。ん~……俺としては雷が落ちた所に行きたいんだが……この状態だと少し難しいか?」

 

「あわわわわ……ハッ!あ、あれ?私、なんでこんな事をしてるの?」

 

 どうやら数秒間だけのようだった。迅真は苦笑いをしつつ聞いてみる。

 

「雷が落ちた所を見に行ってみないか?」

 

「雷の落ちた所に行くの?危なくない?」

 

「大丈夫だろ。雷くらいなら普通に対応できるし。死にはしないさ」

 

「それはそうだけど……むぅ。迅真が行きたいならしょうがないわね」

 

「え、良いのか?」

 

「……二度は言わないわよ?それとも、私に嫌だって言って欲しかったの?」

 

「そういうわけじゃないが……まぁいいや。じゃあ行こうか」

 

 ひょい。とルーミアの事を抱え上げ、先ほどと同じような体勢のまま雷の落ちた場所に向かって歩いて行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 パチパチパチッという音や、ジュゥゥゥ…という音が聞こえる。

 

「うひゃぁ……派手に燃えてんなぁ」

 

「本当にね。全く、雨じゃなかったらもっと被害は多かったんじゃない?」

 

 雷が落ちたのは森。幸い、と言って良いのかは分からないが、落ちた周囲には生物はいなかったようで、焼け焦げているのは木だけのようだった。

 

「雷って怖いな。自然の驚異ってのはあながち間違いでもないよな」

 

「確かにね――――って、あそこ、誰か倒れてない?」

 

 ルーミアが指さす先には真っ黒に焦げて倒れた大木。どうやら周りの様子を見るに、そこは雷が落ちた所のようだった。そして、その大木に寄り掛かっているように黄緑色の何かがあった。

 

「……あれ、人なのか?」

 

「ん~……どうだろ。匂いが色々と混ざって分からないわ」

 

「そうか。じゃあ見に行ってみるしかないな」

 

 迅真はそう言うと地面を軽く蹴って跳躍し、自分に返ってくる力の方向を操作して跳躍力を上げる。

 

 そして、スタッと音をたてて例の『何か』の近くに着地すると、ソレに近づき、見てみる。

 

「……やっぱり人っぽいな」

 

 その人物は先ほど遠くから見た様に黄緑色の髪色をしており、その髪は肩より少し長いくらい。服装は青を基調に黄色い雷の絵が描かれている着物を着た、女性だった。

 

 不思議な事に、その人物には火傷のような跡が無く、真っ白な肌をしていた。

 

「ん~……人間のように見えるけど……妖力がダダ漏れというか……そもそも人間の匂いがしないというか……」

 

 ルーミアがうんうんと悩みつつこぼす言葉を聞き、

 

「人間じゃないのか?」

 

「そうっぽい。でも、おかしいな……この種族は昔に食べ尽した筈なんだけどなぁ」

 

「お、恐ろしいこと言うな。ってか、お前、昔はそんなに食い意地張ってたのか?」

 

「う、うるさいッ!別にいいでしょう!?」

 

「いや、別に構わないが……一種族を絶滅させるほどって……恐ろしいな」

 

「まぁ、結果的にこの種族は絶滅して無いっぽいけどね」

 

「んで?こいつの種族ってのは?」

 

 迅真が尋ねると、ルーミアは少し考えてから、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………龍よ」




 お知らせです。諸事情によりコラボ募集期間延長です。期限は8月29日にします。たぶんその時には一区切りついてるはず…!
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