東方種変録   作:大神 龍

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第六話

 諏訪子と迅真の戦いから一週間ほどたち、あの女性の言っていた日付になったため、現在はその時にもらった地図に書かれている場所に向かっていた。……のだが、

 

「これ……どこだよ……」

 

 迅真はそう言ってため息をついた。その時、前方に人影のようなものが見えた。

 

「あそこの人に聞いてみたら?」

 

 そう言ったのは、迅真の首に手を回して背中の方にぶら下がっているルーミアだった。何故いるのかというと、一人で神社で待っているのは嫌だと言ってついてきたのだ。

 

 そのルーミアの言葉を聞いて、迅真は数秒悩み、そして、諦めたように肩を落として、

 

「はぁ、そうするか」

 

と言い、その人影の元に向かう。

 

 そして、ある程度近づいたところで、

 

「あの――――」

 

 すいません、と言おうとして、固まった。なぜなら、迅真はその人影に見覚えがあったからだ。

 

「迅真、どうしたの?」

 

 迅真が固まったことを不思議に思ったのか、ルーミア――――ではなく、その横にいた諏訪子が聞く。

 

「いや、えっとな……まぁ、あいつは俺の知り合い……かな?まだ名前知らないけども」

 

「ふぅん、そうなんだ……」

 

 迅真の返答に、諏訪子は少し目を細めながら言う。迅真はそれを横目で見て、引きつった顔をしつつ、とりあえず前にいる人物――――一週間ほど前に会った女性に話しかける。

 

「えっと、大体予想がつくけど、一応聞いておくよ、なんでいるんだ?」

 

「じゃあこっちも予想されているであろう答えを言うわね。貴方たちを迎えに来たのよ。若干予定とは違うのが混ざってるけどね」

 

 だろうな、と思いつつ迅真はそれを聞き、んじゃ、案内してくれ。といって、その女性について行った。

 

 

 

 その数分後、とても広い草原に出た。そこを迅真が見渡すと、一人の人物がポツンと立ってる。

 

「あの人だよ」

 

 ここまで迅真たちを案内していた女性はそう言い、その人物の元へ向かう。

 

 姿がしっかり確認できる場所まで来ると、その姿にちょっと驚く、それは背中に輪にした巨大な注連縄を背負っている、紫がかっている青髪の女性だった。

 

「あ~、たぶんこれ、俺が言うことじゃないと思うけど、お前がこいつの上司ってことで良いのか?」

 

「あぁ、その通りだ。それで、お前は誰だ?」

 

「ん~、まぁ、しっかり名乗っておくかな。薙浪 迅真だ。勘違いされる時があるから言っておくが、人間だぞ?」

 

 面倒くさそうに迅真は名乗る。

 

「人間?本当にそうなのか?正直に言って、どこか人間とは違う気がするのだが…?」

 

 首を傾げながら、案内してくれた女性の上司らしき人は言う。

 

「ちゃんと人間だよ。まぁ、色々あって――――というよりも、生まれつきのコレ(・・)のせいで人間とは思われないんだけどな。とにかく、人間で間違っては無い」

 

 迅真が力強く断言すると、相手の女性は、

 

「まぁ、お前がそう言うならそれでもいいが……あぁ、そうだ。この前の返答の返答だが、お前の案を受け入れようじゃないか」

 

「ん、いいのか。それはありがたいな。あ、後、お前の名前を教えてくれ」

 

「あぁ、言ってなかったか、私の名前は八坂 神奈子だ。で、私の相手は誰だ?私的にはお前と戦いたいが……違うのだろう?」

 

「おう、もちろん俺じゃない。俺の隣のこいつだ」

 

 迅真はそう言いながら隣にいた諏訪子をひょいっと持ち上げ、自分の前に持っていく。

 

「おぅ?私は忘れられてたと思ってたんだけどな?正直言って迅真が戦うと思ってた」

 

「んなわけねぇだろうが。これはお前の戦いであって、俺の戦いじゃねぇよ。まぁ、お前を空気にしていた俺が言えることじゃねぇんだけどな」

 

 意外そうな顔をして言う諏訪子に、迅真は呆れたような表情で言う。

 

「さて、とりあえず諏訪子、頑張って来い。応援はしておいてやる」

 

「何その上から目線。一応私は神様だよ?」

 

「知るか。たとえお前がどれだけ偉かろうと俺には関係ねぇよ。俺は敬意を払っても良いと思う相手にしか敬語で話さねぇし、下だと思ったやつは下として扱う。まぁ、この戦いで頑張ったら少しは認めてやるよ」

 

 迅真の言葉に少しむくれながらも、迅真の手を振りほどき、真剣な顔をして神奈子の方を向いてから、

 

「じゃあしっかり見ててよ。修行の成果を見せてあげるから!」

 

「無理しない程度に頑張れよ~!」

 

 諏訪子の言葉に軽く返す迅真。

 

「さて、神奈子だっけ?もう大丈夫だよ。そっちも準備は終わってるでしょ?じゃあ、やろうか」

 

「分かった。さぁ、どこからでもかかって来い」

 

 そう言って二人が戦い始めた時迅真は、

 

「ふぅ……まぁ、この戦いはたぶん諏訪子の負けかなぁ……あの神奈子っての、結構強いッポイからな」

 

「迅真って、結構ハッキリ言うんだね……」

 

 迅真の発言にルーミアがぼそりと呟く。

 

「まぁな。まぁ、元々こんな性格じゃなかったんだけどな……ふむ、今思い返すと、あの人の影響デカすぎんだろ……」

 

と、迅真がルーミアの呟きに答えるように話す。それを聞いて、ルーミアは、あの人って誰だ?と思いつつも、そうなのか~と言って流し、諏訪子たちの戦いに視線を戻すのだった。




戦闘描写……しようかどうしようか……むむむむむ……
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