東方種変録   作:大神 龍

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第六十話

「さて、香。ちょっと聞きたいことがあるんだけど良い?」

 

「なんだ?」

 

 あの後三人は家の中に戻って香とルーミアは椅子に座り、迅真は床に座っていた。

 

「言いたい事、分かるわよね?」

 

 目が笑ってない笑顔を浮かべ、ルーミアは聞く。

 

「いや全く」

 

 キリッとした表情で言い切る香。

 

「……言いたい事、分かるわよね?」

 

 怒りのオーラを出しながら再度言う。

 

「だから分からん。俺はエスパーじゃないから人の心は読めないんだ」

 

 先ほどよりもキリリッ!とした表情で言い、

 

「………………」

 

「なんだよ。黙ってないで要件を言えよ」

 

「なんで迅真が床に座ってるのかって事よ!」

 

 闇でハンマーのようなモノを作ると香の頭に向かって振り下ろす。

 

 ゴガッ!という音がして彼の顔は机にめり込む。

 

「いてぇな……つか、それくらいの事先に言えよ。椅子くらい……あ」

 

「ちょっと待ちなさいその『あ』って何よコラ目を逸らすな首を傾げるな立ち上がって逃げようとするなどこに行くのよこのバカー!」

 

 全力で逃走しようとした香は、唐突に現れた影のひものようなモノに躓いて勢いよく転び玄関の扉に顔面から衝突する。

 

 ズリズリズリッと崩れ落ちて行く彼を見て、迅真は心の中で合掌する。アレは痛い。

 

「ぐ…うぅぅ……い、いたひ……ったく、攻撃しなくても良いだろうがよ……」

 

「うるさい。貴方が逃げようとするからでしょうが」

 

「はぁ……分かった。取りあえず今から椅子作ってくるから待ってくれ。3分あれば十分だから」

 

「そ。じゃあ早く行きなさい」

 

「らじゃ。んじゃ行ってくる」

 

 そう言って彼は出て行った。

 

「……なぁ、ルーミア。一つ聞いていいか?」

 

 香が出て行った後に迅真が聞く。

 

「なに?」

 

「あいつの名前、知らないんだけど」

 

「……あ、そっか。そう言えば自己紹介ってしてないわね。まぁ私が知らないのってあそこで寝てるのくらいなんだけどね。それにしても、まさか香がボッチやめるとは……」

 

「なんだそりゃ」

 

「いやね?あいつ、昔私が近づくのすら嫌がってたのよ。まぁそれが気に喰わなかったから軽く叩きのめして恐怖を与えてやったんだけどね」

 

「お前……何年生きてんだよ…」

 

「さぁ?憶えてないわ。この星が出来た時くらいじゃない?いや、生物が生まれた時かな?」

 

「かなり昔からいるんだな……じゃあ俺はお前から見たら子供なのか」

 

「まぁそうなるわね。私はその程度の事は問題じゃないけどね」

 

「そうか。じゃああいつとの関係って?」

 

「友人……かな。それ以上は許さないしあいつの事をそういう(・・・・)目で見る事は一生無いわ」

 

「そっか……」

 

「安心した?」

 

「まぁな。安心したかって言われたら正直安心したよ」

 

「そう。それなら良かった」

 

 そう言って微笑む彼女を見て迅真は一瞬ドキッとするが、その直後、

 

「ただいま~」

 

 香が勢いよく扉を蹴破って入ってくる。その両手には椅子を持っていた。

 

「あら、意外と早いじゃない。お疲れ様」

 

「いやぁ……生木は使っちゃダメだってのは分かってたんだが……それ以外に材料が無かったんだよなぁ」

 

「それで歪んだらどうするんだよ…」

 

「知るか。どうせ俺たちが使うんじゃないしな」

 

 ハッキリと言うな。と迅真は思った。ルーミアが鋭い目つきで睨む。香はその視線を受けて肩をすくめるが、すぐに椅子を置いて彼は自分の椅子に再度座る。

 

「んで?何か聞きたいことがあるんだろ?」

 

「あぁ、いや、自己紹介でもしようかなって思って。どうせそこの女も起きてるだろうし」

 

 そう言ってルーミアが視線を送ると、今まで横になっていた女性は起き上がり、

 

「あら、ばれてたのね」

 

「当たり前でしょ。何年生きてると思ってるのよ。バカにしないでちょうだい」

 

「そう。まぁ良いわ。それで、自己紹介をするってので良いのよね?」

 

 女性の質問に一同頷く。

 

「じゃあ私からでいいかしら」

 

「構わないわよ」

 

「ありがと。私の名前は風見(かざみ) 幽香(ゆうか)。この家の居候って感じかしら。私がここに居る経緯は香に聞いてちょうだい」

 

 笑みを浮かべる彼女は、迅真達を襲ってきた時の狂気的な笑みは見間違いだったのかと思う位優しい顔をしていた。

 

「んじゃ次は俺だな。俺は霧咲(きりさき) (かおる)。この家とあの花畑の主だ。ちなみに花を傷つける奴は容赦無く捻じ伏せる。そこの幽香は俺に喧嘩を売るためだけに向日葵を一本折ってくれたんで叩きのめした。その後放って置くのは不味いなって思って介抱したらこの家に住みついた。以上」

 

「あぁ、それでこの家にいるのね。っていうか、香もどうせこの幽香ってのに一目惚れしたんでしょ?でなかったら貴方が生かしておくはずないものね」

 

「う、うるせぇ。俺にも良心はあるっつの。別にいいだろうが」

 

「はいはい。そういう事にしておくわ。じゃあ次は私の番ね。私はルーミア。よく宵闇の妖怪って呼ばれるわ。今私の名前は人間にどこまで伝わってるのか分からないけどね」

 

「お前の場合人間以外からも畏怖の心を集めてるだろうが。っつか、今妖怪の中でお前を知らない奴はいないと思うんだが?」

 

「それが意外といて私も驚いてるわ。って、私の自己紹介は終わりよ。これ以上はまた後で」

 

「あぁ、それもそうだな。後はお前だ」

 

「おぅ…俺の名前は薙浪迅真だ。よろしく頼む」

 

 これで、一通り自己紹介は済んだ。

 

「なぁ、所で迅真。お前とルーミアの関係って?」

 

 にやにやしながら聞いて来る香に、迅真は、

 

「彼氏彼女……だったら良いな」

 

「自信持ちなさいよ!」

 

 自信無いセリフを言う迅真を横からルーミアが殴りつける。

 

「あ~……納得。ルーミア、お前大変そうだな」

 

「別にいいのよ。迅真はちゃんとしなくちゃいけない時は真面目にやるから」

 

「ははは。なんだ。お前が甘いのか」

 

「迅真も甘いわ。そのせいで私はこの数十年間全く戦わなかったからね」

 

「そ、そうか。迅真。取りあえず言っておくが何があってもこいつが本気でキレるような事はするなよ?最悪世界滅亡の危機だからな」

 

「なんだそれ……ルーミアってそんなに強いのかよ……」

 

「強いなんてもんじゃねぇよ。かの金色の魔王とかそんなレベルだ。世界が無くなる」

 

「嘘だろ…?それが本当だったら俺の胃がストレスでマッハだぞ?」

 

「んなの知るか。とにかく意地でも怒らせないように頑張れ。アレはかなりおも……恐ろしいんだから」

 

「オイ今お前面白いとか言いそうになってなかったか?」

 

「気のせいだ気にするな。まぁその、なんだ。気に入られたんだから頑張れよ。世界の命運はお前の肩にかかってるからな!」

 

 心の底から冗談だろ?と思うが、香の顔が妙に輝いているのが若干イラッとするが信じられなくもない。何せ彼は昔のルーミアに会っているのだ。その時におそらく――――

 

「コラ。香の口車に乗せられないの。私にそんな力無いわよ」

 

「そ、そうか……あぁ、思わず信じる所だった」

 

「チッ」

 

「香は後で処刑ね」

 

「んな殺生な!?幽香も何か言ってくれよ!」

 

「ご、ごめん。私は貴方達のノリについて行けないわ」

 

「見捨てられた!く、くそぅ……こうなったら逃げるしかっ!」

 

「逃がすわけないでしょうが」

 

 逃げようと玄関に向かった瞬間闇が足に巻き付いて吊り下げられる。

 

「……さっきも同じようなの見たな……」

 

「見たわね……」

 

 二人から気持ちだけ後ろに下がった状態で迅真と幽香は呟くのだった。




 その後香君がどうなったか、迅真達は頑なに口を閉ざして語らないのであった。

 そういえば旧作の設定を取り入れるとここで幽香さんに名字が付いてるのはおかしいんですよね……まぁ旧作キャラは今の所出る予定がないっていうか設定がよくわからないから放置っていうかって感じだから良いんですけども(´・ω・`)でも今現在幽香さんが花に興味がないのは旧作設定。

 それはそれとして、コラボの順番ですが、

 咲き人さん:鳥遊 妃香梨ちゃん
 ↓
 reiraさん:仲光 絆くん
 ↓
 Hated Jackさん:ウルフ・ホワイトちゃん
 ↓
 音無仁さん:笹塚 俊くん
 ↓
 霊魂扇龍さん:フィアロードくん
 ↓
 鯖袋さん:木部 尭斗くん
 ↓
 Hartmannさん:神童ㅤレイくん
 ↓
 Ue3anさん:無月 零くん
 ↓
 Ue3anさん:紅騎・S・クリムゾンくん
 ↓
 マロマロン大帝さん:アンちゃん

 の順番です!まだ書いてる途中だけど頑張りますぜ(`・ω・´)バリバリッ

 それとですね、コラボの内容、基本会話パートと戦闘パートの二話構成にしてるんですが、会話パートだけ、又は戦闘パートだけが良い人っていらっしゃいますか?居たらコラボの活動報告か感想で答えてくれると嬉しいです。無かったら二話構成になります(`・ω・´)

 では、次回もよろしくお願いします!(*'ω'*)
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