東方種変録   作:大神 龍

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 コラボ編始動!

 最初は咲き人さんの『東方二重録』より『鳥遊 妃香梨』さんです!

 よろしくお願いします(・ω・)ノ


第六十一話 コラボ 2‐1‐1

 香の家に迅真達が住み始めてから数週間経った。

 

 現在迅真は特にやる事が無かったので向日葵畑をぶらぶらと歩いていた。

 

「……暇なんだが……なんだろう、これは言っちゃいけない気がする」

 

 すでに遅い。もう呟いている。

 

 迅真の嫌な予感はもちろん的中し、向日葵畑を抜けたあたりで目の前にスキマが何かを落とすように展開され――――

 

「あのスキマ…俺の事を見つけるの早過ぎるだろうが」

 

 迅真の呟きと同時に黒いワンピースを着た少女が落ちてくる。

 

 思わず迅真は受け止めようと前に出かけるが、少女は空中で半回転し着地する。

 

「いきなりスキマが足元に開いてびっくりしたけど、紫の仕業かな?まぁいいや。それで、ここはどこだろ?」

 

 その少女は黒髪のショートヘアーで、腕にバント、右手の中指には指輪をしていた。

 

 迅真は面倒臭い気持ちを抑えつつ、

 

「ここは向日葵畑だ。俺の知り合い……が管理してるんだ。それと、あのバカの勝手な行動に巻き込んで悪いな。後で見つけ出してしばき倒しておくから許してくれ」

 

「ん?あぁ、それは良いんだけど……貴方は?」

 

「あぁ。俺は薙浪迅真。お前は?」

 

鳥遊(たかなし) 妃香梨(ひかり)。よろしくね」

 

 そういって彼女は笑う。

 

 

 

  * * *

 

 

 

 さて。確実に紫が呼んだであろう。香の家に戻りながら話を聞いている限り、過去に紫に拉致された(れん)と同じ世界の人間だという事が分かった。

 

 家に着き、

 

「ただいま~。ちょっと異世界からお客さんが来たけど香は俺に文句を言わずこの事態を呼び寄せられる可能性のあるキャラを思い出して殴って来い」

 

 扉を開けてただいま。で香がこちらを見て、異世界から、という辺りで睨みつけて来た彼に対し速攻で紫に罪を投げ飛ばす迅真。それを聞いた途端に香は「ちょっと教育してくる」と言って出て行ってしまった。

 

 家の中を見る限り、今この家には香しかいなかったようで、おそらく幽香とルーミアは散歩しに出かけたのだろう。

 

「なんか、大変そうだね」

 

「そんなことないさ。意外と暇だよ。面倒事を起こしたりしない限りな。たとえば向日葵を手折るとか」

 

「さすがにそんなことをする人なんていないでしょう?」

 

「いや、意外といるんだな。そんな事をするバカって。何も知らずに入ってくる奴は皆その被害に遭って消えて行ったよ…」

 

「へ、へぇ……」

 

 遠い目をする迅真に妃香梨は苦笑いをするしかないのだった。

 

「まぁそれは置いておくとして、お前を元の世界に戻すのは簡単に出来るんだ。幸いにも元の世界を俺が知ってるからな」

 

「そうなの?」

 

「あぁ、前に漣と絶がこの世界に来たからな。んで、こっからが本題なんだけどさ」

 

 妃香梨に向き直り、

 

「お前、修行中なんだろう?なら俺とちょっと戦っていかないか?本気で戦っても絶対死なない結界があるから実戦に等しい戦いが出来ると思うぞ?」

 

 そう言って四枚の札を見せる。

 

「それがその結界を作る札?」

 

「そうだ。一応これは霊力、妖力、魔力、神力のどれでも発動させる事が出来るようになってるからその操作が出来れば気軽に使える。まぁ、これは俺のいつも使ってる札の劣化版なんだけどな。俺の使う札は血を媒体にするから誰でも発動できるしそこそこ強力なんだけどな。ちなみにこの二種類の違いは媒体と再利用が可能か不可能かって事だ。これは可能だけど俺のは使い捨て。とにかく、これを使えば戦闘訓練の質も上がると思う」

 

「へぇ~。すごいね」

 

「まぁな。で、この札をお前にあげよう」

 

「え、くれるの?ありがとう」

 

「あぁ。それで、最初に言ったんだが、戦っていかないか?正直お前の強さに興味があるんだ」

 

「うん。分かった。私もどこまで貴方と戦えるのか分からないけど、精一杯頑張ってみるよ」

 

「よし。じゃあ外に出るか」

 

 そもそも玄関でずっと会話していたんだが。という突っ込みはしてはいけないようだった。

 

 

 

 

 さて。改めて外に出て向き会う。

 

「武器はどうする?無いなら貸すけど?」

 

「ん~……いや、要らないわ。私は基本素手なの」

 

「そうか。じゃあいいな。んで、準備は大丈夫か?」

 

「えぇ、問題ないわ。いつでも大丈夫よ」

 

 そういって彼女は構える。それを見て、ジンマハバッグの中から四枚の札と一本のナイフを取り出す。

 

「それがその使い捨ての結界札ってやつ?」

 

「あぁ、これに血を染み込ませて四方に投げれば結界が発動する。って事にしてある」

 

「なんか……その結界、すごいのに設定は雑ね」

 

「それは言ったらダメだ。これがぼんやりした状態で作ったからよく分かってないからな」

 

「ほんと、雑なのね」

 

「ほっといてくれ。お前に渡した札も似たようなもんだから」

 

「そ、そうなの?」

 

「まぁな。さて、じゃあ俺も素手で戦うことにするか。最近ずっとダーインスレイヴに頼りまくってたからな」

 

「いいの?実戦に近づけるなら武器を使ってもいいんだよ?」

 

「そりゃそうだが…まぁ、剣を取り出すのに1秒も必要ないから必要だと思ったらすぐ取り出すさ」

 

「そう。分かった。こっちは準備万端だよ」

 

「了解」

 

 迅真はナイフで自分の手を浅く切ると、いつものように札に血を染み込ませて上空へと投げ、ナイフをしまうと、

 

「じゃあ、始めようか」

 

 そう言って迅真は構えた。




 前回前々回共に倒してしまったが……今回は勝てそうにない…拒絶をどうやって破るか考え中です。大丈夫だ。じ、迅真がルーミア以外に負けるわけがない。私はそう信じてる…(; ・`д・´)

 次回もよろしくお願いします!(^^ゞ
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